ラテ飼育格闘日記(181)
ここのところオトーサンはラテを叱ってばかりいるように思える。その第一原因はラテが相変わらず前足の肉球を自分の歯で傷つけてしまうことが続いているからだ。とはいえこればかりは四六時中見張っているわけにはいかないが、目に付いたときには「ダメ!」と制止するようにしているものの何だかラテの眼差しが冷たく感じてちょっと寂しい。
ワンコのしつけ本などには必ずといってよいほど「家庭内でその飼育に対する考え方を統一しなければならない」と書いてある。
例えばワンコが人間用の食卓に前足をかけるようなことがあったとき、オトーサンは「ダメ」としかって足を軽く払うといった躾をしているのにオカーサンは「おーよしよし」とそれを許してはいけないわけだ。
無論それはワンコにとってはやってよい事と悪いことを徹底して自覚させるためには家族全員が一丸になって取り組まなければならない。でなければワンコは何が良くて悪いのかが分からないことになりなかなか躾ができないことにもなる。

※典型的なラテの不満顔(笑)
そうした理屈は分かってはいるものの我が家ではなかなか統一できていない事が多々ある(笑)。
そもそもがラテにとっても男性と女性の認識への違いを含めてそれらに対する処し方が違っているのだから厄介である。
我が家ではウィークディにおけるラテに対する責任者はオトーサンである。
朝晩の食事の支度から水の取り替えや補給、朝夕2度の散歩や室内での遊びなどなど...そのすべてはオトーサンとラテとの一対一の関係である。
それは自営だからしてできることではあるが、オトーサンとしては飼い始めたときから自身がトレーナーでもあることを自覚し厳しい対応をやってきたと思っている。無論好んで求めたラテを虐待するといったことなど考えたこともないが1度はビンタを食らわしたこともあるし幼犬時代はリーダーはオトーサンだということを徹底させるためマズルコントロールを随分と続けたものだ。

※友達ワンコのハリーと一緒。いい顔してます
勿論普段はラテとできるだけ触れ合い、言葉をかけて遊ぶように心がけているがオトーサンの機嫌が良いことを知るとラテは少しずつ本領を発揮し我が儘をいうようになる(笑)。必然的にオトーサンはそれらを制御する役目となりいわば憎まれ役とならざるを得ない。
危ないエリアに入りたがったり、とんでもない道へ進もうとしたり、ばっちい物を咥えようとした時には当然のことながら「ダメ!」と強く言葉を発してリードを引くことになる。そうした連続が功を奏してか普段のラテはまずまずよい子に育った。
散歩のときも通常はリードがいらないのではないか...と思うほどオトーサンの脇にぴったりと付き歩く。しかしひとたび興が乗ったりすればつい我が儘が出るのも仕方がないのだろう...。
だからたまにはこれまで通ったことのない道を進んでみたり、ラテの引く方向に行ってみたりすることもある。
とはいえ1時間とか1時間半にもなる散歩の途中でオトーサンが「ダメ!」と叱ったり、家の中で肉球を前歯でガシガシしている姿などを見るとそれを制するわけだからラテとしてはオトーサンを怖い...煙たい存在と見ているのかも知れない。事実五月蠅いオヤジなのだ(笑)。

※散歩の途中で立ち止まるラテ
ノーベル賞を受賞した動物行動心理学者のコンラート・ローレンツによればワンコは大別してジャッカル系とオオカミ系がいて前者が自分の飼い主を親として遇するのに対し、後者はリーダーの位置においてみるという違いがあるという。
子供っぽいジャッカル系ワンコは従順さと服従を常とするがオオカミ系ワンコはそうではない。
オオカミ系のワンコの主人に対する忠節はジャッカル系ワンコのそれよりはるかに強く、ワンコは飼い主を父と神の中間の存在に祭り上げてしまうという...。そしてオオカミ系ワンコは鋭敏で排他的で自主的な性格を持っているため訓練することは容易ではないらしい。
というかオオカミ系ワンコは服従するもそれは奴隷的な従順さではなくどこか覚めている部分があるように思える。
無論ラテはオオカミ系ワンコだとオトーサンは思っているのだが...。したがって飼い主に対してあくまでリーダーとして絶対の信頼を寄せるにしてもベタベタしないワンコなのかも知れない。

※おはよう!元気?ウエスティーのクーンちゃんと
その上、叱ることが多い訳でこれでは「オトーサン大好き」といった態度にはならないと寂しく思うが反面怖いと思わせる...嫌われ者担当もいないとそれこそやりたい放題なワンコになってしまうだろうから最近では少々諦めている。
なにしろオトーサンの存在はラテにとって嬉しい存在ではないようなのだ...嗚呼。
例えばオトーサンがラテに近づくと頻繁にアクビをすることが多い。これは眠いのではなく緊張している証拠なのだがオトーサンはラテを緊張させる存在となってしまったのである。
またラテが近寄って来ないのならオトーサンからとラテに頬ずりしたりチューを迫ったりすると時に「フ~ッ」と大きく深いため息を漏らす...。
まったくもって失礼な娘だがラテがこの深いため息を漏らすとなればどう考えても何かを我慢している、ストレス溜まっているということを表しているとしか思えない。どうやらラテは「オトーサン嫌!」という微妙な年代なのかも知れない(笑)。
しかし先日ラテが大好きな雄のワンコであるマキちゃんと会ったとき面白いシーンを見た。
マキちゃんはオカーサンに連れられて公園に来たわけだが、オカーサンの言うことを聞かないからとオカーサンが「あっ、オトーサンが来た!」と言った途端にマキちゃんは戸惑ったように周りを見渡すのだ(笑)。それはやはりマキちゃんにとってもオトーサンは怖い存在だからだそうで事実たまたまオトーサンに連れられているマキちゃんは別人格のワンコのようなのが可笑しい...。
だから少なからずどこのワンコもそうしたことがあるのだろうとオトーサンは納得せざるを得ないのである。
とはいえ無論オトーサンと接触を図らないわけではない。オトーサンがオヤツを持っているとき彼女は愛想がとてもよい(笑)。
例えばオトーサンがアイスクリームを食べている時にはその口元に飛びついてひと舐めするが、何も口にしていないとき女房の口元へは頻繁に舐めにいくもののオトーサンのところには全く来ない。しびれを切らしてオトーサンからチューを迫るとマズルを近づけながらも、身をねじって紙一重というところでチューを回避するのだから酷い奴だ...。
オトーサンだっていたずらに叱ってばかりいる訳でもなし、ましてや好きこのんで叱っている訳ではない。
「お前のためなんだぞ...」とそのブスッとした顔を指さしてオトーサンは今日も寂しく叫ぶのであった。
ワンコのしつけ本などには必ずといってよいほど「家庭内でその飼育に対する考え方を統一しなければならない」と書いてある。
例えばワンコが人間用の食卓に前足をかけるようなことがあったとき、オトーサンは「ダメ」としかって足を軽く払うといった躾をしているのにオカーサンは「おーよしよし」とそれを許してはいけないわけだ。
無論それはワンコにとってはやってよい事と悪いことを徹底して自覚させるためには家族全員が一丸になって取り組まなければならない。でなければワンコは何が良くて悪いのかが分からないことになりなかなか躾ができないことにもなる。

※典型的なラテの不満顔(笑)
そうした理屈は分かってはいるものの我が家ではなかなか統一できていない事が多々ある(笑)。
そもそもがラテにとっても男性と女性の認識への違いを含めてそれらに対する処し方が違っているのだから厄介である。
我が家ではウィークディにおけるラテに対する責任者はオトーサンである。
朝晩の食事の支度から水の取り替えや補給、朝夕2度の散歩や室内での遊びなどなど...そのすべてはオトーサンとラテとの一対一の関係である。
それは自営だからしてできることではあるが、オトーサンとしては飼い始めたときから自身がトレーナーでもあることを自覚し厳しい対応をやってきたと思っている。無論好んで求めたラテを虐待するといったことなど考えたこともないが1度はビンタを食らわしたこともあるし幼犬時代はリーダーはオトーサンだということを徹底させるためマズルコントロールを随分と続けたものだ。

※友達ワンコのハリーと一緒。いい顔してます
勿論普段はラテとできるだけ触れ合い、言葉をかけて遊ぶように心がけているがオトーサンの機嫌が良いことを知るとラテは少しずつ本領を発揮し我が儘をいうようになる(笑)。必然的にオトーサンはそれらを制御する役目となりいわば憎まれ役とならざるを得ない。
危ないエリアに入りたがったり、とんでもない道へ進もうとしたり、ばっちい物を咥えようとした時には当然のことながら「ダメ!」と強く言葉を発してリードを引くことになる。そうした連続が功を奏してか普段のラテはまずまずよい子に育った。
散歩のときも通常はリードがいらないのではないか...と思うほどオトーサンの脇にぴったりと付き歩く。しかしひとたび興が乗ったりすればつい我が儘が出るのも仕方がないのだろう...。
だからたまにはこれまで通ったことのない道を進んでみたり、ラテの引く方向に行ってみたりすることもある。
とはいえ1時間とか1時間半にもなる散歩の途中でオトーサンが「ダメ!」と叱ったり、家の中で肉球を前歯でガシガシしている姿などを見るとそれを制するわけだからラテとしてはオトーサンを怖い...煙たい存在と見ているのかも知れない。事実五月蠅いオヤジなのだ(笑)。

※散歩の途中で立ち止まるラテ
ノーベル賞を受賞した動物行動心理学者のコンラート・ローレンツによればワンコは大別してジャッカル系とオオカミ系がいて前者が自分の飼い主を親として遇するのに対し、後者はリーダーの位置においてみるという違いがあるという。
子供っぽいジャッカル系ワンコは従順さと服従を常とするがオオカミ系ワンコはそうではない。
オオカミ系のワンコの主人に対する忠節はジャッカル系ワンコのそれよりはるかに強く、ワンコは飼い主を父と神の中間の存在に祭り上げてしまうという...。そしてオオカミ系ワンコは鋭敏で排他的で自主的な性格を持っているため訓練することは容易ではないらしい。
というかオオカミ系ワンコは服従するもそれは奴隷的な従順さではなくどこか覚めている部分があるように思える。
無論ラテはオオカミ系ワンコだとオトーサンは思っているのだが...。したがって飼い主に対してあくまでリーダーとして絶対の信頼を寄せるにしてもベタベタしないワンコなのかも知れない。

※おはよう!元気?ウエスティーのクーンちゃんと
その上、叱ることが多い訳でこれでは「オトーサン大好き」といった態度にはならないと寂しく思うが反面怖いと思わせる...嫌われ者担当もいないとそれこそやりたい放題なワンコになってしまうだろうから最近では少々諦めている。
なにしろオトーサンの存在はラテにとって嬉しい存在ではないようなのだ...嗚呼。
例えばオトーサンがラテに近づくと頻繁にアクビをすることが多い。これは眠いのではなく緊張している証拠なのだがオトーサンはラテを緊張させる存在となってしまったのである。
またラテが近寄って来ないのならオトーサンからとラテに頬ずりしたりチューを迫ったりすると時に「フ~ッ」と大きく深いため息を漏らす...。
まったくもって失礼な娘だがラテがこの深いため息を漏らすとなればどう考えても何かを我慢している、ストレス溜まっているということを表しているとしか思えない。どうやらラテは「オトーサン嫌!」という微妙な年代なのかも知れない(笑)。
しかし先日ラテが大好きな雄のワンコであるマキちゃんと会ったとき面白いシーンを見た。
マキちゃんはオカーサンに連れられて公園に来たわけだが、オカーサンの言うことを聞かないからとオカーサンが「あっ、オトーサンが来た!」と言った途端にマキちゃんは戸惑ったように周りを見渡すのだ(笑)。それはやはりマキちゃんにとってもオトーサンは怖い存在だからだそうで事実たまたまオトーサンに連れられているマキちゃんは別人格のワンコのようなのが可笑しい...。
だから少なからずどこのワンコもそうしたことがあるのだろうとオトーサンは納得せざるを得ないのである。
とはいえ無論オトーサンと接触を図らないわけではない。オトーサンがオヤツを持っているとき彼女は愛想がとてもよい(笑)。
例えばオトーサンがアイスクリームを食べている時にはその口元に飛びついてひと舐めするが、何も口にしていないとき女房の口元へは頻繁に舐めにいくもののオトーサンのところには全く来ない。しびれを切らしてオトーサンからチューを迫るとマズルを近づけながらも、身をねじって紙一重というところでチューを回避するのだから酷い奴だ...。
オトーサンだっていたずらに叱ってばかりいる訳でもなし、ましてや好きこのんで叱っている訳ではない。
「お前のためなんだぞ...」とそのブスッとした顔を指さしてオトーサンは今日も寂しく叫ぶのであった。
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