ラテ飼育格闘日記_828

残った膨大な量の写真を始めとしてラテの思い出は尽きないが、手元にある一冊のファイルは別の意味でラテの健康面に関する記録がファイリングしてあるもので、オトーサンにはこれまたお宝なのである。


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このファイルはそもそもラテを我が家に迎えることになった際に譲渡先と取り交わした誓約書を保存するために用意したものだ。
そこには、「今回迎える犬を室内にて終生育成し、家族で守ること」を始めとして譲り受けた飼い主が守らねばならないことが箇条書きされている。

狂犬病予防注射や混合ワクチンの接種、フィラリア感染予防や皮膚疾患への対処などを義務づけているだけでなく、「譲渡してはならない」「診察が必要な場合は速やかに動物病院へ連れて行く」など、ワンコの飼育や健康面で飼い主が守らなければならないことを明記し、もし譲渡側からの連絡や質問に答えない場合は返還することを承諾させるなど、かなり厳しい内容でもある。

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※ラテを譲り受けた際の誓約書


なかには「やむを得ず、継続飼育が不可能となった場合は連絡の上一度返還のこと」や「しつけをしっかりと行い、人間社会に共生し周りから可愛がられるこであるよう家族全員で努力し、指導に従う」、あるいは「老齢期には、家族全員で協力し老衰で旅立つ日まで介護を行います」といった具体的なことも記されている…。

オトーサンがこの誓約書にサインした2003年の12月にはこれらの一文は皆ただの印刷物に過ぎなかったが、今となっては実体験としてそれぞれに思いを馳せることができるし、何よりも幸いなことに本誓約書に違わずすべてを守り通し、やり尽くしたと自負している…。

その他、このファイルは15年の間、動物病院にかかった記録でもある。それはワクチンなどの接種証明書や健康診断、血液検査などの記録の他、それらにかかった費用…つまり領収書も残してあるからだ。しかしあらためて確認するまでもないが、ペットの医療費は別途保険にでも入っていない限りなかなかの高額であり、一度の診療で3万円を超えるケースも多かった…。

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※ペットの医療費は高い…


さらに2ヶ月あるいは3ヶ月毎に美容室に行った記録も残してあり、そこには体重が記録されていることから貴重な資料だ。
生後(推定)6ヶ月のラテを引き取った際の体重は9.1kgだったが、見るからに細く医者からも「もう少し体重を増やして…」と言われたものだ。それが半年後の2007年6月9日の美容室での記録によれば14kgとすでに平均体重になっている。しかしその後は20kg前後を推移し最高は21kgを越え、今度は「減量するように」とレッドカードが出た(笑)。

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※乞田川縁を歩く子犬時代…。まだとても細かった


ここの美容室では全身カットの他、シャンプーはもとより爪切り・耳掃除・肛門腺絞りやオプションで歯磨きまで処置してもらったこともあって、幸いラテは基本終生健康で過ごすことが出来た。
またいくつかアレルギー検査の結果も残っている。
なぜなら2011年(5歳)あたりから肉球を噛んで出血に至ったり、目の周りやマズルも掻き壊して一部紫色に変色した時期があったからだ。

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※なにか不安があるとオトーサンや女房の足(靴)の上に前足を乗せるのは当初からラテの癖だった


特に四つ脚は酷く、オトーサンはラテに歯を当てられながらも包帯を巻いた…。
なにしろアレルギー検査で92品目の内、29品目もの陽性反応がでたこともあり、食べ物は勿論使用するマットやタオルも綿のものは駄目なのですべて化繊のものに変更した。また苦労したのは鶏肉にアレルギー陽性反応が出たことだ。

主食となるドッグフードはもとより一般的なワンコ用オヤツにはまず100%といって良いほど鶏肉が使われているからでドッグフードも加水分解したそれまでより3倍強も高いものを与えるようになったり、オヤツもビーフ100%のものを苦労して探したりと大変だった。

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※飼い始めて1年半ほどでやっと表情が和らいできた


まあ、こうして終始してきた結果だろうが首に出来た良性の腺腫を別にすれば、15歳9ヶ月のなかで歯はもとより治療を必要する病気とは縁がなかったことは幸いだったし、若い時と比べようもないが視力も聴力も日常で不自由するほどには至らなかった。
オトーサンたちは日々ラテと向かい合い、慈しんできた自負はあるが、ラテが亡くなってから8ヶ月を過ぎた今、これほどまでに大切な…そして可愛いワンコと一緒だったこと、多くの思い出を残してくれたことに感謝している。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員