4K 60fps ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7」ファーストインプレッション

これまで散歩用カメラとして使ってきた安価なアクションカメラに問題が生じた…。愛犬との散歩には必ずコンパクトカメラも持参するが、散歩中録りっぱなしのアクションカメラは通常のシャッターチャンスではとらえられないシーンが録れることがあるし、またドラレコならぬサンポレコとしても身に着けてきた…。


この種のカメラでよく知られているのはGoProがあるものの性能が良いことは分かる。しかしさすがに散歩用のサブカメラとしては予算的に厳しい。今度もこれまでと同じく安価な製品をと考えていたが、Amazonを調べていたら散歩用としてはうってつけなアイテムが見つかった。
それが「Ordro EP7」という4K 60fpsのスペックを持つウェアラブルビデオカメラだった。予算的には少々きつかったがこのカメラは附属のアームでヘッドサイドに装着して使う点が気に入った。

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※専用のヘッドマウントに取り付けたEP7


そもそも愛犬との散歩の記録を録ろうとして最初に(2014年)手に入れたのがパナソニックのHX-A100という、やはりヘッドマウント式のカメラだった…。その後すぐに画質の良いHX-A500に買い換えて使っていたがケーブルで本体とカメラ部が繋がっているのは煩わしく内臓バッテリーがヘタってからは同じ機種は諦めた経緯があった。
したがって「Ordro EP7」が本体のみでの撮影が可能なだけでなくSONY 13MP CMOSセンサーを搭載し、高画質の4K画像をサポートし、最大60fpsのビデオ撮影に対応できると知り飛びついたわけだ。なお重量は76gと軽量である。

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※操作ボタンは本体上面にある三つだけ


このタイプのカメラ最大の利点は常に目で見ている視野で撮れるという点だ。己の顔のちょうど右目横あたりにレンズが位置しているから、私が見ているシーンがほぼ撮れることになる。
このことは言うまでも無く重要で、視野にない意外なシーンが撮れることの面白さはないが、自分が撮りたいと思う視野にカメラを向けるにはそこを見れば良いという自然なアクションが取れる。

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※背面にはUSBケーブルポートとmicroSDXCカードポートがある


これまでのアクションカメラはGoProのようなデザインのため、散歩時に肩に斜めがけしたバッグのベルトに挟んで使っていた。丁度私の胸のあたりになるが、大人の方が隣接して立つと顔が映らなかったり、同然とはいえボディの正面と顔がいつも同じ方向を向いているわけではないため、素敵なシーンを多々逃していた…。

この「Ordro EP7」は本体に1000mAのバッテリーを持っており、それを充電して使うのが基本だが、モバイルバッテリーで充電しながら撮影することもできるので長時間の撮影でも電源切れを心配せずに動けるのも利点のひとつだ。
また実用的なスペックとして二軸防振機能及びオートフォーカス機能を搭載しており、手振れの影響を防止でき、鮮明な画面をスムーズに撮ることができること。そしてIP65レベルの防水能力を持っており雨水とか埃を心配する必要がないし特別な保護カーバもいらないことも天気にかかわらず散歩にでなければならないユーザーとしては嬉しい。
ただし画質や使い勝手についてはスペックだけでは分からず、実際に使ってみなければ分からない。
ということで早速愛犬との散歩で使ってみた…。

まず気になったのはヘッドアームが頭に合うかどうかだった。このアームは挟み具合の調節が出来ない点がいまいちだが、メガネで言うツルの部位が左右共に伸び縮みができ幸い私の頭にはフィットしているし、きつくも緩くもない。ただ私は常時メガネを着けているだけでなく昨今はマスクも手放せないので些か煩わしいがこれは慣れるしかない…。
なお、取扱説明書も日本語で同梱されていたので準備に迷うことは無かった。

早速フル充電の上でテスト撮影してみたが、面白いというか…気に入った点は電源をONにし待機状態にした際、録画ボタンを押すと「ビデオ撮影を開始します」という案内音声がヘッドマウントとカメラ本体の接合部にあるスピーカーから流れ、再度押すと「ビデオ撮影を停止します」と案内音声が出る。この部位が丁度耳の位置にあたるため、自然に音声によるオペレーションの確認ができる。

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※丸い部位がスピーカーになっている


本機はiPhoneなどのスマホをリモコンならびに画像確認しながらも利用可能だが、カメラ単体で使用する場合にボタンは押したが本当に録画開始されたかが不安になるものだ。しかし音声によるオペレーション確認が流れるのは間違いを無くす意味で実に嬉しい。なお購入後に知ったが、別途リモコンも販売されているようだ。
撮影は動画および静止画の撮影が本体上部にあるボタンで可能だが、iOS用またはAndroid用のアプリをインストールすればWi-Fiで「Ordro EP7」と接続でき、映像の確認をしながら録画および撮影が可能となる。

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※専用無料アプリを使えばiPhoneからの操作も可能


さて問題の画質だが、期待以上だった。これまで使ってきたアクションカメラも4Kを謳う製品だったが、試しに「Ordro EP7」を4K 30fpsで撮った映像は色味が自然で非常に綺麗だ。もともと散歩用として考えているカメラだからして多くを期待していなかったが、解像度3840 × 2160ピクセルの絵は5分毎の分割したクリップとして記録されている。そしてひとつのファイル容量は約3GBだった。

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※4K 30fps 解像度3840 × 2160ピクセルの動画から切り出した静止画例(縮小してある)【クリックで拡大】


ともあれこの「Ordro EP7」はWebカメラとしても使えるとのこと。作業中にも両手が空くので様々な活用が考えられるだろう。
私自身まだまだ手慣れていないため、少々ギクシャクした使い方になっているが、ひとつひとつ体験しながらより具体的なレポートをお届けしたいと考えている…。
なお購入の際にはパチモンも出回っているようなのでご注意を!



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員