ラテ飼育格闘日記(780)

お陰様でラテにしろオトーサンにしろ何とか元気に…とまではともかく大きな支障もなく毎日を過ごしている。しかしニュースで己と同年配、あるいは年下の芸能人や著名な人が亡くなったことを知ると何ともやりきれない気持ちになる。生き物には寿命があるのは分かっているが、若い時には味わったことがない感覚だ…。


解剖学者の養老孟司氏は「死は他人事だ」という意味のことを言われている。死の悲しみや苦しみは身の回りの大切な人たちを亡くしたときの感情であり、自分が死んだという認識はできようがないというのがその大意のようだ。だから必要以上に心配したり怖がったりする必要はないということになる。

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※ラテも一見元気だが、足腰は確実に弱ってきている…


そしてオトーサンの年齢になれば両親はもとより、大切な友人たちも多々亡くなっているし、あの世という存在(あだからこそ毎日毎日が、より大切にそして貴重に思われそれがすべての行動に関与するように思う。

若い時は虫一匹、考えもせずに踏み潰したが、いまは目についた蟻一匹でもできるだけ避けて通る…。室内に蜘蛛がいても「ああ、益虫だし放っておこう」と思うようになった。
これすべて一言でいうなら命の尊さを考えるようになったからではないか…。余談になるが、我々日本人が蜘蛛を殺せなくなったひとつの原因は芥川竜之介の小説「蜘蛛の糸」にあるような気がするがどうだろうか。

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※ご近所の大好きなオカーサンと久しぶりに出会えてご機嫌です


別に地獄へ落ちた後、蜘蛛の糸に助けられるかも…などと考えるわけではないが、とにもかくにも虫や草木にまで命の有り様を意識する歳になってしまったオトーサンである。
だからこそラテへの思い入れも他人から見たら過剰と思えるかも知れないが必然的に深くなる…。ただしラテはそんなことはつゆ知らず、オトーサンは無視し、ただただ優しい女房の方へご機嫌を取りにいく。

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※外に出たいが歩きたくないという困ったちゃんです(笑)


恩着せがましいが、雨の日や雪の日にも、台風の中や東日本大震災直後は勿論、オトーサンの白内障手術後当日だって休まず散歩に連れていったオトーサン…。朝夕二食を用意するのもオトーサン。そんなオトーサンに対して
ラテは実に冷たい(笑)。
もともとラテは飼い主であってもベタベタするワンコではないようだし、かまい過ぎると嫌がるところもあるワンコだ…。

そしてラテは女房とオトーサンの存在を見事に使い分けるのも事実…。例えば夕食の時間がきたとしてオトーサンの都合で少し遅れることもある。そんなときでもラテはオトーサンに催促するために吠えたりすることはないが、女房がいるときは様子が違う。

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※畳の感触がよいからか、結構この姿勢ですごすことが多い


「お腹空いたよ」の催促を女房に向かってするのだ。用意をするのはオトーサンだというのに(笑)。そして女房がオヤツを持っている時は嬉々として口元を舐めに行くが、オトーサンがおやつを持って向き合っても満面の笑顔はするものの舐めたりしない…。そして「チューしよう!」と顔を近づけるとあからさまにそっぽを向く(爆)。

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※気温が低いときにはふかふかの専用ベッドに入る


だからYouTubeなどで飼い主の腕枕で寄り添うワンコといった動画を見ると正直羨ましくてしかたがないが、こればかりはラテの性格でもあり、オトーサンの育て方にも関係するのだろうから甘んじて認めるしかない。
今年も後二ヶ月…。女房共々寝込まずに新しい年を迎えられますように!





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員