iBooks Authorでインテリアデザインを使うなら「Live Interior 3D」
過日はiBooks Authorへ3DコンテンツのCOLLADAフォーマットを持ち込むためのツールとして「DAZStudio Pro 4」をご紹介した。ただしユーザーが求める3Dコンテンツにも様々なものがあるわけでそれを扱うツールも適切なものを選ばないといらぬところで苦労することになる。
「DAZStudio Pro 4」とiBooks Authorの相性が良いことはわかったものの「DAZStudio Pro 4」でオールマイティな3Dコンテンツを扱うことができるとは思っていない。
確かに「DAZStudio Pro 4」はPoser用の3Dオブジェクトを扱えるから、それこそ人物モデルはもとより建築物や乗り物、あるいは家具から食べ物にいたるまで実に様々なコンテンツが販売されてもいる。したがってそれらを有効に活用して目的のiBooks Authorへインポートできれば良いわけだが、小物のオブジェクトひとつならともかく例えばユーザーの目的に沿ったインテリアを配した室内をiBooks Authorで紹介したいと考えるとなかなか難しいものがある。
私事ながら先般簡単な室内の様子を3Dで構成し、それをiBooks Authorで電子ブック化するという試みがありそのプロジェクトに参加したものの問題はインテリアを含み、どのような室内デザインを必要とするかにある。無論コンテンツは3Dだけで済むわけではなく、例えばユーザーに室内をウォークスルー体験もさせたいとも考えその実現方法と適切なツールの選択に時間を費やした…。
まあ、実ビジネスと直接結びつけるかどうかはともかくとしてもコンセプトに合った室内を3DでデザインしそれをiBooks AuthorへインポートするのはDAZStudio Pro 4ではなかなか面倒である。
そんなわけでCOLLADAフォーマットをサポートしていることを条件にソフトウェアを探してみた結果、個人的な好みも含めてひとつの決着がついた。それが「Live Interior 3D Standard」というアプリケーションである。


※CADライクな操作で2D図面(上)が簡単に3D化でき(下)、付属オブジェクトを配置しテクスチャーを指定可能
この製品には別途高機能な上位版「Live Interior 3D Pro」があるものの、価格面からまずは安価な「Live Interior 3D Standard」で色々と試したがiBooks Authorとの連動ならこのスタンダード版で事足りると判断したものの機会があればPro版を使いたいと考えているくらいよく出来たソフトウェアである。
本来は「Live Interior 3D Standard」そのものの紹介を詳しくやってみたいところだが、現在の視点はあくまでiBooks Authorでいかに活用できるか…にあるので「Live Interior 3D Standard」に関しての詳細は省くことにするのでご了承いただきたい。別の機会に「Live Interior 3D」の魅力をお伝えしたいと考えている。
さてその「Live Interior 3D Standard」だが、好みの寸法、好みの間取りの空間や家をCAD風な操作で図面設計し、それを3D化するアプリケーションである。そして室内をQuickTime VRに出力したりウォークスルーすることもできるが重要なのはそうした操作が基本的に簡単なことだ。
※Live Interior 3D Standardで作成した室内をウォークスルの動画で出力することも可能
間取りを作り、その床や壁のテクスチャをインスペクタのオブジェクト・マテリアルから選択し、これまた数多くのバリエーションが用意されている家具や照明、あるいは飾り小物などを配置して好みの室内を構成していくことができる。
その全体あるいはオブジェクトの一部をCOLLADAフォーマットでエクスポートすればiBooks Authorで確実に使えるのだからそうした点だけにおいてはスタンダード版で済む…。
ただし「Live Interior 3D Standard」からエクスポートする際のパラメータには多少留意する必要があるが…。
まずやってみたのは飾り小物や家具類など室内インテリアを構成するために用意されている豊富な3Dオブジェクトを単体でiBooks Authorに持ってくることだが当然のことながらエクスポート時にCOLLADAフォーマットにすることで問題なく可能だった。


※Live Interior 3D Standardに収録されている3Dオブジェクト(椅子)をCOLLADAでエクスポートしiBooks Authorに問題なくインポートできた
次に簡単な室内を設計し、その全体をiBooks Authorにインポートしてみたが基本的に問題なく活用できることが分かった。


※Live Interior 3D Standardで簡単な室内を作り(上)それをiBooks Authorに持ち込んだ(下)
無論iBooks Authorのキャパシティーを超えるようなファイル容量は無理だが…。したがって「Live Interior 3D Standard」は室内だけでなく建物の外観も設計できるから家全体をiBooks Authorで見せることも可能ということだ…。
※iBooks Authorでレイアウトが出来たらiPadでプレビューしてみる...
またiBooks Authorで効果的なコンテンツを考える場合、決して3Dオブジェクトだけが有用ということではない。場合によっては動画の利用も考えたいところだが「Live Interior 3D Standard」は前記したように室内360度ぐるりと見渡すパノラマムービーや2Dの間取り図を使い、どこからどのように歩くかを指定した上でその過程を動画にする機能もあるのだ。
これらは基本的にQuickTimeなのでiBooks Authorで使えるようサイズなどに留意すれば3Dオブジェクト同様大変分かりやすい教材やプレゼン資料などの作成も可能だろうと思う。

※前記したウォークスルー動画をiBooks Authorで扱うことも可能
なお「Live Interior 3D」でよりフォトリアルなレンダリングを得たい場合には別途Render Boostというプラグインツール(有償)を活用することも出来る。
「Live Interior 3D」はiBooks Authorとの相性うんぬんを別にしても長くお気に入りのソフトウェアになりそうだ。
■Live Interior 3D Standard Edition - Belight Software, ltd
「DAZStudio Pro 4」とiBooks Authorの相性が良いことはわかったものの「DAZStudio Pro 4」でオールマイティな3Dコンテンツを扱うことができるとは思っていない。
確かに「DAZStudio Pro 4」はPoser用の3Dオブジェクトを扱えるから、それこそ人物モデルはもとより建築物や乗り物、あるいは家具から食べ物にいたるまで実に様々なコンテンツが販売されてもいる。したがってそれらを有効に活用して目的のiBooks Authorへインポートできれば良いわけだが、小物のオブジェクトひとつならともかく例えばユーザーの目的に沿ったインテリアを配した室内をiBooks Authorで紹介したいと考えるとなかなか難しいものがある。
私事ながら先般簡単な室内の様子を3Dで構成し、それをiBooks Authorで電子ブック化するという試みがありそのプロジェクトに参加したものの問題はインテリアを含み、どのような室内デザインを必要とするかにある。無論コンテンツは3Dだけで済むわけではなく、例えばユーザーに室内をウォークスルー体験もさせたいとも考えその実現方法と適切なツールの選択に時間を費やした…。
まあ、実ビジネスと直接結びつけるかどうかはともかくとしてもコンセプトに合った室内を3DでデザインしそれをiBooks AuthorへインポートするのはDAZStudio Pro 4ではなかなか面倒である。
そんなわけでCOLLADAフォーマットをサポートしていることを条件にソフトウェアを探してみた結果、個人的な好みも含めてひとつの決着がついた。それが「Live Interior 3D Standard」というアプリケーションである。


※CADライクな操作で2D図面(上)が簡単に3D化でき(下)、付属オブジェクトを配置しテクスチャーを指定可能
この製品には別途高機能な上位版「Live Interior 3D Pro」があるものの、価格面からまずは安価な「Live Interior 3D Standard」で色々と試したがiBooks Authorとの連動ならこのスタンダード版で事足りると判断したものの機会があればPro版を使いたいと考えているくらいよく出来たソフトウェアである。
本来は「Live Interior 3D Standard」そのものの紹介を詳しくやってみたいところだが、現在の視点はあくまでiBooks Authorでいかに活用できるか…にあるので「Live Interior 3D Standard」に関しての詳細は省くことにするのでご了承いただきたい。別の機会に「Live Interior 3D」の魅力をお伝えしたいと考えている。
さてその「Live Interior 3D Standard」だが、好みの寸法、好みの間取りの空間や家をCAD風な操作で図面設計し、それを3D化するアプリケーションである。そして室内をQuickTime VRに出力したりウォークスルーすることもできるが重要なのはそうした操作が基本的に簡単なことだ。
※Live Interior 3D Standardで作成した室内をウォークスルの動画で出力することも可能
間取りを作り、その床や壁のテクスチャをインスペクタのオブジェクト・マテリアルから選択し、これまた数多くのバリエーションが用意されている家具や照明、あるいは飾り小物などを配置して好みの室内を構成していくことができる。
その全体あるいはオブジェクトの一部をCOLLADAフォーマットでエクスポートすればiBooks Authorで確実に使えるのだからそうした点だけにおいてはスタンダード版で済む…。
ただし「Live Interior 3D Standard」からエクスポートする際のパラメータには多少留意する必要があるが…。
まずやってみたのは飾り小物や家具類など室内インテリアを構成するために用意されている豊富な3Dオブジェクトを単体でiBooks Authorに持ってくることだが当然のことながらエクスポート時にCOLLADAフォーマットにすることで問題なく可能だった。


※Live Interior 3D Standardに収録されている3Dオブジェクト(椅子)をCOLLADAでエクスポートしiBooks Authorに問題なくインポートできた
次に簡単な室内を設計し、その全体をiBooks Authorにインポートしてみたが基本的に問題なく活用できることが分かった。


※Live Interior 3D Standardで簡単な室内を作り(上)それをiBooks Authorに持ち込んだ(下)
無論iBooks Authorのキャパシティーを超えるようなファイル容量は無理だが…。したがって「Live Interior 3D Standard」は室内だけでなく建物の外観も設計できるから家全体をiBooks Authorで見せることも可能ということだ…。
※iBooks Authorでレイアウトが出来たらiPadでプレビューしてみる...
またiBooks Authorで効果的なコンテンツを考える場合、決して3Dオブジェクトだけが有用ということではない。場合によっては動画の利用も考えたいところだが「Live Interior 3D Standard」は前記したように室内360度ぐるりと見渡すパノラマムービーや2Dの間取り図を使い、どこからどのように歩くかを指定した上でその過程を動画にする機能もあるのだ。
これらは基本的にQuickTimeなのでiBooks Authorで使えるようサイズなどに留意すれば3Dオブジェクト同様大変分かりやすい教材やプレゼン資料などの作成も可能だろうと思う。

※前記したウォークスルー動画をiBooks Authorで扱うことも可能
なお「Live Interior 3D」でよりフォトリアルなレンダリングを得たい場合には別途Render Boostというプラグインツール(有償)を活用することも出来る。
「Live Interior 3D」はiBooks Authorとの相性うんぬんを別にしても長くお気に入りのソフトウェアになりそうだ。
■Live Interior 3D Standard Edition - Belight Software, ltd
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