銀座4丁目にいる天使に会ったことがありますか?

Apple Store Ginza に出向くとき、毎々微笑ましく気になるものがある。有楽町からマリオンを抜け晴海通りを銀座4丁目方向に進むと服部時計店の手前に天賞堂ビルがあるが、そこに天使がいる...。 


銀座にはさまざまなモニュメントがあるが、小さいながらもこれだけ印象的で微笑ましいものは他にはない。 
最初は「何で天使なのか?」とトマソンの類かとも思ったが、調べてみると比較的新しいモニュメントであった。 
晴海通りを通るとき、私たちはブロンズ製の羽根とお尻をこちらに向けた彼の後ろ姿に気づく。なぜならその姿は晴海通りと交差する道の向こうからくる人たちにいまにも愛の矢をいかけようとし、その顔を半分ビルの角から覗かせた姿のために晴海通り沿い側では後ろ姿なのである。だからきっと彼は後ろを通る貴方には気付いていないはずだ...(笑)。
 
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※銀座4丁目/銀座天賞堂ビルの角で、今にも愛の矢を射ろうと身構えている天使


初めて見たときには思わず駆け寄ってその顔をのぞき込んでしまったほどその姿形は可愛らしいが、実は彼は真剣である。 

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※小道側から晴海通りを眺めると、天使の覗いた顔と対面できるが、彼の顔は真剣である


彼が半身を隠しているビルは天賞堂といい、私らには高級ジュエリーショップという印象しかないが知る人ぞ知る高級鉄道模型の製造販売で世界的にその名を知られている会社である。ウェブによる会社案内によれば創業は明治12年、印刷業としてスタートしその後に輸入時計、蓄音機、レコード、貴金属等の販売を手がけて発展したという。 
戦後には現在の場所に移転して主に輸出用の高級鉄道模型の製造販売を開始し海外でよりその名を高めたというユニークな企業なのだ。 

私事ながら、若いころには今より頻繁に銀座を闊歩したはずだがこの天使君には気がつかなかった。しかしそれもそのはずで彼が生まれたのは1997年11月、ビルがリニューアルした際にお店の新しいシンボルとして誕生したからだ。したがって今年で彼は7歳になる...(^_^)。 

ではなぜ「天使」なのか。その理由の一端は「てんしょうどう」からの発想のようだが、まさしく天賞堂はブライダルジュエリーを扱っていることからしても同社のキューピッド役に違いない。 
Apple Store Ginzaに出向いた折りに、是非彼の愛の矢に射抜かれてみてはいかがだろうか...(笑)。 

銀座天賞堂


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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員