レーザー加工機 xTool M1用エアーアシストとは?
レーザー加工機 xTool M1への投資は続く…😅 さて過日のRiser Baseに続きM1専用のエアーアシスト(Air Assist)を購入した。一見無骨なこの製品はどのような役割があり、どれほどの効果があるのだろうか。今回はそのファーストインプレッションをお届けしたい。
まず知っていただきたいことだが、レーザー加工機で例えば木材に彫刻を施す場合、あるいは切断する場合、それは集光されたレーザー光の驚くほどのパワー(熱)で焼き切る理屈だと考えられる。したがってその場合には粉塵が飛ぶし煙や臭いも生じる。

※レーザー加工機 xTool M1用エアーアシストパッケージ
その煙りや臭い、そして粉塵は一般的にはダクトを通して屋外へ出すとか専用の集塵機で処理することになるが、ここで問題なのは作品、彫刻や切断している材料への悪影響である。
どういうことかといえば、木材に限ってもレーザーが当たった部位は茶色く焦げるのが普通だ。その理由は前記したように熱により焦げたからだ。


※エアーアシスト本体(上)とパッケージ同梱品
したがって材質にもよるが例えばMDFボードを切断したり彫刻する事を考えると切断面はもとよりその周囲が焦げて汚れることになる。まあ切断の際の断面は仕方がないとして、粉塵や煙による汚れが材料全体に及ぶ可能性は否めない。
処理が終わってから拭き掃除してその汚れが軽減する場合もあるが、現実問題しては削るなどしないと汚れは取れない…。
そうした不都合を回避しようとするのがエアーアシストなのである。
どいうことか…。
それはこのエアーアシスト本体はポンプであり、効果的な空気を接続したパイプ経由でレーザーヘッドに磁石で取り付けられるノズルから噴射する…。
これにより以下の効果が生まれるという。

※エアーアシストを取り付けたレーザーノズル先端。右の金色の部位はブレード
① 作業中に発生する煙や粉塵を吹き飛ばし、レーザーがより速く、より深く切断するのを助け、レーザー加工の効率を高める。
② 切断された材料表面の温度をすばやく下げ、高温による歪みや変色を防ぎ、滑らかな線、完全なパターン、およびきれいな表面を確保できる。
③ レーザーヘッドの作業中に発生する煙や粉塵を吹き飛ばすことでレーザーヘッドのレンズを汚染から保護し、耐用年数を延ばす。
こうした効果は実際にエアーアシストを使った場合と使わない場合で比較すれば明白だ。同じ材料を使い同じパラメーターで切断してみたが、確かにエアーアシストの効果は歴然としていて作品作りの質を向上させてくれる。
今回は3mmのMDFボードをパス1回でカットした例だが、例えばもっと厚い板を数回のパスで繰り返すとすればこの汚れはもっと顕著になる。

※一例として3mmのMDFボードをパス1回でカットした
特にMDFは粉塵が飛んでレーザー加工機庫内の汚れも多いし、一日あれこれと使った後に庫内の掃除をすると拭いた布があっと言う間に脂色に染まる。要はエアーアシストがなければこれだけの汚れの一端が成果物に付着する理屈なのだ。


※写真上はエアーアシストを使わなかった例だが、赤丸で囲った部位などが汚れている。対して下はエアーアシストを使った一例。比較すればその差は歴然だ。
ただし効果は歴然としても心配は振動と騒音だった。メーカーが示すスペックには xTool M1用エアアシストは騒音や振動が少ないという利点があり、レーザー彫刻機の作業中に、エアアシストによって生じる振動はレーザーヘッドの定位に影響を与えないとある。
しかしこれまた自分の環境下で確認するまでは分からない…。
ともあれ結果は杞憂に終わった。確かにエアーアシスト本体はブルブルと振動しているがそれが置かれている机に手を触れるも振動は伝わってこない。これは背面の特殊なゴム足の効果のようだ。そして騒音もxTool M1が動作している場合はほとんど気にならないことが分かった。
なおセッティングは難しくはないが後々問題が生じないようにエアアシスト本体からxTool M1庫内に引き込むチューブの配置は丁寧に行う必要がある。
また繰り返すがレーザーヘッドに取り付けるエアーノズルは磁石なので取り付けも取り外しも簡単で、取り外した際の置き場所も用意されいる。したがって必要と思われる場合に取り付ければよい…。

※取り外した際にはこのように収納できる
ひとつ難があるとすればレーザー加工機…特にボックス型のxTool M1は庫内に発生した煙や粉塵を通常ならファンで強制的にダクトを通して屋外へ排出されるわけだが、エアーアシストを動作させると粉塵や煙はポンプからの強い空気でまず拡散されるため、庫内の汚れが目立つことになる。

※半日稼働させた庫内を拭いた汚れ。焦げというか脂というか…かなり汚れる
成果物がきれいになる分、より頻繁にレーザー加工機自体の掃除やメンテが必要になってくるに違いない。
まず知っていただきたいことだが、レーザー加工機で例えば木材に彫刻を施す場合、あるいは切断する場合、それは集光されたレーザー光の驚くほどのパワー(熱)で焼き切る理屈だと考えられる。したがってその場合には粉塵が飛ぶし煙や臭いも生じる。

※レーザー加工機 xTool M1用エアーアシストパッケージ
その煙りや臭い、そして粉塵は一般的にはダクトを通して屋外へ出すとか専用の集塵機で処理することになるが、ここで問題なのは作品、彫刻や切断している材料への悪影響である。
どういうことかといえば、木材に限ってもレーザーが当たった部位は茶色く焦げるのが普通だ。その理由は前記したように熱により焦げたからだ。


※エアーアシスト本体(上)とパッケージ同梱品
したがって材質にもよるが例えばMDFボードを切断したり彫刻する事を考えると切断面はもとよりその周囲が焦げて汚れることになる。まあ切断の際の断面は仕方がないとして、粉塵や煙による汚れが材料全体に及ぶ可能性は否めない。
処理が終わってから拭き掃除してその汚れが軽減する場合もあるが、現実問題しては削るなどしないと汚れは取れない…。
そうした不都合を回避しようとするのがエアーアシストなのである。
どいうことか…。
それはこのエアーアシスト本体はポンプであり、効果的な空気を接続したパイプ経由でレーザーヘッドに磁石で取り付けられるノズルから噴射する…。
これにより以下の効果が生まれるという。

※エアーアシストを取り付けたレーザーノズル先端。右の金色の部位はブレード
① 作業中に発生する煙や粉塵を吹き飛ばし、レーザーがより速く、より深く切断するのを助け、レーザー加工の効率を高める。
② 切断された材料表面の温度をすばやく下げ、高温による歪みや変色を防ぎ、滑らかな線、完全なパターン、およびきれいな表面を確保できる。
③ レーザーヘッドの作業中に発生する煙や粉塵を吹き飛ばすことでレーザーヘッドのレンズを汚染から保護し、耐用年数を延ばす。
こうした効果は実際にエアーアシストを使った場合と使わない場合で比較すれば明白だ。同じ材料を使い同じパラメーターで切断してみたが、確かにエアーアシストの効果は歴然としていて作品作りの質を向上させてくれる。
今回は3mmのMDFボードをパス1回でカットした例だが、例えばもっと厚い板を数回のパスで繰り返すとすればこの汚れはもっと顕著になる。

※一例として3mmのMDFボードをパス1回でカットした
特にMDFは粉塵が飛んでレーザー加工機庫内の汚れも多いし、一日あれこれと使った後に庫内の掃除をすると拭いた布があっと言う間に脂色に染まる。要はエアーアシストがなければこれだけの汚れの一端が成果物に付着する理屈なのだ。


※写真上はエアーアシストを使わなかった例だが、赤丸で囲った部位などが汚れている。対して下はエアーアシストを使った一例。比較すればその差は歴然だ。
ただし効果は歴然としても心配は振動と騒音だった。メーカーが示すスペックには xTool M1用エアアシストは騒音や振動が少ないという利点があり、レーザー彫刻機の作業中に、エアアシストによって生じる振動はレーザーヘッドの定位に影響を与えないとある。
しかしこれまた自分の環境下で確認するまでは分からない…。
ともあれ結果は杞憂に終わった。確かにエアーアシスト本体はブルブルと振動しているがそれが置かれている机に手を触れるも振動は伝わってこない。これは背面の特殊なゴム足の効果のようだ。そして騒音もxTool M1が動作している場合はほとんど気にならないことが分かった。
なおセッティングは難しくはないが後々問題が生じないようにエアアシスト本体からxTool M1庫内に引き込むチューブの配置は丁寧に行う必要がある。
また繰り返すがレーザーヘッドに取り付けるエアーノズルは磁石なので取り付けも取り外しも簡単で、取り外した際の置き場所も用意されいる。したがって必要と思われる場合に取り付ければよい…。

※取り外した際にはこのように収納できる
ひとつ難があるとすればレーザー加工機…特にボックス型のxTool M1は庫内に発生した煙や粉塵を通常ならファンで強制的にダクトを通して屋外へ排出されるわけだが、エアーアシストを動作させると粉塵や煙はポンプからの強い空気でまず拡散されるため、庫内の汚れが目立つことになる。

※半日稼働させた庫内を拭いた汚れ。焦げというか脂というか…かなり汚れる
成果物がきれいになる分、より頻繁にレーザー加工機自体の掃除やメンテが必要になってくるに違いない。
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