ラテ飼育格闘日記_822

この原稿がアップされる9月3日の三日後になる9月6日は早くもラテ月命日6ヶ月目である。記憶が薄れるどころかオトーサンたちの人生にとってラテとの出会いがどれほどインパクトが大きいできごとだったかに思いを馳せている毎日である。


オトーサンたち夫婦にとってラテと暮らすことはそれまでの生活の延長というものではなく新たな人生のスタートと言ってよいほど大きな出来事だった。
なにしろその為に住居を変えたのだから…。

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ワンコ一匹のことで大げさだと思われるかも知れないがそれほどの覚悟をもって事にあたった訳だが、それでも実際にワンコを迎入れてみると現実の方がより大変であることにも気づいた。

でも本音は2代目ラテを迎えたい!ラテと築いたいわゆるノウハウを新しいワンコと共の生活に生かしたいと心から思う。しかしオトーサンもすでに74歳である。自分ではあまり年齢のことを意識してはいないが、現実問題として体力低下は自覚せざるを得ない。

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もし子犬を迎えたとすれば、今後15年ほどは一緒の生活を覚悟しなければならない訳だが、だとすれば2代目が虹の橋を渡るころにはオトーサンは90歳前後になっている計算だ。
己の命が後どれほど残っているかについては無論分かりようもないし、現時点で寝込んでいるわけではないがラテを迎えた時代のようにワンコと飛び回ることは無理だから、それではワンコに迷惑がかかるし可哀想だ。

それでは例えば8歳とか9歳の成犬ワンコの最後を看取るという選択肢もある…。しかしそれでも散歩は不可欠だしワンコにとっては適度な運動量が必要だろう。それならいっそ、散歩が必要ないニャンコを飼おうかという気にもなった。体力的にはこちらの方が随分と楽だがニャンコにしても寿命は結構長く十数年から二十歳にもなることもままあるという。

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まあ結局はオトーサンの年齢からくる不安は払拭できるものではないし命は思い通りに計算できるものではないから何らかの急病などでオトーサンが逝ってしまうことも十分にあり得る。
そんな自体になればこれまたワンコやニャンコに大きな悲しみを与えることになるし後を託さざるを得ない女房に対しても申し訳がない。

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というわけで迷いに迷ったし、いまでも新しいワンコを迎えたいという気持ちは燻っているがまともに考えれば考えるほど無理な相談だということは明白だ。
やはり、オトーサンたちにとって「ラテというワンコ」は生涯で初めてのワンコであり、最後の飼い犬ということで思いを落とし込むしかないという結論に達した。
残念だが…。

さて…本稿の最後はこの辺で「ラテ飼育格闘日記」の毎週更新は終了宣言することにしたいというお話しである。
ラテのあれこれについてまだまだ書きたいことはあるが、亡くなったからには新しい話題は生まれない。かといって思い出話しばかりでは読んでいただく方々にも飽きられてしまうだろう…。

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今後は土曜日にアップすることは変わらないにしても毎週ではなくオトーサンの思いついたことがあったら筆をとりたいと思っている。
なおTwitterでは「ラテ・メモリアル」として毎日数枚の写真をアップし呟いているのでもしご興味のある方は覗いていただければ幸いである。
ということになったが…長い間、本当に長い間毎週末にお付き合いいただき心から御礼を申し上げたい。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員