ラテ飼育格闘日記_819
当然のことだが、オトーサンたちが現在のところへ転居してから9年近くになるから当時から知り合ったワンコたちもそれだけ歳を重ねたことになる。したがって白内障になったとか耳が遠くなった...などなどということをお聞きする機会も増えた。
それだけではなく我々人間同様痴呆症が目立つようになるワンコもいる。昼と夜というか時間の感覚が分からなくなったり、悪戯に徘徊し歩き回ったり、怒りっぽくなったりすることもあるという。
しかし幸いな事に15歳9か月で亡くなったラテはいわゆる惚けといった様子はなかったように思う。

そういえばラテを飼い始めてから暫くして、ラテは聴覚に異常があるのかも...と心配したこともあった。なぜなら一般的にワンコはドライヤーや掃除機の音が嫌いなだけでなく、雷になるとパニックになるワンコもいる。為に当時はそうした音を収録したCDまで製品化されており、それを少しずつワンコに聞かせて慣れさせようという代物だった。
しかしラテはドライヤーはもとより掃除機が傍を通っても平気だった。さらにある日の午後に散歩中雷雨となり雷が激しくなってきた時があった。

この歳になってもオトーサンは雷が大嫌いで怖いのだが、ラテはルンルンで歩いていたことがあり、耳が遠いのかとも疑ったが普段の生活の中で呼びかけにはきちんと反応することからその心配はなくなった。
またものの本などによればワンコの視力は弱いという話もあったが、ラテは片側二車線の道路の向こう側にいる人間を見分けていたことから最後まで視力の心配は無用だった。

勿論嗅覚も視力も若い時と比較すれば衰えた部分もあったのだろうが、いずれも日常生活において不自由なことはなかった。そしてありがたいことに認知症とか痴呆症といった病気にも縁が無かった...。何よりもおむつを余儀なくされた時期でさえラテは律儀にもよおすと外に出たがったしなかなか自力で立てないはずなのに玄関へ向かおうとするその姿には感動したほどだった。

確かに2020年後半あたりから足腰に難が見えてきたし、その動作も血気盛んな時代と比較すれば動きもいささかスローになったし、悪戯にリードを強く引くこともなく、また見知らぬ人間に対してもあまり吠えなくなってきていた。
とはいえ挙動がおかしいということもなかったし反応がない訳でもない...。動きは緩慢にしてもその表情は洋犬時代に戻ったように...というより幼犬時代よりずっとずっと可愛い表情を浮かべていた。

そういえば昨日の事だ...。強風注意報が出ていたが、玄関のドアの隙間などから圧が加わるのだろう、リビングに続くドアがきちんと閉まっていなかったか「ギギッ」と小さな音をたてて少し開いた。
オトーサンは一瞬、ラテがマズルでそのドアを押し開けたのかと思い思わず「ラテ...」と呟いてしまった。
それだけではなく我々人間同様痴呆症が目立つようになるワンコもいる。昼と夜というか時間の感覚が分からなくなったり、悪戯に徘徊し歩き回ったり、怒りっぽくなったりすることもあるという。
しかし幸いな事に15歳9か月で亡くなったラテはいわゆる惚けといった様子はなかったように思う。

そういえばラテを飼い始めてから暫くして、ラテは聴覚に異常があるのかも...と心配したこともあった。なぜなら一般的にワンコはドライヤーや掃除機の音が嫌いなだけでなく、雷になるとパニックになるワンコもいる。為に当時はそうした音を収録したCDまで製品化されており、それを少しずつワンコに聞かせて慣れさせようという代物だった。
しかしラテはドライヤーはもとより掃除機が傍を通っても平気だった。さらにある日の午後に散歩中雷雨となり雷が激しくなってきた時があった。

この歳になってもオトーサンは雷が大嫌いで怖いのだが、ラテはルンルンで歩いていたことがあり、耳が遠いのかとも疑ったが普段の生活の中で呼びかけにはきちんと反応することからその心配はなくなった。
またものの本などによればワンコの視力は弱いという話もあったが、ラテは片側二車線の道路の向こう側にいる人間を見分けていたことから最後まで視力の心配は無用だった。

勿論嗅覚も視力も若い時と比較すれば衰えた部分もあったのだろうが、いずれも日常生活において不自由なことはなかった。そしてありがたいことに認知症とか痴呆症といった病気にも縁が無かった...。何よりもおむつを余儀なくされた時期でさえラテは律儀にもよおすと外に出たがったしなかなか自力で立てないはずなのに玄関へ向かおうとするその姿には感動したほどだった。

確かに2020年後半あたりから足腰に難が見えてきたし、その動作も血気盛んな時代と比較すれば動きもいささかスローになったし、悪戯にリードを強く引くこともなく、また見知らぬ人間に対してもあまり吠えなくなってきていた。
とはいえ挙動がおかしいということもなかったし反応がない訳でもない...。動きは緩慢にしてもその表情は洋犬時代に戻ったように...というより幼犬時代よりずっとずっと可愛い表情を浮かべていた。

そういえば昨日の事だ...。強風注意報が出ていたが、玄関のドアの隙間などから圧が加わるのだろう、リビングに続くドアがきちんと閉まっていなかったか「ギギッ」と小さな音をたてて少し開いた。
オトーサンは一瞬、ラテがマズルでそのドアを押し開けたのかと思い思わず「ラテ...」と呟いてしまった。