ラテ飼育格闘日記(236)
この6月10日はラテ5歳の誕生日である。生後6ヶ月(推定)のときに我が家に来たので一緒に暮らし初めて4年半になるのだから驚きでもある。この間オトーサンも当然のことながら同じ年月を重ねたわけだから最初の頃と比べれば体力も落ちたし、痛くないところを探した方が早いほどあちらこちらにガタもきている。
誕生日とはいってもそもそも拾われて保護された経緯があるラテだからして何年の何月何日に誕生したという明確な証拠などあるわけがない。
ではなぜ6月10日が誕生日なのかといえば、まあ多少の根拠とこじつけでオトーサンたちがこの日と決めたわけだ。
実はある雨の日、茨城県土浦市でのことだが、とある家の軒下にずぶ濡れで雨宿りしていたワンコがその家の人に保護されたという。ただしその家には先住犬がいるしそれ以上ワンコを増やすつもりもなく、たまたま面識があり近所に捨てられたワンコたちを保護して里親を捜すボランティア活動をされていたKさんに相談したらしい。

※あたし...5歳になりました!
Kさんは早速自宅に連れ帰り体を洗い取り急ぎ里親が決まるまで預かろうと考えたそうだ...。
里親を決めるまでには健康診断やワクチンの接種などを済ませておく必要があるからと馴染みの動物病院に連れて行ったところ、そこの医者が歯などの発育状態から推察して生後3ヶ月くらいのワンコだという診断をしたらしい。
Kさんが連れて帰ったその日は9月だったというから生後3ヶ月であるならこの子は6月生まれということになる。
ラテが6月生まれという根拠はここにあるわけだ。
では10日である根拠はどこにあるのか...。残念ながらそれは単なるこじつけでしかない(笑)。
それはラテが我が家に連れてこられたのが2006年12月10日だったのである。その日はオトーサンたちがラテを飼うために16年間住み慣れた埼玉県から引っ越ししてきた日から3日目の事だった。だから各部屋にはまだ片付けが済んでいないダンボール箱が多々あったわけだが、そんなときにラテは茨城県から車で連れられてきた...。
オトーサンは一応ラテの誕生日を決めるとき、もうひとつ候補を考えていた。それは同年11月12日の日曜日に横浜のとある動物病院で開催された里親会に出席しそこで初めてラテと出会ったのだった。そのとき彼女に付いていた仮の名は無論ラテではなかったが、オトーサンはこの日、すなわち6月12日の誕生日というのもありかなあ...と考えたもののやはり我が家にやってきた日を優先しようと6月10日に決めたのである。

※横顔はベッピンワンコと言われます(親ばか)
ともかく我が家に連れてこられた当日、長距離の車の移動にはまだ慣れていなかったのか途中で車酔いして吐いたりしたらしいが、リビングに放たれたときには口を大きく開けながらオトーサンたちに近づいてきた。
1ヶ月前前記した横浜の動物病院で2時間ばかりの面接時間を過ごしたから多少の記憶はあったのだろうが、見知らぬ場所に来てさぞや心細かったに違いない。
オトーサンにはその口を大きく開けて心なしか跳ねながら近づいてくるその姿は精一杯の親愛の情を示すラテの心配りのような気がしたものだ。
言葉は喋れないものの、そして頭を下げたわけではないがラテの態度は「どうぞよろしくお願いします」と体全体でアピールしているようにオトーサンには思えたのだ。
Kさんご夫婦との談笑中にラテの為に飲み水を用意したり、鑑札を付けた首輪を用意したりしながらラテを観察していたがKさんの言われた「この子は表現がオーバーです」「水の飲み方が下手」という言葉が強い印象として記憶に残っている。なぜならそれらが良いか悪いかといったことではなく、ワンコにも表現がオーバーとか水の飲み方が下手だというほどの個体差があるものだということに少々驚いたのだ。
これまでオトーサンの人生においてさまざまな出会いがあった。しかしワンコとの出会いというか、自分の意志でワンコを飼おうとしたことは初めての経験だったから何もかもが新鮮に思えたし何もかもが不安でもあった。

※散歩中にオカーサンにチューを迫るラテ
いまでもその初日の思い出は忘れられない...。最初の食事をものの数秒で平らげたこと、最初の散歩時に垂れていた両耳をひらひらと揺らしながら嬉しそうに外に出た姿、そして心配していたオトーサンたちを尻目に疲れたのだろうか、マッサージチェアを占領して夜泣きもせずに寝てしまったこと...などなどを...。
しかしまあ...今考えてもあのとき、よくもまあワンコを飼おうという決心をしたものだ。それも引っ越しまでして...。
それから早くも四年半たち、ラテは前記したとおり推定とは言え5歳の誕生日を迎えた。
その間には様々な出来事があり、悲観したり、心配したり、怒ったり、悲しんだりしたものの...振り返ればつきなみだがその4年半はほんの一瞬のようにも思える。
体重も我が家に来たとき9.3kgだったものが、現在では20.05kgとなったし当然のことながら体も驚くほど大きくなった。当初垂れていた両耳は片方だけ立ち耳になったし顔つきも精悍さが増し相変わらず雄に間違えられる(笑)。
しかし変わったのは外見だけではなく一歳頃までは誰彼かまわず愛想を振りまき、お腹を出したりあるいは匍匐前進で先輩ワンコに近づくラテだったが成犬になってからは自己主張が強く好き嫌いが激しいのが気がかりといったところか。
家の中ではいわゆる無駄吠えはしないが面白いのは行き交う人に対して吠える(声を出す)ことだ。周りのワンコたちを見ていると人間達に対して吠えるワンコはほとんど見受けられない...。
無論ワンコが出す声すべてを我々は「吠える」と十把一絡げにするが文字通り警戒や威嚇のために吠えることもあるが、よくよく観察していると我々人間的な解釈をするなら「挨拶」「声がけ」「景気づけ」「独り言」といった多くのバリエーションを持っていることに気づく。

※誕生祝いのケーキを狙うラテ(笑)。ガブッとしないところはなかなかお淑やかです(嘘)
ただしすれ違い様に見知らぬ人に向かって吠えるのは良い事ではないというより、例えそれがラテにとって挨拶であっても相手にとっては「犬に吠えられた」と思うに違いないわけで、止めさせたいが問題は誰にでも吠えるというわけでもないので制御が難しい...。
ただ...オトーサンは思うのだ。ラテ5歳の誕生後の日、オカーサンが買ってきた大きなチーズケーキに突進するラテを見ながら、意思表示をはっきりするワンコ、声を出して自分の存在を主張するワンコがいてもいいではないかと...可愛いではないか...と(笑)。
誕生日とはいってもそもそも拾われて保護された経緯があるラテだからして何年の何月何日に誕生したという明確な証拠などあるわけがない。
ではなぜ6月10日が誕生日なのかといえば、まあ多少の根拠とこじつけでオトーサンたちがこの日と決めたわけだ。
実はある雨の日、茨城県土浦市でのことだが、とある家の軒下にずぶ濡れで雨宿りしていたワンコがその家の人に保護されたという。ただしその家には先住犬がいるしそれ以上ワンコを増やすつもりもなく、たまたま面識があり近所に捨てられたワンコたちを保護して里親を捜すボランティア活動をされていたKさんに相談したらしい。

※あたし...5歳になりました!
Kさんは早速自宅に連れ帰り体を洗い取り急ぎ里親が決まるまで預かろうと考えたそうだ...。
里親を決めるまでには健康診断やワクチンの接種などを済ませておく必要があるからと馴染みの動物病院に連れて行ったところ、そこの医者が歯などの発育状態から推察して生後3ヶ月くらいのワンコだという診断をしたらしい。
Kさんが連れて帰ったその日は9月だったというから生後3ヶ月であるならこの子は6月生まれということになる。
ラテが6月生まれという根拠はここにあるわけだ。
では10日である根拠はどこにあるのか...。残念ながらそれは単なるこじつけでしかない(笑)。
それはラテが我が家に連れてこられたのが2006年12月10日だったのである。その日はオトーサンたちがラテを飼うために16年間住み慣れた埼玉県から引っ越ししてきた日から3日目の事だった。だから各部屋にはまだ片付けが済んでいないダンボール箱が多々あったわけだが、そんなときにラテは茨城県から車で連れられてきた...。
オトーサンは一応ラテの誕生日を決めるとき、もうひとつ候補を考えていた。それは同年11月12日の日曜日に横浜のとある動物病院で開催された里親会に出席しそこで初めてラテと出会ったのだった。そのとき彼女に付いていた仮の名は無論ラテではなかったが、オトーサンはこの日、すなわち6月12日の誕生日というのもありかなあ...と考えたもののやはり我が家にやってきた日を優先しようと6月10日に決めたのである。

※横顔はベッピンワンコと言われます(親ばか)
ともかく我が家に連れてこられた当日、長距離の車の移動にはまだ慣れていなかったのか途中で車酔いして吐いたりしたらしいが、リビングに放たれたときには口を大きく開けながらオトーサンたちに近づいてきた。
1ヶ月前前記した横浜の動物病院で2時間ばかりの面接時間を過ごしたから多少の記憶はあったのだろうが、見知らぬ場所に来てさぞや心細かったに違いない。
オトーサンにはその口を大きく開けて心なしか跳ねながら近づいてくるその姿は精一杯の親愛の情を示すラテの心配りのような気がしたものだ。
言葉は喋れないものの、そして頭を下げたわけではないがラテの態度は「どうぞよろしくお願いします」と体全体でアピールしているようにオトーサンには思えたのだ。
Kさんご夫婦との談笑中にラテの為に飲み水を用意したり、鑑札を付けた首輪を用意したりしながらラテを観察していたがKさんの言われた「この子は表現がオーバーです」「水の飲み方が下手」という言葉が強い印象として記憶に残っている。なぜならそれらが良いか悪いかといったことではなく、ワンコにも表現がオーバーとか水の飲み方が下手だというほどの個体差があるものだということに少々驚いたのだ。
これまでオトーサンの人生においてさまざまな出会いがあった。しかしワンコとの出会いというか、自分の意志でワンコを飼おうとしたことは初めての経験だったから何もかもが新鮮に思えたし何もかもが不安でもあった。

※散歩中にオカーサンにチューを迫るラテ
いまでもその初日の思い出は忘れられない...。最初の食事をものの数秒で平らげたこと、最初の散歩時に垂れていた両耳をひらひらと揺らしながら嬉しそうに外に出た姿、そして心配していたオトーサンたちを尻目に疲れたのだろうか、マッサージチェアを占領して夜泣きもせずに寝てしまったこと...などなどを...。
しかしまあ...今考えてもあのとき、よくもまあワンコを飼おうという決心をしたものだ。それも引っ越しまでして...。
それから早くも四年半たち、ラテは前記したとおり推定とは言え5歳の誕生日を迎えた。
その間には様々な出来事があり、悲観したり、心配したり、怒ったり、悲しんだりしたものの...振り返ればつきなみだがその4年半はほんの一瞬のようにも思える。
体重も我が家に来たとき9.3kgだったものが、現在では20.05kgとなったし当然のことながら体も驚くほど大きくなった。当初垂れていた両耳は片方だけ立ち耳になったし顔つきも精悍さが増し相変わらず雄に間違えられる(笑)。
しかし変わったのは外見だけではなく一歳頃までは誰彼かまわず愛想を振りまき、お腹を出したりあるいは匍匐前進で先輩ワンコに近づくラテだったが成犬になってからは自己主張が強く好き嫌いが激しいのが気がかりといったところか。
家の中ではいわゆる無駄吠えはしないが面白いのは行き交う人に対して吠える(声を出す)ことだ。周りのワンコたちを見ていると人間達に対して吠えるワンコはほとんど見受けられない...。
無論ワンコが出す声すべてを我々は「吠える」と十把一絡げにするが文字通り警戒や威嚇のために吠えることもあるが、よくよく観察していると我々人間的な解釈をするなら「挨拶」「声がけ」「景気づけ」「独り言」といった多くのバリエーションを持っていることに気づく。

※誕生祝いのケーキを狙うラテ(笑)。ガブッとしないところはなかなかお淑やかです(嘘)
ただしすれ違い様に見知らぬ人に向かって吠えるのは良い事ではないというより、例えそれがラテにとって挨拶であっても相手にとっては「犬に吠えられた」と思うに違いないわけで、止めさせたいが問題は誰にでも吠えるというわけでもないので制御が難しい...。
ただ...オトーサンは思うのだ。ラテ5歳の誕生後の日、オカーサンが買ってきた大きなチーズケーキに突進するラテを見ながら、意思表示をはっきりするワンコ、声を出して自分の存在を主張するワンコがいてもいいではないかと...可愛いではないか...と(笑)。
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