電子レンジのような紫外線消毒器「UVクリーンシステム」レポート
これまで3Dマスクなどの消毒殺菌のためにと小型の紫外線消毒器を使ってきた。それはそれで有意義だったが消毒殺菌したいアイテムは3Dマスクだけではない。私は決して…というのも可笑しいが潔癖症ではないが、新型ウィルスの問題だけでなく消毒したい物は多々ある。
とはいえ個人的に紫外線消毒器を使い始めたのはやはり新型ウィルス防御のためだった。日々マスクは欠かせないが、有り難いことにそのマスクはデータ公開されたものを3Dプリンターで作っているのでフィルターのみ交換すればよい理屈だが、3Dマスク自体やゴム紐も汚れたり汚染の可能性もある。

※電子レンジかオーブンようなデザインの紫外線消毒器
したがってマスクを使った後は必ず紫外線消毒器に入れて殺菌消毒する習慣がついた。とはいえ自分が使うマスクはともあれ、先のマスク不足の時期に幾多の方々に3Dマスクをプリントして差し上げたが、なにしろ口元に付けるものだから人様に差し上げる前にはきちんと消毒して…とも考えた。
幸いというかかなり以前になるが2015年あたりからそれまで集めてきた歴史的なパソコン周辺機器や古書類などをハンディ式の紫外線消毒棒を使って消毒していた。これなら適切に使えばアイテムを濡らすこともなく傷を付けることもなく紫外線が届く範囲を消毒滅菌できるからだ。
気にしすぎでは…と思われる方もいるかも知れないが、保存状態の良くない歴史的機器類、それもeBayなどから入手し海外から送られてきたものは、時にそのまま手を触れたくないと思う物もあるからだ。やはりどのような環境でどんのような人が使ったのかを分からない物品をそのまま身近に置いておくほど図太い神経でもない(笑)。
ともあれ紫外線消毒棒は使えることは使えるが殺菌中は常に手に持っている必要があるし、アイテムの周りを万編無く照射する必要があるわけで面倒なだけでなく途中注意をしていても手に照射したり光源を直視してしまう危険性がある。
そんなことも頭にあったので3Dマスクを作り出してからはそれが収納できるサイズの箱形紫外線消毒器を手に入れて使ってきたわけだ。

※これまで愛用してきたUV-Cボックス
しかし贅沢なもので、手持ちの箱形紫外線消毒器は3Dマスクだと1個しか入らない。無論重ねれば話しは別だがそれでは重なった部分に紫外線照射はできず意味が無い。それに古書などの場合は文庫本以外サイズ的に入らない…。
そんな訳で今般以前から目を付けていた電子レンジのようなデザインの紫外線消毒器を手に入れた。この種の機器は美容サロンや理容店などで使う不特定多数の客の肌に当たる器具類の消毒殺菌に使われているらしいが、大変手軽だし安全設計だ。
ドアを開ければ万一紫外線照射中でも消灯してくれるしドアはスモークパネルで覆われており安全なUVカット仕様だという。

※フロントのドアを開けたところ。庫内はステンレスで覆われ同じく取り外し可能なステンレス製の棚がある
今般手にした製品の庫内寸法は高さ16cm×幅32cm×奥行20cmであり、庫内はステンレス製なので紫外線は反射も含めて棚に置いたアイテムに均等に照射できる理屈だ。
タイマーは10分、20分そして30分に設定できるが、波長が253.7nmというから、いわゆるUV-C(280nm未満の紫外線) ということだ。
もともと太陽光にもこのUV-Cはが含まれているが通常オゾン層で守られているから地表には到達しない。ただしハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されていることはご承知の通りである。UV-Cには強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強いがその特性を活かしたのが紫外線殺菌器ということになる。
では肝心の殺菌効果はどの程度のものなのか…。これは素人の私には信じるしかないが、こちらのウェブサイトには各種の微生物を99.9%殺菌するのに必要な紫外線照射量の一覧が示されている。
一例を挙げれば、チフス菌が4,440、大腸菌が5,400、サルモネラ菌が16,200、黄色ブドウ球菌が9,300、インフルエンザウィルスが3,400、VNNウィルスが100,000と示されている。

※タイマーは10分、20分、30分の設定が可能。また使用中でもドアを開けると紫外線照射はストップとなる
この値は繰り返すが紫外線照射量(μW・sec/㎝2)を意味し、紫外線を照射されたエネルギーの総量のことで、UV照度(μW/㎝2)と照射時間(sec)の積で示される。
ちなみに本製品の紫外線照度は附属の取り扱い説明書によれば243μW/cm2とある。したがって例えば10分(600秒)の照射で計算するとその紫外線照射量は243×600で145,800の値となり、計算上はほとんどの細菌や微生物を殺菌できる理屈である。
紫外線による消毒はなによりも非破壊というか物品を傷つけずに完全に近い消毒殺菌ができるのが魅力なのだ。なお製品にはきちんとした日本語取扱説明書が附属している。
とはいえ個人的に紫外線消毒器を使い始めたのはやはり新型ウィルス防御のためだった。日々マスクは欠かせないが、有り難いことにそのマスクはデータ公開されたものを3Dプリンターで作っているのでフィルターのみ交換すればよい理屈だが、3Dマスク自体やゴム紐も汚れたり汚染の可能性もある。

※電子レンジかオーブンようなデザインの紫外線消毒器
したがってマスクを使った後は必ず紫外線消毒器に入れて殺菌消毒する習慣がついた。とはいえ自分が使うマスクはともあれ、先のマスク不足の時期に幾多の方々に3Dマスクをプリントして差し上げたが、なにしろ口元に付けるものだから人様に差し上げる前にはきちんと消毒して…とも考えた。
幸いというかかなり以前になるが2015年あたりからそれまで集めてきた歴史的なパソコン周辺機器や古書類などをハンディ式の紫外線消毒棒を使って消毒していた。これなら適切に使えばアイテムを濡らすこともなく傷を付けることもなく紫外線が届く範囲を消毒滅菌できるからだ。
気にしすぎでは…と思われる方もいるかも知れないが、保存状態の良くない歴史的機器類、それもeBayなどから入手し海外から送られてきたものは、時にそのまま手を触れたくないと思う物もあるからだ。やはりどのような環境でどんのような人が使ったのかを分からない物品をそのまま身近に置いておくほど図太い神経でもない(笑)。
ともあれ紫外線消毒棒は使えることは使えるが殺菌中は常に手に持っている必要があるし、アイテムの周りを万編無く照射する必要があるわけで面倒なだけでなく途中注意をしていても手に照射したり光源を直視してしまう危険性がある。
そんなことも頭にあったので3Dマスクを作り出してからはそれが収納できるサイズの箱形紫外線消毒器を手に入れて使ってきたわけだ。

※これまで愛用してきたUV-Cボックス
しかし贅沢なもので、手持ちの箱形紫外線消毒器は3Dマスクだと1個しか入らない。無論重ねれば話しは別だがそれでは重なった部分に紫外線照射はできず意味が無い。それに古書などの場合は文庫本以外サイズ的に入らない…。
そんな訳で今般以前から目を付けていた電子レンジのようなデザインの紫外線消毒器を手に入れた。この種の機器は美容サロンや理容店などで使う不特定多数の客の肌に当たる器具類の消毒殺菌に使われているらしいが、大変手軽だし安全設計だ。
ドアを開ければ万一紫外線照射中でも消灯してくれるしドアはスモークパネルで覆われており安全なUVカット仕様だという。

※フロントのドアを開けたところ。庫内はステンレスで覆われ同じく取り外し可能なステンレス製の棚がある
今般手にした製品の庫内寸法は高さ16cm×幅32cm×奥行20cmであり、庫内はステンレス製なので紫外線は反射も含めて棚に置いたアイテムに均等に照射できる理屈だ。
タイマーは10分、20分そして30分に設定できるが、波長が253.7nmというから、いわゆるUV-C(280nm未満の紫外線) ということだ。
もともと太陽光にもこのUV-Cはが含まれているが通常オゾン層で守られているから地表には到達しない。ただしハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されていることはご承知の通りである。UV-Cには強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強いがその特性を活かしたのが紫外線殺菌器ということになる。
では肝心の殺菌効果はどの程度のものなのか…。これは素人の私には信じるしかないが、こちらのウェブサイトには各種の微生物を99.9%殺菌するのに必要な紫外線照射量の一覧が示されている。
一例を挙げれば、チフス菌が4,440、大腸菌が5,400、サルモネラ菌が16,200、黄色ブドウ球菌が9,300、インフルエンザウィルスが3,400、VNNウィルスが100,000と示されている。

※タイマーは10分、20分、30分の設定が可能。また使用中でもドアを開けると紫外線照射はストップとなる
この値は繰り返すが紫外線照射量(μW・sec/㎝2)を意味し、紫外線を照射されたエネルギーの総量のことで、UV照度(μW/㎝2)と照射時間(sec)の積で示される。
ちなみに本製品の紫外線照度は附属の取り扱い説明書によれば243μW/cm2とある。したがって例えば10分(600秒)の照射で計算するとその紫外線照射量は243×600で145,800の値となり、計算上はほとんどの細菌や微生物を殺菌できる理屈である。
紫外線による消毒はなによりも非破壊というか物品を傷つけずに完全に近い消毒殺菌ができるのが魅力なのだ。なお製品にはきちんとした日本語取扱説明書が附属している。
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