ラテ飼育格闘日記(808)

毎朝オトーサンたちは目が覚めるとまずはラテの遺骨と慰霊が置かれているデスクに向かい「おはよう!」の挨拶をするのが日課だ。ということで未だにラテが床に伏せている感覚にとらわれたり、オトーサンたちが朝食を取っているとおこぼれ頂戴とばかりに姿を見せるのではないかという思いが湧いてくる…。


そういえば、動物病院でも物の本にもワンコに人間の食べ物を与えてはいけないとされている。ラテを飼い始めたころにお世話になった動物病院でもオトーサンがたまにパンの切れ端を上げていると言うと「犬には塩分が強いので厳禁」と言われた。

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ワンコは人間のように発汗で塩分を体外に出すことがほぼできないので危険だとも言われた。また物の本によればワンコは猫よりも味覚細胞が少なく、味を感じられにくいからいわゆるドッグフードと水を与えておけばよく、それが一番の健康食だとも書かれていた。

しかし本当にそうなのか…。確かに塩分の取り過ぎには十分注意をするとしてもラテを見ているとワンコだって旨い物と不味い物の区別は間違いなくできることが分かってくる。また好きな物と嫌いな物もあり、他のワンコがキャベツやブロッコリーが好きだと言ったところでラテも喜んでくれるかは分からない。いや、ラテは野菜で食べるのは人参(調理済み)くらいなものだったから個体差は人間同様様々であり、ワンコだからといって一区切りでまとめて考えるのは間違っている。

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ラテがオトーサンたちが食べているものを欲しがるのは、飼い主と同じ物を欲しいと考えるであろうことだけでなく確かに人間の食するものは味付けされ間違いなく美味しいからだ。無論繰り返すが、ワンコに過度の塩分は危険だしそもそもチョコレートやブドウ類など、量によっては命に関わる食べ物もあるからそれらは論外の話である。

そして前記したようにワンコは味覚音痴だと信じられているようだが、ラテと15年暮らした感想では間違いなく美味いものと不味いものの区別はできることを知ったし、ラテの場合は生ぬるい水より冷えた水を好むことも事実だった。そして市販されているドッグフードにしても好みというより美味い…美味くないがあることも知った…。

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なぜなら、ラテは5歳くらいからアレルギーを発症し、拙いことに米・チキンなどワンコにとって口にする機会が多い食べ物にアレルギー反応を示すことがわかった。したがって最初にやったことはドッグフードの変更だ。
それまで続けてきた良く知られているメーカーのドッグフードにはチキンをはじめ、ラテがアレルギーに反応するであろうものが多々含まれていたからだ。

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結局動物病院の勧めで加水分解してあるというドッグフードを使うことになったが、価格はそれまでの3倍もするドッグフードだった。
しかしラテの健康には替えられず、そのドッグフードを亡くなるまで食べさせていたが、それまでのドッグフードは単体で食器に盛ってもラテは進んで食べずに困ったことがあった。そのため、ワンコ用のビーフ100%の缶詰をトッピングしたりと工夫をせざるを得なかったが、あらたなドッグフードは驚いたことにそれ単体でも喜んで食べたのだ…。

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そんなラテだったが、ラテが欲しがるときにはほんの少量だが、パン・うどん・豚肉や牛肉・アイスクリーム・ヨーグルトなどを与えた。ラテも例え少量だとしてもオトーサンたちと同じ物を食べたという満足感を感じていたようだ。
まあ、一時は体重が21kgほどにもなり後最低3Kgほど痩せさせなさいと医者から言われた時期もあったが、皮肉なことに体重が自然に減りだした時期と体調が衰えてきた時期は同じだった。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員