Apple、健康に関する3分野の革新的な研究分野を発表

Appleは9月10日、主要な学術研究機関との提携を通じた、まったく新しい3つの医学研究分野を発表した。この研究では、かつてない規模の幅広い被験者にアプローチすることができる。これらの研究は、新しいResearchアプリケーションで提供され、大学病院、医療機関、およびすでにユーザーにとって毎日の生活の一部となっているApple製品を組み合わせることで実現し、医学研究の実施方法を大きく民主化する。


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被験者は、医学的な発見の可能性と健康促進のための次世代の革新的な製品の開発に貢献することができる。Researchアプリケーションは年内にApp Storeから無料でダウンロードできるようになる予定。

これらの研究には以下が含まれる。

・Apple Women’s Health Study:Appleとハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院および国立衛生研究所(NIEHS)との提携による、女性の月経周期と婦人科疾患に焦点を当てた初の大規模な長期研究。この研究によって、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、不妊症、骨粗しょう症、妊娠、更年期などのスクリーニングや危険性評価に役立つ情報を得ることができる。

・Apple Heart and Movement Study:Appleとブリガム·アンド·ウイメンズ病院およびアメリカ心臓協会との提携による、心拍数および身体機能の兆候(歩行速度、飛行中または階段昇降など)と入院、転倒、心臓の健康、生活の質などとの関連性に関する総合的な研究で、健康的な運動の促進と心臓血管の健康改善を目標としている。

・Apple Hearing Study:Appleとミシガン大学との提携による、聴覚の健康に影響を及ぼす要因の研究。Apple Hearing Health Studyは、長期的なデータ収集を通じて、日々の騒音が聴覚にどのような影響を与える可能性があるか把握するという世界初の研究。この研究データは、「Make Listening Safe」の取り組みへの貢献として、世界保健機関(WHO)とも共有される。

医学研究団体へのAppleの支援は、ResearchKitとCareKitの発表に遡る。これらにより、ヘルスケアの研究と提供が促進され、規模も拡大された。Apple Heart StudyはResearchKitを活用して開発されたもので、これは心臓研究に関する最大規模の研究であり、心房細動を調べてApple Watchに表示される心拍パターンの異常通知機能に確証を与えることにより、大規模なバーチャル研究が医学研究に及ぼしうる影響を示している。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員