ラテ飼育格闘日記(245)
このタイトルを「飼育格闘日記」と名付けたとき友人たちからは「格闘」は大げさではないかと言われたこともあったが、格闘は体力的なことばかりではない。ラテとの毎日は体力的にも大変ではあるが心理戦、知能戦といった闘いを強いられているのも確かなのだ。オトーサンはその闘いを楽しんでいる面もあるから続いているものの、いやはや今さらだがワンコを飼うということは大変なことである。
まだまだ暑い日は続くだろうから、ラテとの散歩は苦渋を強いられる覚悟が必要だ。苦渋とは些かオーバーだが散歩はしなくてはならず、しかし動きたくないというラテをどう扱うか、本当に困ってしまう。
先日の朝の散歩など、天気は良かったが玄関を出た途端に四つ足を踏ん張って「歩きたくない!」と抵抗。
まだ自宅から一歩も歩いていないのにこの我が儘にオトーサンはしゃがみ込み、ラテと目線の高さを同じようにして「おいっ、お前は何考えてるんだ!」と叱ろうとした瞬間、娘は先制攻撃を仕掛けてきたのである。

※この娘はなかなかの知恵者なのだ(笑)
急に後ろ足立ちして両前足をオトーサンに預ける形、すなわち「抱っこ!」の要求だ(笑)。
本来なら横っ面のひとつも張り倒してやろうと考えたオトーサンはこのラテの先制攻撃に簡単に撃沈…。にっこり笑って20キロのラテを抱っこした次第。
それを見ていた女房は「なに?玄関から抱っこ?馬鹿みたい!」と吐き捨てる…。
オトーサンは言い訳もできずニヤニヤとしながら道路に出るまで娘に頬ずりしながら「イイコだ!」とぽつり…。端からオトーサンの負けである(笑)。

※オトーサンと談笑のひととき(笑)
しかし我が娘は道路に出ても一筋縄とはいかない。本来なら女房と一緒に駅まで歩くのが日課だったはずだが、同じ所をぐるぐると回ったり行ったり来たり、そして立ち止まっては座り込む。自分でもどっち方向へ行きたいのか決めかねている様子…というか本来は歩きたくなく自宅に戻りたいわけだ。
十字路をウロチョロしていると向こうから初老の男性がオトーサンに視線を合わせて近づいてきた。
ラテはいち早くそれに気付き、すでに唸っている…。男性は手にプラスチックのケースを持ち、その中から1枚の印刷物を取り出しながら声を掛けてきた。
オトーサンも朝のイライラしているときに何かの売り込みに付き合っている余裕はないと思ったがどうもそうではなさそうなのだ。
「朝から申し訳ありませんが…」と渡されたチラシにはワンコの写真がプリントされている。ラテをなだめながら話しをお聞きした範囲では7月31日の朝に飼い犬がいなくなってしまったので探しているとのこと。5歳の柴犬オスで赤い首輪をしているという。
5歳といえばラテと同じ年齢だし、いなくなった事情は分からないものの飼い主さんとしてはさぞや心配なことだろう。現にこうして朝早くからかなり広域を回ってビラを配布し探しているとのこと。
オトーサンは、朝夕この近所を回っている限りでは柴犬だけを見たことはないこと。もしそれらしいワンコを見たら連絡しましょうと連絡先が明記されているチラシを一枚いただいた。

※早く見つかるといいが...
無論鑑札登録してあるなら近隣の保健所、動物管理センター、市役所担当課、警察などはすでに回られたのだろうし、いくら都会のまっただ中ではないとはいえワンコだけが歩いていれば目立つし、もしそんなことがあったら保護ならびに通報されるのが普通であろう。ただし市に登録していないと動物愛護センターなどに保護されても特定ができないのでなかなか探し出すのは難しいという。
だから、オトーサンはラテの首輪に鑑札ならびに狂犬病予防注射済の札を常につけていると共に、オトーサンの携帯電話番号を彫った金属プレートをはめ込んでいる。これなら首輪が抜けない限り、保護された場合に情報を得るのが早いと考えてのことだ。

※ラテは万一散歩の途中などではぐれたら、我が家に戻ってこれるのだろうか...
以前にも同様なチラシが貼ってあったことを思い出したが、ワンコは人間が意図的に隠さなければ数日でお腹も空くだろうしそもそもが飼い犬だからして人に近づいてくるはずだと思う。それが見つからないとすればどこかで繋がれているのかも知れない…。
そもそもワンコは帰巣本能が強いはずだから、普通に考えれば老犬で惚けが入ってきたワンコならともかく住み慣れた地域で簡単に迷子になるとは考えられない。
とはいえ、もしラテがどこかでリードが外れて飛び出してしまったとして、我が家に戻ってくるという保証はない。ラテに聞いてみたことはないが(笑)、どうもこのノラ時代を過ごしたラテは人と生活するより自由気ままに動き回りたいと考えているフシがある。
オトーサンらはラテを当然のことながら、自分たちの所有物と考えているがラテの方ではまったくそんな気はないに違いない。
だからもしかしたらラテの理想は一時代前のワンコのように、日中は自由に野原をかけずり回り、あるいは1日中好きな場所でグータラしてお腹が空いたら飼い主の元に戻ってくるという生活が好みなのかも知れない。しかし現代はよほどの山の中にでも入らない限りそうした飼い方は許されない。
もしかしたらワンコの中には人との付き合いを煩わしいと考えるワンコもいるのかも知れない…。ラテの寝顔をながめながら「お前は散歩の途中ではぐれたら戻ってくるのかなあ…」とその鼻っ面を指で軽く突いたら「ペロリ」と長い舌でオトーサンの指を舐めた…。
ともかく他人事でなく気になって仕方がないが、一日も早くその柴犬が見つかるといいなと願っている。
まだまだ暑い日は続くだろうから、ラテとの散歩は苦渋を強いられる覚悟が必要だ。苦渋とは些かオーバーだが散歩はしなくてはならず、しかし動きたくないというラテをどう扱うか、本当に困ってしまう。
先日の朝の散歩など、天気は良かったが玄関を出た途端に四つ足を踏ん張って「歩きたくない!」と抵抗。
まだ自宅から一歩も歩いていないのにこの我が儘にオトーサンはしゃがみ込み、ラテと目線の高さを同じようにして「おいっ、お前は何考えてるんだ!」と叱ろうとした瞬間、娘は先制攻撃を仕掛けてきたのである。

※この娘はなかなかの知恵者なのだ(笑)
急に後ろ足立ちして両前足をオトーサンに預ける形、すなわち「抱っこ!」の要求だ(笑)。
本来なら横っ面のひとつも張り倒してやろうと考えたオトーサンはこのラテの先制攻撃に簡単に撃沈…。にっこり笑って20キロのラテを抱っこした次第。
それを見ていた女房は「なに?玄関から抱っこ?馬鹿みたい!」と吐き捨てる…。
オトーサンは言い訳もできずニヤニヤとしながら道路に出るまで娘に頬ずりしながら「イイコだ!」とぽつり…。端からオトーサンの負けである(笑)。

※オトーサンと談笑のひととき(笑)
しかし我が娘は道路に出ても一筋縄とはいかない。本来なら女房と一緒に駅まで歩くのが日課だったはずだが、同じ所をぐるぐると回ったり行ったり来たり、そして立ち止まっては座り込む。自分でもどっち方向へ行きたいのか決めかねている様子…というか本来は歩きたくなく自宅に戻りたいわけだ。
十字路をウロチョロしていると向こうから初老の男性がオトーサンに視線を合わせて近づいてきた。
ラテはいち早くそれに気付き、すでに唸っている…。男性は手にプラスチックのケースを持ち、その中から1枚の印刷物を取り出しながら声を掛けてきた。
オトーサンも朝のイライラしているときに何かの売り込みに付き合っている余裕はないと思ったがどうもそうではなさそうなのだ。
「朝から申し訳ありませんが…」と渡されたチラシにはワンコの写真がプリントされている。ラテをなだめながら話しをお聞きした範囲では7月31日の朝に飼い犬がいなくなってしまったので探しているとのこと。5歳の柴犬オスで赤い首輪をしているという。
5歳といえばラテと同じ年齢だし、いなくなった事情は分からないものの飼い主さんとしてはさぞや心配なことだろう。現にこうして朝早くからかなり広域を回ってビラを配布し探しているとのこと。
オトーサンは、朝夕この近所を回っている限りでは柴犬だけを見たことはないこと。もしそれらしいワンコを見たら連絡しましょうと連絡先が明記されているチラシを一枚いただいた。

※早く見つかるといいが...
無論鑑札登録してあるなら近隣の保健所、動物管理センター、市役所担当課、警察などはすでに回られたのだろうし、いくら都会のまっただ中ではないとはいえワンコだけが歩いていれば目立つし、もしそんなことがあったら保護ならびに通報されるのが普通であろう。ただし市に登録していないと動物愛護センターなどに保護されても特定ができないのでなかなか探し出すのは難しいという。
だから、オトーサンはラテの首輪に鑑札ならびに狂犬病予防注射済の札を常につけていると共に、オトーサンの携帯電話番号を彫った金属プレートをはめ込んでいる。これなら首輪が抜けない限り、保護された場合に情報を得るのが早いと考えてのことだ。

※ラテは万一散歩の途中などではぐれたら、我が家に戻ってこれるのだろうか...
以前にも同様なチラシが貼ってあったことを思い出したが、ワンコは人間が意図的に隠さなければ数日でお腹も空くだろうしそもそもが飼い犬だからして人に近づいてくるはずだと思う。それが見つからないとすればどこかで繋がれているのかも知れない…。
そもそもワンコは帰巣本能が強いはずだから、普通に考えれば老犬で惚けが入ってきたワンコならともかく住み慣れた地域で簡単に迷子になるとは考えられない。
とはいえ、もしラテがどこかでリードが外れて飛び出してしまったとして、我が家に戻ってくるという保証はない。ラテに聞いてみたことはないが(笑)、どうもこのノラ時代を過ごしたラテは人と生活するより自由気ままに動き回りたいと考えているフシがある。
オトーサンらはラテを当然のことながら、自分たちの所有物と考えているがラテの方ではまったくそんな気はないに違いない。
だからもしかしたらラテの理想は一時代前のワンコのように、日中は自由に野原をかけずり回り、あるいは1日中好きな場所でグータラしてお腹が空いたら飼い主の元に戻ってくるという生活が好みなのかも知れない。しかし現代はよほどの山の中にでも入らない限りそうした飼い方は許されない。
もしかしたらワンコの中には人との付き合いを煩わしいと考えるワンコもいるのかも知れない…。ラテの寝顔をながめながら「お前は散歩の途中ではぐれたら戻ってくるのかなあ…」とその鼻っ面を指で軽く突いたら「ペロリ」と長い舌でオトーサンの指を舐めた…。
ともかく他人事でなく気になって仕方がないが、一日も早くその柴犬が見つかるといいなと願っている。
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