ラテ飼育格闘日記(193)
「犬も歩けば棒に当たる」という諺どおり、ラテと散歩を楽しんでいると様々な経験をする。この諺の原義は俗に解釈されているように何らかの行動を起こすことで様々な経験をすることができるという意味とは違うようだが、先日の朝の散歩はまさしく珍しい経験をすることとなった。
朝の散歩は夕方のそれとは違い、フルコースをたどったとしても些か時間が短い。長くて一時間という程度に考えているが最近は暑いのでラテはあまり歩きたがらず、排泄を済ますといそいそと自宅に帰ろうとする。したがって一番短いときには15分位で朝の散歩は終わってしまうこともある。
先日の朝も出だしはそんな様子を見せていたラテだが、どうしたことか珍しい方向にリードを引っ張る...。
線路高架下の道をずんずんと歩き出したのである。無論初めて歩く道ではないが、これまで朝の散歩時に歩いたことはない方向だった。
当日の朝は相変わらず蒸し暑いものの、どこかピークを過ぎて秋の気配を感じさせる天気だったしオトーサンの気力もまずまずだったから、いつもより長時間の散歩になるであろうことを覚悟して歩き始めた。

※ベンチで一休み...。オトーサンの様子をずる賢い表情で観察するラテ(笑)
まず500メートルほど東に歩きスーパーマーケットの建物を左折しバスが通る広い道を南下する。このまま歩けば土日などに立ち寄る小振りの公園にたどり着くことは分かっているのでオトーサンは安心してラテと共に散歩を楽しむことにした。
小さな神社の看板を右手に眺めながら「ああ、こんな店があったなあ」などと思いながらも約1キロメートルほどをゆっくり歩くがさすがに暑くて汗が滝のように噴き出す。無論暑さに弱いラテも舌を長く、それも横にだらりと垂らしながらハアハアともゼイゼイもとれる激しい呼吸をしている。しかし自分から進んで歩きたい方向だったからか引き返そうとはしない(笑)。
そのラテがオトーサンの膝を「ツン」と突いて立ち止まる。
ふと脇を見ると自動販売機が...。これは間違いなく冷たい水が飲みたいという意思表示である。
最近では自動販売機の存在を覚えたようで一度も使ったことのない自動販売機の前に立ち止まりオトーサンを見上げるという行動をするようになったのである。
オトーサン自身も喉が渇いたので早速ペットボトルの水を買い、まずはオトーサン自身が半分ほど飲んだ後でラテに飲ますことに。
ラテはペットボトルの口に長い舌を入れながら上手に、そして実に美味しそうに水を飲んでいる。
たまたま自転車でその横を通りかかったおばさんがその姿を見て不思議そうな顔をして走り去る...。
一息入れたオトーサンたちは道なりにまっすぐ歩く。日差しは時間と共にますます強くなるがラテは感心に休むことなく歩き続けている。
「そうそう、もう少し先にいけばボーダーコリーのボーちゃんの家だ...」などと考えながら歩いていると道路を挟んだ右手に公園の垣根が見えてきた。
朝だし、それにウィークディだから友達ワンコはいないだろうが、ともかくラテが気の済むようにしてやろうと思ったそのとき、なんと公園の茂みからオトーサンに連れられたボーちゃんが現れ、続いてウエスティのクーンちゃんも...。
ただしクーンちゃんのオトーサンが見慣れない黒ラブのような大型犬を引いている。
挨拶しながらお聞きしてみるとどうやら公園に迷い込んだワンコのようで、力が強いだけに制御が大変の様子。しかし大人しいワンコだったし雄だったからかラテも吠えず、思いがげずに会えたボーちゃんと体をぶつけ合いして喜んでいる。

※ボーちゃんに遊ぼうのポーズでにじり寄る...
黒いワンコに繋いだリードは小型犬のクーンちゃんのものだそうだから細くて今にも切れそうだが、これから交番に届けに行くというのでボーちゃんたちと共にご一緒することに...。
黒いワンコの首には鑑札がついているので近隣に飼われているワンコだろうと話しをしながら交番に向かう。
実はこれから向かう交番にはアラスカン・マラミュートのワンコがいるのだ。
交番の裏手を囲むようにしているフェンスからアラスカン・マラミュートが何事かと顔を出すが、ボーちゃん、クーンちゃんそしてラテと3匹ものワンコが一同に表れたので一声も発せずに奥に引っ込んでしまった(笑)。
交番の呼び鈴を押すとまだ早朝だったためかジャージー姿の警察官が出てきた。
事情を説明するとさすがにワンコの扱いには慣れている警察官で早速奥から太めのリードを持ってきて首輪に付けて保護...。
その上、警察官は黒ワンコの顔を見て「この子はモンちゃんかな?」という。どうやら近所にある焼き鳥屋のワンコで脱走の前科も数回あるようだ(笑)。
しかし大人しいワンコとはいえ、真っ黒な大型犬だから例えば夜道で急に出くわしたらオトーサンだってビビってしまいそうだし公園の横は交通量もある道路だから不用意に出れば車に轢かれるかもしれない。やはり飼い主はきちんと管理してくれないと困る...。
ともかく無事に交番で預かってもらえたので我々は帰路に向かい、途中でボーちゃんたちと分かれてラテと散歩の続きとなる。
ラテは心残りなのか頻繁に後ろを振り向いたり、座り込んだりを続けながらも見慣れた道に入るとさすがに諦めたのか相変わらず呼吸は荒いもののしっかりと歩き始めた。

※カメラのシャッター音で起こしてしまった!
結局オトーサンとラテがへたりながら自宅に戻ったのは出発してから1時間40分も経ってからのことと相成った。
ともかく心なしかラテは満足顔のようで、オトーサンから体を綺麗に拭いてもらい、ブラッシングしてもらった後はフローリングで寝入ってしまったが、時折足をピクッと動かしている。あのハアハアと息をしながらボーちゃんたちと歩いたことを夢見ているのだろうか...。
朝の散歩は夕方のそれとは違い、フルコースをたどったとしても些か時間が短い。長くて一時間という程度に考えているが最近は暑いのでラテはあまり歩きたがらず、排泄を済ますといそいそと自宅に帰ろうとする。したがって一番短いときには15分位で朝の散歩は終わってしまうこともある。
先日の朝も出だしはそんな様子を見せていたラテだが、どうしたことか珍しい方向にリードを引っ張る...。
線路高架下の道をずんずんと歩き出したのである。無論初めて歩く道ではないが、これまで朝の散歩時に歩いたことはない方向だった。
当日の朝は相変わらず蒸し暑いものの、どこかピークを過ぎて秋の気配を感じさせる天気だったしオトーサンの気力もまずまずだったから、いつもより長時間の散歩になるであろうことを覚悟して歩き始めた。

※ベンチで一休み...。オトーサンの様子をずる賢い表情で観察するラテ(笑)
まず500メートルほど東に歩きスーパーマーケットの建物を左折しバスが通る広い道を南下する。このまま歩けば土日などに立ち寄る小振りの公園にたどり着くことは分かっているのでオトーサンは安心してラテと共に散歩を楽しむことにした。
小さな神社の看板を右手に眺めながら「ああ、こんな店があったなあ」などと思いながらも約1キロメートルほどをゆっくり歩くがさすがに暑くて汗が滝のように噴き出す。無論暑さに弱いラテも舌を長く、それも横にだらりと垂らしながらハアハアともゼイゼイもとれる激しい呼吸をしている。しかし自分から進んで歩きたい方向だったからか引き返そうとはしない(笑)。
そのラテがオトーサンの膝を「ツン」と突いて立ち止まる。
ふと脇を見ると自動販売機が...。これは間違いなく冷たい水が飲みたいという意思表示である。
最近では自動販売機の存在を覚えたようで一度も使ったことのない自動販売機の前に立ち止まりオトーサンを見上げるという行動をするようになったのである。
オトーサン自身も喉が渇いたので早速ペットボトルの水を買い、まずはオトーサン自身が半分ほど飲んだ後でラテに飲ますことに。
ラテはペットボトルの口に長い舌を入れながら上手に、そして実に美味しそうに水を飲んでいる。
たまたま自転車でその横を通りかかったおばさんがその姿を見て不思議そうな顔をして走り去る...。
一息入れたオトーサンたちは道なりにまっすぐ歩く。日差しは時間と共にますます強くなるがラテは感心に休むことなく歩き続けている。
「そうそう、もう少し先にいけばボーダーコリーのボーちゃんの家だ...」などと考えながら歩いていると道路を挟んだ右手に公園の垣根が見えてきた。
朝だし、それにウィークディだから友達ワンコはいないだろうが、ともかくラテが気の済むようにしてやろうと思ったそのとき、なんと公園の茂みからオトーサンに連れられたボーちゃんが現れ、続いてウエスティのクーンちゃんも...。
ただしクーンちゃんのオトーサンが見慣れない黒ラブのような大型犬を引いている。
挨拶しながらお聞きしてみるとどうやら公園に迷い込んだワンコのようで、力が強いだけに制御が大変の様子。しかし大人しいワンコだったし雄だったからかラテも吠えず、思いがげずに会えたボーちゃんと体をぶつけ合いして喜んでいる。

※ボーちゃんに遊ぼうのポーズでにじり寄る...
黒いワンコに繋いだリードは小型犬のクーンちゃんのものだそうだから細くて今にも切れそうだが、これから交番に届けに行くというのでボーちゃんたちと共にご一緒することに...。
黒いワンコの首には鑑札がついているので近隣に飼われているワンコだろうと話しをしながら交番に向かう。
実はこれから向かう交番にはアラスカン・マラミュートのワンコがいるのだ。
交番の裏手を囲むようにしているフェンスからアラスカン・マラミュートが何事かと顔を出すが、ボーちゃん、クーンちゃんそしてラテと3匹ものワンコが一同に表れたので一声も発せずに奥に引っ込んでしまった(笑)。
交番の呼び鈴を押すとまだ早朝だったためかジャージー姿の警察官が出てきた。
事情を説明するとさすがにワンコの扱いには慣れている警察官で早速奥から太めのリードを持ってきて首輪に付けて保護...。
その上、警察官は黒ワンコの顔を見て「この子はモンちゃんかな?」という。どうやら近所にある焼き鳥屋のワンコで脱走の前科も数回あるようだ(笑)。
しかし大人しいワンコとはいえ、真っ黒な大型犬だから例えば夜道で急に出くわしたらオトーサンだってビビってしまいそうだし公園の横は交通量もある道路だから不用意に出れば車に轢かれるかもしれない。やはり飼い主はきちんと管理してくれないと困る...。
ともかく無事に交番で預かってもらえたので我々は帰路に向かい、途中でボーちゃんたちと分かれてラテと散歩の続きとなる。
ラテは心残りなのか頻繁に後ろを振り向いたり、座り込んだりを続けながらも見慣れた道に入るとさすがに諦めたのか相変わらず呼吸は荒いもののしっかりと歩き始めた。

※カメラのシャッター音で起こしてしまった!
結局オトーサンとラテがへたりながら自宅に戻ったのは出発してから1時間40分も経ってからのことと相成った。
ともかく心なしかラテは満足顔のようで、オトーサンから体を綺麗に拭いてもらい、ブラッシングしてもらった後はフローリングで寝入ってしまったが、時折足をピクッと動かしている。あのハアハアと息をしながらボーちゃんたちと歩いたことを夢見ているのだろうか...。
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