ラテ飼育格闘日記(653)
どのような分野でも専門家と称する人たちのアドバイスが常に正しいとは限らないが、特にワンコの飼い方やトレーニングについての情報には間違ったことや、古い学説がいまだにそのまま主張されているものが目立つ。少し前の日記にもご紹介したがTV番組でワンコのトレーナーと思われる人が「ワンコを人の目線より上に上げてはいけない」とアドバイスしていたのには驚いた。
ちなみにワンコの飼い方や育て方の本のほとんどは躾けインストラクター、ドッグトレーナーといった肩書きの人のようだ。それとは別に獣医の先生の場合もある。こうした方々が我々にとってワンコの専門家ということになる。そしてそうした人たちがその専門の立場から多くのワンコに関する本を書いてきたし、時にTVなどのメディアやホームページでアドバイスをしているのが現状だ。
正直、最初にワンコを飼った飼い主は不安だらけだ。オトーサンもそうだった。

※散歩途中で早くもへたっているラテ
ワンコは喋ってくれないしこちらの言動を理解しているのかも分からない。そしてやれ甘噛み、拾い食い、リードの引っ張り、トイレの失敗、分離不安、吠えるといったことなどで悩むことになる。
そうした時に役立つのは先に記した専門家のアドバイスのはずだが、オトーサンの13年の経験からいえば、一番有用なというか地に足がついたアドバイスをしてくれたのは散歩途中で知り合った既存の飼い主さんたちだった。

※気温が低めだとラテはよく歩く
勿論、専門家と一言でいっても…申し訳ないが…いわゆるピンキリだ。我々は専門家の言だからと素直に信用しがちだが、正しくない場合もある事を知るべきなのだ。
例えば獣医師の方は当然のワンコの生理や病気、体の仕組みに深い造詣を持っているはずだ。いや、はずでなくそうでなければ困る(笑)。しかしそうした獣医師の人たちにしても特別犬猫が好きで獣医師になったとは限らないし、多くのワンコや病気あるいは怪我の症例を経験してはいるだろうが、犬語が理解できる特殊能力があるわけではない(笑)。
そしてそれらの専門家はいまだに「ワンコの祖先はオオカミであり、群れで行動し強いリーダーに統率される。しかるにワンコも同じだ」といった類の話しする人もいる。
ワンコの祖先はオオカミだということは知られている事実だが、もし言うとおりなら「人間の祖先はサルである。したがって…」という理屈になってしまうではないか。

※一休み中のアイコンタクト
またオトーサンがラテを飼ったときに10冊ほど飼育本の類を買って読みあさったが、その中には「真正面からワンコと目を合わせてはいけない」という話しがまことしやかに書かれていた。たぶん今でも一部の本には同じ類のことを主張しているものがあるに違いない。
なぜいけないのかという理由だが、目と目を合わせて対峙するのはオオカミは勿論ワンコにとって威嚇であり攻撃のサインだから…というもの。したがってワンコ次第では鼻先を噛みつかれることになるという。
しかし天の邪鬼なオトーサンは幼犬時代からラテの正面に座り込み、体を綺麗にする際に視線を合わすことを何度もやったし、現在でも続けている。また公園でよく会うようになった飼い主さんのワンコ…ビーグル犬、柴犬、コーギー犬、あるいはボーダーコリーといったワンコたちにも試みたが唸られたり噛みつかれたことは一度もなかった。
無論、ワンコに顔を向けるときには笑顔で接し言葉を掛ける。しかめ面したり、わざわざ威嚇の表情をしたことはないことも明言しておくが…。


※可愛がってくださるファミリーのご夫婦と見つめ合い…
さてそのワンコと視線を合わせると…いう話しだが、近年の研究によれば、飼い主とワンコが目線をあわせると双方で、愛情や信頼に影響するホルモン「オキシトシン」の濃度が上昇することがわかったという。
このことはNHKのTV番組「イヌと人 3万年の物語~絆が生んだ最強の友~」(2018年放送)内でも主張していたが、オオカミとかサルでは同じ事が起きないという。人対人を別にするとワンコだけだという点が興味深い。それだけワンコは我々にとって特別な存在なのだ。
そもそも人間の母親と子どもの間ではオキシトシンがお互いにの愛情を高め合うことがわかっているが、異なる動物間で同じような関係がわかったのは当該研究が初めてであり、例えばオオカミは飼いならされていても飼い主と目をあわせず、オキシトシン濃度の上昇は無縁だという。
要は視線を合わせるのはタブーどころか、ワンコと飼い主が見つめ合うと幸せホルモンとも言われる「オキシトシン」が我々人側は勿論ワンコ側にも分泌され、より人とワンコが幸せを感じ、良い絆づくりにつながるのだとか…。ということは皮肉なことに飼い主と犬の幸せや信頼関係は人間同様「見つめ合う」ことから始まるということになる。
「飼い犬にリーザーの座を奪われては駄目」だとか「ワンコの視線を人の視線より上にすると自分がリーダーだと思うから危険」といった話しは最近の研究で覆されているはずだが、いまだにTVや書籍はもとよりインターネットを始めとするメディアなどではこの種の「支配性の理論」の主張が見られるのでこれからワンコを飼う、あるいは飼い始めた飼い主さんは惑わされないようご注意いただきたいと願う。
ちなみにワンコの飼い方や育て方の本のほとんどは躾けインストラクター、ドッグトレーナーといった肩書きの人のようだ。それとは別に獣医の先生の場合もある。こうした方々が我々にとってワンコの専門家ということになる。そしてそうした人たちがその専門の立場から多くのワンコに関する本を書いてきたし、時にTVなどのメディアやホームページでアドバイスをしているのが現状だ。
正直、最初にワンコを飼った飼い主は不安だらけだ。オトーサンもそうだった。

※散歩途中で早くもへたっているラテ
ワンコは喋ってくれないしこちらの言動を理解しているのかも分からない。そしてやれ甘噛み、拾い食い、リードの引っ張り、トイレの失敗、分離不安、吠えるといったことなどで悩むことになる。
そうした時に役立つのは先に記した専門家のアドバイスのはずだが、オトーサンの13年の経験からいえば、一番有用なというか地に足がついたアドバイスをしてくれたのは散歩途中で知り合った既存の飼い主さんたちだった。

※気温が低めだとラテはよく歩く
勿論、専門家と一言でいっても…申し訳ないが…いわゆるピンキリだ。我々は専門家の言だからと素直に信用しがちだが、正しくない場合もある事を知るべきなのだ。
例えば獣医師の方は当然のワンコの生理や病気、体の仕組みに深い造詣を持っているはずだ。いや、はずでなくそうでなければ困る(笑)。しかしそうした獣医師の人たちにしても特別犬猫が好きで獣医師になったとは限らないし、多くのワンコや病気あるいは怪我の症例を経験してはいるだろうが、犬語が理解できる特殊能力があるわけではない(笑)。
そしてそれらの専門家はいまだに「ワンコの祖先はオオカミであり、群れで行動し強いリーダーに統率される。しかるにワンコも同じだ」といった類の話しする人もいる。
ワンコの祖先はオオカミだということは知られている事実だが、もし言うとおりなら「人間の祖先はサルである。したがって…」という理屈になってしまうではないか。

※一休み中のアイコンタクト
またオトーサンがラテを飼ったときに10冊ほど飼育本の類を買って読みあさったが、その中には「真正面からワンコと目を合わせてはいけない」という話しがまことしやかに書かれていた。たぶん今でも一部の本には同じ類のことを主張しているものがあるに違いない。
なぜいけないのかという理由だが、目と目を合わせて対峙するのはオオカミは勿論ワンコにとって威嚇であり攻撃のサインだから…というもの。したがってワンコ次第では鼻先を噛みつかれることになるという。
しかし天の邪鬼なオトーサンは幼犬時代からラテの正面に座り込み、体を綺麗にする際に視線を合わすことを何度もやったし、現在でも続けている。また公園でよく会うようになった飼い主さんのワンコ…ビーグル犬、柴犬、コーギー犬、あるいはボーダーコリーといったワンコたちにも試みたが唸られたり噛みつかれたことは一度もなかった。
無論、ワンコに顔を向けるときには笑顔で接し言葉を掛ける。しかめ面したり、わざわざ威嚇の表情をしたことはないことも明言しておくが…。


※可愛がってくださるファミリーのご夫婦と見つめ合い…
さてそのワンコと視線を合わせると…いう話しだが、近年の研究によれば、飼い主とワンコが目線をあわせると双方で、愛情や信頼に影響するホルモン「オキシトシン」の濃度が上昇することがわかったという。
このことはNHKのTV番組「イヌと人 3万年の物語~絆が生んだ最強の友~」(2018年放送)内でも主張していたが、オオカミとかサルでは同じ事が起きないという。人対人を別にするとワンコだけだという点が興味深い。それだけワンコは我々にとって特別な存在なのだ。
そもそも人間の母親と子どもの間ではオキシトシンがお互いにの愛情を高め合うことがわかっているが、異なる動物間で同じような関係がわかったのは当該研究が初めてであり、例えばオオカミは飼いならされていても飼い主と目をあわせず、オキシトシン濃度の上昇は無縁だという。
要は視線を合わせるのはタブーどころか、ワンコと飼い主が見つめ合うと幸せホルモンとも言われる「オキシトシン」が我々人側は勿論ワンコ側にも分泌され、より人とワンコが幸せを感じ、良い絆づくりにつながるのだとか…。ということは皮肉なことに飼い主と犬の幸せや信頼関係は人間同様「見つめ合う」ことから始まるということになる。
「飼い犬にリーザーの座を奪われては駄目」だとか「ワンコの視線を人の視線より上にすると自分がリーダーだと思うから危険」といった話しは最近の研究で覆されているはずだが、いまだにTVや書籍はもとよりインターネットを始めとするメディアなどではこの種の「支配性の理論」の主張が見られるのでこれからワンコを飼う、あるいは飼い始めた飼い主さんは惑わされないようご注意いただきたいと願う。
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