ラテ飼育格闘日記(232)
ワンコと生活を共にすることは大きな喜びだ。変な擬人化の罠にはまらないようにと考えているオトーサンでも、もしかしたらラテはこちらの話していることすべて理解した上で分からないふりをしているのでは?と考えてしまうほど奇妙にマッチングした行動をとるときもある。またその場に即した絶妙の笑顔を見ていると我々と同じように楽しさや嬉しさを感じるのだと得心してしまう。
ワンコと意志を通じさせる...というと飼っていない方には「誇大妄想では」と笑われそうだがそんなことはない。無論最初は可愛く駆け回り、床で眠っているワンコが何を考え何を欲しているかも分からなかった。第一どこでオシッコしたいのか、あるいはそろそろウンチをするのかしないのかも分からないし喉が乾いたとか寒い暑いも言わないのだから意思疎通どころではなかった。ただただその笑顔に励まされていただけのような気がする。

※新緑の中をラテと歩く...
しかし最近では100%というわけではないが「ここらあたりでウンチかな...」といった事が分かるようになってきたから面白い。
お仲間の飼い主さんの中には「愛犬の肛門が開いてきたからもうすぐだ」とウンチ捕獲の用意をする強者もいらっしゃるが、ラテは長毛のためか美容室に行った直後はともかくいつもお尻の穴が見えているわけでもないのでそうした観察は難しい(笑)。ただ歩き方と行動に微妙な変化が出てくるから「そろそろかな」と分かるのである。それにオシッコとウンチでは姿勢が違う。
その上「ラテ、そろそろウンチをして!」といった途端にラテがしゃがみ込むといったこともあるのでオトーサンとしてはある程度意思の疎通ができていると思いたいのだが...。
また水が飲みたいとき、公園に水飲み場があればそこにリードを引くし、散歩の途中ならオトーサンの膝裏をツンツンと突いて注意を促し、目が合うと舌なめずりすることがあるから「ああ、水ね」と足を止めバッグに用意してあるペットボトルの冷たい水を飲ませることもしばしばだ。さらに驚いたことに自動販売機の前で動かなくなるときもあって、これは間違いなく水が飲みたいという意思表示なのだ。

※休日の朝は顔見知りのワンコが多く集まる
遊んで欲しいときのボディアクションとその表情や独特の甘える声...といった具合にラテが何をしたいのかは大方分かったつもりでいるオトーサンだがそこはワンコである...。やはり人間にはまったく理解できない行動もするわけで、いまだに何故そうした行動をするのかについてどう考えても納得できる答えが見つからないことも多い。
その第一は我々がバッチイと思う場所ほど好きなことだ(笑)。そうした場所は多分にワンコのオシッコがかかっている可能性や草むらの奥に食べ物の残りやウンチなどがある可能性があるから注意を要するのだ。そして困ったことに道端や公園などでピンポイントに気になる...あるいは好きな臭いを見つけると頭や首筋から背中全体をそこに擦りつけるような動作をするときがある。
最近ではそうしたタイミングが分かっているのでオトーサンはラテがクンクンし、その後で鼻筋を、そして頭を擦りつけようとする瞬間にリードを引く。
ラテには気の毒だがその場所を確認してみるとオトーサンの目には特に変わったものが落ちているようには思えない場合もあるし、明らかにミミズの死骸がある...といった場合も多い。
物の本によるとこのミミズや豚のウンチなどを体中に擦りつけるのはワンコの本能なようだ。
獣医の野村潤一郎著「犬に関する100問 100答」ではカレーの臭いも好きだという。こうした有機的な臭いはワンコにとって一種の香水なんだろうというのが野村先生の意見だが、反対に人間が良い香りとして好むオーデコロンなどはワンコにとっては苦手だという。

※友達ワンコ、ハリーのお母さんに撫でられ最高の笑顔を振りまくラテ
だとするとラテは少々変わっているのだろうか...。なぜならオトーサンがひげそりの後でつけるアフターシェービングローションの香りが気になるようでオトーサンに近付き、まだ香りが残っている指などを舐めようとするからだ(笑)。
ともかくワンコがそうした我々にとってはまことに不潔で嫌な臭いを体に擦りつける理由は本当のところ分かっていないらしい。
確かにワンコの行動を見れば草むらの一点に自分の体を擦りつけているわけだから、我々の目には文字通りその臭いを自分の体にしみ込ませたいからだというように思える。
一説に寄れば現代のオオカミも同様な行為をすることが観察されていることから、捕食行為すなわち獲物を追う場合に自分の臭いを消すのが目的ではないかという話しがある。自分の臭いを消せば獲物に近づきやすくなるというわけだ。しかしこれらは当然のこと我々人間側の思考でありワンコの立場になって考えて見るとまったく別の意味があるのかも知れないという説もある。
それは...もしかすると体に臭いがつくという事は別の目的の副次的な出来事かもしれないのだ。
ご承知のようにワンコは他のワンコがしたオシッコの上に自分のオシッコをかけるマーキング行為をする。まるで前の臭いを消すために上書きでもするように同じ場所で足を上げる様はオトーサンたちには不可思議でも重要な情報発信であり自己主張なのかも知れない(笑)。そしてあまり知られていないことのようだが、オオカミやワンコの頭部には臭いを出す分泌腺があるらしい。
したがって腐った臭いの上で頭や体を擦りつける行為はその臭いを自分の体に付ける意味ではなく、オシッコへの上書きのようにその強い臭いの場所に自分の臭いを付けたいとする行為かも知れないのだ。
そういえば猫も犬も人の足元にすり寄り、自分の体を擦りつけようとするときがある。我々には甘えを意味しているように思えるその行為も実は自分の臭いを我々に付けたいという行為だと解釈もできる...。

※暫くぶりに出会った大好きな女子に熱烈なアタック!
その他、食糞行為や車や自転車を追いかけようとしたり、我々には理解しがたく異常にも思える行為が目立つが、それでも一般的にはワンコが病的異常であるわけではないのだ。
ワンコたちは人間世界といういわば異文化の世界で適合するように...人間が喜ぶようにと努力している反面、本能に従った行動に走ってしまうのだろう。そしてそれらは彼らにとってしごく合理的な振る舞いをしているわけで罪はないのである。
ワンコの行動が本当の意味における病的異常なのかは我々にはなかなか見分けがつきにくい。しかし「犬の科学」著者のスティーブン・ブディアンスキー氏はいう。
「そもそも犬が犬になったのは、狼的神経回路、狼的成長、狼的内分泌機能の、一種の損傷によるのだから(中略)ある程度まで、もともと犬は異常なのだ」と。
異文化交流は楽しいが、なかなか本当の意味で理解することは難しい...。
ワンコと意志を通じさせる...というと飼っていない方には「誇大妄想では」と笑われそうだがそんなことはない。無論最初は可愛く駆け回り、床で眠っているワンコが何を考え何を欲しているかも分からなかった。第一どこでオシッコしたいのか、あるいはそろそろウンチをするのかしないのかも分からないし喉が乾いたとか寒い暑いも言わないのだから意思疎通どころではなかった。ただただその笑顔に励まされていただけのような気がする。

※新緑の中をラテと歩く...
しかし最近では100%というわけではないが「ここらあたりでウンチかな...」といった事が分かるようになってきたから面白い。
お仲間の飼い主さんの中には「愛犬の肛門が開いてきたからもうすぐだ」とウンチ捕獲の用意をする強者もいらっしゃるが、ラテは長毛のためか美容室に行った直後はともかくいつもお尻の穴が見えているわけでもないのでそうした観察は難しい(笑)。ただ歩き方と行動に微妙な変化が出てくるから「そろそろかな」と分かるのである。それにオシッコとウンチでは姿勢が違う。
その上「ラテ、そろそろウンチをして!」といった途端にラテがしゃがみ込むといったこともあるのでオトーサンとしてはある程度意思の疎通ができていると思いたいのだが...。
また水が飲みたいとき、公園に水飲み場があればそこにリードを引くし、散歩の途中ならオトーサンの膝裏をツンツンと突いて注意を促し、目が合うと舌なめずりすることがあるから「ああ、水ね」と足を止めバッグに用意してあるペットボトルの冷たい水を飲ませることもしばしばだ。さらに驚いたことに自動販売機の前で動かなくなるときもあって、これは間違いなく水が飲みたいという意思表示なのだ。

※休日の朝は顔見知りのワンコが多く集まる
遊んで欲しいときのボディアクションとその表情や独特の甘える声...といった具合にラテが何をしたいのかは大方分かったつもりでいるオトーサンだがそこはワンコである...。やはり人間にはまったく理解できない行動もするわけで、いまだに何故そうした行動をするのかについてどう考えても納得できる答えが見つからないことも多い。
その第一は我々がバッチイと思う場所ほど好きなことだ(笑)。そうした場所は多分にワンコのオシッコがかかっている可能性や草むらの奥に食べ物の残りやウンチなどがある可能性があるから注意を要するのだ。そして困ったことに道端や公園などでピンポイントに気になる...あるいは好きな臭いを見つけると頭や首筋から背中全体をそこに擦りつけるような動作をするときがある。
最近ではそうしたタイミングが分かっているのでオトーサンはラテがクンクンし、その後で鼻筋を、そして頭を擦りつけようとする瞬間にリードを引く。
ラテには気の毒だがその場所を確認してみるとオトーサンの目には特に変わったものが落ちているようには思えない場合もあるし、明らかにミミズの死骸がある...といった場合も多い。
物の本によるとこのミミズや豚のウンチなどを体中に擦りつけるのはワンコの本能なようだ。
獣医の野村潤一郎著「犬に関する100問 100答」ではカレーの臭いも好きだという。こうした有機的な臭いはワンコにとって一種の香水なんだろうというのが野村先生の意見だが、反対に人間が良い香りとして好むオーデコロンなどはワンコにとっては苦手だという。

※友達ワンコ、ハリーのお母さんに撫でられ最高の笑顔を振りまくラテ
だとするとラテは少々変わっているのだろうか...。なぜならオトーサンがひげそりの後でつけるアフターシェービングローションの香りが気になるようでオトーサンに近付き、まだ香りが残っている指などを舐めようとするからだ(笑)。
ともかくワンコがそうした我々にとってはまことに不潔で嫌な臭いを体に擦りつける理由は本当のところ分かっていないらしい。
確かにワンコの行動を見れば草むらの一点に自分の体を擦りつけているわけだから、我々の目には文字通りその臭いを自分の体にしみ込ませたいからだというように思える。
一説に寄れば現代のオオカミも同様な行為をすることが観察されていることから、捕食行為すなわち獲物を追う場合に自分の臭いを消すのが目的ではないかという話しがある。自分の臭いを消せば獲物に近づきやすくなるというわけだ。しかしこれらは当然のこと我々人間側の思考でありワンコの立場になって考えて見るとまったく別の意味があるのかも知れないという説もある。
それは...もしかすると体に臭いがつくという事は別の目的の副次的な出来事かもしれないのだ。
ご承知のようにワンコは他のワンコがしたオシッコの上に自分のオシッコをかけるマーキング行為をする。まるで前の臭いを消すために上書きでもするように同じ場所で足を上げる様はオトーサンたちには不可思議でも重要な情報発信であり自己主張なのかも知れない(笑)。そしてあまり知られていないことのようだが、オオカミやワンコの頭部には臭いを出す分泌腺があるらしい。
したがって腐った臭いの上で頭や体を擦りつける行為はその臭いを自分の体に付ける意味ではなく、オシッコへの上書きのようにその強い臭いの場所に自分の臭いを付けたいとする行為かも知れないのだ。
そういえば猫も犬も人の足元にすり寄り、自分の体を擦りつけようとするときがある。我々には甘えを意味しているように思えるその行為も実は自分の臭いを我々に付けたいという行為だと解釈もできる...。

※暫くぶりに出会った大好きな女子に熱烈なアタック!
その他、食糞行為や車や自転車を追いかけようとしたり、我々には理解しがたく異常にも思える行為が目立つが、それでも一般的にはワンコが病的異常であるわけではないのだ。
ワンコたちは人間世界といういわば異文化の世界で適合するように...人間が喜ぶようにと努力している反面、本能に従った行動に走ってしまうのだろう。そしてそれらは彼らにとってしごく合理的な振る舞いをしているわけで罪はないのである。
ワンコの行動が本当の意味における病的異常なのかは我々にはなかなか見分けがつきにくい。しかし「犬の科学」著者のスティーブン・ブディアンスキー氏はいう。
「そもそも犬が犬になったのは、狼的神経回路、狼的成長、狼的内分泌機能の、一種の損傷によるのだから(中略)ある程度まで、もともと犬は異常なのだ」と。
異文化交流は楽しいが、なかなか本当の意味で理解することは難しい...。
- 関連記事