ラテ飼育格闘日記(229)
狂犬病予防注射接種の季節である。この接種実施には異論もありイギリスをはじめ欧州のいくつかの国々では愛犬の健康を守るためこの狂犬病予防接種を禁じているという。この接種は獣医師たちの年1回のボーナスみたいなものだと揶揄する人もいるが素人のオトーサンとしては「狂犬病予防法」という法律があるからにはと...今年も動物病院に予約をとった。
それに毎年狂犬病予防接種と時を同じくして年1回の健康診断をすることにしているのだ。具体的には血液検査だが、体重が減らないラテでもあるからして健康状態が心配なのである。
さらに前回にも記したが、ここの所ラテは自分の四つ足の肉球や甲を噛み、出血することもあるので念のため診察してもらおうというのも目的のひとつだった。
ただし保険の利かないワンコの医療費はあれこれと重なるとかなりの額になるのでその予算確保に女房は苦慮する...。

※先週は美容室でトリミングしたからお尻のラインは美しい(笑)
午前11時の予約に間に合うようにと土曜日のある日、オトーサンと女房はラテを連れ出した。
まあ、通常の散歩時間とは別に外出するのはそもそもが異例でもあり、その歩く方向を考えればラテでなくとも動物病院へ向かうのかな...といったことは明白だから早くもリードの抵抗が強くなっている(笑)。
なんとか誤魔化しながらも病院のドアを開けて中に入るが、狂犬病予防接種の時期でもあるからだろう動物病院は繁盛していた。

※ラテはこのドアを入るのにもの凄い抵抗を試みる
我が家に来てからの数回は動物病院に連れて行っても恐がりはするものの大人しかったラテだが、ここの所は自己主張し、医者に向かって吠える...吠える(笑)。
さすがに動物病院の医者だから「ラテちゃんの吠え方は怖いからだねぇ」と取り合わないが診察台に乗せるとずっとオトーサンに抱っこ状態なのだ。そのまま検温や採血を行うが台から降りたいラテを制御するオトーサンはすでに汗だくである。
手順として健康診断で特に問題がないことを確認の上で狂犬病予防注射を接種することになっているが、血液検査の結果が出る20分ほどの時間は病院内ではなく建物の外に出て待つことにする。
ラテも現金なもので外に出るとホッとするのか笑顔が戻ってくる。

※動物病院の外で検査結果を待つラテは外に出られたのでご機嫌だった
しばらくすると女房がガラス越しに「呼ばれたよ!」の合図。嫌がるラテを引きづりながらまたまた診察室に入るが、結果を聞くまでの数秒間は実に嫌な気持ちである。
医者もそうした飼い主の心情を知っているからだろうか、部屋に入ってくるなり「結論から申し上げますが...まったく問題ありません。健康です」と言ってくれた。オトーサンは女房と顔を見合わせて心底からホッとする。
細かな検査結果についてひとつひとつ説明をしてもらうが最後にその若い医者いわく「ラテちゃんは総じて栄養過多ですね」とのこと...。
検査表の説明の一環として「ラテちゃんの血液をお見せしましょう」と言って奥に入り、比較のため他のワンコの血液とを...それぞれ小さな試験管に入ったものを...見せてくれた。
素人なのでよく分からないが遠心分離機にかけたのだろうか、沈殿した赤血球部分の上に透明な部分が半分ほどあった。両者を比較してみると本来透明であるべき部位がラテのは少し濁っているのだ...。それが栄養過多を示すひとつの特徴だというから脂肪などが混濁しているのだろうか。
ともかく幸い今年も「健康なデブ」だということは分かったので(笑)、予定通り狂犬病の予防接種を受け、ついでにと肉球や足の甲を噛む件を相談したが、診察の範囲では即アレルギーと判断するのは早計だと思うということで様子見ということになる。とはいえ事実足先の一部は脱毛し皮膚が見えている部分もあるので日々心配だが、逆に簡単に即薬漬けにする医者よりは良いのではないか...とオトーサンは納得する。
ただしラテと外で待っていたとき初めて気がついたのだが事は足だけではなかったのである。

※友達ワンコであるハリー(ビーグル犬)のオカーサンが大好きなラテはヘビーなチューを迫る(笑)
明るい日差しの中だから分かったが左目の縁が足先で掻いたのだろう、一部色変わりし小さな出血の後があったのだ(嗚呼)。
無論その件も医者に報告したが、詳しくはアレルギー検査をしなければわからないし、花粉などで一時的に目が痒かったのかも知れず、やはり少し様子を見ようということで足の傷の消毒用にイソジンと6月から約半年間毎月飲ませるフィラリアの予防薬を受け取って帰路についた。
確かにラテ自身が噛んだ傷はかなり目立つし痛々しく、何だか虐待にでも会ったようにも見えてオトーサンたちは大変心配している。しかし動物病院に行ってみると病院だからして当然なのかも知れないが、左側から見た顔が凛々しく美しい柴犬の右口元が喧嘩でもしたのか大きく切れていたりと皆さん色々と心配が絶えないようだ。
時刻は丁度昼過ぎだし、オトーサンたちも空腹なのでラテを連れたまま駅のコンコースにあるコーヒーショップのオープンテラスに向かった。
当日は日差しが強く気温もかなり上昇したのでラテは少々「ハアハア」と舌を出しているし予防注射の影響で体が少し怠いのか、歩き方が緩慢になっている。
目的のオープンテラスからは懐かしいエレキギターの音がするので意識を向けると何とベンチャーズや加山雄三のメロディーが流れてくるではないか。
それらの選曲はメチャ、オトーサンの青春時代に自身で演奏し歌った曲ばかりなのだ。嬉しくなって店に入ってみるとそれは中学生らの姉弟?によるバンドが演奏しているものだった。
サングラスをかけた年配のオヤジが取り仕切っていたので彼が姉弟の父親なのだろうし、選曲を見るまでもなく多分にオトーサンと同年配なのに違いない。
演奏は決して上手ではなかったものの軽い食事をしながらそれらの選曲にちょっと目頭が熱くなっていたオトーサンだったが、ピーカンの日差しの中にこのままラテを置いておくわけにもいかず途中で席を立って自宅へと向かった。
しかし帰路の途中、オトーサンの頭の中からすっかりラテの心配事は吹き飛び、エレキギターの刻むリズムが鳴りっぱなしだったことを白状しておく(笑)。
それに毎年狂犬病予防接種と時を同じくして年1回の健康診断をすることにしているのだ。具体的には血液検査だが、体重が減らないラテでもあるからして健康状態が心配なのである。
さらに前回にも記したが、ここの所ラテは自分の四つ足の肉球や甲を噛み、出血することもあるので念のため診察してもらおうというのも目的のひとつだった。
ただし保険の利かないワンコの医療費はあれこれと重なるとかなりの額になるのでその予算確保に女房は苦慮する...。

※先週は美容室でトリミングしたからお尻のラインは美しい(笑)
午前11時の予約に間に合うようにと土曜日のある日、オトーサンと女房はラテを連れ出した。
まあ、通常の散歩時間とは別に外出するのはそもそもが異例でもあり、その歩く方向を考えればラテでなくとも動物病院へ向かうのかな...といったことは明白だから早くもリードの抵抗が強くなっている(笑)。
なんとか誤魔化しながらも病院のドアを開けて中に入るが、狂犬病予防接種の時期でもあるからだろう動物病院は繁盛していた。

※ラテはこのドアを入るのにもの凄い抵抗を試みる
我が家に来てからの数回は動物病院に連れて行っても恐がりはするものの大人しかったラテだが、ここの所は自己主張し、医者に向かって吠える...吠える(笑)。
さすがに動物病院の医者だから「ラテちゃんの吠え方は怖いからだねぇ」と取り合わないが診察台に乗せるとずっとオトーサンに抱っこ状態なのだ。そのまま検温や採血を行うが台から降りたいラテを制御するオトーサンはすでに汗だくである。
手順として健康診断で特に問題がないことを確認の上で狂犬病予防注射を接種することになっているが、血液検査の結果が出る20分ほどの時間は病院内ではなく建物の外に出て待つことにする。
ラテも現金なもので外に出るとホッとするのか笑顔が戻ってくる。

※動物病院の外で検査結果を待つラテは外に出られたのでご機嫌だった
しばらくすると女房がガラス越しに「呼ばれたよ!」の合図。嫌がるラテを引きづりながらまたまた診察室に入るが、結果を聞くまでの数秒間は実に嫌な気持ちである。
医者もそうした飼い主の心情を知っているからだろうか、部屋に入ってくるなり「結論から申し上げますが...まったく問題ありません。健康です」と言ってくれた。オトーサンは女房と顔を見合わせて心底からホッとする。
細かな検査結果についてひとつひとつ説明をしてもらうが最後にその若い医者いわく「ラテちゃんは総じて栄養過多ですね」とのこと...。
検査表の説明の一環として「ラテちゃんの血液をお見せしましょう」と言って奥に入り、比較のため他のワンコの血液とを...それぞれ小さな試験管に入ったものを...見せてくれた。
素人なのでよく分からないが遠心分離機にかけたのだろうか、沈殿した赤血球部分の上に透明な部分が半分ほどあった。両者を比較してみると本来透明であるべき部位がラテのは少し濁っているのだ...。それが栄養過多を示すひとつの特徴だというから脂肪などが混濁しているのだろうか。
ともかく幸い今年も「健康なデブ」だということは分かったので(笑)、予定通り狂犬病の予防接種を受け、ついでにと肉球や足の甲を噛む件を相談したが、診察の範囲では即アレルギーと判断するのは早計だと思うということで様子見ということになる。とはいえ事実足先の一部は脱毛し皮膚が見えている部分もあるので日々心配だが、逆に簡単に即薬漬けにする医者よりは良いのではないか...とオトーサンは納得する。
ただしラテと外で待っていたとき初めて気がついたのだが事は足だけではなかったのである。

※友達ワンコであるハリー(ビーグル犬)のオカーサンが大好きなラテはヘビーなチューを迫る(笑)
明るい日差しの中だから分かったが左目の縁が足先で掻いたのだろう、一部色変わりし小さな出血の後があったのだ(嗚呼)。
無論その件も医者に報告したが、詳しくはアレルギー検査をしなければわからないし、花粉などで一時的に目が痒かったのかも知れず、やはり少し様子を見ようということで足の傷の消毒用にイソジンと6月から約半年間毎月飲ませるフィラリアの予防薬を受け取って帰路についた。
確かにラテ自身が噛んだ傷はかなり目立つし痛々しく、何だか虐待にでも会ったようにも見えてオトーサンたちは大変心配している。しかし動物病院に行ってみると病院だからして当然なのかも知れないが、左側から見た顔が凛々しく美しい柴犬の右口元が喧嘩でもしたのか大きく切れていたりと皆さん色々と心配が絶えないようだ。
時刻は丁度昼過ぎだし、オトーサンたちも空腹なのでラテを連れたまま駅のコンコースにあるコーヒーショップのオープンテラスに向かった。
当日は日差しが強く気温もかなり上昇したのでラテは少々「ハアハア」と舌を出しているし予防注射の影響で体が少し怠いのか、歩き方が緩慢になっている。
目的のオープンテラスからは懐かしいエレキギターの音がするので意識を向けると何とベンチャーズや加山雄三のメロディーが流れてくるではないか。
それらの選曲はメチャ、オトーサンの青春時代に自身で演奏し歌った曲ばかりなのだ。嬉しくなって店に入ってみるとそれは中学生らの姉弟?によるバンドが演奏しているものだった。
サングラスをかけた年配のオヤジが取り仕切っていたので彼が姉弟の父親なのだろうし、選曲を見るまでもなく多分にオトーサンと同年配なのに違いない。
演奏は決して上手ではなかったものの軽い食事をしながらそれらの選曲にちょっと目頭が熱くなっていたオトーサンだったが、ピーカンの日差しの中にこのままラテを置いておくわけにもいかず途中で席を立って自宅へと向かった。
しかし帰路の途中、オトーサンの頭の中からすっかりラテの心配事は吹き飛び、エレキギターの刻むリズムが鳴りっぱなしだったことを白状しておく(笑)。
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