ラテ飼育格闘日記(220)
過日の2年ぶりの積雪はラテにとって大変楽しい思い出となったようだ。しかし歌の文句ではないが、どうして犬はこうも雪が好きなんだろうか...。無論知り合いのワンコの中には寒さに弱いワンコもいて全てが「雪大好き!」というわけでもないのだろうがオトーサンも雪靴を履き、ラテと共に歩いたり走ったりしたので些か足腰に響いている。
まあまあオトーサンだってラテがいなければ積雪の寒い朝、それも6時に起きていそいそと散歩に出かけるようなことは絶対に...間違ってもやらない(笑)。それもひとえに我が娘を喜ばしてやりたいという親心こそだ。
2月11日から降り始めたミゾレは夜半から雪に変わり12日の朝と続く13日は人通りのない場所だと綺麗に雪化粧されていた。
オトーサンの住んでいる場所では昨年積雪が無かったから、これは2年ぶりの本格的積雪なのでラテを喜ばせようと早起きしたわけなのだ。

※見慣れているはずの景色もモノクロームのような世界で新鮮
雪国の方には叱られようが、交通機関に支障がなければ1年に2,3回ならこうした雪景色を見られるのも楽しい。
散歩途中の木々に積雪がまとわりついて見慣れた風景が実に美しく新鮮に映るし、帰りには日が射してきて真っ白な枝枝がだんだん黄金色に染まっていく風景は見事というか荘厳な気持ちになる。
そんなわけでオトーサンたちは雪景色の妙を堪能しようと上を見て歩くがラテはあくまでも積雪の感触を楽しむためか、まだ誰も踏み入れていない真っ新の雪の山に入っていきクンクンばりに精を出している。

※木々に積もった雪に朝日が当たり黄金色に染まっていく...
ともかくいつもの公園に入ると嬉しいことに友達ワンコのボーちゃんが遊びに来てくれた。
ほんの数センチの積雪だとは言え、オトーサンたちにとっては歩きづらいが2匹のワンコは所狭しとかけずり回り、雪の塊にオシッコをかけそして雪を頬張っている。


※ラテとボーちゃんは同じ雪の塊に鼻先を突っ込んで遊ぶ(上)。翌日はビーグル犬のハリーちゃんも参戦(下)
普段は土や草むらをクンクンと嗅ぎ回るワンコたちだが一面雪で地面の臭いが消されたのかよく見ているといつもの場所とは違う場所を嗅ぎ回ったりしているのが面白い。
公園には誰が作ったのか枯れ草や土混じりの不格好な雪だるまや子供なら入れそうな立派なカマクラがあったりする。やはり子供は勿論、雪で遊ぼうと日中いろいろな人が集まったものと見える。
そういえばラテの学習能力もなかなかのものだ。なぜなら生まれて初めて一面雪に覆われた公園の前に立ったとき怖がってなかなか中に入ろうとしなかったし、子供たちが作った雪だるまやその出来損ないの塊も怖いのか近寄ろうとしなかった。
それが雪の面白さと心地よさを知り基本的に安全なんだと学習したのだろう、足跡の無い場所を選んで突き進み鼻先を突っ込み前足でかき回して喜んでいるのだから面白い。
また雪の塊もいまでは友達ワンコとマーキング争いのターゲットになっている(笑)。

※誰が作ったのか、かまくらをバックにラテとオトーサン
その積雪の中、友達ワンコと体をぶつけ合い走りっているラテはとても楽しそうだった。しかしリードを持っているオトーサンや女房は完全武装で挑んだにもかかわらず足元からジンジンと冷えが伝わってくるし裾も濡れてくるから本音は少しでも早く帰りたい。しかし娘はそんな親の気持ちなど一向にかまわない様子で鼻先を雪で飾っている(笑)。
それに体毛が長い部位はともかくいかにも皮膚が露出している腹を雪に密着してわざわざ腹ばいになったりしている姿を見るとこちらの方が震えてしまう。
30分ほど遊ぶとさすがにラテも疲れてきたのか動きが鈍くなってきた。引き上げ時だと思い「帰って食事しよう!」と声をかけ帰路についた。ラテは何だか名残惜しそうに帰り道も積雪のある場所を選んで歩く...。
「犬は喜び庭駆け回り...」だったか、まさに歌の文句さながらに雪を楽しむラテだが、翌週さらに多く降った夜は些か困ったことが起きた...。
本日記(217)で5年目にしてラテは初めてオトーサンたちと一緒に寝るようになったことをご紹介したが、14日の夕刻からにわかに雪が降り出し先週とは比べものにならないほど積もり始めた。
その夜もラテは女房の横にその大きな体を横たえて眠り始めた...。
どのくらいの時間が経ったのかはわからなかったがラテが「ウッ...ワッ...ウフッ」と声を出し始めたのでオトーサンは眼が覚めた。時計を見ると零時を回っている...。
最初何事かと思って耳を澄ますとどこかでワンコが吠えているからその声に刺激されたのかと思い「大丈夫だよ」と声をかけ、頭を撫でてやった。ラテは大人しくまた頭を下げて寝る姿勢を見せたのでオトーサンも安心して布団をかぶったが、暫くして今度は「ウォン、ワンワンワン!」と本格的に吠え始めたのだ。

※自分の足跡がついた積雪に伏せて遊ぶラテ。いくらなんでも冷たくないのだろうか...
そもそもこれまで一緒に寝るということはなかったし、一人で寝ていても夜に吠えることはまずないのでそれは珍しいことなのである。最初は何が原因なのかもわからないし真夜中に響く吠え声を出されては我々はともかく近所迷惑だ。
困ったな...と想いながらどうしたものかとラテの頭を抱え込んだとき理由が分かった。
屋根に積もった雪が「ズッ...ドン!」と地面に落ち始めているのだ。
風で窓のシャッターが音を立てたり、雷や花火の音も怖がらないラテなのだが、この音は未体験なのだから不気味なのだろう。それにしても「ラテ、あの音はね...屋根に積もった雪...そうそうお前が大好きなあの雪が積もって落ちる音なんだ。だから怖くはないんだよ」と言い聞かせてわかる訳はないのが問題である(笑)。
その間にも「ドサッ!」と音が断続的に続き、その度にラテは吠え声を上げる。嗚呼...。
このままでは収まりもつかないのでラテを階下のリビング(ラテのホームポジション)に連れて行きしばらくオトーサンはラテの体を抱いてあげる。そういえばオトーサン、まだ寝間着のままだったがラテの体が温かかったのでしばらくはそのままだったが、さすがに真夜中の暖房を入れていないリビングは寒いので、風邪をひかないようにと普段のとおりに着替えてから再びラテの元へ。
しかし落雪は断続的に続き、その度にラテは天井を見上げながら「ウッ...ウッ」と不快感を表す声を立てる。
まあ、オトーサンがこうしてラテを抱いていると少しは安心するのか大きく吠えることはないので仕方なくオトーサンはそのままラテの温もりを楽しみながら?付き合うことにした。
小一時間ほどすると落雪の音もほとんどしなくなったのでラテをリビングに置き、オトーサンは洋服を着たまま布団に潜り込んだがあっという間に目覚まし時計に起こされる時間になった...。
睡眠不足の眼を擦りながらオトーサンは窓のカーテンを開けて見ると、そこは見事な銀世界が広がっていた。
まあまあオトーサンだってラテがいなければ積雪の寒い朝、それも6時に起きていそいそと散歩に出かけるようなことは絶対に...間違ってもやらない(笑)。それもひとえに我が娘を喜ばしてやりたいという親心こそだ。
2月11日から降り始めたミゾレは夜半から雪に変わり12日の朝と続く13日は人通りのない場所だと綺麗に雪化粧されていた。
オトーサンの住んでいる場所では昨年積雪が無かったから、これは2年ぶりの本格的積雪なのでラテを喜ばせようと早起きしたわけなのだ。

※見慣れているはずの景色もモノクロームのような世界で新鮮
雪国の方には叱られようが、交通機関に支障がなければ1年に2,3回ならこうした雪景色を見られるのも楽しい。
散歩途中の木々に積雪がまとわりついて見慣れた風景が実に美しく新鮮に映るし、帰りには日が射してきて真っ白な枝枝がだんだん黄金色に染まっていく風景は見事というか荘厳な気持ちになる。
そんなわけでオトーサンたちは雪景色の妙を堪能しようと上を見て歩くがラテはあくまでも積雪の感触を楽しむためか、まだ誰も踏み入れていない真っ新の雪の山に入っていきクンクンばりに精を出している。

※木々に積もった雪に朝日が当たり黄金色に染まっていく...
ともかくいつもの公園に入ると嬉しいことに友達ワンコのボーちゃんが遊びに来てくれた。
ほんの数センチの積雪だとは言え、オトーサンたちにとっては歩きづらいが2匹のワンコは所狭しとかけずり回り、雪の塊にオシッコをかけそして雪を頬張っている。


※ラテとボーちゃんは同じ雪の塊に鼻先を突っ込んで遊ぶ(上)。翌日はビーグル犬のハリーちゃんも参戦(下)
普段は土や草むらをクンクンと嗅ぎ回るワンコたちだが一面雪で地面の臭いが消されたのかよく見ているといつもの場所とは違う場所を嗅ぎ回ったりしているのが面白い。
公園には誰が作ったのか枯れ草や土混じりの不格好な雪だるまや子供なら入れそうな立派なカマクラがあったりする。やはり子供は勿論、雪で遊ぼうと日中いろいろな人が集まったものと見える。
そういえばラテの学習能力もなかなかのものだ。なぜなら生まれて初めて一面雪に覆われた公園の前に立ったとき怖がってなかなか中に入ろうとしなかったし、子供たちが作った雪だるまやその出来損ないの塊も怖いのか近寄ろうとしなかった。
それが雪の面白さと心地よさを知り基本的に安全なんだと学習したのだろう、足跡の無い場所を選んで突き進み鼻先を突っ込み前足でかき回して喜んでいるのだから面白い。
また雪の塊もいまでは友達ワンコとマーキング争いのターゲットになっている(笑)。

※誰が作ったのか、かまくらをバックにラテとオトーサン
その積雪の中、友達ワンコと体をぶつけ合い走りっているラテはとても楽しそうだった。しかしリードを持っているオトーサンや女房は完全武装で挑んだにもかかわらず足元からジンジンと冷えが伝わってくるし裾も濡れてくるから本音は少しでも早く帰りたい。しかし娘はそんな親の気持ちなど一向にかまわない様子で鼻先を雪で飾っている(笑)。
それに体毛が長い部位はともかくいかにも皮膚が露出している腹を雪に密着してわざわざ腹ばいになったりしている姿を見るとこちらの方が震えてしまう。
30分ほど遊ぶとさすがにラテも疲れてきたのか動きが鈍くなってきた。引き上げ時だと思い「帰って食事しよう!」と声をかけ帰路についた。ラテは何だか名残惜しそうに帰り道も積雪のある場所を選んで歩く...。
「犬は喜び庭駆け回り...」だったか、まさに歌の文句さながらに雪を楽しむラテだが、翌週さらに多く降った夜は些か困ったことが起きた...。
本日記(217)で5年目にしてラテは初めてオトーサンたちと一緒に寝るようになったことをご紹介したが、14日の夕刻からにわかに雪が降り出し先週とは比べものにならないほど積もり始めた。
その夜もラテは女房の横にその大きな体を横たえて眠り始めた...。
どのくらいの時間が経ったのかはわからなかったがラテが「ウッ...ワッ...ウフッ」と声を出し始めたのでオトーサンは眼が覚めた。時計を見ると零時を回っている...。
最初何事かと思って耳を澄ますとどこかでワンコが吠えているからその声に刺激されたのかと思い「大丈夫だよ」と声をかけ、頭を撫でてやった。ラテは大人しくまた頭を下げて寝る姿勢を見せたのでオトーサンも安心して布団をかぶったが、暫くして今度は「ウォン、ワンワンワン!」と本格的に吠え始めたのだ。

※自分の足跡がついた積雪に伏せて遊ぶラテ。いくらなんでも冷たくないのだろうか...
そもそもこれまで一緒に寝るということはなかったし、一人で寝ていても夜に吠えることはまずないのでそれは珍しいことなのである。最初は何が原因なのかもわからないし真夜中に響く吠え声を出されては我々はともかく近所迷惑だ。
困ったな...と想いながらどうしたものかとラテの頭を抱え込んだとき理由が分かった。
屋根に積もった雪が「ズッ...ドン!」と地面に落ち始めているのだ。
風で窓のシャッターが音を立てたり、雷や花火の音も怖がらないラテなのだが、この音は未体験なのだから不気味なのだろう。それにしても「ラテ、あの音はね...屋根に積もった雪...そうそうお前が大好きなあの雪が積もって落ちる音なんだ。だから怖くはないんだよ」と言い聞かせてわかる訳はないのが問題である(笑)。
その間にも「ドサッ!」と音が断続的に続き、その度にラテは吠え声を上げる。嗚呼...。
このままでは収まりもつかないのでラテを階下のリビング(ラテのホームポジション)に連れて行きしばらくオトーサンはラテの体を抱いてあげる。そういえばオトーサン、まだ寝間着のままだったがラテの体が温かかったのでしばらくはそのままだったが、さすがに真夜中の暖房を入れていないリビングは寒いので、風邪をひかないようにと普段のとおりに着替えてから再びラテの元へ。
しかし落雪は断続的に続き、その度にラテは天井を見上げながら「ウッ...ウッ」と不快感を表す声を立てる。
まあ、オトーサンがこうしてラテを抱いていると少しは安心するのか大きく吠えることはないので仕方なくオトーサンはそのままラテの温もりを楽しみながら?付き合うことにした。
小一時間ほどすると落雪の音もほとんどしなくなったのでラテをリビングに置き、オトーサンは洋服を着たまま布団に潜り込んだがあっという間に目覚まし時計に起こされる時間になった...。
睡眠不足の眼を擦りながらオトーサンは窓のカーテンを開けて見ると、そこは見事な銀世界が広がっていた。
- 関連記事