4K 60fps ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7」特筆すべき点とは?

散歩用カメラとして新しく購入した4K 60fps ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7」だが、実際に三週間ほど毎日朝夕と使い続けてきたが、スペックからだけでは分からない気がついたあれこれを記してみたい。


そもそもが愛犬との散歩カメラなので、これで大層な動画を撮影してYouTuberになろうと考えているわけではない。愛犬との散歩中をドライプレコーダーのように記録するためのガジェットのつもりだから基本は地面が映っていることがほとんどだ(笑)。

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※ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7


それでも散歩中の出来事を己の視野に基づき記録してくれるわけで、出会う人たちやワンコたちの記録を豊かにできると考えている。
とはいってもWebカメラとしても使える機能があるしSONYの高感度センサーが搭載されていることもあってその4K画像はなかなかのものだ。
そんな「Ordro EP7」について現時点で気がついたことをご紹介してみようと思う…。

■画質とピントについて
散歩カメラとしてこの「Ordro EP7」は5台目になるが、これまでで一番良い画質だ。色味も自然だし例えば4K 30fps で撮った動画(3840×2160)はもとより写真の最高画質である5200×3900(20MB)は私にとって文句のないものだ。さらに二軸のジンバルの効果で歩きながらの撮影でも揺れが目立たない。
それはともかく確認したかったことはフォーカスだ。これまで使ってきたアクションカメラ類は皆かなりの広角で被写界深度が深くパンフォーカスだった。これらは近距離・中距離でのスナップ撮影を意識して設計されているため、ピント合わせができるカメラと比べると無限遠のピント精度は落ちるものが多かった。

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※通常の使用でフォーカスを考慮する必要はない【クリックで拡大】


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※この例はピントが近景だったからか遠景が少しボケている【クリックで拡大】


対して「Ordro EP7」はオートフォーカス機構を持っている。技術的な詳しいことは不明だが、オートフォーカス故に視野の中央付近の距離に焦点が合う理屈だ。したがって近景にカメラを向けると自然に遠景のピントがぼける。ただし普通の撮影時には気にすることはなく動画として見ている場合にはほとんど気づかないと思うが…。

■ファイル容量と画質との関係
「Ordro EP7」は最大4K画像を60fpsで撮ることが出来る。その他 4K 30fps をはじめ2.7K 30fpsやフルHDの1920×1080画素で60fpsなど全部で7種の動画解像度設定が可能だ。なお写真解像度は5200×3900(20MB)を最高に8種がある。
話しを動画に限定するが、上記のスペックであればやはり4K 60fpsで撮ってみたいし動画を残したい…。但しそのためにはU3規格のmicroSDXCカードが必要だ。

ということで4K 60fpsと4K 30fpsで動画を撮ってみたが、奇妙なことに気がついた。動画のデータは5分毎のクリップとして記録保存される仕組みだが、その5分のデータのファイル容量は4K 60fpsで約3GBだった。
であるなら計算上、一時間の記録は4K 60fpsで約36GBということになる…。私は今回128GBのmicroSDXCカードを購入したので3時間強は連続撮影が可能な理屈となる。
では4K 30fpsなら倍の時間、撮影ができることになる。まあバッテリーの問題を別にしてだが。
で、その4K 30fpsの動画データひとつ(5分)の容量を確認してみたら何と4K 60fpsと同じ3GBだったのだ。

個人的な使い方として私は動画から静止画をキャプチャーすることが多い。写真だといちいちシャッターを押さなければならず、いわゆるシャッターチャンスを逃しやすい。その点動画で撮りっぱなしであれば写ってさえいればその60fpsや30fpsの一枚を活用できる理屈だからだ。
特に動きの激しい被写体の場合は60fpsで撮った方が静止画として取り出せる可能性が拡がるわけだが通常はデータ容量が膨大になるからと30fpsで撮ってきた。それが「Ordro EP7」で余裕をもって60fpsで撮れるなら理想的だと考えたが、さて60fpsでも30fpsでも同じ5分のクリップのファイル容量が3GBだとすれば、60fpsによる撮影はコーデックの圧縮率が30fpsより倍近く高いことになる…。

このことが正しければ、「Ordro EP7」による撮影は4K 60fpsで撮るより4K 30fpsで撮った方が画質が綺麗だということになる。
特に動画で再生する場合はこの違いはあまり気づかないと思うが、前記したようにその一瞬を静止画としてキャプチャーするとなれば違いはある程度目立つのかも知れないと60fpsと30fpsで同じ場面を撮ったシーンを雑に比較して見た。

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※同じ場所を4K 60fps(上)と4K 30fps(下)で比較した例。どちらも画像を200%程度に拡大した【クリックで拡大】


同じといってもまったく同じフレームではないし日にちも天気も時間も違うので厳密なことは言えないが、いくつかの点で比較した限り高画質なのはやはり30fpsで撮った方であった。

■操作系について
「Ordro EP7」の操作ボタンは本体上面にある「Power」「カメラ」「ビデオ」の三つだけだ。この手の小さなデバイスは機能別に別れたそれぞれのボタンを配置するスペースがないこともあってひとつのボタンで数種の機能を有する設計になっていることが多い。
押し方としては大別して二種ある。ひとつは押してすぐ離す方法と長押しする方法だ。しかし電源ボタンを押して電源ONするには3秒間押す必要があるが、SDカードを始めて使う場合のフォーマット時は音声案内に従い5秒押し続ける必要がある。
そして二つ目は撮影に関することだが電源ONの上での待機状態の時に別のボタンを押す…という方法。

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※EP7本体上部にある操作ボタン類


また「Ordro EP7」にはパソコンと接続するモードがあるが、SDカードが装着した本体のまま電源を入れUSBケーブルを接続すると音声案内で「USBメモリーモードかWebカメラモードか」を選べという音声案内が…。このとき、録画ボタンを押すとUSBメモリーモードに入り、撮影ボタンを押すとWebカメラモードになる。
さらに電源が入り待機状態時に再度電源ボタンを短く一度押すことでWI-Fi接続モードに入る。

といった具合にひとつのボタンがいくつもの機能を有することになっているから複雑とまでは言わないものの、咄嗟に操作を間違いなくできるようになるまでは少し時間を有するだろう。
できるなら専用のリモコンを使うとよい。パッケージによっては最初からリモコンが同梱されているケースもあるようだが私は別途AliExpresから購入した。

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※専用リモコンはブレスレット型とペンダント型アダプター附属


あくまで本体が待機状態の場合だが、ビデオ撮影のON・OFFと写真撮影はリモコンで可能になり、直線本体のボタンを操作するより確実だ。

■煩わしいこと
使用する際の煩わしい点についての話しだが、前記した操作のことではない。
「Ordro EP7」はヘッドマウントのフレームを頭の後ろからメガネの逆方向のように耳に掛けて留める。それ自体は設計が良いのか、違和感はないし左右のツルの部位が前後に伸び縮み調節が可能なことでもあり装着感は悪くない。ただし…である。
昨今は外出時にはマスクは欠かせないし私はメガネも使っているわけで、耳にこの三種を違和感なく装着するのはなかなかに煩わしいのである。特に途中でメガネを…あるいはマスクを外したいなどと言う場合は元に戻すのも大変な場合がある。

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※メガネとマスクの併用は正直煩わしい…


さらに散歩時にはキャップを被るが、「Ordro EP7」の前後左右あるいは上下の位置とメガネやキャップの装着の仕方が悪いとキャップのツバの先端やメガネの端が映像に映り込むことがあるので注意する必要がある。

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※EP7の位置関係が悪くキャップのツバやメガネのフレーム端が映り込んだ例


これぱかりは装着しただけでは分からないので出来ればスマホとWi-Fiで接続し、カメラの映像に写り込みがないかを確認するとよい。

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※スマホとWi-Fi接続すれば映像をリアルタイムにモニター可能


■詳細設定の方法
「Ordro EP7」の本体は小型であることもあって撮影に特化しており本体で細かな設定はできない。しかしWi-Fiモードに入りiPhoneなどのスマホに接続(別途無料の「OD Cam」アプリをインストールする必要あり)しホーム画面より歯車のアイコンをタップすれば、動画解像度のカスタマイズ、録音のON・OFF、タイムスタンプのON・OFF、写真解像度のカスタマイズ、メモリカードのフォーマット等々の設定ができる他、「Ordro EP7」のバッテリー残量を知ることが出来る。

■問題点
いまのところ特に強調すべき問題点はないが、ひとつだけ早く改善して欲しい点がある。それはiOSアプリ「OD Cam」の起動画面左上にある歯車アイコン、あるいは前ページに戻る矢印アイコンがシステムの時刻表示などに微妙に重なり非常にタップがし難い。

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※iOS向けアプリの出来がイマイチ…


それから現時点では問題点ではないがひとつ気になることがある。それはバッテリー寿命の問題だ。
「Ordro EP7」本体には1000mAhリチウムポリマーバッテリーが内蔵されているが、例えば4K 30fps で撮り続けてどほどの時間持つかを実際に確認してみないと長時間の撮影には別途モバイルバッテリーとケーブルの携帯が必要になるに違いない。ただし正確な計測はまだ出来ていないが、フル充電されておれば今のところ一時間半は有に撮影可能だと考えているが…。
そして先のことに気を患っても益はないが、「Ordro EP7」内蔵バッテリーは交換が利かない。私の場合は毎日使うことでもあり,バッテリーのへたり加減は気になる所だ。

以上現時点で気になったこと、思いついたことを書き連ねたが「Ordro EP7」そのものは大変気に入っている。引き続き使い勝手の向上および有効活用できるように注視していきたい。




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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
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