ScandyPro用新型スタビライザーを試作

iPhone XRとScandyProによる3Dスキャン。いかに使いやすく実用的なスキャニング手法が可能かと考察を続けてきたが、この度ScandyPro用新型スタビライザーを考案試作してみた。ローアングルのスキャンもやりやすく設計し、調光可能な簡易照明と手元にカメラシャッターも備わっている。


これまでiPhone2台を同時に保持できる簡易形のグリップやリングライトを備え究極とも言える照明設備を備えたスキャニングシステムを考案して使ってきた。
無論それぞれに長短あり、リングライトを備えたシステムはスキャニング結果はとても良いもののやはり保持するのがやや難がある感じだ。またどちらにせよ首の下をスキャンしたり、人間の全身像をスキャンしようとしたり、あるいはオブジェクトによってはどうしてもiPhoneをローアングルで保持しなけれぱならないケースがあるだけでなくトラッキングを外さない機動性が求められ、時に使いやすいとは言えなかった。

ScandyProStabilizer_01.jpg

※新たに試作した新型スタビライザーのシステム。2台のiPhoneと調光可能なLEDライト、そしてBluetooth対応カメラシャッターを備えている


ということで2台のiPhoneを同時に保持できることは基本ながら調光可能な簡易照明は勿論、手元にBluetooth対応のカメラシャッターも装備したスタビライザー型の新作を考案試作してみた。
ScandyProによる3Dスキャンを実施されている方々にはあらためての説明は必要ないと思うが、ベースの前後にスマホホルダーを付け、その全体を取り囲むような軽量小型のスタビライザー(輪)を3Dプリンターで作った。

この輪…スタビライザー上部手前にはL字型のハンドルがある。したがって通常はスタビライザーの縁を保持してスキャンするのもよいが、特にローアングルなスキャンなどにはこのハンドルを使うと具合がよい。
またローアングルスキャンの場合に2台のiPhoneが垂直平行に位置しているとモニターしづらいが、そんな場合はモニター側のiPhoneの角度も変えられるようになっている。

ScandyProStabilizer_02.jpg

※スタビライザーの骨組み


さらにモニター側のスペースにBluetooth対応のカメラシャッターを常備しているのでスキャンの開始と終了時にスキャン側のiPhoneを操作する必要がないのも使いやすい。
なおカメラシャッターは簡易的だが取りあえず両面テープでベースに貼り付けてあるだけなので電池交換も容易である。

なおスタビライザーの形状に改良の余地があるかも知れないし、両iPhoneの間のスペースにモバイルバッテリーをセットするスペースもある。実際に今回のデザインで何度もスキャンを繰り返して欠点があれば改良していきたい。
またいくつか実際にスキャンしてみたが、保持しやすさも相俟ってとても良い結果が出ているのが嬉しい。

ScandyProStabilizer_04.jpg



※新型スタビライザーによる3Dスキャン例。よりトラッキングが正確になってきた



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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員