8種類の環境音をミックスしリラックス空間を演出できる「Tranquility Sound Machine」とは

たヘンテコな製品に手を出してしまった(笑)。ヘンテコな…とは本当に役に立つものか、使えるものかが未知だったからだが、どうにも性分でこの種の?アイテムには弱いのである。ともあれ「Tranquility Sound Machine」と名付けられたこの製品は8種類の環境音を自分好みにミックスして流すことができるというBluetooth搭載スピーカーなのだ。なお国内の製品名は「おやすみノイズ」と名付けられている…。


「静寂のサウンドマシン」にしても「おやすみノイズ」にしても突っ込み所満載のネーミングだが、本スピーカーは良質の睡眠を誘導する環境音専用スピーカーなのだ。

Tranquility Sound Machine_00

※製品パッケージ


製品のコンセプトに「良質な睡眠空間をサポートする癒しの環境音を」とあるものの、幸い私は通常眠りは浅いようだが眠れないということはまずない。ただしそのスペックを見て仕事部屋で使ってみたいなと思わせたのだ…。

「Tranquility Sound Machin(NS2020KH)」は「カフェでの雑音」「風」「焚き火」「雨」「雷」「波」「鳥」そして「牧場」のサウンドを出力することができるだけでなく、これらをミックス…すなわち雨の音に雷の音をミックス等々して出力することができ、それぞれのボリュームを独立でコントロールが可能なのだ。

またBluetooth 4.2を搭載しているのでスマホなどの機器と接続すれば好みの音楽を流すことができる。ただしBluetooth接続のサウンドと環境音を同時に聞くことは出来ない。そして30、60、90分のタイマー付きなので睡眠時の利用に便利だろう。なおイヤフォンジャックも付いており、バッテリーはUSB給電で充電はできない。

Tranquility Sound Machine_01

※Tranquility Sound Machinはシンプルな箱形だ


さて落ち着く音は人それぞれだろうし、どのようなシーンかによっても違うはずだ。また私にしても落ち着きたいとき、逆に集中したいときに選ぶ音楽がときに邪魔になる場合もある。逆に雑踏の中にいた方が集中できるときもあるわけで人の心理は興味深い。
ほぼ一日中、Macの前に座っている私だから音楽は勿論、なにがしかのノイズがあった方がリラックスできるときがあり、そんなときには人の声と音楽とがバランス良く聞くことが出来るラジオも友だ…。
いずれにしても音楽よりもある種の環境音の方が集中あるいはリラックスできるように思えるのでこの「NS2020KH」の活かし所が多々あるのではないかと思った訳だ。

「NS2020KH」はサイズが18.5×7.5×7.5cm で重さが400gほどのボックス型だ。そしてフロント側がスピーカーになっており、上面に電源スイッチをはじめ、ボリュームボタンやBluetoothボタンなどが列び、下側に8つの上下にスライドするレバースイッチがこれまた整然と並んでいるというデザインだ。
8つの上下レバーは向かって左側からカフェの雑踏、風の音、焚き火の音、雨音、雷の音、波の音、鳥の鳴き声そして牧場のサウンドのボリュームスイッチになっている。

Tranquility Sound Machine_02

※Tranquility Sound Machinの上面操作スイッチ類


要はカフェの雑踏のレバーを上げれば文字通りカフェにいるかのようなリアルなノイズが聞こえ、風の音のレバーを上げれば風の音が鳴るという具合だが「NS2020KH」の面白い所は各サウンドのボリュームを自由に調整できる点だ。したがって例えば牧場の音と同時に鳥の鳴き声を組み合わせることも出来るしさらに風の音を重ねることもできるというわけで、この8つのサウンドを自由に操って好みのBGMを作ることが出来るということになる。
ちなみに附属品はUSB(Type-C)ケーブルとマニュアル(日本語付)だ。

繰り返すがもともと本製品は質の良い眠りを取り入れるため…というのが開発コンセプトのようだが、それだけの用途では勿体ない。私は冒頭でも記したとおりもっぱら仕事中につかうつもりだ。
そういえば一昔前はこの種の音源はCDで売られていた。野鳥の鳴き声は勿論、雨や滝の音などなどを買ってきてそれをカセットテープに編集し好きな音源を好きな順番に流してBGMにしていたものだ。

またNS2020KHはスタンドアローンで楽しむ機器だが、こうした環境音をインターネット接続が前提だがWebで聞くことも出来る。
Noisli というサイトではNS2020KHと同様な音源を同じくミキシングして楽しむことが出来るがフリーでの利用をベースにして、さらに多くの音源を使うためには年間US$120の費用がかかる(月額払いもあり)。

Tranquility Sound Machine_03

※WebサイトでもTranquility Sound Machinと同様なコンセプトのNoisli


私はあえて据え置き型を好んだのでNS2020KHを手に入れたが、取っかかりとしてNoisli のサイトを覗いてみるのも良いだろう。






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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員