仏像盗難事件に思う〜我が家の国宝?
先日罰当たりにも法隆寺や橘寺の仏像を盗んであっけなくお縄になったオヤジがいたが、よくもまあ仏像を盗む気になるものだ。大馬鹿たれである!
ところで我が家の小さな床の間に小さな仏像が鎮座している。私は聖書も好んで読むし仏像を見て回るのもこれまた好きだ。みうらじゅん氏といとうせいこう氏の「見仏記」のファンでもある「見仏人」である(^_^)。

※愛読書「見仏記」いとうせいこう&みうらじゅん著。現在4冊の他にDVDも出ている
過日知人とその仏像の話題になったとき「家には大阪四天王寺所蔵と同じ菩薩半跏思惟像があるよ」といったらその人は仏像に詳しく「それって国宝じゃん!」という(笑)。確かに四天王寺のそれはまぎれもなく国宝・秘宝であり毎年8月9日と10日の両日しか公開されない。

※大阪四天王寺。2005年12月筆者撮影
実は我が家の菩薩半跏思惟像はすでに30数年前に私自身が購入したレプリカであるがそれが聖徳太子ゆかりの寺、大阪四天王寺所蔵の秘仏であるとは後年知ることになった。無論365日公開中である(笑)。
さて現在もそのような会社があるのかは知らないが、当時東京駅八重洲地下の一郭にこの種の美術品の、それも土産品のような粗雑なモノでなくオリジナルとみまごうばかりの数々のレプリカが並べて売られていた時期があった。
それらは日本の仏像だけでなくガンダーラ仏や朝鮮仏など多彩なものがあり、金剛仏や石仏、木彫などそれぞれオリジナルな風合いまで忠実に模したものだった。
無論それらは当時の給料では思うように買える価格でなかったが数年の間に私はどうしても欲しい2体の仏像を手に入れた。そのひとつがこの菩薩半跏思惟像だった。

※我が家の国宝(笑)、像の高さは22.5cmほどの小さな菩薩半跏思惟像/弥勒菩薩である。オリジナルの写真は小学館ウイークリーブック「古寺をゆくNo.24 四天王寺」などで見ることができる
像高約22.5cmと小さな仏像ながら7世紀白鳳時代作というおおらかな姿、可愛らしい姿に魅せられたわけだ...。その姿はまさしく私の好きな弥勒菩薩であり、右足首を左足に乗せて右手の指を軽く右頬に当てている独特の姿である。
オリジナルは銅造に鍍金されたものらしいがこのレプリカは大変よくできてはいるものの、その造りは型から作られた焼きものに鍍金跡を彩色したものだ。したがって落としたり強くぶつけると割れる...。事実もう一体の金銅菩薩立像の手の先を倒したときに割ってしまった。
昨年12月にも大阪四天王寺と京都東寺の月光菩薩や三十三間堂の国宝群に会いに行ったが、サイズはともかく土産物屋の粗雑で似てもいない仏像ではなく精巧なレプリカを適正価格で売ってくれたなら、あっという間にMacintoshの台数より多くなるのではないかと思う。
現在は直接オリジナルに手を染めて型を取るのではなく三次元スキャナのような方法もあるようだから劣化しやすいオリジナルに触らずして正確なデータが取れるはずだ。日本の神社仏閣もお守りやオミクジばかりでなく、もう少し本格的なミュージアムグッズのようなtempleグッズあるいはshrineグッズを開発すべきではないか(笑)。
さてレプリカというと馬鹿にする人もいるが実は神社仏閣などで現在拝観できる仏像なども実はオリジナルの保存のために展示は精巧なレプリカを飾っている場合も多いという。
例えば法隆寺にある有名な百済観音は以前外国に貸し出された際の展示は東京国立博物館所蔵品だというレプリカを置いていた。もしかしたらうっかり、本物と思って手を合わせてきた人もいるのかも知れない(笑)。
私もパソコンに飽きたら、みうらじゅん氏といとうせいこう氏のように全国の仏を見学しに回りたいと考えているのだが...。足腰がそれまで持つのだろうか(爆)。
ところで我が家の小さな床の間に小さな仏像が鎮座している。私は聖書も好んで読むし仏像を見て回るのもこれまた好きだ。みうらじゅん氏といとうせいこう氏の「見仏記」のファンでもある「見仏人」である(^_^)。

※愛読書「見仏記」いとうせいこう&みうらじゅん著。現在4冊の他にDVDも出ている
過日知人とその仏像の話題になったとき「家には大阪四天王寺所蔵と同じ菩薩半跏思惟像があるよ」といったらその人は仏像に詳しく「それって国宝じゃん!」という(笑)。確かに四天王寺のそれはまぎれもなく国宝・秘宝であり毎年8月9日と10日の両日しか公開されない。

※大阪四天王寺。2005年12月筆者撮影
実は我が家の菩薩半跏思惟像はすでに30数年前に私自身が購入したレプリカであるがそれが聖徳太子ゆかりの寺、大阪四天王寺所蔵の秘仏であるとは後年知ることになった。無論365日公開中である(笑)。
さて現在もそのような会社があるのかは知らないが、当時東京駅八重洲地下の一郭にこの種の美術品の、それも土産品のような粗雑なモノでなくオリジナルとみまごうばかりの数々のレプリカが並べて売られていた時期があった。
それらは日本の仏像だけでなくガンダーラ仏や朝鮮仏など多彩なものがあり、金剛仏や石仏、木彫などそれぞれオリジナルな風合いまで忠実に模したものだった。
無論それらは当時の給料では思うように買える価格でなかったが数年の間に私はどうしても欲しい2体の仏像を手に入れた。そのひとつがこの菩薩半跏思惟像だった。

※我が家の国宝(笑)、像の高さは22.5cmほどの小さな菩薩半跏思惟像/弥勒菩薩である。オリジナルの写真は小学館ウイークリーブック「古寺をゆくNo.24 四天王寺」などで見ることができる
像高約22.5cmと小さな仏像ながら7世紀白鳳時代作というおおらかな姿、可愛らしい姿に魅せられたわけだ...。その姿はまさしく私の好きな弥勒菩薩であり、右足首を左足に乗せて右手の指を軽く右頬に当てている独特の姿である。
オリジナルは銅造に鍍金されたものらしいがこのレプリカは大変よくできてはいるものの、その造りは型から作られた焼きものに鍍金跡を彩色したものだ。したがって落としたり強くぶつけると割れる...。事実もう一体の金銅菩薩立像の手の先を倒したときに割ってしまった。
昨年12月にも大阪四天王寺と京都東寺の月光菩薩や三十三間堂の国宝群に会いに行ったが、サイズはともかく土産物屋の粗雑で似てもいない仏像ではなく精巧なレプリカを適正価格で売ってくれたなら、あっという間にMacintoshの台数より多くなるのではないかと思う。
現在は直接オリジナルに手を染めて型を取るのではなく三次元スキャナのような方法もあるようだから劣化しやすいオリジナルに触らずして正確なデータが取れるはずだ。日本の神社仏閣もお守りやオミクジばかりでなく、もう少し本格的なミュージアムグッズのようなtempleグッズあるいはshrineグッズを開発すべきではないか(笑)。
さてレプリカというと馬鹿にする人もいるが実は神社仏閣などで現在拝観できる仏像なども実はオリジナルの保存のために展示は精巧なレプリカを飾っている場合も多いという。
例えば法隆寺にある有名な百済観音は以前外国に貸し出された際の展示は東京国立博物館所蔵品だというレプリカを置いていた。もしかしたらうっかり、本物と思って手を合わせてきた人もいるのかも知れない(笑)。
私もパソコンに飽きたら、みうらじゅん氏といとうせいこう氏のように全国の仏を見学しに回りたいと考えているのだが...。足腰がそれまで持つのだろうか(爆)。
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