ラテ飼育格闘日記(255)

ラテの主食が低アレルゲン食に変わってから2週間ほどが過ぎた。一番の問題は加水分解処理をしているというこのいかにも不味そうなドッグフードをラテが食べるのか…ということだ。無論いきなり全部でなく最初の3日間程度は半々から徐々に低アレルゲン食の割合を増やしていくという方法をとったわけだが…。                                                                                                                    
いかに低アレルゲン食が良いにしても、ラテが食べてくれないのでは始まらない。オトーサンは真っ黒でみるからに不味そうなドッグフードを量りながら「はたして食べてくれるのだろうか?」と不安になってくる。それに医者いわく、これまで食べさせていたトッピングの類やおやつもすべて止めろという…。
これまでドッグフードだけではいかように工夫しても食べないラテだったし、あるときは気に入らないからとドッグフードの入った容器を鼻先で突き、ひっくり返したこともあるのだ。したがってこれまでトッピングを含めてラテがまずまず喜んで食べてくれるようにとオトーサン独自の工夫と長い道のりがあったわけだが、いきなり今日からドッグフードだけというのではまず無理に違いない…。

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※早くアレルギーを治さないと...ラテ!


ともかく初日はこれまでのドッグフードと低アレルゲンのドッグフードを半々にし、少しずつ低アレルゲン食の割合を増やしていき4日後にはすべて低アレルゲンのドッグフードだけにした。それは勿論、意外ではあったがラテがそれを食べてくれたからである。
まあ、それには…病院で診察してくれた院長が聞いたら叱られると思うが…秘密がある。
トッピングを取り急ぎ全廃するのではなく工夫することにした…。
まずこれまでずっと続けてきたササミのレトルトおよび牛肉の缶詰を食べさせるのを止め、人間用の豚肉をフライパンで焼き、細かく切ったものを少量トッピングとして使うことにした。これなら加工に際して使っているかも知れない添加物やらを排除できるし、手間はかかるもののコスト的にもほとんど変わらない。
そして最後にブロッコリーを茹でたものを周りに配してメニューは完成である。

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※久しぶりに会ったボビーちゃんちのお姉さんに飛びついて甘えるラテ


問題があると言えば従来のドッグフードと比較すると低アレルゲン食は1キログラム当たりの価格で三倍近くも高いことだ。まあその代わりおやつ類のほとんどを買わなくすれば全体のコストは同じようなものだと思うが、これまで昼時にあげていたり散歩の途中で少なからず与えていたおやつをまったく食べさせないというのもオトーサンとしては気がひけるのだ…。
アレルギーを治すために鬼にならなければならないのは十分わかるが、ラテはこの変化をいったいどんな風に思うのだろうか。
愛情を失ったなどとは考えないだろうか(笑)。いや、本当に心配なのである。
なにしろ、ラテの物欲しそうなあの眼差しは「なぜおやつくれないの?」「昨日までくれてたのに…」とオトーサンを責めている。

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※オヤツがニボシだけでは不満だなあ...アタシ!


ということで散歩には煮干しを持参することにした。そういえば当初はおやつと言えば煮干しだった。それがペットコーナーに行くとこれでもか…とワンコの喜びそうなおやつが多々並んでいるわけでこれまでどれほどの種類のおやつを買っただろうか。
ともかくテラは当然のことながらなぜ食事が変わったか、急に昼時のオヤツがなくなり、散歩時にオトーサンの足を鼻でツンツンと突いてねだってもニボシしか出て来ない理由を知らないのである。
だからオトーサンとしてはラテがこのオトーサンたちの急変をどのように受け止めて考えているのかを…考えると少々心が痛むのである。
ラテに「オトーサンはアタシが嫌いになったのかしら?」とでも思われてはオトーサンは生きていけないではないか(笑)。

冗談はともかくラテは物言わないが数日は混乱していたように思う。それを分かってオトーサンは心を鬼にしているが、物欲しそうに寄ってきたりするラテにおやつを与えないよう努力するのも辛いものがある…。
ともかくしばらくは良い変化を期待して主食を替え、おやつ類を極力あげないようにしなければならない。そう決意しオトーサンは先日またまた動物病院へ出向き、低アレルゲン食のドッグフードの3キログラム入りを買ってきたがこれが5,000円もするのだから大変なのだ。
それでも主食を替えてもお腹を壊したりせず、一応出した物はほぼきちんと食べてくれるので続けてみようと考えている。
そして肉球や足を噛み、血が出るような場合は薬を塗り、一時的だとしても包帯を巻いていたずらに舐めたりかみ続けることがないようプロテクトするという闘いも続けている。根比べである。

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※お腹を出してオトーサンに甘えるラテ。胸の傷が痛々しい(現在は治りました)


オトーサンが本稿の原稿を書きつつ、階下に降りてリビングに入るとラテはかまって欲しいと思ったのだろうか、マッサージチェアの上でお腹全開姿勢で迎えてくれた…。その舐めすぎて少々赤みを帯びた腹や一部掻き壊して血が滲んだ傷部分が痛々しい。オトーサンは悲しい思いで胸や腹を撫でてやると「ぐぅぅ…」と声を上げながらオトーサンを仰ぎ見たラテの視線は優しかった…。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員