ラテ飼育格闘日記(793)

ラテが寝込んでから早くも一ヶ月が過ぎた。この間、目まぐるしく変わるラテの体調に一喜一憂してきたが、今のところは食欲も戻り、投薬はあるものの点滴やらの世話にはなっていない。また後ろ足が不安定ながらも補助が必要ながら短距離なら歩けるまでになっている。


ただしこれは一時的なものだと考えなければならず、いずれまた本格的な介護はもとより命との戦いの日が来るに違いないと覚悟している。ともあれ毎日の主な日課は二度の食事と数回のおむつ取り替えだ。その間は五月蠅いときもあるものの基本お気に入りの場所で寝ている。

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※ラテはなんとか自力で歩き食欲もある…


とはいえ長い間の習慣が身についているのか、おむつをしていても腰を落とすのは玄関といった場合が多い。排泄は外でするもの…外でしたいと思っているようでもある。

医者からは本来この外気温の中に連れ出すのは勧められない…とも言われたが、なんとか五感が働いているうちに馴染んだ外の空気や騒音などに触れさせたいと考え、大型犬にも対応するカートを買った。
折り畳みができる製品ではあるものの、折りたたんだところで置き場所に困っているほどのサイズである。このカートに毛布を敷き、万一の場合にと排泄シートも下に敷き、ラテの背にはこれまたケープを掛けて外に出て見た。

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※大型カートなのでオトーサンたちの扱い方もなかなか大変だ


ただしカートそのものの扱いはともあれ、排泄の後始末やらのあれこれを持参しなければならないしマンションの作りひとつにしても自宅からエレベータを利用し歩道に出るまで、ラテを乗せたままで楽々と進めるバリアフリー環境ではない。したがって多々考えては見たものの、カート自身の重量もかなりのものでもあり、安全に行き来するのはどうしても一人でコントロールは無理なので女房が休みの日、そして天気で寒いながらも気温が一番高くなる午後二時から三時あたりに出かけてみることした。

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※久しぶりに夕陽を一杯浴びるラテ


時間的な問題もあるのかも知れないが、やはりというか外に出た途端にラテは排泄行動を始める…。目的の公園まで大した距離ではないものの、途中でカートを止めてラテを外に出し、排泄させたりその後始末をする…といったことになるわけだが、一時的にでもおむつを外したその痩せ細った姿にオトーサンは胸が押しつぶされそうになる。

カートに乗るラテも、カートを押す女房もオトーサンも共に初心者故におそるおそる…怖々といった感じで公園に乗り入れ、ラテをしばし外気温にさらすことにする。一応防寒着を身に着けたラテは弱った後ろ足を踏ん張りながらも自力で立ち、そして興が乗れば短い距離を歩く…。

この日、嬉しいことにラテを可愛がって下さり常に気を使って下さっているファミリーが我々が公園に出向く時間に合わせて立ち寄って下さった。

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※お馴染みのファミリーがラテに会いに来て下さった!


一時期は毎日といってよいほど、この公園で長女のおねえちゃんと遊んだりオカーサンの姿を見かけると遠吠えのような声を上げるラテだったから表情もいくぶん和らいで見えたし、以前のように態度で表すことができないまでも喜んでいるに違いない。

こうしてものの20分程度の外出でまたカートに乗せ、いそいそと戻ってきたがラテも時々は外に行けることを理解しているとすれば、次の公園行きを待ち遠しく思っているだろうし、オトーサンたちもなるべく連れ出してやりたいと考えている…。

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※散歩から戻ったらまた温かくして寝ないとね…


そううそう…オトーサンは精密検査のためこの間大学病院へ行って来た。心臓関連の検査をし、24時間心電図を計測する心電計を胸に装着して帰って来たが、それらの総合診断はまた少し後になる。大事でなければよいが…。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員