ケンコー マルチアングル 4K Webカメラ(KZ-DC4K)雑感
いまや「TV会議」といった言葉は死語だろうが、私はSkypeやFaceTimeといった画期的なテクノロジーが確立される以前からなんとか金を掛けずに遠隔地と通話・会話をできないかを試行錯誤してきた一人である。
それはビジネスの最前線にいた1990年代、超マイクロ企業ながら縁あってというか、本社は新宿で支店が札幌という環境になっていた。
1番の問題は遠隔地故、仕事の進捗状況や社員らの日々の思いが本社にいる私に伝わらない…伝わりにくいことだった。いまこの場に相手がいるなら、即具体的な話しを相手の顔色を読みながらできるが札幌では如何ともしがたい。

※Kenko マルチアングル 4K Webカメラ(KZ-DC4K)パッケージ
私にできることは日々なんらかの理由を付けて支店に電話をするだけでく、月1度札幌支店に出張し様子を伺うことだった。
出張も業務を予定通りに進行させるために重要な行動ではあったが、問題は費用が嵩むだけでなく私の時間が束縛されることだった。同時に電話による意思疎通は月額料金がマイクロ企業として無視出来ない高額になり得ることだった。
勿論当時も大規模ないわゆるTV会議システムは存在した。ソニーと取引があったこともあって品川の同社ビル内に備わっていた立派で豪華なTV会議システムを見せていただいたことがあったが、我々には無縁のものだった。
ちなみにP2P技術を使ったSkypeが登場したのは2003年であり、その年の11月に私の会社は解散したので間に合わなかったわけだ…。
しかし怪しいソフトウェアと雑な機器で遠隔地と金を掛けずに通話ができるという技術的な風潮はあったし、個人的に手に入るモノを次々と試しつつ落胆していた日々を送っていたから現在のFaceTimeやZoomの台頭はとても眩しく映るのだ。
さて前置きが長くなったが、久しぶりにウェブカメラを買った。これまで愛用していたIPEVO書画カメラが具合悪くなってきたからだが、今般はケンコー(Kenko)マルチアングル 4K ウェブカメラ(KZ-DC4K)にした。
特別新製品でもないしデザインがこれまた素晴らしいというほどでもないが、4K仕様とそのフレキシブルな使い方ができる点に注目した。

※アングルが自在になるのが使いやすい
私の場合、ほとんどのオンライン会議の場合、自身の姿を捕らえるのはM1 iMac 24インチのフロントカメラだ。これは画質もかなり綺麗なので他のウェブカメラの出番はないが、ただひとつアングルを変えるにはiMac本体を動かすことになり現実的ではないのでそういう必要性がある場合はケンコーKZ-DC4Kを使う…。

※パソコンとはUSB接続
ただし色味はiMacのそれと違うが画質的には十分だ。
ともあれケンコーKZ-DC4Kの主な出番はオンライン中にいまここにある…机上にある…ガジェットや資料などを見せたい場合にカメラを切替ることで相手に説明できる点で便利だ。

※書画カメラとしても必要十分な機能を持っている
アングルが自由だし書画カメラとしての撮影エリアも最大A3のサイズをカバーしているので十分なのだ。また一般的な印刷物の場合、小さな文字もきちんと読める解像度を持っているのでオンラインによる資料説明もまずまず実用となる。

※手元の資料なども相手に伝えることが出来る
KZ-DC4Kの顔となるカメラ部位はどこか映画「2001年宇宙の旅」に登場するHAL9000を思い出すがカメラの上部にはマイクロフォンが、下部にはLEDライトが装備されている。また背面にはオートフォース&反転ボタンとLEDライトボタンがあり明るさを3段階に調節可能だが、照明としては些か弱い。なおカメラヘッド部位は180°まで回転できる。


※カメラ部位のフロント(上)と背面(下)
実際にM1 iMackの脇前面辺りに置いてみたがカメラ部位の他はフレーム枠であるからして視覚の邪魔にならないことに気づいた。良い意味で存在感が薄いのだ。
とはいえ全体はアルミ製でしっかりと出来ており、柔な感じはしない。また完全に折りたためば厚さは14mm、重さ365g なのでバッグに入れてノートパソコンと共に持ち歩くにも苦にならないだろう。

※折りたたむと厚さ14mmほどの板状になる
最後にスペックをご紹介しておくが、イメージセンサーは1/3.06型CMOS、総画素数:1322万画素、有効画素数:1313万画素、レンズ:f=3.37mm F2.2、焦点距離:23.2mm(35mmフィルム換算)、撮影距離:0.1m~∞、ホワイトバランス:自動、手ブレ軽減機能:なし…といったところだがパソコンとの接続でドライバーは不要である。
なおパソコンの動作環境はmacOSの場合 12.0.1以降、Windowsの場合はWindows(32/64bit)~10(32/64bit)/Windows11 とのことだ。
■Kenkoマルチアングル 4K Webカメラ
それはビジネスの最前線にいた1990年代、超マイクロ企業ながら縁あってというか、本社は新宿で支店が札幌という環境になっていた。
1番の問題は遠隔地故、仕事の進捗状況や社員らの日々の思いが本社にいる私に伝わらない…伝わりにくいことだった。いまこの場に相手がいるなら、即具体的な話しを相手の顔色を読みながらできるが札幌では如何ともしがたい。

※Kenko マルチアングル 4K Webカメラ(KZ-DC4K)パッケージ
私にできることは日々なんらかの理由を付けて支店に電話をするだけでく、月1度札幌支店に出張し様子を伺うことだった。
出張も業務を予定通りに進行させるために重要な行動ではあったが、問題は費用が嵩むだけでなく私の時間が束縛されることだった。同時に電話による意思疎通は月額料金がマイクロ企業として無視出来ない高額になり得ることだった。
勿論当時も大規模ないわゆるTV会議システムは存在した。ソニーと取引があったこともあって品川の同社ビル内に備わっていた立派で豪華なTV会議システムを見せていただいたことがあったが、我々には無縁のものだった。
ちなみにP2P技術を使ったSkypeが登場したのは2003年であり、その年の11月に私の会社は解散したので間に合わなかったわけだ…。
しかし怪しいソフトウェアと雑な機器で遠隔地と金を掛けずに通話ができるという技術的な風潮はあったし、個人的に手に入るモノを次々と試しつつ落胆していた日々を送っていたから現在のFaceTimeやZoomの台頭はとても眩しく映るのだ。
さて前置きが長くなったが、久しぶりにウェブカメラを買った。これまで愛用していたIPEVO書画カメラが具合悪くなってきたからだが、今般はケンコー(Kenko)マルチアングル 4K ウェブカメラ(KZ-DC4K)にした。
特別新製品でもないしデザインがこれまた素晴らしいというほどでもないが、4K仕様とそのフレキシブルな使い方ができる点に注目した。

※アングルが自在になるのが使いやすい
私の場合、ほとんどのオンライン会議の場合、自身の姿を捕らえるのはM1 iMac 24インチのフロントカメラだ。これは画質もかなり綺麗なので他のウェブカメラの出番はないが、ただひとつアングルを変えるにはiMac本体を動かすことになり現実的ではないのでそういう必要性がある場合はケンコーKZ-DC4Kを使う…。

※パソコンとはUSB接続
ただし色味はiMacのそれと違うが画質的には十分だ。
ともあれケンコーKZ-DC4Kの主な出番はオンライン中にいまここにある…机上にある…ガジェットや資料などを見せたい場合にカメラを切替ることで相手に説明できる点で便利だ。

※書画カメラとしても必要十分な機能を持っている
アングルが自由だし書画カメラとしての撮影エリアも最大A3のサイズをカバーしているので十分なのだ。また一般的な印刷物の場合、小さな文字もきちんと読める解像度を持っているのでオンラインによる資料説明もまずまず実用となる。

※手元の資料なども相手に伝えることが出来る
KZ-DC4Kの顔となるカメラ部位はどこか映画「2001年宇宙の旅」に登場するHAL9000を思い出すがカメラの上部にはマイクロフォンが、下部にはLEDライトが装備されている。また背面にはオートフォース&反転ボタンとLEDライトボタンがあり明るさを3段階に調節可能だが、照明としては些か弱い。なおカメラヘッド部位は180°まで回転できる。


※カメラ部位のフロント(上)と背面(下)
実際にM1 iMackの脇前面辺りに置いてみたがカメラ部位の他はフレーム枠であるからして視覚の邪魔にならないことに気づいた。良い意味で存在感が薄いのだ。
とはいえ全体はアルミ製でしっかりと出来ており、柔な感じはしない。また完全に折りたためば厚さは14mm、重さ365g なのでバッグに入れてノートパソコンと共に持ち歩くにも苦にならないだろう。

※折りたたむと厚さ14mmほどの板状になる
最後にスペックをご紹介しておくが、イメージセンサーは1/3.06型CMOS、総画素数:1322万画素、有効画素数:1313万画素、レンズ:f=3.37mm F2.2、焦点距離:23.2mm(35mmフィルム換算)、撮影距離:0.1m~∞、ホワイトバランス:自動、手ブレ軽減機能:なし…といったところだがパソコンとの接続でドライバーは不要である。
なおパソコンの動作環境はmacOSの場合 12.0.1以降、Windowsの場合はWindows(32/64bit)~10(32/64bit)/Windows11 とのことだ。
■Kenkoマルチアングル 4K Webカメラ
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