ラテ飼育格闘日記_842
毎朝オトーサンはラテの慰霊に新しい水と花を添えつつ「おはよう、ラテ。今日も宜しくなっ」といった風に声をかける。そこにはいまだ納骨していない遺骨があるので文字通りラテに語りかけていることになる。
さて、ワンコは飼い主に似る...とよく言われる。毎日一緒に生活しているのだから、ワンコが飼い主の行動パターンや性格を自然に身につけていくのも当然かも知れない。

ともあれラテは好き嫌いが激しく、メスなのに人間は女性好きだ。それも年寄りでは無く若い女性が好みだ…。女房に言わせればそうした点はオトーサンの気質そのもので、きっとラテはそれを察知した上での行動なんでは…と主張(笑)。

まあそれはないと思うけれど、ワンコは思った以上に飼い主の言動を常に注視していると思われる。だから自然に飼い主の日常を反映した性格になっていくのかも知れない。
そういえば、ワンコ好きだった作家コナン・ドイルはその代表作品であるシャーロック・ホームズに「犬はその家の生活を反映する。陰気な家には陽気にじゃれつく犬はいないし、明るい家庭には、悲しそうな犬はいない。がみがみどなる飼い主には、歯をむきだしてうなる犬、危険な人間には危険な犬がつきものだ」と「這う男」の中で言わせている。オトーサンはそれって真実だと思っている。

だから初対面のワンコと挨拶するとき、ワンコ以前にリードを持っている飼い主さんを観察する癖がついた。事実こちらが挨拶の言葉をかけてもろくな反応もせず、失礼ながら無愛想な飼い主さんのワンコにはなるべくラテを近づけさせないようにしていたのも事実。
結局近所に住んでいるのに一度もまともな会話をしたことのない飼い主さんもいた(笑)。
ではオトーサンという飼い主とそれこそ15年以上ものあいだ、日々24時間一緒にいたラテはどのような性格のワンコに育ったのか…。まあオトーサンはあまりに身近なので逆に正確な観察はできないのかも知れないが、そもそもラテは気質から飼い主に対してもベタベタしたり、飼い主の後を追い回すといった類のワンコではなかった。
寝るときも最初からラテは我々夫婦とは離れた場所で寝かすようにしていたこともあるからか後年になってもオトーサンが寝ている布団に入り込んでくるといった行動はしたことがない。YouTubeなどを見ていると大型犬でも飼い主に頬を寄せたり、体をぶつけてくるワンコが多々いるが、それらを見ていると些か羨ましくなるほどラテはクールなワンコだったといえる。

しかし親バカではあるが、ラテは非常に利口なワンコだったしラテなりにオトーサンたちに対して愛情表現を向けてくれたことは確かだ。いや、女房にたいしては口元を舐めたりと正しく愛情表現だったがオトーサンに対しては慣れれば慣れるほど口元を舐めに来る…といったことは残念ながらなかった。
女房が「オトーサンが寂しがってるよ。チューしてやりな…」などと仰ぐとラテは一応私に顔を近づけに来るものの、後1センチといったところで体を捻るようにしてチューを回避するのが常だった(笑)。

ただし写真や動画の数が証明しているが実に抱っこの機会が多かった。それもオトーサンが抱っこしてあげようとアクションを起こすのではなく、水たまりがあるから、苦手のワンコが近づいて来たから、怖いことがあるから、そして足が痛かったり疲れたから…などなどラテの方からオトーサンに抱っこを迫った。
だからオトーサンにはチューの思い出はほとんどないが、ラテを抱っこしたその重みやボリューム、暖かさや体毛の感触と臭いなどなどがいまでもありありと感じられるのである。
さて、ワンコは飼い主に似る...とよく言われる。毎日一緒に生活しているのだから、ワンコが飼い主の行動パターンや性格を自然に身につけていくのも当然かも知れない。

ともあれラテは好き嫌いが激しく、メスなのに人間は女性好きだ。それも年寄りでは無く若い女性が好みだ…。女房に言わせればそうした点はオトーサンの気質そのもので、きっとラテはそれを察知した上での行動なんでは…と主張(笑)。

まあそれはないと思うけれど、ワンコは思った以上に飼い主の言動を常に注視していると思われる。だから自然に飼い主の日常を反映した性格になっていくのかも知れない。
そういえば、ワンコ好きだった作家コナン・ドイルはその代表作品であるシャーロック・ホームズに「犬はその家の生活を反映する。陰気な家には陽気にじゃれつく犬はいないし、明るい家庭には、悲しそうな犬はいない。がみがみどなる飼い主には、歯をむきだしてうなる犬、危険な人間には危険な犬がつきものだ」と「這う男」の中で言わせている。オトーサンはそれって真実だと思っている。

だから初対面のワンコと挨拶するとき、ワンコ以前にリードを持っている飼い主さんを観察する癖がついた。事実こちらが挨拶の言葉をかけてもろくな反応もせず、失礼ながら無愛想な飼い主さんのワンコにはなるべくラテを近づけさせないようにしていたのも事実。
結局近所に住んでいるのに一度もまともな会話をしたことのない飼い主さんもいた(笑)。
ではオトーサンという飼い主とそれこそ15年以上ものあいだ、日々24時間一緒にいたラテはどのような性格のワンコに育ったのか…。まあオトーサンはあまりに身近なので逆に正確な観察はできないのかも知れないが、そもそもラテは気質から飼い主に対してもベタベタしたり、飼い主の後を追い回すといった類のワンコではなかった。
寝るときも最初からラテは我々夫婦とは離れた場所で寝かすようにしていたこともあるからか後年になってもオトーサンが寝ている布団に入り込んでくるといった行動はしたことがない。YouTubeなどを見ていると大型犬でも飼い主に頬を寄せたり、体をぶつけてくるワンコが多々いるが、それらを見ていると些か羨ましくなるほどラテはクールなワンコだったといえる。

しかし親バカではあるが、ラテは非常に利口なワンコだったしラテなりにオトーサンたちに対して愛情表現を向けてくれたことは確かだ。いや、女房にたいしては口元を舐めたりと正しく愛情表現だったがオトーサンに対しては慣れれば慣れるほど口元を舐めに来る…といったことは残念ながらなかった。
女房が「オトーサンが寂しがってるよ。チューしてやりな…」などと仰ぐとラテは一応私に顔を近づけに来るものの、後1センチといったところで体を捻るようにしてチューを回避するのが常だった(笑)。

ただし写真や動画の数が証明しているが実に抱っこの機会が多かった。それもオトーサンが抱っこしてあげようとアクションを起こすのではなく、水たまりがあるから、苦手のワンコが近づいて来たから、怖いことがあるから、そして足が痛かったり疲れたから…などなどラテの方からオトーサンに抱っこを迫った。
だからオトーサンにはチューの思い出はほとんどないが、ラテを抱っこしたその重みやボリューム、暖かさや体毛の感触と臭いなどなどがいまでもありありと感じられるのである。