ラテ飼育格闘日記(191)

暑い...。言いたくはないけど暑い日が続く。猛暑である。こうした真夏の約3ヶ月間はワンコにとっても大変辛い時期になる。無論日差しが強い時間帯には出歩かないようにと注意をしているがそれでもこの時期はラテの健康面についてもいろいろと気を遣うことも多いのである。

 

犬種にもよるのだろうが、長毛系のラテは暑さに大変弱いようだ...。我が家に来てから4度目の夏を迎えたわけだが、そのつらさ加減は行動や態度に明確に出ているのが面白いものの...やはり熱中症など病気にでもなったら一大事だからとこの時期は冬場より注意をすべきことが多くてオトーサンとしても厄介なのである。何しろ先日、夕方の散歩時に赤外線非接触温度計を持参して路面の温度を測ったら公園に至る歩道橋の路面は18時15分時点でまだ摂氏41.8度もあったのだからたまらない...。
一番重要なのは1日のほとんどを過ごすリビングの室温が必要以上に上がらないように気をつけることだ。何しろ防犯的な意味や虫除けの意図も含めて窓は通常閉め切っているし、天気の良い日には出窓側から強い西日もあたる。無論遮光式のカーテンがあるもののそのままでは室温は文字通りうなぎ登りに違いない。

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※暑いときはベンチを探して休憩モードばかりのベンチ犬に変身するラテ(笑)


したがってエアコンは不可欠である。設定温度は状況により変えるものの、散歩のための外出時および夜間の一部時間帯以外はほぼエアコンをつけっぱなしである。それでもラテの行動は冬場と比較してかなり緩慢であり疲れやすいというかダレた状態が続く。
一番顕著に表れるのが食欲が減退することだ。朝晩二回の食事を食べないとか大幅に残すという...らしくない行動を取るようになるのがこの時期の特徴だ。
最初の頃は心配してあれやこれやとメニューを変えたりもしたが、最近ではお腹が空けば食べることを知っているのでメニューを変えることもないし、小一時間の間に食べなければ食器を片付けてしまうことにしている。

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※友達のハリーちゃんと...。あたしホント疲れたんだからあ...とラテ(笑)


そして今年のこの時期、初めての行動を取るようになったのは興味深い。
それは、ウィークディの朝、女房が通勤のために近隣の駅に向かうとき、ラテを連れてオトーサンも駅まで行きそのまま朝の散歩コースをたどるという日課となっている。
その駅までの間、ラテは女房から小さなオヤツをいくつかもらいながら歩くのが楽しみとなっているわけだ。
所々で女房やオトーサンの膝などを「ツン」と突いてオヤツをねだったり、無類の笑顔でアイコンタクトしながら歩くのを我々もラテも楽しみにしてきた。それは昨年の夏場だって変わらなかった...。
ただし雨の日は例外で、濡れるのを嫌うラテは少しでも早く帰りたいとオシッコとウンチを早々に済ませたら即座に自宅に向かう(笑)。だから雨の日は女房と一緒に駅まで向かうということを放棄して早く帰ろうとラテ自身が努力するのである。

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※人間同様夏場は水分の補給が大切だ


今年の7月に入ったころからか、朝から無類の強い日差しが照りつけているとラテはまるで雨の日のようにあれほど楽しみにしている女房と一緒に駅まで行く行動をキャンセルするようになったのである。
駅に向かう方向とは真反対の自宅から数十メートル先にある小さな公園に向かって階段を上り、狭い芝生のあるエリアまで...そう時間にして10分から15分程度の間にオシッコを数回しウンチをし、その向こうに我が家の玄関に近い場所に降りられる階段を駆け下り、自宅に戻ってしまうのだ。
当然日によってはウンチが出ない場合もあるが、基本的に散歩を続けることをよしとせず、早く帰りたいという行動をとる。そうした日のウンチをオトーサンは「義理ウン」と読んでいるが(笑)、ウンチをしないとオトーサンの機嫌が悪いのを知ってか、まるで「これで帰ってもいいでしょ」と言わんばかりに小振りなウンチをしてリードを引くラテなのである。

しかし、たまたま階段を下りずに道なりにリードを引くような時もあるが、そうした日には国道の信号を渡ったところにあるコンピの前まで行き、座り込むケースも多くなった。
ラテの目的は明白である。コンビニで何かワンコ用のオヤツを買って欲しい...または冷たい水を飲みたいという意思表示なのである。
オトーサンもこうした日には「チョイあげ」といった105円のワンコ用オヤツの袋をひとつとぎんぎんに冷えたペットボトルの水を買うことにしているのだ。そして店の前の電話ボックスに繋いであるラテにオヤツの袋からひとつまみを与え、そしてオトーサンが飲んだ後の冷たい水をあげること数回、しっかりと味をしめたようなのだ。
ともあれコンビニは自宅から歩いて5分程度の近いこともあり、それで気が済むならオトーサンも楽だと無理にリードを引くことなしにしているが、コンビニでの一休み後は可笑しいほど素直に自宅戻るのだ。

戻った後、玄関のたたきにへたり込み、ゼイゼイと激しい息づかいをしているラテにオトーサンは冷蔵庫で冷やした水に浸したタオルを軽く絞り彼女の頭を包んでやる。

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※冷やしたタオルで頭をつつんでもらい、嬉しそうなラテ


眼も鼻もそして耳も包み込むような行為は本当なら嫌って暴れる所だろうが、最近ではタオルを持って近づくと自分から頭をタオルに突っ込んでくるほどになった。多分に気持ちが良いのだろうが、オトーサンだって雨に濡れたように肌着までびしょ濡れなのだ(笑)。それを後回しにしてまずはラテの頭を冷やし、四つ足や体を拭いてブラッシングするのが日課である。
その後ラテはいそいそとリビングの一番涼しそうな場所や肌触りのよいカーペットのある場所に陣取って横になり目をつむっている。
その姿を横目で見ながらオトーサンは汗だくで後片付けをするが、ふとラテを見ると今度は出窓のたたきに陣取って稲妻と雷鳴で騒がしくなった外の景色を平然と眺めている(笑)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員