博多・有田・佐賀〜駆け足の旅行記

11月7日、私は九州の地にいた。8日には焼き物の街として知られる有田、そして佐賀へと...。9日には太宰府天満宮と今年10月16日にオープンしたばかりの九州国立博物館へ駆け足で廻ってきた。 


博多へ降り立つのは1977年の新婚旅行以来なのである(^_^)。それはともかく幸い天気に恵まれたが100%自分の意志で自由になる旅ではないので少々気が重いのだが...。 
事実この12月にオープンすると言われているApple StoreのFukuoka Tenjin近くまで出向いたにも関わらず写真一枚も取る時間がなかったのが心残りである(笑)。 

さて8日午前中は焼き物の街、有田に降り立った。閑静で人通りもほとんどない道を佐賀県立九州陶磁器文化館方面へ歩く。さすが有田というべきか、橋の両側にはレプリカながら立派な有田焼の作品が並んでいる。 

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※有田駅はかわいらしい駅だった(^_^)。途中にかかる橋の袂には有田のシンボルである有田焼の壺が飾られている。


我々一行はまず一息入れるために「ギャラリー有田」というカフェに立ち寄った。あらかじめガイドブックで知ってはいたが店内には眩いばかりのカップ&ソーサーがずらりと並び、望むなら好きなカップでコーヒーを頼むことができる。私は面倒なので「おまかせします」とお願いしたが...。ちなみに何客あるのか聞いてみたところ2,000客が並んでいるという。 

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ギャラリー有田のカフェ店内。2,000客のカップが並んでいる
 

昔、神保町あたりでもカップを選ぶことが出来る喫茶店があったがさすがにここは桁が違っていた。 
一息入れた私らは山を登る感じで佐賀県立九州陶磁器文化館を目指して多くの階段と坂道を歩き始めたが息が切れてくるのはなさけない。しかしふと高いところから市内を一望すると山々はもとより紅葉をはじめた木々が美しい。 
九州陶磁器文化館はウィークディーの午前中ということもあってか空いているので十分堪能することかできた。 

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※九州陶磁器文化館への道のりから眺めた有田の町(上)。途中の紅葉(中)と九州陶磁器文化館全景(下)


昼飯は「公孫樹」というお店でランチをいただいたが、サンマの塩焼きと煮物などのセットが大変美味しかった。 
有田を後にして私たちは今日のひとつの目的である佐賀へ向かう。時間調整を含めてまずは佐賀市歴史民俗館へ出向き、大正5年当時の旧古賀銀行の建物として復元された優雅な館内でコーヒーを頼んだ。 
なんとその喫茶コーナーではクラシックギターの生演奏を始めたばかりの良いタイミングであり、昔は私もよく練習したいくつかの小品の演奏に耳を傾けながら至福の時間を過ごすことが出来た。 
その歴史民俗館の方に目的の場所を教えていただき一路タクシーを飛ばす...。こうして当日のミッションは無事完了。 

さて翌9日は朝早くホテルを立ち、太宰府天満宮へ。申し上げるまでもなくここは菅原道真公を奉る総本山だが私は初めて立ち寄った。 

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※太宰府駅は午前中だというのにかなり混雑していた(上)。天満宮本殿に向かう途中の太鼓橋(中)と天満宮本殿(下)。本殿前には近所の幼稚園児たちが参拝をしていた


参道で名物梅ケ枝餅と抹茶をいただきまずは本殿へ。参拝を済ませて右を見ると道真公を慕って京都から飛んできたという伝説を持つ「飛梅」が植えられている...。また境内には歴史を感じさせる巨木が多い。 

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※太宰府に左遷された道真公を慕って京都から飛んできたという伝説を持つ「飛梅」の木


その後軽い昼食を済ませてこの10月16日にオープンしたばかりという九州国立博物館へと急ぐ。天満宮からはすぐの距離だがまずは長いエスカレーターで山の上に上がり、動く舗道のトンネルをくぐるとガラス張りの巨大な建物が姿を現した。 

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※九州国立博物館の入り口はエスカレータだ(上)。途中はトンネル状の動く舗道を通る(中)と流線型の巨大な建物が現れる(下)


話には聞いていたが、チケットを買う場所は混雑している様ではなかったものの館内は大変混雑しており見たい展示品に近づけない有様である。しかし展示会場はかなり暗く人垣の後ろからでは解説のためのプレートの文字が読めない(^_^)。無論それらを丁寧に見ていけば悠に一日はかかろうというものだが我々にはその時間がない。 
特に開館記念特別展「美の国日本」と題して普段見ることのできない正倉院宝物や韓国・中国の名品、そして国宝級の美が集まっているというのに歯がゆい限りだが、こればかりは仕方がない...。 
全館をほとんど足早に、それも展示品に近づけないままに早足で通り過ぎるといった感じでこの日本で4番目にオーブンしたという国立博物館を後にした。 
数年後、この人の波が落ち着いた頃にまた来てみたいと思う。 

メインであった用件の合間にこうした時間を作るしかない今回の旅だったので覚悟をしていたが心残りの場面が多くフラストレーションが溜まった。ともかくこうして2泊3日の九州博多への旅は無事に終わった。 
まあ、美味しい物も食べたし...めでたしというべきか(^_^)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員