シャーロック・ホームズの冒険[完全版]全巻DVD-BOX入手
日本シャーロック・ホームズクラブ会員の末席を汚すシャーロキアンの私にとって亡くなったジェレミー・ブレットがグラナダTV制作のドラマで演じた一連の物語はなによりの宝だ。この9月はジェレミー・ブレットが亡くなった月でもある。
文字通り何回も何回も繰り返して読む本はシャーロック・ホームズの物語以上のものはない。我々シャーロキアンは作者コナン・ドイルが残した4つの長編と56の短編を正典と呼び、ホームズと相棒のワトソンの冒険談と友情に新たな発見を繰り返す...。
特にグラナダTV制作のドラマでジェレミー・ブレットが演じて見せた決定的なホームズ像は最高のホームズドラマのひとつであることは間違いなく、端正に描かれたビクトリア時代の香りと共に他では得られない貴重なものを垣間見せてくれる。
さてこれら一連の映像はこれまでVHSのビデオで持っていたが繰り返し見る場合の使い勝手と画質の良さを見込んで今回リニューアル発売されたDVD版を購入した次第。このパッケージはTVドラマ「シャーロックホームズの冒険」製作20周年を迎えてリニューアル発売されたもので英国オリジナル版、NHK日本語吹替え版の2種類を完全収録し、英国オリジナル版には日本語吹替えを追加収録、英語字幕を追加したものだ。
DVDが24枚とエレメンタリーと題するブックレットが付いており、 DVDの一枚には特典ディスクの「シャーロックホームズの楽しみ方」が収録されている。


※シャーロックホームズの冒険DVD
それからこのDVDでは日本語吹き替えではなくジェレミー・ブレットの生の台詞を堪能したい。彼独特のアクセントはその時々の尋常ならざるホームズの精神状態を端的に表しているしワトソン役のデビッド・バークの声も表情から受ける印象より端正だ。クイーンイングリッシュが分かる云々ではなく、そもそもストーリーは完璧に近く頭に入っているし、彼らの台詞も勿論ほとんど覚えているのだから字幕もいらない...(笑)。
しかしこれらの物語を見れば見るほど1995年9月12日、心臓発作で亡くなったジェレミー・ブレットのことを思うと残念でならない。こうして映像として記録された41話という数は少なくはないものの正典の数からいえばまだ7割程度でしかない。健在であったらまだまだ彼のホームズ姿が、それも発表当時のストランド誌掲載時に採用されたシドニー・バジェット描くところの挿絵から抜け出たようなリアルなホームズが多々楽しめたはずだからである。ただし亡くなる直前の映像では心臓の薬の副作用で見るからに顔がむくんでおり、痛々しいが...。
ともかくDVDのおかげで、会いたいときにはいつでもビクトリア時代ロンドンのベーカー街にあるホームズとワトソンの部屋に立ち寄れるという感覚が嬉しい。
文字通り何回も何回も繰り返して読む本はシャーロック・ホームズの物語以上のものはない。我々シャーロキアンは作者コナン・ドイルが残した4つの長編と56の短編を正典と呼び、ホームズと相棒のワトソンの冒険談と友情に新たな発見を繰り返す...。
特にグラナダTV制作のドラマでジェレミー・ブレットが演じて見せた決定的なホームズ像は最高のホームズドラマのひとつであることは間違いなく、端正に描かれたビクトリア時代の香りと共に他では得られない貴重なものを垣間見せてくれる。
さてこれら一連の映像はこれまでVHSのビデオで持っていたが繰り返し見る場合の使い勝手と画質の良さを見込んで今回リニューアル発売されたDVD版を購入した次第。このパッケージはTVドラマ「シャーロックホームズの冒険」製作20周年を迎えてリニューアル発売されたもので英国オリジナル版、NHK日本語吹替え版の2種類を完全収録し、英国オリジナル版には日本語吹替えを追加収録、英語字幕を追加したものだ。
DVDが24枚とエレメンタリーと題するブックレットが付いており、 DVDの一枚には特典ディスクの「シャーロックホームズの楽しみ方」が収録されている。


※シャーロックホームズの冒険DVD
それからこのDVDでは日本語吹き替えではなくジェレミー・ブレットの生の台詞を堪能したい。彼独特のアクセントはその時々の尋常ならざるホームズの精神状態を端的に表しているしワトソン役のデビッド・バークの声も表情から受ける印象より端正だ。クイーンイングリッシュが分かる云々ではなく、そもそもストーリーは完璧に近く頭に入っているし、彼らの台詞も勿論ほとんど覚えているのだから字幕もいらない...(笑)。
しかしこれらの物語を見れば見るほど1995年9月12日、心臓発作で亡くなったジェレミー・ブレットのことを思うと残念でならない。こうして映像として記録された41話という数は少なくはないものの正典の数からいえばまだ7割程度でしかない。健在であったらまだまだ彼のホームズ姿が、それも発表当時のストランド誌掲載時に採用されたシドニー・バジェット描くところの挿絵から抜け出たようなリアルなホームズが多々楽しめたはずだからである。ただし亡くなる直前の映像では心臓の薬の副作用で見るからに顔がむくんでおり、痛々しいが...。
ともかくDVDのおかげで、会いたいときにはいつでもビクトリア時代ロンドンのベーカー街にあるホームズとワトソンの部屋に立ち寄れるという感覚が嬉しい。
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