ラテ飼育格闘日記(277)
まだまだ寒い日が続くが、それでもふと気がつくと同じ寒さといっても大分和らぎ、春は確実に近づいていることがわかる。ネックウォーマーが暑苦しいと感じるときもあるし、真冬と同じ出で立ちで散歩に出るとうっすらと汗をかくこともある。そして公園の茶色一色だった地面のあちらこちらにも少しずつ緑が混じってきている。
とはいえオトーサンの足はこの2週間くらいの間、最悪の状態だった。左足の膝関節にはサポーターをきつく締め、2箇所には湿布を貼って出かけるが、左足自体に力が入らず、階段を登るような場合によほど注意をしながら踏みしめないと「ガクッ」と崩れ落ちるような感じがする。
ここのところ、そうした状態を騙し騙し、我慢をしながら散歩に出ていたが、先日の朝のこと、散歩の支度をしていたもののオトーサン自身が「これは危険かも知れない」と感じるほど左足のあちらこちらが痛くて力が入らなかった…。
これ以上悪くなっては困るし、転んだりすれば危険だろうからと考え、アルミ製のステッキを使ってみようと思い立った。まあそれほど調子が悪かったわけなのだ。

※オトーサンとお話し中なのです!
それほど具合が悪いならワンコとの散歩など止めればいいのに…と思う方はワンコを飼っていない人ではないだろうか(笑)。無論本当に立ち上がれないというなら仕方がないが何とかなるなら少しでも散歩に出てやりたいと考えるのがワンコ好きの性でもある。
ともかく問題はこれまで…杖とかステッキを頼りに歩いたことがなかったから、左手に持った方が良いのか、右手の方が楽なのかは実際にやってみるまで分からなかった。それにオトーサンの右左脇について歩くラテが杖を怖がるかも知れないとも思いながら表に出てみたが、さすがにラテの歩く側にステッキを突くと嫌がるものの反対側ならあまり気にしないようなので今日一日はこのステッキを頼りにしてみようと覚悟した。
歩き始めるとラテはオトーサンの左側に付いたのでステッキを右手に持ち、足をカバーしながら歩く。ちなみにステッキを左右使ってみたが、オトーサンの場合はやはり右手側で突いた方がバランスも良く、左足のカバーになるようなので慣れないステッキを突きながらその日は短めながら朝夕の散歩を続けたのであった。
ありがたいことに事故も起こらずラテも時々不審な顔でステッキとオトーサンの顔を見比べることがあったものの総じてスムーズな散歩だったし、思い切ってステッキを使って正解だったと心から思った。
散歩に出る際に少し躊躇したことはやはり見栄えの問題である(笑)。
見栄を張るようだが、正直まだまだステッキを突いて歩きたくはないし、そんな姿をお仲間の飼い主さんたちに見せたくはないというのがオトーサンの本音であった。しかし身の安全には代えられないからと決心したが、都合が良いことにその日は知っている方と出会うことはなかったのだった…。
翌日の朝になって見ると心持ち左足の具合が良くなったように思えた。無論治ったわけではないが昨日よりは多少良いようで、これならステッキなしでも何とかなるに違いないとオトーサンは喜んだ。
昨日、万一のことを考えステッキを使ったからこそ足への負担が軽減されたに違いない...。ステッキを使ったからか、右腕は少々張った感じもするがオトーサンは自分の注意深さを自分で誉めて上げたいとも思った(笑)。そしてその日はステッキを使わず朝夕の散歩をこなしたのだった。

※ラテ、ゆっくり歩こうね!
しかし…問題が生じたことは次の朝に気がついた。
いつものように寝床から起きようと身体を腕で支えた途端に右腕…正確にいえば右肘関節に激痛が走ったのである。
目覚めたばかりのはっきりしない頭でも何が起こったのかは明らかだった。
一昨日、体重の多くを右腕に持ったステッキにかけて歩いたため、その右腕が2日目に悲鳴をあげたのだろう…。
シャツに腕を通すのも辛いだけでなく、マグカップを口に運ぶこともできないのだ。幸い箸やスプーンなどを使うことはできるが、それを口元に近づけようと腕を上げると激痛が…。まったく歳は取りたくないものだ。それも利き腕なのでなにかと不便で、引き出しや書棚の取っ手も左手で引かなければならない。
腕を下げていればそんなに痛くはないが、肩より上に上げたり、指をはじめとして力を入れると痛いのだ。
それでも散歩に行けるか行けないか…で言うなら、腕が痛くとも足のように歩けないということはない。そう思ってオトーサンは右腕をなるべく使わないようにと努力してその日も散歩に出かけたが、おかしなもので確かに気温が低かったにしろ、肘が猛烈に弱っているからか左手の指先はなんともないのに右手の指先のみ冷たいと感じる。やはり右腕全体の血行が悪いのだろうか…。
腕の痛さに気をとられているからか、左足の問題はあまり気にならなかったのでゆっくりとではあるがラテとの散歩を楽しんだ。
いつもの公園に行ったものの、その日も友達ワンコたちの姿はなく、オトーサンとラテは仕方なくぐるっと遠回りしてみることに…。
見上げると日が落ちた強烈な太陽が真っ青な空に放射状の光を放っている。まさしく”ゴッド・レイ” …後光のように美しい。オトーサンは空を見ながら、ラテは地面を見ながらの散歩がしばらく続いたが(笑)、遠回りして元の公園に戻る途中で「あっ、ラテだ!」「ラテ、ラテ…会いたかったよ!」と二人の女子が掛けよってきた。

※夕暮れの空に放射状の光が美しかった
その二人は中学生の女子たちで、小学生時代からラテを一番可愛がってくれた子供たちなのだ。なにしろ一人が「私達はラテのお姉さんだから、アタシは一番のお姉さんとしてワンネェだぁ」と宣言するともう一人が「じゃあ、あたしはワンネェ・ツーにしようっと」といい、しばらくは自分たちで「ワンネエはラテ大好きだよ」などと抱きついたりしていたものだ(笑)。
中学生になり、それぞれ部活などで忙しくて公園に遊びにくることもほとんどなくなったからなかなか会えなくなった。その二人が部活の運動着を着て「ラテ〜!」と駆けてきたのだからラテも大変な喜び様だった。
ピョンピョンと跳ね回り、座り込んでラテを抱えようとするその顔を交互に舐め始めた。それを喜んで許してくれる二人はさすがにラテのお姉さんたちである(笑)。

※ラテお気に入りの女子たちと暫くぶりの再開。ということで記念撮影
そんな女子たちと「こんどまたいつ会えるか分からないからさ、記念撮影しようよ」ということになりオトーサンはiPhone 4Sを取り出し数枚撮影。すでに薄暗くなっているために鮮明な写真は撮れないが、それでも良い記念だ。
一時お姉さんたちと遊んだラテは名残惜しそうに帰途についたが、その足取りは心持ち満足そうだったし、オトーサンの足と腕の痛みもほんの少し和らいだように感じた。
とはいえオトーサンの足はこの2週間くらいの間、最悪の状態だった。左足の膝関節にはサポーターをきつく締め、2箇所には湿布を貼って出かけるが、左足自体に力が入らず、階段を登るような場合によほど注意をしながら踏みしめないと「ガクッ」と崩れ落ちるような感じがする。
ここのところ、そうした状態を騙し騙し、我慢をしながら散歩に出ていたが、先日の朝のこと、散歩の支度をしていたもののオトーサン自身が「これは危険かも知れない」と感じるほど左足のあちらこちらが痛くて力が入らなかった…。
これ以上悪くなっては困るし、転んだりすれば危険だろうからと考え、アルミ製のステッキを使ってみようと思い立った。まあそれほど調子が悪かったわけなのだ。

※オトーサンとお話し中なのです!
それほど具合が悪いならワンコとの散歩など止めればいいのに…と思う方はワンコを飼っていない人ではないだろうか(笑)。無論本当に立ち上がれないというなら仕方がないが何とかなるなら少しでも散歩に出てやりたいと考えるのがワンコ好きの性でもある。
ともかく問題はこれまで…杖とかステッキを頼りに歩いたことがなかったから、左手に持った方が良いのか、右手の方が楽なのかは実際にやってみるまで分からなかった。それにオトーサンの右左脇について歩くラテが杖を怖がるかも知れないとも思いながら表に出てみたが、さすがにラテの歩く側にステッキを突くと嫌がるものの反対側ならあまり気にしないようなので今日一日はこのステッキを頼りにしてみようと覚悟した。
歩き始めるとラテはオトーサンの左側に付いたのでステッキを右手に持ち、足をカバーしながら歩く。ちなみにステッキを左右使ってみたが、オトーサンの場合はやはり右手側で突いた方がバランスも良く、左足のカバーになるようなので慣れないステッキを突きながらその日は短めながら朝夕の散歩を続けたのであった。
ありがたいことに事故も起こらずラテも時々不審な顔でステッキとオトーサンの顔を見比べることがあったものの総じてスムーズな散歩だったし、思い切ってステッキを使って正解だったと心から思った。
散歩に出る際に少し躊躇したことはやはり見栄えの問題である(笑)。
見栄を張るようだが、正直まだまだステッキを突いて歩きたくはないし、そんな姿をお仲間の飼い主さんたちに見せたくはないというのがオトーサンの本音であった。しかし身の安全には代えられないからと決心したが、都合が良いことにその日は知っている方と出会うことはなかったのだった…。
翌日の朝になって見ると心持ち左足の具合が良くなったように思えた。無論治ったわけではないが昨日よりは多少良いようで、これならステッキなしでも何とかなるに違いないとオトーサンは喜んだ。
昨日、万一のことを考えステッキを使ったからこそ足への負担が軽減されたに違いない...。ステッキを使ったからか、右腕は少々張った感じもするがオトーサンは自分の注意深さを自分で誉めて上げたいとも思った(笑)。そしてその日はステッキを使わず朝夕の散歩をこなしたのだった。

※ラテ、ゆっくり歩こうね!
しかし…問題が生じたことは次の朝に気がついた。
いつものように寝床から起きようと身体を腕で支えた途端に右腕…正確にいえば右肘関節に激痛が走ったのである。
目覚めたばかりのはっきりしない頭でも何が起こったのかは明らかだった。
一昨日、体重の多くを右腕に持ったステッキにかけて歩いたため、その右腕が2日目に悲鳴をあげたのだろう…。
シャツに腕を通すのも辛いだけでなく、マグカップを口に運ぶこともできないのだ。幸い箸やスプーンなどを使うことはできるが、それを口元に近づけようと腕を上げると激痛が…。まったく歳は取りたくないものだ。それも利き腕なのでなにかと不便で、引き出しや書棚の取っ手も左手で引かなければならない。
腕を下げていればそんなに痛くはないが、肩より上に上げたり、指をはじめとして力を入れると痛いのだ。
それでも散歩に行けるか行けないか…で言うなら、腕が痛くとも足のように歩けないということはない。そう思ってオトーサンは右腕をなるべく使わないようにと努力してその日も散歩に出かけたが、おかしなもので確かに気温が低かったにしろ、肘が猛烈に弱っているからか左手の指先はなんともないのに右手の指先のみ冷たいと感じる。やはり右腕全体の血行が悪いのだろうか…。
腕の痛さに気をとられているからか、左足の問題はあまり気にならなかったのでゆっくりとではあるがラテとの散歩を楽しんだ。
いつもの公園に行ったものの、その日も友達ワンコたちの姿はなく、オトーサンとラテは仕方なくぐるっと遠回りしてみることに…。
見上げると日が落ちた強烈な太陽が真っ青な空に放射状の光を放っている。まさしく”ゴッド・レイ” …後光のように美しい。オトーサンは空を見ながら、ラテは地面を見ながらの散歩がしばらく続いたが(笑)、遠回りして元の公園に戻る途中で「あっ、ラテだ!」「ラテ、ラテ…会いたかったよ!」と二人の女子が掛けよってきた。

※夕暮れの空に放射状の光が美しかった
その二人は中学生の女子たちで、小学生時代からラテを一番可愛がってくれた子供たちなのだ。なにしろ一人が「私達はラテのお姉さんだから、アタシは一番のお姉さんとしてワンネェだぁ」と宣言するともう一人が「じゃあ、あたしはワンネェ・ツーにしようっと」といい、しばらくは自分たちで「ワンネエはラテ大好きだよ」などと抱きついたりしていたものだ(笑)。
中学生になり、それぞれ部活などで忙しくて公園に遊びにくることもほとんどなくなったからなかなか会えなくなった。その二人が部活の運動着を着て「ラテ〜!」と駆けてきたのだからラテも大変な喜び様だった。
ピョンピョンと跳ね回り、座り込んでラテを抱えようとするその顔を交互に舐め始めた。それを喜んで許してくれる二人はさすがにラテのお姉さんたちである(笑)。

※ラテお気に入りの女子たちと暫くぶりの再開。ということで記念撮影
そんな女子たちと「こんどまたいつ会えるか分からないからさ、記念撮影しようよ」ということになりオトーサンはiPhone 4Sを取り出し数枚撮影。すでに薄暗くなっているために鮮明な写真は撮れないが、それでも良い記念だ。
一時お姉さんたちと遊んだラテは名残惜しそうに帰途についたが、その足取りは心持ち満足そうだったし、オトーサンの足と腕の痛みもほんの少し和らいだように感じた。
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