Anker PowerExpand Elite Thunderbolt 3ドッキングステーション、4つのポイント

AnkerのPowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dock ドッキングステーションを手に入れた。ちなみに本原稿執筆中はメインマシンであるApple M1 iMac 24インチが修理のため不在であり、仕方なく先般3Dスキャナのオペレーション用として手に入れたM1 MacBook Airを使っている状況だった。


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※AnkerのPowerExpand Elite Thunderbolt 3ドッキングステーションのパッケージ


M1 iMac 24インチ用としてはすでに別途wavlinkのThunderbolt 3 Dock ドッキングステーションを用意していたので、これをM1 MacBook Airに使ってみたところ非常に便利で有能なことを改めて知った。
そもそもM1 MacBook Airの能力を肌で知るにつれ、3Dスキャナ専用にするにはあまりに勿体無いと考え、サブマシンとしてもきちんと環境を整えようと考えていた矢先のM1 iMac 24インチの故障だった…。

勿論M1 MacBook AirにはそのThunderbolt 3ポートに接続するハブを用意していたが本格的にM1 MacBook Airを活用するとなると流石に心もとないし端子も不足になる。
というわけで前記したwavlinkのThunderbolt 3 Dock ドッキングステーションとは別にM1 MacBook Air用としてのドッキングステーションを揃えたいと考えた次第。

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※Anker PowerExpand Elite Thunderbolt 3ドッキングステーション


■なぜドッキングステーションが必要なのか
今更ではあるがM1 MacBook Airを使ってみれば最初に戸惑うのは本体左側にThunderbolt 3(USB-C)ポートが二つしかないことだ。M1 MacBook Airを本体のみだけで使う場合はともかく何か拡張性が必要な活用をと考えれば確実にポート不足は否めない。

最初に考えることは安価なUSBハブを使うことだ。そのほとんとがいわゆるプラグインプレイで動作しM1 MacBook Airのポートに挿せばUSBポートが増えたりSDカードリーダーが使えたり、あるいはEthernetケーブルが接続できたりと拡張性が大幅に進化する。
しかし現実にはデメリットもある…。

まずはM1 MacBook Air本体のポート側が幾多のケーブルやガジェットで少なからず煩雑になること、そしてこれは昨年あたりから見聞きするようになったが、安価な製品だけでなく名のあるメーカーの製品でも本体に充電を試みると場合によってはM1 MacBook Air本体を壊してしまうことがあるという話だ。

まあどのような製品でどんな場合に最悪のことが起きるかといった明確な原因究明が不明瞭なのでそのまま鵜呑みにしてはならないが、これは避けなければならない。
やはり何よりもその美しいM1 MacBook Airおよび周囲の環境をシンプルに整えたいとの希望でドッキングステーションを手に入れようと考えた。
その種のドッキングステーションならMac側にはThunderbolt 3ケーブル一本挿すだけで充電はもとより各種拡張性に富んだガジェット類が使えるからだ。

■なぜAnkerPowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dockなのか
さて、Thunderbolt 3対応のドッキングステーションをと考えた時、現状では二つの製品が候補に上がった。
一つはAppleのオンラインストアで販売され大きな支持を受けているCalDigit TS3 Plus Dockだ。その特徴は最大15個の拡張ポートが拡張されること、最高87ワットでラップトップを充電し、4K 60Kのディスプレイ2台、または最大5K 60Kのディスプレイ1台に対応していること、そしてThunderbolt 3(USB-C)ポート x 2およびUSB-A 3.0ポート5つ、さらにUHS-II SDカードリーダーやギガビットEthernetポートと充実していることなどで最強のドッグステーションとも評されている。

一方、もう一つはAnkerのThunderbolt 3対応のドッキングステーションだ。こちらはCalDigit TS3 Plusよりポート二つ少ないが、ほぼ同様なパワーと利便性を持った製品だし、Ankerは多くのモバイルバッテリーなどで常に高評価を受けてきたメーカーである。
では何故CalDigitではなくAnkerにしたのか…。無論あくまで個人的な価値観と思い込みによっての判断だが、その理由は4つある…。

① フロント側に電源ボタンがあること
こうしたドッキングステーションに電源がある意図だが、使わないときドッキングステーション本体の電源をOFFにすればセットしたケーブルなどはそのままにMacとドッキングステーションとの接続が切れ、節電にもなる。
もしCalDigitのように本体に電源がない場合でもしMacとの接続を切りたい場合にはケーブルを抜かなければならない理屈になる。

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※Anker PowerExpand Elite Thunderbolt 3ドッキングステーションのフロント側。上部円形部分が電源ボタン

なお、電源OFFの場合でもドッキングステーションに接続してある機器のアンマウントは不要である。


② これまたフロント側にSDカードスロットがあるが、microSDカードがあること
これはmicroSDカードを使う際にSDカードのアダプターを使えば済むと考える方やそもそもmicroSDカードの使用率が低いというユーザーもいらっしゃるだろうが、私個人は案外とmicroSDカードを使う方なのでダイレクトに挿せれば利便性が良いのは申し上げるまでもないからだ。

③ フロントはもとより、背面にもネジがない美しい仕様であること
これまた些細なことだとは思うが、Mac環境を少しでも美しくを突き詰めれば背面に四つのネジがそのまま見えるCalDigitより前後どこにもネジが見えないAnkerの方が美しいからだ。実際にAnker PowerExpand Eliteを手にするとその筐体の完成度には目を見張る…。ネジはもとより繋ぎ目や組み立ての痕は全く見られない。

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※背面のポートレイアウト。どこにもネジなどはなく大変美しいデザインだ


④ 価格が9,000円ほど安価なこと(購入時のアマゾン価格との対比)
まあ、トータルポート数がAnkerのそれより二つ多いCalDigitだからして多少でもコスト高になるといえば納得せざるを得ないが、正直この価格差は無視できない。

■総評
というわけでまだ使用期間は短いAnker PowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dock ドッキングステーションではあるが、M1 MacBook Airの横に置いてもデザイン的にしっくりするしその機能には満足している。

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※M1 MacBook Airの横に置いてみてもしっくりするデザインと質感だ


また私は iMac とは違いM1 MacBook Airは設置場所を固定して使うのではなく、適宜その場所を変えて利用するつもりなので、Anker PowerExpand Eliteは本来据え置き向きではあるものの携帯性にも優れ、指紋も付きにくく柔軟な使い方ができると思っている。

最後に大変デザイン的にも素敵なAnker PowerExpand Eliteだが、その電源アダプタが本体より大きなことに驚いている向きもあるが、他の同種の製品を見ても皆似たり寄ったりのサイズのようだ。それだけこの種のガジェットに安全安定した電源供給を考えるとサイズはどうしてもデカくなるようだ。

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※同梱品一覧。一番右が電源アダプタ


ともかくこれでM1 MacBook Airを本格活用する基本環境は整った。それにしてもM1 iMac 24インチ、早く戻って欲しいものだ…。


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員