ラテ飼育格闘日記(243)

ラテとの格闘は続く…。しかし引っ張り合いばかりの散歩などオトーサンにとっては勿論ラテだって楽しいはずはない。だから最近はなるべくラテの気持ちを立てて散歩をしたいと考えているしラテもいたずらにオトーサンに逆らって…という意図ではないことも分かっているのでお互い涼しくなるまでの辛抱なのだ。                                                                                          
この前、台風が通り過ぎた後にかなり気温が下がった数日があった。室内でも半袖だと少々寒いと感じるほどだったが、その日のラテの変わり様は見事だった。
特に夕方の散歩はこの小1ヶ月の間、オトーサンがリードを引いても行こうとしなかった公園に自らスタスタと向かったのである。
いつもと違うのは…そう、気温だけだ!
呆れるほどの元気ぶりで、本当に久しぶりの公園に足を踏み入れると柴のクロちゃんがオカーサンと散歩に来ていた。
「1ヶ月ほどご無沙汰でしたね」とクロちゃんのオカーサンから笑われたが、本当にこの1ヶ月ほどお馴染みのワンコとはほとんど会っていないラテだった。何しろ朝だけでなく夕方の散歩も近くで済ませてしまうのだから…。

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※あたしは涼しいところが好き...


それがどうだろう…気温が急に下がった途端にこれまでオトーサンが引っ張っても抵抗し足を向けなかった公園に自分からスタスタと歩き、その大きな公園の草むらで気持ちよく腹ばいになっている…。
さすがに昔のように友達ワンコと走り回ることはないにしても、ひととき温和に過ごしただけでなく帰り道も特に座り込むこともなく以前のように機嫌良く自宅に戻ったのだった。
その変わり様はオトーサンも驚くばかりで、あの引きつ引かれつ格闘してきたことは何だったのかと思うほどだ。

しかし残念ながらそうしたスムーズな散歩は気温が元に戻るにつれあっという間にラテの態度はグータラで散歩嫌いに戻ってしまったわけで、その変わり身にこれまた驚くばかり…。
何しろ玄関から外に出て扉に鍵を閉める間、ラテは「アタシは行きたくない!戻る!」とドアの前に腹ばいになりオトーサンの引くリードにも真っ向から逆らうのだから困ってしまう。
何とかなだめすかし、時には無理矢理リードを強く引いて外に引き出した後もチョイチョイとまるで嫌がらせのように歩道・車道にかまわず座り込むのだ。

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※おいおい、こんなところで(笑)


その姿を見て道路沿いの遊歩道を通る黒いラブラドールを連れた飼い主さんが「あれっラテちゃん、どうしたの?」と笑いながら声をかけてくれる。
状況を手短にお話しすると「うちも同じですよ」という。程度問題はともかく散歩の道順もその課程もワンコの年齢が増えると共に変わっていくものだという。
オトーサンは夏場、気温が高い時期だけの我が儘と理解している部分と別途5歳になったいま、一頃とは違う自己主張を見せるようになったラテが気になっていた。
大げさでなく、どこかで大切な教育を忘れたのか、甘い部分があったから反抗するのか?などと気になることが重なってきたもののネットで簡単に解決方法が見つかるという類のことではないので気持ちの整理が難しかった。

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※オトーサン、私の気持ちもわかってちょうだい!


そうした時には同じワンコの飼い主さんたちにお聞きするのが一番だということをオトーサンもここ数年の経験で理解している。
そもそもラテをお世話してくれたKさんにメールでお聞きすると「うちのワンコも散歩は嫌がります。コースを変えると喜ぶのですが、毎日同じ散歩じゃ行きたくないのでしょう。ワンコは、5歳を過ぎるととても変わります。主導権が人間からワンコに変わる節目のようです。」といった返事をいただいた。
また先のクロちゃんのオカーサンからもお聞きしたが、クロちゃんもラテと同様の行動…散歩の行き先などに関して飼い主の意志に逆らうような行動をとったり頻繁に止まり動かなくなることが多くなったという。

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※自宅でボール遊びをしながら両者の関係回復に努める(笑)


その他にもすれ違ったときに挨拶するワンコの飼い主さんたちの話しを総合的に考えると最近のラテの行動は決して特別なものではないことがわかりオトーサンはいささか安心した次第である。
ともかく成犬後のワンコの1年は人間の5年とも7年ともいわれるほど成長が早い。したがって人間の視点から見れば急に変わったと思うような変化もワンコ側からすれば特に珍しいことではないのかも知れない。
それだけ成長が早いワンコの思考にこちらがついていけないだけなのかも知れないが、まるで反抗期かと思うような態度に一時は戸惑ったオトーサンだが、あまり目くじらを立てずにそして腹を立てずに付き合っていかなければならないと思う…。
そうは思うのだが、この娘のあまりのグータラさと反抗的な態度を眺めているとつい「この、ばかぁ!」と叫びたくなるオトーサンなのであった。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員