ラテ飼育格闘日記(262)
今日、すなわち12月10日はちょうど5年前…2006年にラテが我が家に来たその記念日である。一応6月10日を誕生日としたので今日で5歳と半年というところだ…。しかし親バカではあるがこの我が娘は臆病で我が儘、そして自分本位なのだから可愛いものの手を焼くことも多い。
ラテはいわゆる飼い主に対してさえ、尻尾を振ってその後を追うと言ったワンコではない。寂しがり屋ではあるが自分の都合のよいとき以外、基本的には一人好きなワンコである。
女房に対しては遊んで欲しい時や外出先から戻ってきたときなど大げさなほど歓待して飛びついたり口元を舐めたりする。
スリッパを履いている女房のソックスを上手に引っ張って脱がす技などは見ていて惚れ惚れする(笑)。しかしオトーサンに対してはそうした甘えの姿勢はほとんど見せない。したがって例えばオトーサンが座って本を読んでいるとしてもラテが近寄りオトーサンの膝に頭を乗せるとか、足下に丸くなるといったことは皆無である。それは些か寂しいがこればかりは強制できるものではないから仕方がない。

※5歳半になったラテだが好奇心は強い!
しかし自分で言うのも変だが嫌われているわけではなく頼りにされているが怖い存在なのだと思っている。それはラテが我が家に来てからずっと朝晩の散歩は勿論、食事の世話や身体を綺麗にするなどなど、世話のほとんどをオトーサンがやっているものの、その課程で飼育や訓練の時間もあったからラテにとってはかなり五月蠅い存在なのだと思う。
しかしそのおかげで大きなトラブルに遭遇せずに済んでいると自負しているオトーサンだが、観察しているとラテも随分と我慢していることがうかがえる。
極々初期のころとは違いオトーサンは厳しいながらも溺愛状態でもあり(笑)、ラテもそれは分かっているように思う。
飼い始めて約半年ほどはお尻を触ったりすれば「ガウッ」と牙をむくラテだったがめげずに続けたこともあって今では耳の穴に指を突っ込んでもお尻を拭いても牙をむくことはない。しかし嫌なことは嫌なこととして認識しているわけでオトーサンもその限度を観察しながら飼育格闘しているつもりなのだ。
例えば柔らかめで音が出るようなボールを与えるとしまいには夢中になり女房では制御出来なくなることもあるし、そうした際にはオトーサンでも不用意に手を出せば牙を当てられ傷を負う可能性も否定できない。だからオヤツでつったりしてボールを解放させるようにするが、最近ではどのようなオモチャが異常に夢中となるかがわかってきたのでそうしたアイテムは最初から与えないようにしている。
こうして書くと随分と危ないワンコのように思われるかも知れないが、遊びの時のうなり声のほとんどはあくまで遊びなのでそんなに心配ないし事実オトーサンたちがそれで怪我させられたこともない。
いつもはボールを咥えて嬉々としているラテに「チョウダイ!」と手を出せばポロッと床に落とす。無論煮干しの一匹でもあれば完璧である(笑)。

※水を飲み終えたペットボトルはゴミ箱まできちんと持って行くのがラテ主義です(笑)
とはいえラテも感情を持っている生き物だからして嫌なことはイヤだろうし、その我慢の限度もあるはずだ。
例えば先日夜半のこと、いつものようにラテはオトーサンの脇で寝ていたが激しく身体を掻き始めた。オトーサンはこれまた毎度のことだがラテの背中を軽く叩いて「ダメダヨ!」のサインを送ったがラテは軽く「ウ~ッ」と唸り始めた。無論こんなことは多々あるわけでオトーサンも手に歯を当てられないようにと首輪の後ろを握り、ラテの行動を制御するがどうしたことかラテはこれまでになく本気で歯をむき怒りと不快を表している。
オトーサンはラテが肉球を囓り傷を作ったのかと確認しようとする左手に「ガウッ!」と威嚇し、その後も姿勢を変えずにしばらく唸っている…。無論オトーサンの手にラテの歯は届かない。
また姿勢はうずくまったままで、オトーサンが手を出さなければ威嚇はしない...。
そもそもオトーサンは決して「我が家のワンコは120%安全で人様に万一でも危害を加えるようなことはあり得ない」とは考えていない。
よく人を噛んだりする不幸な事故があると「こんなこと初めてだし、信じられない。普段はイイコなんです」という話しをする飼い主さんがほとんどらしいが、その場でなぜいつもは温和なワンコが歯をむくか…実は我々人間にはほとんど計り知れないことなのだ。
その原因はワンコに聞いてみなければわからないし、ワンコにしてみれば原因はともあれ我慢の限界を超えたか、あるいは攻撃するに足りる原因があったはずなのだ。ただその判断基準は我々にはなくワンコ側のものだから計り知れないだけだ。そしてそうした可能性はどんなワンコでも持っていると考えておいた方がよいし、そうした可能性を否定しなければ飼い主の注意も多少は行き届くはずだ…。

※オカーサンが新型のハーネスを買ってくれました
したがってラテがいきなりいわゆるアルファシンドロームになってしまい日常も危険なワンコになってしまったとは思わない。そもそもアルファシンドロームなどというもっともらしい言葉だけが先行しているのもいたずらに飼い主の不安を煽るだけだ。ただしワンコが飼い主に傷を追わせるという事実は現実にあるわけで、その可能性を認めつつ対処することが肝要だと思っている。
ともかく、ラテにしても痒いときに制止させられる辛さの我慢が限界を超えたのだろう。そしてワンコだって機嫌というものもあるし寝ぼけているようなときはつい本音が出てしまうものかも知れない。
オトーサンも安全のためしばらく首輪から手を離さずにいたが、万一にでも女房に傷でも負わせては大変なのでラテが落ち着いたのを見定めてから階下に連れて行きラテのホームポジションであるリビングに閉じ込めた。こうした時には例えば殴って叱ったりすることは逆効果で、無視し飼い主はその場から姿を隠すのが有効だと聞いていたからしばらくの間ラテだげにして様子を見た。ラテの様子は無線カメラでモニターできるようになっているが、マッサージチェアに丸くなり特に変わった様子は見せない...。
変わった様子がないことを確認しオトーサンはラテをそのままにして休んだが、朝のラテの様子はいつもと些か違っているように思えた。
無論唸ったり怒ったりが続いていたわけではないが、オトーサンにはラテ自身夜中に自分が怒ったことを覚えていて、後悔しているようにも感じた。ラテは女房が階下に降りてくるといつもは勇んで身体をぶつけにいくのがその朝はぎこちなかった(笑)。
オトーサンは一計を案じ…というほどのことでもないが、その一日ラテが肉球を舐めようが身体を後ろ足で掻こうが意識的に無視して一切止めたり叱ったりすることを止めた。

※静かに寝ているときのラテは実に愛らしいのだが(笑)
オトーサンもそろそろ言葉や態度で制止するのは限界だと感じていたし、例え夜中や日中にオトーサンが止めることで出血を多少でも止めることができるとしても100%目を光らせていることは物理的に無理なのだ。そして頻度の問題としてはアトピー対策の後、身体を掻きむしることは確実に少なくなったから後は肉球を噛むことだけが問題なのだが、ラテがその気ならものの数十秒で肉球から血を出してしまうこともあるわけでオトーサンもこれまでの注意作戦の限界を感じていたのである。それに仕方のないこととはいえこんなことを続けていては益々オトーサンはラテに疎まれて嫌われるだけだ(笑)。
というわけで傷を付けたら治療し包帯を巻くという対処療法を続けながらどうしてもという時にはやはりエリザベスカラーなど、物理的なアイテムを使う必要性を感じている。しかしこれまたストレスの要因にもなるだろうから判断は難しい…。
ただし、リーダー云々といった説は横に置いておくとして、そして溺愛は溺愛としても飼い主が絶対であることを繰り返し教えることは大切だ。だから散歩は勿論、日常もオトーサンがより強くイニシアティブを取るように努力することを再認識した次第。やはり甘やかせば良いというものではないのだろう…。
オトーサンはその後も特に変わった扱いをせず、これまでとどおりにラテの身体を抱えたりしているがラテの方も怒ることはない。翌日それとなく四つ足を確認したら左後ろ足の甲に広範囲の傷があった。
きっとラテは自分で噛んだとはいえ痛くて触れられたくなかったに違いない。それに防御するのに夢中だったのだ。
まさしくオトーサンたちの飼育格闘の日々はまだまだ続くのであった(嗚呼)。
ラテはいわゆる飼い主に対してさえ、尻尾を振ってその後を追うと言ったワンコではない。寂しがり屋ではあるが自分の都合のよいとき以外、基本的には一人好きなワンコである。
女房に対しては遊んで欲しい時や外出先から戻ってきたときなど大げさなほど歓待して飛びついたり口元を舐めたりする。
スリッパを履いている女房のソックスを上手に引っ張って脱がす技などは見ていて惚れ惚れする(笑)。しかしオトーサンに対してはそうした甘えの姿勢はほとんど見せない。したがって例えばオトーサンが座って本を読んでいるとしてもラテが近寄りオトーサンの膝に頭を乗せるとか、足下に丸くなるといったことは皆無である。それは些か寂しいがこればかりは強制できるものではないから仕方がない。

※5歳半になったラテだが好奇心は強い!
しかし自分で言うのも変だが嫌われているわけではなく頼りにされているが怖い存在なのだと思っている。それはラテが我が家に来てからずっと朝晩の散歩は勿論、食事の世話や身体を綺麗にするなどなど、世話のほとんどをオトーサンがやっているものの、その課程で飼育や訓練の時間もあったからラテにとってはかなり五月蠅い存在なのだと思う。
しかしそのおかげで大きなトラブルに遭遇せずに済んでいると自負しているオトーサンだが、観察しているとラテも随分と我慢していることがうかがえる。
極々初期のころとは違いオトーサンは厳しいながらも溺愛状態でもあり(笑)、ラテもそれは分かっているように思う。
飼い始めて約半年ほどはお尻を触ったりすれば「ガウッ」と牙をむくラテだったがめげずに続けたこともあって今では耳の穴に指を突っ込んでもお尻を拭いても牙をむくことはない。しかし嫌なことは嫌なこととして認識しているわけでオトーサンもその限度を観察しながら飼育格闘しているつもりなのだ。
例えば柔らかめで音が出るようなボールを与えるとしまいには夢中になり女房では制御出来なくなることもあるし、そうした際にはオトーサンでも不用意に手を出せば牙を当てられ傷を負う可能性も否定できない。だからオヤツでつったりしてボールを解放させるようにするが、最近ではどのようなオモチャが異常に夢中となるかがわかってきたのでそうしたアイテムは最初から与えないようにしている。
こうして書くと随分と危ないワンコのように思われるかも知れないが、遊びの時のうなり声のほとんどはあくまで遊びなのでそんなに心配ないし事実オトーサンたちがそれで怪我させられたこともない。
いつもはボールを咥えて嬉々としているラテに「チョウダイ!」と手を出せばポロッと床に落とす。無論煮干しの一匹でもあれば完璧である(笑)。

※水を飲み終えたペットボトルはゴミ箱まできちんと持って行くのがラテ主義です(笑)
とはいえラテも感情を持っている生き物だからして嫌なことはイヤだろうし、その我慢の限度もあるはずだ。
例えば先日夜半のこと、いつものようにラテはオトーサンの脇で寝ていたが激しく身体を掻き始めた。オトーサンはこれまた毎度のことだがラテの背中を軽く叩いて「ダメダヨ!」のサインを送ったがラテは軽く「ウ~ッ」と唸り始めた。無論こんなことは多々あるわけでオトーサンも手に歯を当てられないようにと首輪の後ろを握り、ラテの行動を制御するがどうしたことかラテはこれまでになく本気で歯をむき怒りと不快を表している。
オトーサンはラテが肉球を囓り傷を作ったのかと確認しようとする左手に「ガウッ!」と威嚇し、その後も姿勢を変えずにしばらく唸っている…。無論オトーサンの手にラテの歯は届かない。
また姿勢はうずくまったままで、オトーサンが手を出さなければ威嚇はしない...。
そもそもオトーサンは決して「我が家のワンコは120%安全で人様に万一でも危害を加えるようなことはあり得ない」とは考えていない。
よく人を噛んだりする不幸な事故があると「こんなこと初めてだし、信じられない。普段はイイコなんです」という話しをする飼い主さんがほとんどらしいが、その場でなぜいつもは温和なワンコが歯をむくか…実は我々人間にはほとんど計り知れないことなのだ。
その原因はワンコに聞いてみなければわからないし、ワンコにしてみれば原因はともあれ我慢の限界を超えたか、あるいは攻撃するに足りる原因があったはずなのだ。ただその判断基準は我々にはなくワンコ側のものだから計り知れないだけだ。そしてそうした可能性はどんなワンコでも持っていると考えておいた方がよいし、そうした可能性を否定しなければ飼い主の注意も多少は行き届くはずだ…。

※オカーサンが新型のハーネスを買ってくれました
したがってラテがいきなりいわゆるアルファシンドロームになってしまい日常も危険なワンコになってしまったとは思わない。そもそもアルファシンドロームなどというもっともらしい言葉だけが先行しているのもいたずらに飼い主の不安を煽るだけだ。ただしワンコが飼い主に傷を追わせるという事実は現実にあるわけで、その可能性を認めつつ対処することが肝要だと思っている。
ともかく、ラテにしても痒いときに制止させられる辛さの我慢が限界を超えたのだろう。そしてワンコだって機嫌というものもあるし寝ぼけているようなときはつい本音が出てしまうものかも知れない。
オトーサンも安全のためしばらく首輪から手を離さずにいたが、万一にでも女房に傷でも負わせては大変なのでラテが落ち着いたのを見定めてから階下に連れて行きラテのホームポジションであるリビングに閉じ込めた。こうした時には例えば殴って叱ったりすることは逆効果で、無視し飼い主はその場から姿を隠すのが有効だと聞いていたからしばらくの間ラテだげにして様子を見た。ラテの様子は無線カメラでモニターできるようになっているが、マッサージチェアに丸くなり特に変わった様子は見せない...。
変わった様子がないことを確認しオトーサンはラテをそのままにして休んだが、朝のラテの様子はいつもと些か違っているように思えた。
無論唸ったり怒ったりが続いていたわけではないが、オトーサンにはラテ自身夜中に自分が怒ったことを覚えていて、後悔しているようにも感じた。ラテは女房が階下に降りてくるといつもは勇んで身体をぶつけにいくのがその朝はぎこちなかった(笑)。
オトーサンは一計を案じ…というほどのことでもないが、その一日ラテが肉球を舐めようが身体を後ろ足で掻こうが意識的に無視して一切止めたり叱ったりすることを止めた。

※静かに寝ているときのラテは実に愛らしいのだが(笑)
オトーサンもそろそろ言葉や態度で制止するのは限界だと感じていたし、例え夜中や日中にオトーサンが止めることで出血を多少でも止めることができるとしても100%目を光らせていることは物理的に無理なのだ。そして頻度の問題としてはアトピー対策の後、身体を掻きむしることは確実に少なくなったから後は肉球を噛むことだけが問題なのだが、ラテがその気ならものの数十秒で肉球から血を出してしまうこともあるわけでオトーサンもこれまでの注意作戦の限界を感じていたのである。それに仕方のないこととはいえこんなことを続けていては益々オトーサンはラテに疎まれて嫌われるだけだ(笑)。
というわけで傷を付けたら治療し包帯を巻くという対処療法を続けながらどうしてもという時にはやはりエリザベスカラーなど、物理的なアイテムを使う必要性を感じている。しかしこれまたストレスの要因にもなるだろうから判断は難しい…。
ただし、リーダー云々といった説は横に置いておくとして、そして溺愛は溺愛としても飼い主が絶対であることを繰り返し教えることは大切だ。だから散歩は勿論、日常もオトーサンがより強くイニシアティブを取るように努力することを再認識した次第。やはり甘やかせば良いというものではないのだろう…。
オトーサンはその後も特に変わった扱いをせず、これまでとどおりにラテの身体を抱えたりしているがラテの方も怒ることはない。翌日それとなく四つ足を確認したら左後ろ足の甲に広範囲の傷があった。
きっとラテは自分で噛んだとはいえ痛くて触れられたくなかったに違いない。それに防御するのに夢中だったのだ。
まさしくオトーサンたちの飼育格闘の日々はまだまだ続くのであった(嗚呼)。
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