ラテ飼育格闘日記(240)
7月に入ったが暑い...。言いたくないけど暑い。時節柄節電とか省エネが大声で叫ばれているが我々人間は勿論だがワンコの健康管理にエアコンを上手に使うことは欠かせない。そして日中の散歩は止めて日が落ちてからの散歩にすべきだ。幸いまだ7時過ぎても明るいから是非にも無理をせず健康第一にこの夏を乗り越えたいと思う。
ラテの迷走散歩は定番になってしまった。朝の散歩は通勤の女房と共に駅まで行き、その後いつものコースをたどることになっていたが最近は自宅を出た途端に気持ちは反対の方角に向いていたりする。
ただし大好きな女房の動向は気になるようで女房の後ろ姿を追うように小走りに近づいたと思うとまたまた大きいお尻をひるがえして元来た道を戻るという...ラテ自身どうしたらよいかがはっきりしていない行動が続く。それがオトーサンには気に障る...。
相変わらずオトーサンがいつものコースに引き出そうとすると猛烈に反抗し座り込む。何度もご紹介したがこの反抗期は夏場に限られるのであまり心配していないが、そもそもが歩きたくない...できたら散歩に行きたくないのだ。オトーサンがラテ宙づり状態になるまでリードを引いても我が娘は咳き込みながらもくじけず意地を通そうとするのだからオトーサンも根負けしてしまう。
地べたにへたり込み「いじわるぅ!」といった上目遣いでアイコンタクトされるとオトーサンの怒りも急にしぼんでしまうのだ。

※座り込んでオトーサンに眼で訴えるラテ
とはいえラテは一端外に出たからにはと自分の好きな方向へなら歩くところが憎たらしい。
ただし暑いのが苦手なラテはその歩き方に生気がなくヨタヨタ歩いているのがちょっと哀れでもある。オトーサンは赤外線非接触温度計で路面温度を測りながら、あるいは適度に冷たい水を飲ませながら熱中症にならないように気を遣っているがあまりに歩き方がゆっくりだったからか、ある日など向こうから買い物カートを引きずって歩いてきたおばあさんに「この子、老犬かい?」と聞かれた(笑)。
これまで「雄ですか?」と問われたことは多々あったけど「老犬?」と言われたことは初めてでありオトーサンも正直ムッとしたが、ラテの歩き方は時に10歳を越えた大型犬の歩き方のようなのだ。

※も〜いけませんアタシ...暑いのダメです
オトーサンとしては朝の散歩はともかく、夕方の散歩はいつもの大きな公園にラテを連れて行きたいのである。そこにはラテが遊ぶ遊ばないはともかくワンコたちが少なからず来ているはすだしオトーサンもお馴染みの飼い主さんや友達ワンコあるいはラテがお気に入りの女子達も遊びに来ているかもしれない。そうしたワンコや子供たちと触れ合うことは日中のほとんどを家の中で過ごしているラテにとって大切だと思うからでもある。
確かに最近はその公園に行っても以前ほど友達ワンコと会える率も少なく、子供たちも中学校に進学したり小学校の統合があったりとこれまで公園がコミュニケーションの場だったのが変わってしまったようで会えないことが多い。また友達ワンコにしてもラテだけでなくそれぞれが皆5歳とか6歳になり、昔ほど組んず解れつの遊びや追いかけごっこなどにうつつを抜かすことがなくなってしまった現実もある。
そもそも他のワンコたちはともかく、ラテはますますワンコより人間の子供たちの方が好みのようでワンコと遊ばないのだ。

※大好きな女子とも最近は会っていないなあ...
まあ...また涼しくなればラテの気持ちも変わるだろうとここの所オトーサンはなるべく怒らず、ラテが行きたい向きに合わせるようにしている。無論見当違いの方向や危険な場所には入り込まないようリードはコントロールするが、夕方の散歩時に駅ビルのコーヒーショップに向かいたいならそれでもいいと思うようになった。それに無理矢理公園に連れて行くことはオトーサンが良かれと思ったにしろ肝心のラテが楽しめないのならオトーサンの自己満足に過ぎない。
例え短い時間だとしても嫌な散歩より楽しい散歩の方が良いに決まっている。
というわけでその日も日が落ちた頃に自宅を出たがラテの進む方向は自然に駅ビルのコンコースに続くコーヒーショップのオープンテラスだ(笑)。それに白状すれば夕方だとはいえまだまだ外は蒸し暑くラテのリードを握りつつ階段を上がり、小さな公園を一回りし、これまた駅方向に続く小さなトンネルをくぐる頃になると汗をかくのは勿論のこと喉がカラカラになってくる。だからオトーサンも冷たい飲み物を欲しくなるのだ。
そうした点においてラテとオトーサンは意見の一致を見るわけだが、問題は毎日夕方の散歩がコーヒーショップで良いのか...ということだ(笑)。ただし前回にも書いたが最近のラテはオトーサンの飲み物やデニッシュを積極的に欲しがらない。ではなぜコーヒーショップに行きたいのか?
どうもその場に行けば少なくとも15分とか20分の間、ゆっくりと腹ばいになって休めるとラテは思っているフシがある。事実ラテは他のワンコとか大人の男性が近づくといった刺激がない限り、オープンテラスに横たわり静かにしているのだ。

※コーヒーショップのテラスでオトーサンの足元にうずくまるラテ
ある日のこと、オープンテラスに入ろうとするとゴールデン・レトリーバーのヒナタちゃんとお姉さん(飼い主さん)が手前の席でくつろいでいるのを発見。昔は前記した公園でヒナタちゃんの猛烈な走りに追いつこうとラテもがむしゃらに走り回ったものだ。
オトーサンが今でも忘れられないシーンがひとつある。それはヒナタちゃんと走り回っているそのとき、ちょうど向きがシンクロしてしまいラテとヒナタちゃんが正面衝突するかに見えたその瞬間、ヒナタちゃんはその大きな体を空中に浮かせラテの上を飛び越えたのだ。思わず「まるで牛若丸だね」と感嘆してしまったが、ヒナタちゃんは女の子なのである...。
その時分から雌ワンコに向かうと唸るラテがどうしたわけかヒナタちゃんとは駆けっこして遊ぶのだ。今もラテが雌ワンコを眼の敵にする性格は変わっていないからヒナタちゃんはラテにとっても希有な存在だといえよう。そのヒナタちゃんが我々に気がついて床に伏せていた頭を持ち上げた...。
オトーサンとラテはお姉さんに挨拶しながら少し距離をおいた隣の席に座って冷たい飲み物を飲み、ラテには紙コップで冷たい水などを飲ませてくつろいでいた。ラテもヒナタちゃんの存在は気になるものの嫌いな相手ではないのでこれまた向き合っているものの大人しくしている。
そのときもう一人女性が近づいてきたと思ったら、ラテは立ち上がり「ワン、ワンワンワン!」と吠え始めた。オトーサンはラテをしっかりホールドしているが瞬間なぜこんなに吠えるのか分からなかったが、その方はヒナタちゃんのお姉さんのお母さんであり、公園でラテを可愛がって下さるのをラテはしっかりと覚えていて嬉しかったのだろう...猛烈にアタックしたかったというわけ...。
お母さんはラテの前に座り込んでくださったがラテの喜びようは半端ではなかった。飛びつくような感じでお母さんの両腕の中で喜んでいる。
そこへ当然のことだがヒナタちゃんが静かに近づいてきた...。途端にラテの唸ること(笑)。この至福のひとときを邪魔するなということなのだが、相手はヒナタちゃんのご家族であり、これでは逆ギレである。
それにしてもヒナタちゃんはラテに威嚇されたのにも関わらず顔色ひとつ変えないで大人しくしている。オトーサンもラテがそんな感じに育って欲しかったのだが、こればかりはどうにも生まれつきの気質もあるので仕方がない。
お母さんの姿を即認識し、「アタシはここよ」とばかり自己主張の吠え声を上げたのだろうがそろそろオトーサンも帰ろうとラテをフェンスに繋いだまま、ヒナタちゃんに近づきその頭を撫でると向こうでラテが嫉妬したのか吠えている。オトーサンはとって返しそんなラテを抱きしめてからコーヒーショップを後にしたのだった。
ラテの迷走散歩は定番になってしまった。朝の散歩は通勤の女房と共に駅まで行き、その後いつものコースをたどることになっていたが最近は自宅を出た途端に気持ちは反対の方角に向いていたりする。
ただし大好きな女房の動向は気になるようで女房の後ろ姿を追うように小走りに近づいたと思うとまたまた大きいお尻をひるがえして元来た道を戻るという...ラテ自身どうしたらよいかがはっきりしていない行動が続く。それがオトーサンには気に障る...。
相変わらずオトーサンがいつものコースに引き出そうとすると猛烈に反抗し座り込む。何度もご紹介したがこの反抗期は夏場に限られるのであまり心配していないが、そもそもが歩きたくない...できたら散歩に行きたくないのだ。オトーサンがラテ宙づり状態になるまでリードを引いても我が娘は咳き込みながらもくじけず意地を通そうとするのだからオトーサンも根負けしてしまう。
地べたにへたり込み「いじわるぅ!」といった上目遣いでアイコンタクトされるとオトーサンの怒りも急にしぼんでしまうのだ。

※座り込んでオトーサンに眼で訴えるラテ
とはいえラテは一端外に出たからにはと自分の好きな方向へなら歩くところが憎たらしい。
ただし暑いのが苦手なラテはその歩き方に生気がなくヨタヨタ歩いているのがちょっと哀れでもある。オトーサンは赤外線非接触温度計で路面温度を測りながら、あるいは適度に冷たい水を飲ませながら熱中症にならないように気を遣っているがあまりに歩き方がゆっくりだったからか、ある日など向こうから買い物カートを引きずって歩いてきたおばあさんに「この子、老犬かい?」と聞かれた(笑)。
これまで「雄ですか?」と問われたことは多々あったけど「老犬?」と言われたことは初めてでありオトーサンも正直ムッとしたが、ラテの歩き方は時に10歳を越えた大型犬の歩き方のようなのだ。

※も〜いけませんアタシ...暑いのダメです
オトーサンとしては朝の散歩はともかく、夕方の散歩はいつもの大きな公園にラテを連れて行きたいのである。そこにはラテが遊ぶ遊ばないはともかくワンコたちが少なからず来ているはすだしオトーサンもお馴染みの飼い主さんや友達ワンコあるいはラテがお気に入りの女子達も遊びに来ているかもしれない。そうしたワンコや子供たちと触れ合うことは日中のほとんどを家の中で過ごしているラテにとって大切だと思うからでもある。
確かに最近はその公園に行っても以前ほど友達ワンコと会える率も少なく、子供たちも中学校に進学したり小学校の統合があったりとこれまで公園がコミュニケーションの場だったのが変わってしまったようで会えないことが多い。また友達ワンコにしてもラテだけでなくそれぞれが皆5歳とか6歳になり、昔ほど組んず解れつの遊びや追いかけごっこなどにうつつを抜かすことがなくなってしまった現実もある。
そもそも他のワンコたちはともかく、ラテはますますワンコより人間の子供たちの方が好みのようでワンコと遊ばないのだ。

※大好きな女子とも最近は会っていないなあ...
まあ...また涼しくなればラテの気持ちも変わるだろうとここの所オトーサンはなるべく怒らず、ラテが行きたい向きに合わせるようにしている。無論見当違いの方向や危険な場所には入り込まないようリードはコントロールするが、夕方の散歩時に駅ビルのコーヒーショップに向かいたいならそれでもいいと思うようになった。それに無理矢理公園に連れて行くことはオトーサンが良かれと思ったにしろ肝心のラテが楽しめないのならオトーサンの自己満足に過ぎない。
例え短い時間だとしても嫌な散歩より楽しい散歩の方が良いに決まっている。
というわけでその日も日が落ちた頃に自宅を出たがラテの進む方向は自然に駅ビルのコンコースに続くコーヒーショップのオープンテラスだ(笑)。それに白状すれば夕方だとはいえまだまだ外は蒸し暑くラテのリードを握りつつ階段を上がり、小さな公園を一回りし、これまた駅方向に続く小さなトンネルをくぐる頃になると汗をかくのは勿論のこと喉がカラカラになってくる。だからオトーサンも冷たい飲み物を欲しくなるのだ。
そうした点においてラテとオトーサンは意見の一致を見るわけだが、問題は毎日夕方の散歩がコーヒーショップで良いのか...ということだ(笑)。ただし前回にも書いたが最近のラテはオトーサンの飲み物やデニッシュを積極的に欲しがらない。ではなぜコーヒーショップに行きたいのか?
どうもその場に行けば少なくとも15分とか20分の間、ゆっくりと腹ばいになって休めるとラテは思っているフシがある。事実ラテは他のワンコとか大人の男性が近づくといった刺激がない限り、オープンテラスに横たわり静かにしているのだ。

※コーヒーショップのテラスでオトーサンの足元にうずくまるラテ
ある日のこと、オープンテラスに入ろうとするとゴールデン・レトリーバーのヒナタちゃんとお姉さん(飼い主さん)が手前の席でくつろいでいるのを発見。昔は前記した公園でヒナタちゃんの猛烈な走りに追いつこうとラテもがむしゃらに走り回ったものだ。
オトーサンが今でも忘れられないシーンがひとつある。それはヒナタちゃんと走り回っているそのとき、ちょうど向きがシンクロしてしまいラテとヒナタちゃんが正面衝突するかに見えたその瞬間、ヒナタちゃんはその大きな体を空中に浮かせラテの上を飛び越えたのだ。思わず「まるで牛若丸だね」と感嘆してしまったが、ヒナタちゃんは女の子なのである...。
その時分から雌ワンコに向かうと唸るラテがどうしたわけかヒナタちゃんとは駆けっこして遊ぶのだ。今もラテが雌ワンコを眼の敵にする性格は変わっていないからヒナタちゃんはラテにとっても希有な存在だといえよう。そのヒナタちゃんが我々に気がついて床に伏せていた頭を持ち上げた...。
オトーサンとラテはお姉さんに挨拶しながら少し距離をおいた隣の席に座って冷たい飲み物を飲み、ラテには紙コップで冷たい水などを飲ませてくつろいでいた。ラテもヒナタちゃんの存在は気になるものの嫌いな相手ではないのでこれまた向き合っているものの大人しくしている。
そのときもう一人女性が近づいてきたと思ったら、ラテは立ち上がり「ワン、ワンワンワン!」と吠え始めた。オトーサンはラテをしっかりホールドしているが瞬間なぜこんなに吠えるのか分からなかったが、その方はヒナタちゃんのお姉さんのお母さんであり、公園でラテを可愛がって下さるのをラテはしっかりと覚えていて嬉しかったのだろう...猛烈にアタックしたかったというわけ...。
お母さんはラテの前に座り込んでくださったがラテの喜びようは半端ではなかった。飛びつくような感じでお母さんの両腕の中で喜んでいる。
そこへ当然のことだがヒナタちゃんが静かに近づいてきた...。途端にラテの唸ること(笑)。この至福のひとときを邪魔するなということなのだが、相手はヒナタちゃんのご家族であり、これでは逆ギレである。
それにしてもヒナタちゃんはラテに威嚇されたのにも関わらず顔色ひとつ変えないで大人しくしている。オトーサンもラテがそんな感じに育って欲しかったのだが、こればかりはどうにも生まれつきの気質もあるので仕方がない。
お母さんの姿を即認識し、「アタシはここよ」とばかり自己主張の吠え声を上げたのだろうがそろそろオトーサンも帰ろうとラテをフェンスに繋いだまま、ヒナタちゃんに近づきその頭を撫でると向こうでラテが嫉妬したのか吠えている。オトーサンはとって返しそんなラテを抱きしめてからコーヒーショップを後にしたのだった。
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