「デジタル文化研究所」サイト( 所長:近藤龍太郎氏 )オープン

近藤 龍太郎さんからメールをいただいた。近藤さんは私にとって当時雲の上の存在であった。彼は「アップル操縦法入門」の筆者でもあり、イーエスディラボラトリ社のシステムサポート室長だった方だ。そして当時は知らなかったが、あのESD社社長水島敏雄氏は近藤龍太郎さんの叔父だったのである…。                                                                

当時私は近藤さんと親しく話しをさせていただいたという記憶はない。確かに1週間に数度も本郷にあったESD社のドアを押した私だし、そこに近藤さんの姿を拝見したこともしばしばだった。しかし正直それだけ近寄りがたい方だったのである(笑)。
一番新しい記憶として残っているのは1983年12月10日(土)と11日(日)の両日、後楽園展示場に於いてイーエスディラボラトリ社主催「第3回アップルフェスト」が開催されたが、その際近藤さんのブースで当時「アップルマガジン」編集長だった鈴木さん共々写真を撮らせていただいた…という程度だった。いやはやどうにも古い話で恐縮であるが...(笑)。

apple2book.jpg

※近藤 龍太郎著「アップル操縦法入門」ラジオ技術社刊(初版は1982年発刊)


しかし私がApple II に夢中になり、その後Macintoshに至る道に突き進んだ原点は間違いなくイーエスディラボラトリ社であり近藤 龍太郎さんがお書きになった「アップル操縦法入門」にあったことは間違いないのだ。その「アップル操縦法入門」は使いすぎてぼろぼろになり必要な役割を果たせなくなったほどでいま書棚にある同書は2代目なのである。

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※1980年代初頭のイーエスディラボラトリ社


その近藤 龍太郎さんがご自身のブログ「デジタル文化研究所」を開設されたと知り早速拝見することに…。
僭越ながらさすがにホームページのトップデザインはLisaカタログを配した美しいものだが、そもそも近藤さんは多摩美術大学卒であったことを思い出した...。

なお直近の書き込みには当サイト「Macテクノロジー研究所」にリンクも貼っていただき、特にウォルター・アイザックソン著の伝記「スティーブ・ジョブズ 」や高木利弘さん著「ジョブズ伝説」に関しても触れられている。

なおこれは仕方のないこととはいえ昨今はAppleやMacといったことに関しても実物を知らずに評論する方たちも増えているが近藤さんは間違いなく日本で最初にApple II を研究したお一人であり時代の生き証人でもある。そのサイトによれば「アップル操縦法入門」出版の後にLisaの書籍を出すつもりで執筆していたところ出版社がなくなってしまった…とある。近藤さんによるLisaの本…是非実現して欲しかった…。
ともかく近藤さんの視点は私にとっても新鮮であり刺激を与えてくれる。ご興味のある方は是非覗いていただきたい。

デジタル文化研究所
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員