ラテ飼育格闘日記(696)

今回は趣向を変えて、ラテが我が家族となった経緯の独白をお届けします😙

アタシは2006年の6月に茨城県というところで生まれたらしい…。
ママの顔は覚えているけど美しい人だったよ。だけどパパのことはまったく知らない…。そもそも今となってはあまりよく覚えていないけど、生まれて三ヶ月ほどでとあるお宅のベランダ下にうずくまっていたところを保護されたんだ。いま思うときっと捨てられたんだよね。

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※アタシはもっぱら花より団子がいいな…

しかし見つけてくれた人の家には先住犬がいて、アタシを飼うことはできないということで、近隣で犬猫の一時預かりなどをされているボランティアのKさんに相談したらしい。

その日は雨だったからアタシはずぶ濡れで泥だらけだったけどKさんのお宅に連れて行かれお風呂で綺麗にしてもらった。アタシはKさんのお陰で保健所に連れて行かれず命が繋がったんだ。
乾いた体をゲージに入れられたけどドアは開けたままだった。だけどここにも先輩のワンコがいたしニャンコも沢山いたのでアタシは遊びたいのはやまやまだったけど、しばらくは様子見しようと大人しくしていた。

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※桜が見頃になってきた


二三日はゲージに入ったまま、回りの様子を見ていたけどどうやらここのお家は安全だとわかったので先住犬と少しずつ遊び始めた。なにしろアタシは子犬だったから本当ならじっとしているのが苦手なんだ…。
Kさんに朝晩の散歩にも連れて行ってもらったけど、両耳が垂れているアタシがその耳を揺らしながら歩くのを可愛いと言ってくれた。いまではその耳だけど、左耳は大人になっていく過程で立ったけど、右耳はそのまま垂れてるんだ。

とにかくアタシは走り回りたくて仕方がなかった。
でも先住犬もアタシが遊びたいときにいつも一緒に遊んでくれるとは限らなかった。そこでパワーが余っていたアタシはよいことを思いついた…。
それは6,7匹もいるニャンコたちを遊びに誘うことだった。

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※桜が丘公園でオトーサンと走る!


なにしろニャンコたちは一日のほとんどを暇そうに日向ぼっこばかりしているから、アタシが遊び方を教えてあげようと思ったわけ。
だけどひとつだけ懸念があった。
それはどうやらニャンコたちは皆お年寄りのようだったことだ。
ともかくアタシは驚かさないようにとほふく前進しながら姿勢を低くし、礼儀を守って一匹のニャンコに近づいたんだ。

だけど先住犬とは違い、ニャンコの気持ちが分からないんだよ。怒っているのか喜んでいるのかもアタシにはよく分からなかったけどとにかく挨拶のつもりで少しずつ近づいた。口を開け精一杯の笑顔でね…。
その瞬間、ばしっと頬を殴られた!
あれが猫パンチというやつらしい。
ビックリして飛び退いたけど、追ってくる様子は無いしニャンコはそのまま姿勢も変えず静かに寝ている。だからアタシは今度こそは大丈夫かと思って驚かさないようにと静かに少しずつ近づいて挨拶しようと思ったの。二度目はアタシに悪意がないことを分かってくれると思ったんだ。

しかし…またパンチが飛んできた。
さすがにアタシのこと嫌いなのかと思って部屋の隅にいた別のニャンコに向かってほふく前進した。いいとこまで近づいたけど今度もいきなりパンチが炸裂。ニャンコのパンチはもの凄く速く、そしていきなりなので避けきれないから近くに行くと必ずパンチを食らって世の中の厳しさを知ったんだ。だけどアタシは今でもニャンコが好きなのだ。

Kさんはアタシをよい飼い主さんに巡りあわせたいと動物病院が主催する里親会に連れて行ってくれたけど巡り会うチャンスがなかったんだ…。
アタシが知る限り、毎回十数匹のワンコたちが集まるんだけど、皆ワンコたちは基本雑種なのよ。ただしキャバリエ、ダックス、チワワという姿を持っているワンコたちは里親が決まるのが早いんだ…。しかしアタシのようにどこから見てもミックス(雑種)のワンコはなかなか里親が見つからないんだね。残念だけどそれが現実。

でもね、2006年11月12日の日曜日に連れて行ってもらった里親会でアタシはオトーサンとオカーサンに見初められたんだ。
Kさんも今度こそ誰かに気に入ってもらいたいとアタシをシャンプーしてくれただけでなく綺麗にトリミングもしてくれたんだ。後はアタシ自身がいい子でいなければと思って里親会に望んだんだ。

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※朝、オカーサンの布団で二度寝する


アタシたちワンコと里親のマッチングの主導権は当然なんだろうけど里親にあるんだよね。アタシたちが「あの里親さん良い人そうだから…」と選ぶことなど出来ようもないから、ひたすら気に入って貰えるように努力しないとね。
アタシはそのとき推定だけど生後5ヶ月程度だったけど、この里親会の場がどれほどアタシの未来にとって大切な場なのかは本能で分かってた気がするんだ。しかしワンコの中には空気を読めないワンコもいてさ、走り回ったり、吠え続けたり、そして粗相をしてしまったりするワンコもいたけどアタシはひたすら大人しくしていたよ。

でもさ、オトーサンとオカーサンとのめぐり逢いはやはり偶然というより神様が引き合わせてくれたように思えるんだ。なぜならオトーサンたちは初めてワンコを飼いたいと里親会に来たらしいけどワンコに関しての知識はほとんどなく、キャバリエでも雑種でも良いと思っていたらしい。きつい言葉で言うなら、ワンコはどれでも皆同じようなものだと考えていたフシがあるよね。
だけど、さっきも言ったけどキャバリエちゃんなどは数人の人から申込みがあって抽選になったほどの人気だったし参加した十数匹のうち半分はすぐに里親が決まったんだ。

アタシといえば気に入ってくれる人が一人もいなかったけどひたすら大人しくしていたよ。本当の所は駆けずり回りたかったけどね…。
そのときアタシのリードを持っていたボランティアの人が用事ができたとかでたまたま側にいたいまのオトーサンとオカーサンに「すみませんが、少しリードを持っていてくださいますか」とお願いしたの。
オトーサンたちも初めての里親会で要領が分からず、ワンコを飼いたいと住居も変えたのに肝心のワンコが決まっていなかったからこそ、この里親会に来たのだけれど、目に付いたワンコは皆決まってしまったらしい。

アタシが見るからにオトーサンもオカーサンも優しそうな人に思えたから大人しくしながらもアピールしたんだよ。オトーサンの手は勿論、顔も随分と舐めたしオトーサンの被っていたキャップを噛み噛みして唾液だらけにしちゃったんだけどオトーサンは怒らず喜んでくれたんだ。ただアタシはその間、一度も吠えなかったしオトーサンにお腹やしっぽを触られても唸ったり嫌がったりしなかった…。

少なくとも小一時間はオトーサン、オカーサンと一緒だったと思う。そしてアタシのフレンドリーさが気に入ってくれたらしくオカーサンもアタシのことを「この子、ワンコらしくていいんじゃない」と言ってくれたけど、アタシは努力して…ワンコのくせに一生懸命猫被ってたのよね。
結果オトーサンたちは係りの人にアタシの里親になりたいと申し込んでくれたんだ。これからどんな毎日が続くのかはまったく分からず不安もあったけどやっと家族として迎えてくれる人と巡り会ったというわけ。

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※2006年11月12日、里親会で家族となったときの記念写真。ラテは生後5ヶ月(推定)だった


そして翌月の12月10日にアタシはKさんご夫婦に連れられ、車で東京都多摩市のオトーサンたちの家に連れてこられたんだ。でもさ、車でそれだけ長い間乗ったのは初めてだったから酔ってしまって苦しかったよ。
新しいお家はまだ引越したばかりでリビングにダンボール箱がいくつも積んであったし、アタシの寝場所として専用のクレートも用意されていたけど、アタシが気に入ったのは電気マッサージチェアだったの。
Kさんとも別れてとても不安だったけど、疲れたのも事実。オトーサンはクレートにアタシを入れたかったようだけどアタシは電気マッサージチェアに横になってすぐに寝てしまったみたい。

こうしてアタシの新しいオトーサンとオカーサンが決まったわけだけど、翌日から一日三回も散歩に出てくれたんだ。
アタシは本領発揮して随分とあちらこちらを噛み噛みしたけど、オトーサンたちは怒らなかったね。ただし本当の所はどうしたら甘噛みがなくなるか、知り合った飼い主さんたちから色々とお聞きしたらしいけど、そんなことアタシの知ったことではないもん…。
走ったり、硬いものを噛んだりするのが嬉しくてさ、あっと言う間に電気マッサージチェアのリクライニングハンドルを囓り壊したりしたんだ。

もうさ、翌日の散歩からアタシは本領発揮。一日でオトーサンは膝と肘が痛くなったと言っていたっけ。
あたしが生まれて(推定)6ヶ月の時だったけど早いもので今年の6月で十四歳になるらしいけどアタシにはあっと言う間だったよ。
おしまい…。




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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
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