ラテ飼育格闘日記(720)

オトーサンはワンコを飼ったのはラテが最初だから、飼い犬として他のワンコとの比較はできないしまた比較をするべきものではないだろうと思う。ただし散歩途中に多くのワンコを見ている範囲ではラテの個性というか性格ははっきりしているように思える。


14年近くも飼っていて今更だが、我が家に向かい入れたとき、まあまあ我が儘でも良いから楽しく健康に育てたいと思った。
ワンコを飼うとトレーナーに預けて基本的な訓練、すなわち飼い主の命令にきちんと従うことを教えて貰うことに時間を費やすことが多いそうだ。しかしオトーサンは未経験ながら自分でトレーニングといえば烏滸がましいが、日々の付き合いの中から信頼関係を築けばおのずとよい方向に収まるだろうと考えた…。

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※室内でボール遊びをせがむ顔


要はお手だのお回りなどはどうでもよく、お座りと待て、進めと止まれが出来、歩くときにはオトーサンの脇について歩けるようにと毎日を過ごしてきた。実際には拾い食いと甘噛みに苦労したけれど…。
ではその成果は13年半を過ぎた結果としてどうなのだろうか(笑)。

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※さあ、散歩に出発だ!


飼い始めて半年ほどの後、早くもラテの性格を知った思いがした。それは攻撃性はないものの臆病で慎重、そして嫉妬深いということ。
いまでもそうだが、例えば口移しでラテの好物をあげようとする場合、ラテは最初のアプローチを素直にこなさない。どういうことかといえば、少量のアイスクリームを口移しであげようとしてもラテはペロリとはしないのだ。

理屈で言えば、オトーサンたちがラテが嫌いなものや危険な物を差し出すはずはないことは分かっているはず…。
床に寝そべっているラテを跨ぐとき、ラテは平気で寝たままだ(笑)。それはオトーサンは踏んだりしないと信じているからだと思うが、食べ物の口移しだと些か違ってくる。
嗅覚でも分かりそうなものだが、オトーサンの口に入っている食べ物が何であるかが分からない内は安易にマズルを近づけないのだ。

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※日射しが残っている中、ラテはゆっくりだがしっかりと歩いている


したがって最初のアプローチは何度やっても初回のアイスクリームは僅かのタイミングの差で床に落ちる。その床に落ちたアイスクリームを舐めたラテは「あっ、これはアイスクリームだ」と二度目以降は喜んでマズルを近づけ、時にはオトーサンの口の中に舌まで入れる(笑)。
これは慎重さの表れだと考えているが、翌日同じ事をしてもやはり最初は乗ってこない…。

最近はとんと会う機会がないが、以前の住居近くの広い公園で知り合ったクロちゃんという黒柴ちゃんはメチャ慎重で、オヤツを差し出すと注意深くクンクンして口に咥えるものの、一度地面に落として確認してからでないと食べないという特長があった。
だからワンコでもいろいろと性格が違うのだろうが興味深い。

それから女性と子供は基本的に好きだが成人男性と年寄りが嫌いなこともすぐに分かった。
あくまで結果からの判断だから独断だが、ラテは盲導犬や警察犬の訓練を受けたところで落ちこぼれに属してしまうであろうと思う。女房は冗談で「ラテだと盲導犬ではなく獰猛犬だよね」と笑ったし、年寄りが嫌いであればセラピー犬にも不適格だ。それはやはり我が強いということなのかも知れないが可笑しな事にラテの好みは飼い主であるオトーサンとほとんどシンクロしているようにも思える(笑)。

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※大好きなAちゃんとその友達だちに囲まれてご機嫌


ところで動物行動学の世界的権威で1973年にノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツ博士は著書「人 イヌにあう」の中で、「追従は、一人前になった犬が持つ最悪の欠点の一つ」と明言している。それはすべての成熟したワンコや人間に対し、みさかいのない甘えと奴隷根性(ローレンツの言葉)だと言うのだ。
であるなら、飼い主であるオトーサンが心を許す相手に従順な傾向を持つラテの好き嫌いはある意味でワンコの美徳なのかも知れない…。

そして親バカだがラテはなかなかに頭はよく、飼い主や廻りの人たちの意図をよく観察しているようだ。そして空間認識に優れているというのが早々オトーサンが気づいたことだった。
空間認識とは大げさだが、例えば歩道を歩いていると車や自転車の通行を防ぐ逆U字型のパイプなどが埋め込まれているし単純にポールが立っているところもある。
他のワンコを見ているとかなりの確率でワンコは状況を考えずその逆U字型のパイプの中を通過したり、ポールの向こう側を歩いたりする。無論この時、リードが引っかかってそのままでは進めないことになる訳だが、ラテは教えたことはないのにリードが絡まる所は避ける。きちんと手前か向こう側を通るのだ。

また、人間は好きだがベタベタは嫌いのようだし、好き嫌いが激しい。
世の中には飼い主が愛おしくていつも一緒という類のワンコがいるが、ラテはいたってドライというかクールである(笑)。例えばラテが腹ばいになっているとき、オトーサンがおやつを持って…それもラテと同じ目線の高さというかやはり腹ばいになって近づいたとしよう。

オトーサンがおやつを持ていることを察知したラテは近づいたオトーサンの右腕に左前足をサッと乗せる。まあ「頂戴」といった意味なのだろうが、教えたつもりはない。
オトーサンが差し出したおやつを食べ終わるまでオトーサンの腕に置いた前足はそのままだが、ごくりと飲み込んだ瞬間にこれまたサッと前足を引っ込める…。
オトーサンとしてはいま少し余韻というものを味わいたいと思うが、どうやらおやつあってのサービスのようだ(笑)。

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※ラテは少々迷惑そうな顔だ(笑)


ともかく自己主張の強いワンコであることは間違いない。何しろ飼い始めて一週間程度の散歩で早くも本性を露わにした。前にもご紹介したが混雑している町中で迷惑を掛けてはならないとリードを極端に短く保持して数百メートルを歩いたとき、それが気に入らなかったようで解放した瞬間オトーサンの背を後ろ足で立ち上がったラテは前両足でドンドンと突くのだ(笑)。

オトーサンは勿論ワンコとの生活は初めてだからすべてが初体験だったわけだが、飼い犬に後ろから何度も突き飛ばされるとは…。ビックリしたと共に笑いがこみ上げてきたが道行く人たちも笑っていたので恥ずかしかった。またオトーサンが靴紐を直そうと屈んだとき、ラテは両前足をオトーサンの背に乗せ廻りを見渡すということをやった。
思わずオトーサンは「飼い主を踏み台にするな!」と怒鳴った(笑)。

そんなラテも最近は日中オトーサンの仕事部屋に入り、オトーサンが座っている椅子のキャスターすれすれにリラックスして寝るようになった。この部屋は冷房をつけているときが多いこともあるのだろうが、歳を重ねたこともあり一人でいるのが心細くなっているのかも知れない。
しかし…正直いえば…邪魔で仕方がない(笑)。




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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
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