「まごの手」は「孫の手」ではなかった!へえ〜!
40代後半くらいまでは両手を背中に回し、指先を上に立てて合掌ができた。しかし最近はそれどころか左手の肩が痛くて腕が回らず背中を掻くにも一騒動なのだ。痛いのは我慢できても痒いのは我慢ができないから「まごの手」を探した...。
とにかく腕が背中に回らない。買い物ついでに近所の100円ショップに入ったら、あるではないか木製の「まごの手」が...。勿論このような物を買うのは始めてだし、「まごの手」なんてただの棒でも良い理屈だし、どんなものでも変わりはないだろうと勇んで買ってみたが具合がよくないのである。

※近所の100円ショップで見つけた木製の「まごの手」。直線的作りなので、痒いところに届かないのだ(^_^)
それは形は確かに棒状の端に手のような切れ込みがあるから背中の上の方を掻くのは問題はない。しかし奥の方...背中側の首筋から「まごの手」を差し込んでも目的の箇所に届きにくいのだ。その理由はこの100円「孫の手」はほとんど直線の棒なので曲がりがないからと気がついた(^_^)。
それならば...と一週間後に別の100円ショップに行き店内を見回したら竹製の理想的な「まごの手」が見つかった。今度のは先が手招きしたように曲がっているので首筋から背中の奥(下)に向けてもいわゆる「痒いところに手が届く」のだ。しかし出来が悪く先端がざらざらしていた為に皮膚を痛めて一部は傷が付き、そのカサブタでまた痒くなると言う想像もしなかった反撃を受けた(笑)。先端を紙ヤスリで削ってもみたが竹の繊維部分が具合が悪く、どうもチクチクする。あ〜あ...まさしく「安物買いの銭失い」とはよく言ったものである。

※別の100円ショップで探した竹製「まごの手」。痛くて血が出た...
ということで真面目に「まごの手」なる製品をウェブで探してみたら多くはないものの、まともな製品があるではないか。さすがに価格も数百円といった安いものではないし中には税込みで4,725円といったものまであったが、私が選んだのは「旅猫雑貨店」というウェブで見つけたもの。
作り手は岡山県の山奥にある木工細工の工房を構えている石井嘉七さんいう人が数年から十数年ねかせた良質の木材から削りだして作る逸品だとか...。材質はけやき・くり・さくらの三種があったが季節が季節だからと私はさくらを選んで注文してみた。 まあ掻き味?には関係ないのだろうが(笑)。
ところでその「まごの手」は「孫の手」とも書くし、手が届かない箇所を孫に掻いてもらうというところから名付けられたと思っていたがどうやら違うらしい。
この語は中国の伝説上の仙女、「麻姑(まこ)の手」から転じたものだという。麻姑は、後漢の時代に、姑余山で仙道を修得した仙女だそうで、その爪は鳥のように長く、それで掻かれると非常に気持ちがよかったというところからの由来らしい。諺にも物事がうまく思い通りに運ぶことのたとえとして「麻姑を倩(やと)うて痒(かゆ)きを掻く」というのがあるという。「孫の手」ではなく「マコちゃんの手」だったわけだ(^_^)。
そうそう、話を戻そう。そのさくらの銘木で手作りされた「まごの手」が届いた。一本1,800円の代物であり、送料や代引手数料などを合計すると2,600円と高級な「まごの手」となったがやはり100円のとは何から何までが違う。もともと材料は職人が茶道具や丸盆といった高級品を作った端材だそうだから見た目にもそして手にした感触も大変良い。


※「旅猫雑貨店」で販売している銘木まごの手。私はさくら材のものをオーダーした
長さは約45cmほどだが、そのカーブが絶妙なことから思った箇所にきちんと届く。そして掻いても掻き壊すことがなく当然痛くない。最初はその先がいわゆる手のようになっていないのでこれでは「まごの手」ではなく「まごの指だ」と悪たれをついたが(笑)、痒みを感じる部分はピンポイントなのでこれで十分なのだとか...。
ともかくこれまで縁がないと思っていた「まごの手」だが、良いもの気に入ったものを愛用することは日常を豊かにしてくれる。
たかが「まごの手」だが、されど「まごの手」だという経験であった。これからもこの「マコちゃんの手」は愛用の一品になるに違いない(笑)。
■「旅猫雑貨店」銘木まごの手
とにかく腕が背中に回らない。買い物ついでに近所の100円ショップに入ったら、あるではないか木製の「まごの手」が...。勿論このような物を買うのは始めてだし、「まごの手」なんてただの棒でも良い理屈だし、どんなものでも変わりはないだろうと勇んで買ってみたが具合がよくないのである。

※近所の100円ショップで見つけた木製の「まごの手」。直線的作りなので、痒いところに届かないのだ(^_^)
それは形は確かに棒状の端に手のような切れ込みがあるから背中の上の方を掻くのは問題はない。しかし奥の方...背中側の首筋から「まごの手」を差し込んでも目的の箇所に届きにくいのだ。その理由はこの100円「孫の手」はほとんど直線の棒なので曲がりがないからと気がついた(^_^)。
それならば...と一週間後に別の100円ショップに行き店内を見回したら竹製の理想的な「まごの手」が見つかった。今度のは先が手招きしたように曲がっているので首筋から背中の奥(下)に向けてもいわゆる「痒いところに手が届く」のだ。しかし出来が悪く先端がざらざらしていた為に皮膚を痛めて一部は傷が付き、そのカサブタでまた痒くなると言う想像もしなかった反撃を受けた(笑)。先端を紙ヤスリで削ってもみたが竹の繊維部分が具合が悪く、どうもチクチクする。あ〜あ...まさしく「安物買いの銭失い」とはよく言ったものである。

※別の100円ショップで探した竹製「まごの手」。痛くて血が出た...
ということで真面目に「まごの手」なる製品をウェブで探してみたら多くはないものの、まともな製品があるではないか。さすがに価格も数百円といった安いものではないし中には税込みで4,725円といったものまであったが、私が選んだのは「旅猫雑貨店」というウェブで見つけたもの。
作り手は岡山県の山奥にある木工細工の工房を構えている石井嘉七さんいう人が数年から十数年ねかせた良質の木材から削りだして作る逸品だとか...。材質はけやき・くり・さくらの三種があったが季節が季節だからと私はさくらを選んで注文してみた。 まあ掻き味?には関係ないのだろうが(笑)。
ところでその「まごの手」は「孫の手」とも書くし、手が届かない箇所を孫に掻いてもらうというところから名付けられたと思っていたがどうやら違うらしい。
この語は中国の伝説上の仙女、「麻姑(まこ)の手」から転じたものだという。麻姑は、後漢の時代に、姑余山で仙道を修得した仙女だそうで、その爪は鳥のように長く、それで掻かれると非常に気持ちがよかったというところからの由来らしい。諺にも物事がうまく思い通りに運ぶことのたとえとして「麻姑を倩(やと)うて痒(かゆ)きを掻く」というのがあるという。「孫の手」ではなく「マコちゃんの手」だったわけだ(^_^)。
そうそう、話を戻そう。そのさくらの銘木で手作りされた「まごの手」が届いた。一本1,800円の代物であり、送料や代引手数料などを合計すると2,600円と高級な「まごの手」となったがやはり100円のとは何から何までが違う。もともと材料は職人が茶道具や丸盆といった高級品を作った端材だそうだから見た目にもそして手にした感触も大変良い。


※「旅猫雑貨店」で販売している銘木まごの手。私はさくら材のものをオーダーした
長さは約45cmほどだが、そのカーブが絶妙なことから思った箇所にきちんと届く。そして掻いても掻き壊すことがなく当然痛くない。最初はその先がいわゆる手のようになっていないのでこれでは「まごの手」ではなく「まごの指だ」と悪たれをついたが(笑)、痒みを感じる部分はピンポイントなのでこれで十分なのだとか...。
ともかくこれまで縁がないと思っていた「まごの手」だが、良いもの気に入ったものを愛用することは日常を豊かにしてくれる。
たかが「まごの手」だが、されど「まごの手」だという経験であった。これからもこの「マコちゃんの手」は愛用の一品になるに違いない(笑)。
■「旅猫雑貨店」銘木まごの手
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