ラテ飼育格闘日記(247)

世間では8月といえば夏休みというところなのだろうがオトーサンたちにはまったく関係がない。そもそもラテを飼い始めてから女房と一緒に旅行したことはないしこれからも...たぶん...ないと思っている。しかしまあ朝夕二回の散歩は例え短いものでも欠かせないし、それがカフェ通いであっても散歩をしないよりはましだ…。                                                                                            
猛暑というより酷暑のピークはひとまず終わったようだし気温は多少下がったけどラテの散歩嫌いはまだ続いている。そもそもワンコとの散歩は天気が良いのが条件だがリードつながりとはいえ同じ道を一緒に楽しみながら歩いてこそ意味がある。無論そこで見る物、感じることは違うわけだが、同じ時間を共有し多少なりともわかり合えたと思えることが楽しいわけである。
それがラテはこの足かけ3ヶ月近くの間、とにかく自宅から離れることが嫌みたいで、自宅の前にある遊歩道を行ったり来たり、進んでみては戻り、戻りつつ踵を返すという訳の分からない行動に終始しているのだ。
その間、地面をヲクンクン、植え込みの小さな葉を一枚一枚臭いを嗅ぐような行動を見ているとオトーサンもさすがに焦れてくる。

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※この娘は何を考えているのやら...


ワンコは嗅覚の生き物だから、我々人間が視覚で世界を判断しているのと同様、ワンコは嗅覚で自分の世界を認識しているとすればできるだけラテの社会認識の邪魔はしないように...とは思う。
しかしオトーサンから見てラテの行為の真意は分かるはずもないが、同じような所を、あるいは足下の地面すべての臭いを嗅ぐように緻密なクンクンを見ているとイライラし蹴りのひとつも入れたくなる(笑)。
ラテにも趣味趣向あるいは都合というものがあるのだろうがオトーサンだって都合がある。何が因果でこの蒸し暑い曇り空の下で大汗を流しながら数十分も同じところを行ったり来たりしなければならないのか…。

そりゃあ人間とワンコはある程度意思の疎通が図れるからこそ信頼関係を築くことができるわけだが最近のラテは勝手すぎないか…。まったく飼い主を何だと思っているのだろうか。その点、お隣の猫はまことに如才がない(笑)。
ラテと一緒の時は近寄らないがオトーサンだけのときに出会うと「ニャ~」と鳴きながら近寄ってきてお腹を出したりオトーサンの足下に体をこすりつけてくる。オトーサンが撫でてやると気持ちよさそうに体を預けてくるのを見ながら「ラテもこんなならいいのに…」とため息が出る(笑)。

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※お隣のニャンコは実に愛想がよい。オトーサンの足下に顔を擦りつけてくる


しかしこれはオトーサンの穿った見方かも知れないが、ラテも自身の行為を一生懸命に正当化しようとしているようにも思える。単にオトーサンのいうことを聞かないのではリードをバシッとされるだけになるしオトーサンは不機嫌だ。そこでラテとしては強力な武器として抱っこ攻撃を繰り出す(笑)。

朝の散歩時に玄関から出ようとすると「嫌だ!」とばかりに四つん這いで踏ん張る。しかしいくら踏ん張ったところでオトーサンの力には敵わず、玄関から外に引き出されてしまうことは間違いない。
元々外に出るのが嫌だというより歩きたくないラテだからして、オトーサンにとった先制攻撃は「抱っこして!」になったのかも知れない。
しかしまだ一歩も外に出ていないのに20キロもの大きなワンコが抱かれて玄関から出て行く…という様は他人から見たら実に滑稽な姿に違いない。いや、女房も呆れている(笑)。

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※散歩から戻って後始末をしているオトーサンをじっと観察しているラテ


ともかく最近の散歩はオトーサンも可能な限りラテの行きたい方向に沿って散歩を継続しようと心がけているがラテも一時期よりオトーサンに抱っこを要求する度合いが増えた。
先日、気温が低かったからか久しぶりに大きな公園まで足を伸ばしたが、芝生に入った途端に抱っこ。その後も抱っこをせがむ…。オトーサンだけにではなく女房の背中に前足を掛けてさも「おんぶして!」といったポーズは可愛いが、20キロのラテをおんぶしたり抱っこできない女房は「ハイハイハイ…」と誤魔化している(笑)。
そうすると次はオトーサンに向かって抱っこの要求だ。まずいことにオトーサンはラテの抱っこ要求にニコニコして応ずるから余計にラテは調子に乗るのかも知れないが、まあ抱っこしてと娘が求めるのだから少しの間抱っこしてあげようとオトーサンは一生懸命なのだが、女房は軽蔑の目つきだ。

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※オトーサンに抱かれてご機嫌なラテ


結局、その公園から外に出るときにも抱っこ。そしてあと数メートルで自宅といったところでもまたまた抱っこの要求。オトーサンも苦笑いしながら「よいしょ!」とラテを抱き上げたら、それを見ていた近所のおばさんが苦笑していた。
外ではまったくもって我が儘なラテだが、どうやらこの季節…そしてこの年齢になると我が儘な振る舞いが出てくるものらしい。
土曜日の朝、久しぶりにお会いしたコーギー犬・アポロちゃんのオカーサンによれば、お馴染みの黒柴のクロちゃんも歩かなくて困っているとのこと。
クロちゃんの抵抗ぶりは以前から聞いていたが、あまりに歩かないので道筋に沿ってオヤツを置いてみた…といった逸話があるくらいなのだ(笑)。
それからこれまた柴のポン吉ちゃんにも出会ったが、オカーサンいわく歩くのを嫌がるポン吉ちゃんを騙し騙しここまで来たとのことだった…。
だからというわでもないが、こうした散歩嫌いはラテだけではないようなのでちょっと安心しつつも気長に付き合っていくしかないのだろうと思っている。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員