ラテ飼育格闘日記(805)
オトーサンが救急車で運ばれ一週間入院を続けた。急性虫垂炎だったので1回この「ラテ日記」はお休みせざるを得なかった。2006年12月からスタートしてすでに800回を越えたが休んだのは今回が初めてだった…。
入院の仔細については別途「緊急搬送入院闘病記」にアップ済みなのでよろしかったら目を通していただきたいが、病院から原稿をアップするすべを考えていなかったしどうしようもなかった。

※凜々しき横顔
搬送されたのは4月21日だったが、救急車の中でオトーサンの頭をよぎったのはやはりラテのことだった。もし…もしもラテがあのまま存命中であったならオトーサンは放っておけず我慢を続け、そのうち大事になっていたのではないか…ということだ。
そう考えれば悲しいことだがラテの方が先に逝ってくれたのはあの子なりの最後の親孝行だったのかも知れない。なにしろおかげで治療療養に専念できたのだから。
病院のベッドに横になっていると時間の経過も遅く感じられ、何をすることもできないから時折搬送時に持参したiPhoneでTwitterやメールをチェックしたりするしかないが、ラテのあれこれが自然に頭に浮かんでくる。15年の間の出来事が文字通り走馬灯のように思い出される…。
甘噛みが酷く、家中の木製のあれこれは囓られたしオトーサンの両手も小傷が絶えなかった。家具などへ歯を立てるのを防止するスプレーを買ってはみたがまったく効果はなく途方に暮れていた時期もあった。
なにしろオトーサンたちはワンコを飼うのはラテが初めてであり、実践的な知識も経験も絶無だったから毎日が文字通り戦いの日々だった。

※雨上がりのベンチに腹這いになって…。きっと冷たくて気持ちよいのだろう
とは言ってもラテが我々に噛みついたことは一度もない。ただ…人間で言うなら「嫌だっ」と手で払いのけようとする行為に相当するであろうマズル開けて歯を見せそれをオトーサンの手などにぶつけるのだ。それだけでラテの歯は固くオトーサンの両手は小さな出血が続いた。
無論そうした行為は手だけでなく、まだまだ飼い主との信頼関係が出来ていなかったからかも知れないが、女房がふざけてラテがオヤツを食べている横に寝そべった途端「ウッ」と怒って女房の口元を攻撃し小さな出血をさせてしまったことがある。
女房は無言で2階へと移動してしまったが、その後のラテの態度が可笑しかった。明らかに「しまったっ!」と思っているのだろう挙動が落ち着かず階段の下で上を見上げて足踏みしている。オトーサンは「ママに謝ってこい!」と階段の上を指さすと、いそいそと階段を登り女房の口元を舐めにいき和解を図った(笑)。
この頃のラテはまだ女房をどこかライバル視していた感があり、女房も些か不用意だったわけだが成犬になってからはそんなことはなくなった。

※大好きなAちゃんとポッキー(チョコのない部位)を口移しで両端から食べるのも大変上手にこなしたラテ
そんなあれこれを思い出しながら、オトーサンはそのうち眠くなってきたので体を横にして目を瞑った。するとどうしたことか、闇の向こうに知らない女性らしき人の顔が見えた。「いやだな…」と思いながら一旦目を開け再び目を瞑ると今度は複数の顔がある。
しかしオトーサンは霊というものを信じていない…。いや…霊など信じないと言いきるとバズりそうだから付け加えると私に限らず霊魂というものがあるのかないのかは誰しも分かるはずはない。なにしろ本当の意味で死にその体が消滅した後に生き返った者はいなのいないのだから。私はその霊とかが現世で我々の眼前に現れるということを信じていないという意味だ…。だから「こちらの体調が悪いのだろう」とすぐに僅かの時間ではあったが眠りに落ちた。

※カメラを向けるとなぜか、プイッと横を向くラテだった…
しかし悪夢を見た。とても怖いというより気持ち悪い夢で目を覚ましたら脂汗をかいていた。そして猛烈な便意を感じたのでトイレに駆け込んだ。
どうやら長い間便秘だったから病院で下剤を処方してもらい夕方だったかに服用したのが効いたらしい。その気持ち悪さが幻覚というと大げさだが人の顔となって表れたり悪夢となったようだ。無論その後人の顔は現れなかった。
ともあれ退院はできたが一週間寝たきりだったことでもあり足がまだ安定しない。リパビリを含め少しずつ歩かないといけないことは分かっているが、ラテの遺骨を下げての散歩もいま暫く休まなければならなようだ…。
さて退院後おぼつかない足取りで近所のコンビニへと歩いていたとき、途中にあるペット美容室から声がかかった…。振り向くとお世話になっていた女性が「よかったら御霊前に…」と額装されたラテの写真を差し出した。この美容室は利用後ブログに仕上がったワンコの写真を載せてくれるサービスがあったが、それをプリントアウトしわざわざ額装してくださったらしい。

※早速ラテの霊前に供えさせていただいた
オトーサンは思わず路上で嗚咽してしまったが、思いもしなかったことで…ラテはなんて幸せなワンコなんだ!!
と思いながらもオトーサンはしばし歩き出せなかった。
入院の仔細については別途「緊急搬送入院闘病記」にアップ済みなのでよろしかったら目を通していただきたいが、病院から原稿をアップするすべを考えていなかったしどうしようもなかった。

※凜々しき横顔
搬送されたのは4月21日だったが、救急車の中でオトーサンの頭をよぎったのはやはりラテのことだった。もし…もしもラテがあのまま存命中であったならオトーサンは放っておけず我慢を続け、そのうち大事になっていたのではないか…ということだ。
そう考えれば悲しいことだがラテの方が先に逝ってくれたのはあの子なりの最後の親孝行だったのかも知れない。なにしろおかげで治療療養に専念できたのだから。
病院のベッドに横になっていると時間の経過も遅く感じられ、何をすることもできないから時折搬送時に持参したiPhoneでTwitterやメールをチェックしたりするしかないが、ラテのあれこれが自然に頭に浮かんでくる。15年の間の出来事が文字通り走馬灯のように思い出される…。
甘噛みが酷く、家中の木製のあれこれは囓られたしオトーサンの両手も小傷が絶えなかった。家具などへ歯を立てるのを防止するスプレーを買ってはみたがまったく効果はなく途方に暮れていた時期もあった。
なにしろオトーサンたちはワンコを飼うのはラテが初めてであり、実践的な知識も経験も絶無だったから毎日が文字通り戦いの日々だった。

※雨上がりのベンチに腹這いになって…。きっと冷たくて気持ちよいのだろう
とは言ってもラテが我々に噛みついたことは一度もない。ただ…人間で言うなら「嫌だっ」と手で払いのけようとする行為に相当するであろうマズル開けて歯を見せそれをオトーサンの手などにぶつけるのだ。それだけでラテの歯は固くオトーサンの両手は小さな出血が続いた。
無論そうした行為は手だけでなく、まだまだ飼い主との信頼関係が出来ていなかったからかも知れないが、女房がふざけてラテがオヤツを食べている横に寝そべった途端「ウッ」と怒って女房の口元を攻撃し小さな出血をさせてしまったことがある。
女房は無言で2階へと移動してしまったが、その後のラテの態度が可笑しかった。明らかに「しまったっ!」と思っているのだろう挙動が落ち着かず階段の下で上を見上げて足踏みしている。オトーサンは「ママに謝ってこい!」と階段の上を指さすと、いそいそと階段を登り女房の口元を舐めにいき和解を図った(笑)。
この頃のラテはまだ女房をどこかライバル視していた感があり、女房も些か不用意だったわけだが成犬になってからはそんなことはなくなった。

※大好きなAちゃんとポッキー(チョコのない部位)を口移しで両端から食べるのも大変上手にこなしたラテ
そんなあれこれを思い出しながら、オトーサンはそのうち眠くなってきたので体を横にして目を瞑った。するとどうしたことか、闇の向こうに知らない女性らしき人の顔が見えた。「いやだな…」と思いながら一旦目を開け再び目を瞑ると今度は複数の顔がある。
しかしオトーサンは霊というものを信じていない…。いや…霊など信じないと言いきるとバズりそうだから付け加えると私に限らず霊魂というものがあるのかないのかは誰しも分かるはずはない。なにしろ本当の意味で死にその体が消滅した後に生き返った者はいなのいないのだから。私はその霊とかが現世で我々の眼前に現れるということを信じていないという意味だ…。だから「こちらの体調が悪いのだろう」とすぐに僅かの時間ではあったが眠りに落ちた。

※カメラを向けるとなぜか、プイッと横を向くラテだった…
しかし悪夢を見た。とても怖いというより気持ち悪い夢で目を覚ましたら脂汗をかいていた。そして猛烈な便意を感じたのでトイレに駆け込んだ。
どうやら長い間便秘だったから病院で下剤を処方してもらい夕方だったかに服用したのが効いたらしい。その気持ち悪さが幻覚というと大げさだが人の顔となって表れたり悪夢となったようだ。無論その後人の顔は現れなかった。
ともあれ退院はできたが一週間寝たきりだったことでもあり足がまだ安定しない。リパビリを含め少しずつ歩かないといけないことは分かっているが、ラテの遺骨を下げての散歩もいま暫く休まなければならなようだ…。
さて退院後おぼつかない足取りで近所のコンビニへと歩いていたとき、途中にあるペット美容室から声がかかった…。振り向くとお世話になっていた女性が「よかったら御霊前に…」と額装されたラテの写真を差し出した。この美容室は利用後ブログに仕上がったワンコの写真を載せてくれるサービスがあったが、それをプリントアウトしわざわざ額装してくださったらしい。

※早速ラテの霊前に供えさせていただいた
オトーサンは思わず路上で嗚咽してしまったが、思いもしなかったことで…ラテはなんて幸せなワンコなんだ!!
と思いながらもオトーサンはしばし歩き出せなかった。
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