ラテ飼育格闘日記(235)
毎日愛犬と散歩に出なければならないオトーサンにとって梅雨時ほど嫌な季節はない。雨に濡れるのも勿論嫌だが、傘をささなければならないこと、そしてラテにレインコートを着せなければならないこと、そして戻ったときにはラテを綺麗にし完全に乾かすには時間と手間がかかるからだ。
朝晩の散歩は欠かせないから文字通り雨が降ろうが風が吹こうが時間を見計らいながらもラテを散歩に連れ出す。しかしラテ自身も雨が大嫌いなようで出来ることなら雨の日の散歩はしたくないようだが生理的欲求もあるから仕方なしにオトーサンについてくる(笑)。
通常朝は小一時間、夕方は1時間半ほど散歩に時間を費やするが雨の日は様子がまったく違う...。
オトーサンも濡れるか濡れないか...といった雨ならレインコートなど着せたくはないが、ラテはそのレインコートが大嫌いなのだ。しかし土砂降りと分かっているのにレインコートなしではいかにも後始末が大変だからと持ち出せばラテは敏感に察知してリビングの隅やキッチンのテーブルの下に隠れてしまう。
オトーサンはなんとかラテにレインコートを着せようとするが、ラテはいつもとは違い体全体を硬直させ、嫌悪感をあらわにする。確かにレインコートなど煩わしいとは思うが、首や足腰を硬直させるまで嫌うこともないとオトーサンは思うが、こればかりは我が家に来てからまったく直らないのだから仕方がない。
※ラテはオトーサンの脇にきちんと付いて歩くようになりました
本格的な雨の日の散歩はルートも違う。
朝は通勤する女房と一緒に駅まで歩き、そこからいくつかのコースを経て我が家に戻るが雨の日は歩くのが嫌なのだろう、まったく反対の方角にある小さな公園に向かい、石段を上がってこれまた小さな草むらでオシッコをしてそそくさと我が家に戻ろうとする。
オトーサンはこのショートカット散歩を「チイ散歩」と呼んでいるのだが、我が家を出てから戻るまで、すなわちドアツードアでたった5分という早業のときもあったくらいなのだ。したがって足元も悪いからか、そうしたときにはウンチはせず夕方の散歩時に期待することになるし事実夕方が雨でもウンチをしてくれるのが普通なのだ。
※ここはラテお気に入りのサラダバーのようで通るとき必ず葉を数枚食べる
しかし先日は本格的な雨模様が続き、朝も夕方も強い雨という日が続いた。
オトーサンはインターネットで雨雲の動きを確認しながらも、あまり早い時間帯に散歩が終わってしまうのは翌朝まで時間がありすぎてオシッコを我慢させることになるからと考え、反対に遅くなりすぎればあたりは当然暗くなり、傘の他に懐中電灯も持たなければならないので避けたい...などと考えながら頃合いを見計らっているわけだ。
そんな気遣いを知るよしもないラテはオトーサンが着せようとするレインコートを見て「ウ~」と唸ったりする。まあそんなことでたじろぐオトーサンではないし、ラテもいざレインコートを体にかけると前記したように全身が硬直し身動きしなくなるので着せやすくなるのだ(笑)。
ともかくその日の時刻は17時、かなり土砂降りの中、オトーサンは渋るラテと共に夕方の散歩に出ることに...。
この雨ではいくらレインコートを着たからといってもカバーできるのはボディの背中あたりだけで、頭は勿論お尻と尻尾はびしょ濡れとなるし、四つ足の脛や腹は跳ねが上がりこれまた汚れるのは必然である。
その日は朝の散歩時にウンチをしなかったことでもあり、どうしてもオシッコは勿論のことウンチもさせなければならないとオトーサンは小一時間の散歩を覚悟し、あちらに向かった方がよいか、あるいはこっちの方が早めに済みそうか...等と考えながらラテと歩き始めた。
※砂場に来たけど友達ワンコも友達女子もいないので寂しい...
さて、まったく予測をしていなかったわけではないもののラテは意外な行動に出る。
自宅からまず小さな公園まで行こうとしていたのに数メートル歩くと崖上の原っぱに通じる石段をダイレクトに上り始めたのである。
確かにそのルートは近道なのだが、それでは散歩にもならないと思いながら一緒に上がってみると早速長めのオシッコを済ませてくれた。
「ラテ、いいこだなあ」と声をかけながらオトーサンはウンチをしそうな方向へ向かおうとするとラテは強烈にリードを引いて嫌がる。
そうか、反対側に行きたいのかとリードを引くと何ということかたったいま登ってきた石段を小走りに下り始めたではないか...。
あっというまに雨しぶきで石段全体視界が利かないほどの中をすたすたと通り過ぎ、我が家の玄関に座り込んでブルブルと体を震わせオトーサンへ笑顔を向けたのである。この間7分ほどであった(嗚呼)。
そういえば朝夕共にウンチをしなかったのはこの4年半ほどの間でたった2回しかなかったからその日で3回目である。困ったが、こればかりは無理矢理させるわけにもいかず、仕方がないので玄関に入りいつもの通りラテを綺麗にする。
取り急ぎ足を洗い体を拭きドライヤーで乾かし時計を見るとまだ17時25分...。実はこの日は休日前だったので明日の朝はいつもより少し起きるのが遅い日だ。したがってそれまでオシッコは室内でやらなければ我慢させるしかない。そのオシッコより気がかりなのは朝晩共にウンチをしていないことだ。
真夜中に「オトーサン、オシッコ!」と言われてもさすがにオトーサンも気力がないしそれは避けたい。
※水を飲みながらも周囲に注意を向ける
その後、オトーサンたちも夕食を終えさらにパソコンの前で一仕事してフト時計を見ると早くも21時になっていた。ブラインドの隙間から外を眺めると雨脚は全然弱くなっていない。しかし気になるのはやはりラテのウンチである...。
何だかラテが我慢する云々というよりオトーサンが気になって仕方がないわけで、ラテの為と言うよりオトーサンが安心して寝られるようにと意を決して雨の中をウンチ散歩を決行することにした。
嫌がるラテにレインコートを着せ、暗く雨が降る中を飛び出した...。
公園の上の原っぱですぐにオシッコをしたラテだが、そこでどうもウンチはしたくない様子。オトーサンは多少の時間がかかるのは覚悟していたものの長時間傘と共に懐中電灯を保持するのは些かキツイ...。
昨今の節電のために夜間、街灯は点いているが公園といった場所の照明は消えているので所によると真っ暗な場所がありウンチを拾うだけでなく安全確保のためにも照明が不可欠なのである。
ともかくラテの行きたい方向へとリードを保持し、普段は向かわない場所に方向転回したその途端にしゃがみ込んだ。オトーサン待望のウンチである(笑)。
まあ...朝晩しなかったことだけはあり大量のウンチを始末しながらオトーサンはこれで一安心とラテを振り返る。ラテも正直すっきりし、ほっとしたのだろうか、びしょ濡れの笑顔で応えてくれたのだった。
朝晩の散歩は欠かせないから文字通り雨が降ろうが風が吹こうが時間を見計らいながらもラテを散歩に連れ出す。しかしラテ自身も雨が大嫌いなようで出来ることなら雨の日の散歩はしたくないようだが生理的欲求もあるから仕方なしにオトーサンについてくる(笑)。
通常朝は小一時間、夕方は1時間半ほど散歩に時間を費やするが雨の日は様子がまったく違う...。
オトーサンも濡れるか濡れないか...といった雨ならレインコートなど着せたくはないが、ラテはそのレインコートが大嫌いなのだ。しかし土砂降りと分かっているのにレインコートなしではいかにも後始末が大変だからと持ち出せばラテは敏感に察知してリビングの隅やキッチンのテーブルの下に隠れてしまう。
オトーサンはなんとかラテにレインコートを着せようとするが、ラテはいつもとは違い体全体を硬直させ、嫌悪感をあらわにする。確かにレインコートなど煩わしいとは思うが、首や足腰を硬直させるまで嫌うこともないとオトーサンは思うが、こればかりは我が家に来てからまったく直らないのだから仕方がない。
※ラテはオトーサンの脇にきちんと付いて歩くようになりました
本格的な雨の日の散歩はルートも違う。
朝は通勤する女房と一緒に駅まで歩き、そこからいくつかのコースを経て我が家に戻るが雨の日は歩くのが嫌なのだろう、まったく反対の方角にある小さな公園に向かい、石段を上がってこれまた小さな草むらでオシッコをしてそそくさと我が家に戻ろうとする。
オトーサンはこのショートカット散歩を「チイ散歩」と呼んでいるのだが、我が家を出てから戻るまで、すなわちドアツードアでたった5分という早業のときもあったくらいなのだ。したがって足元も悪いからか、そうしたときにはウンチはせず夕方の散歩時に期待することになるし事実夕方が雨でもウンチをしてくれるのが普通なのだ。
※ここはラテお気に入りのサラダバーのようで通るとき必ず葉を数枚食べる
しかし先日は本格的な雨模様が続き、朝も夕方も強い雨という日が続いた。
オトーサンはインターネットで雨雲の動きを確認しながらも、あまり早い時間帯に散歩が終わってしまうのは翌朝まで時間がありすぎてオシッコを我慢させることになるからと考え、反対に遅くなりすぎればあたりは当然暗くなり、傘の他に懐中電灯も持たなければならないので避けたい...などと考えながら頃合いを見計らっているわけだ。
そんな気遣いを知るよしもないラテはオトーサンが着せようとするレインコートを見て「ウ~」と唸ったりする。まあそんなことでたじろぐオトーサンではないし、ラテもいざレインコートを体にかけると前記したように全身が硬直し身動きしなくなるので着せやすくなるのだ(笑)。
ともかくその日の時刻は17時、かなり土砂降りの中、オトーサンは渋るラテと共に夕方の散歩に出ることに...。
この雨ではいくらレインコートを着たからといってもカバーできるのはボディの背中あたりだけで、頭は勿論お尻と尻尾はびしょ濡れとなるし、四つ足の脛や腹は跳ねが上がりこれまた汚れるのは必然である。
その日は朝の散歩時にウンチをしなかったことでもあり、どうしてもオシッコは勿論のことウンチもさせなければならないとオトーサンは小一時間の散歩を覚悟し、あちらに向かった方がよいか、あるいはこっちの方が早めに済みそうか...等と考えながらラテと歩き始めた。
※砂場に来たけど友達ワンコも友達女子もいないので寂しい...
さて、まったく予測をしていなかったわけではないもののラテは意外な行動に出る。
自宅からまず小さな公園まで行こうとしていたのに数メートル歩くと崖上の原っぱに通じる石段をダイレクトに上り始めたのである。
確かにそのルートは近道なのだが、それでは散歩にもならないと思いながら一緒に上がってみると早速長めのオシッコを済ませてくれた。
「ラテ、いいこだなあ」と声をかけながらオトーサンはウンチをしそうな方向へ向かおうとするとラテは強烈にリードを引いて嫌がる。
そうか、反対側に行きたいのかとリードを引くと何ということかたったいま登ってきた石段を小走りに下り始めたではないか...。
あっというまに雨しぶきで石段全体視界が利かないほどの中をすたすたと通り過ぎ、我が家の玄関に座り込んでブルブルと体を震わせオトーサンへ笑顔を向けたのである。この間7分ほどであった(嗚呼)。
そういえば朝夕共にウンチをしなかったのはこの4年半ほどの間でたった2回しかなかったからその日で3回目である。困ったが、こればかりは無理矢理させるわけにもいかず、仕方がないので玄関に入りいつもの通りラテを綺麗にする。
取り急ぎ足を洗い体を拭きドライヤーで乾かし時計を見るとまだ17時25分...。実はこの日は休日前だったので明日の朝はいつもより少し起きるのが遅い日だ。したがってそれまでオシッコは室内でやらなければ我慢させるしかない。そのオシッコより気がかりなのは朝晩共にウンチをしていないことだ。
真夜中に「オトーサン、オシッコ!」と言われてもさすがにオトーサンも気力がないしそれは避けたい。
※水を飲みながらも周囲に注意を向ける
その後、オトーサンたちも夕食を終えさらにパソコンの前で一仕事してフト時計を見ると早くも21時になっていた。ブラインドの隙間から外を眺めると雨脚は全然弱くなっていない。しかし気になるのはやはりラテのウンチである...。
何だかラテが我慢する云々というよりオトーサンが気になって仕方がないわけで、ラテの為と言うよりオトーサンが安心して寝られるようにと意を決して雨の中をウンチ散歩を決行することにした。
嫌がるラテにレインコートを着せ、暗く雨が降る中を飛び出した...。
公園の上の原っぱですぐにオシッコをしたラテだが、そこでどうもウンチはしたくない様子。オトーサンは多少の時間がかかるのは覚悟していたものの長時間傘と共に懐中電灯を保持するのは些かキツイ...。
昨今の節電のために夜間、街灯は点いているが公園といった場所の照明は消えているので所によると真っ暗な場所がありウンチを拾うだけでなく安全確保のためにも照明が不可欠なのである。
ともかくラテの行きたい方向へとリードを保持し、普段は向かわない場所に方向転回したその途端にしゃがみ込んだ。オトーサン待望のウンチである(笑)。
まあ...朝晩しなかったことだけはあり大量のウンチを始末しながらオトーサンはこれで一安心とラテを振り返る。ラテも正直すっきりし、ほっとしたのだろうか、びしょ濡れの笑顔で応えてくれたのだった。
- 関連記事