ラテ飼育格闘日記(171)
ラテが前足を引きずるようになった...。最初は散歩中に肉球の間に傷でも負ったのかも知れないが、それが気になるのか自分で噛み傷口を広げてしまったようなのだ。肉球はかなり丈夫だというが、そもそも裸足で歩くわけでガラスの破片や枯れ草の切り口などが当たって傷を付けることは多々あるのだが...。
傷云々は別にしても時々ラテは前歯を上手に使い、肉球や足の腱などを「ガシガシ」「ペロペロ」と囓りメンテナンスしている。ただしそれも過ぎると今回みたいに肉球の間、人間でいえば土踏まずといった箇所になるのか...毛があるものの肉球とは違ってかなり柔い箇所を掻き壊してしまうこともある。
少し良くなると今度は痒くなるのだろうか、またまた血が滲んでしまうことになるがこればかりは包帯を巻いておくわけにもいかず始末が悪い。

※前足メンテナンス中のラテ
一応、散歩から戻ると洗面器に入れたぬるま湯で四つ足を洗い、その後雑巾で拭くのが日課だが問題の右前足をオトーサンが握ると痛いらしく「キャン!」と小さな声を出す。そして多少乾いた後にイソジンという消毒薬を綿棒で傷の箇所に塗るが抵抗の反対でこれまた大変なのである。
抵抗の反対とは妙な話だが、オトーサンが小さなイソジンの瓶と綿棒、そしてティッシュ数枚を持ってラテの座っているところにいくと逃げるどころかその前足を差し出すのである(笑)。その真意は治療して欲しいということではなくどうやらイソジンを舐めるのが好きらしいのだ(爆)。
嫌で抵抗されるのも大変だが、大歓迎されイソジンをつけようとする側から綿棒を狙われるのもこれまた大変である(笑)。したがって消毒薬を塗った後はティッシュなどで患部を隠してオトーサンが数分の間握ることにしている...。それにしてもラテは変なワンコである。
ともかくどの程度痛いのか、あるいは気になるのかが分からないから心許ないものの、足を引きずりながら...少々肩を揺らしながら歩いているラテなのだ。ただし例えば砂場などに入るといきなりオトーサンに遊びのポーズをとり、狂ったように駆けずり回るのだから...ま、大したことはないと思う。しかしその後はまた足を綺麗にしなければならず、このループがいつまで続くのだろうかと些かうんざりする。
それにこのところ大変雨が多くてまるで入梅の時期のようだった。無論雨でも散歩は欠かせないからとオトーサンは苦にもならないが、レインコートを着せられて雨の中を歩くのがラテは大の苦手なのである。

※雨の中、レインコートを着てコーヒーショップで一休み
何度か紹介したことがあるが、とにかくレインコートを着せると体がカチカチに堅くなる(笑)。しばらくはブルブルブルと体を揺すってレインコートを落とそうとするが、外に出ること自体は嫌がらずに出る。しかし特に朝の散歩はその出だしから違うパターンになるから面白い。
そしていつもは通勤のために出かける女房と一緒に駅まで歩き、そこからオトーサンとラテとの散歩が始まる。駅まで歩いて7,8分の間、ラテは女房にまとわりつきオヤツなどをねだりながら実に楽しそうに歩くのだ。しかしそれは雨が降っていない、レインコートを着ていない時の話で、雨降りだからとレインコートを着せて外に出るとラテは女房の向かう方向とは真逆な方にスタスタと歩きはじめる...。
そちらにはすぐ小さな公園があり、階段を登っていくと狭いながらも芝生のエリアがあるのだがラテはそこでオシッコをし、状況が許せばウンチも済ませて少しでも早く帰りたいのだ。しかし雨でそこら辺が水浸しの場合にはやはりウンチはやりにくいらしくある日曜日の朝はオシッコだけだった。だから時間はものの15分程度で散歩は終わりとなった。そしてその日の夕方もまたまた雨だったが、朝と同じコースでは物足りないだろうとオトーサンはわざわざ遊歩道に連れ出してみた...。
いつもの場所あたりでオシッコを済ませたラテはありがたいことにウンチも早々に済ませてくれた。しかし家を出てからまだ5分程度しか歩いていない。いくら雨だからと言ってもこのままUターンしてはラテが可哀想だと考え、そのままいつもの公園にでも行こうかと歩きはじめたがラテがリードを引いて動かないのである。
動かないどころか、彼女は元来た方角にリードを引き、早く帰ろうと催促する始末(笑)。
そうまでして散歩に行きたくないというラテを引っ張って歩くのもオトーサンたちの真意ではないからと喜んでそのまま自宅に向かったが、ラテの歩く速度は行きよりも速いのだから笑ってしまう。
しかしこうしたパターンも破られるときがある。
3月9日の火曜日、オトーサンたちの住んでいる地域はミゾレ交じりの雨が次第に雪となり、一時はかなり激しく降ってきた。路面はかなり濡れているため夕方の時点で積もってはいないが人や車が通らない遊歩道の一郭などはうっすらと白くなっている...。
こんな天気でも散歩に出なければならないとは因果なことだがこればかりは仕方がない。まずは例によって硬直しているラテにレインコートを着せて外に出る。朝の散歩が短時間だったからとオトーサンはいつもの公園に向かおうと考えたものの例によってこの天気だからラテは途中で引き返すに違いないとも予測していた。
実際に歩きはじめるとミゾレ交じりの雪がコンクリートにも重なり裸足で歩いているラテの姿は見ているだけでこちらが風邪をひきそうである(笑)。それに足の傷も治っていないから辛いのではないかと気にかけたがその日に限ってラテは雨が入らないようにと耳を倒し、目を細めながらもスタスタとオトーサンの少し前を元気に歩くのだ。
その何とも健気な姿を眺めていたオトーサンはあることにハタと気がついた。ラテもそうだが...ワンコはどういうわけか雪が大好きである。その雪も何度かの体験で感触やらを知ったラテはいまオトーサンと向かっているいつもの公園一面がその雪で真っ白になっているであろうことを期待しているのではないか...と。
もしかしたらラテの脳裏には一面真っ白の公園がイメージされているのかも...(笑)。
この突飛でもないオトーサンの推理も満更ではないことが次第に分かってきた。なぜなら公園が近くになるにつれラテの歩くスピードは落ちるどころか早まり「ハアハア」と興奮している様子なのだ。

※3月9日の火曜日の夕刻、いつもの公園はうっすらと白くなっていた
公園が一望できるところまでくると残念ながら「一面真っ白」にはなっていないものの一部は積雪、一部は沼地のようになっており歩くには一番汚れるパターンである。
見るとコーギー犬のシンちゃんが一番乗りしていたがラテは向こうで雪だるまを作っている子供達を発見してそちらにリードを引く。
近くまで寄ってみると女の子と男の子の兄妹らしき2人が汚れ気味の雪だるまを固めている最中だったし、これまで会ったことがない子供たちだったからオトーサンはリードを短めに保持するがラテは尻尾をブルンブルン振り、口を大きく開けキラキラの笑顔で近づこうとする。

※雪の感触を楽しむラテ
そのとき女の子が「あら、可愛い!」とラテに声をかけてくれた。オトーサンは「こんにちは」と挨拶しながら「ワンちゃん、怖くない?」と聞くと「大好き。お婆ちゃんちに小さい犬がいるの...」と笑顔でラテに両手を出す。
これなら大丈夫と判断したオトーサンは少しリードを緩めるとラテは嬉しそうに腰を落としている女の子の両腕に抱かれてその口元をペロッとなめた...。
オトーサンがリードを引こうとすると今度は女の子の方がニコニコしながらラテに近づくので続けてペロッが数回...。
ラテの表情と女の子の表情の両方共にとてもいい顔をしていたからこんなシーンを写真に収めたいとも思ったが傘をさし、すでに暗くなりつつあるからと諦めた。
オトーサンは女の子にお礼を言い、その場を離れたがちょっとした感動の一瞬だった。
こんな悪天候の散歩にもほんの小さな暖かい出来事もあるものなのだ...。
傷云々は別にしても時々ラテは前歯を上手に使い、肉球や足の腱などを「ガシガシ」「ペロペロ」と囓りメンテナンスしている。ただしそれも過ぎると今回みたいに肉球の間、人間でいえば土踏まずといった箇所になるのか...毛があるものの肉球とは違ってかなり柔い箇所を掻き壊してしまうこともある。
少し良くなると今度は痒くなるのだろうか、またまた血が滲んでしまうことになるがこればかりは包帯を巻いておくわけにもいかず始末が悪い。

※前足メンテナンス中のラテ
一応、散歩から戻ると洗面器に入れたぬるま湯で四つ足を洗い、その後雑巾で拭くのが日課だが問題の右前足をオトーサンが握ると痛いらしく「キャン!」と小さな声を出す。そして多少乾いた後にイソジンという消毒薬を綿棒で傷の箇所に塗るが抵抗の反対でこれまた大変なのである。
抵抗の反対とは妙な話だが、オトーサンが小さなイソジンの瓶と綿棒、そしてティッシュ数枚を持ってラテの座っているところにいくと逃げるどころかその前足を差し出すのである(笑)。その真意は治療して欲しいということではなくどうやらイソジンを舐めるのが好きらしいのだ(爆)。
嫌で抵抗されるのも大変だが、大歓迎されイソジンをつけようとする側から綿棒を狙われるのもこれまた大変である(笑)。したがって消毒薬を塗った後はティッシュなどで患部を隠してオトーサンが数分の間握ることにしている...。それにしてもラテは変なワンコである。
ともかくどの程度痛いのか、あるいは気になるのかが分からないから心許ないものの、足を引きずりながら...少々肩を揺らしながら歩いているラテなのだ。ただし例えば砂場などに入るといきなりオトーサンに遊びのポーズをとり、狂ったように駆けずり回るのだから...ま、大したことはないと思う。しかしその後はまた足を綺麗にしなければならず、このループがいつまで続くのだろうかと些かうんざりする。
それにこのところ大変雨が多くてまるで入梅の時期のようだった。無論雨でも散歩は欠かせないからとオトーサンは苦にもならないが、レインコートを着せられて雨の中を歩くのがラテは大の苦手なのである。

※雨の中、レインコートを着てコーヒーショップで一休み
何度か紹介したことがあるが、とにかくレインコートを着せると体がカチカチに堅くなる(笑)。しばらくはブルブルブルと体を揺すってレインコートを落とそうとするが、外に出ること自体は嫌がらずに出る。しかし特に朝の散歩はその出だしから違うパターンになるから面白い。
そしていつもは通勤のために出かける女房と一緒に駅まで歩き、そこからオトーサンとラテとの散歩が始まる。駅まで歩いて7,8分の間、ラテは女房にまとわりつきオヤツなどをねだりながら実に楽しそうに歩くのだ。しかしそれは雨が降っていない、レインコートを着ていない時の話で、雨降りだからとレインコートを着せて外に出るとラテは女房の向かう方向とは真逆な方にスタスタと歩きはじめる...。
そちらにはすぐ小さな公園があり、階段を登っていくと狭いながらも芝生のエリアがあるのだがラテはそこでオシッコをし、状況が許せばウンチも済ませて少しでも早く帰りたいのだ。しかし雨でそこら辺が水浸しの場合にはやはりウンチはやりにくいらしくある日曜日の朝はオシッコだけだった。だから時間はものの15分程度で散歩は終わりとなった。そしてその日の夕方もまたまた雨だったが、朝と同じコースでは物足りないだろうとオトーサンはわざわざ遊歩道に連れ出してみた...。
いつもの場所あたりでオシッコを済ませたラテはありがたいことにウンチも早々に済ませてくれた。しかし家を出てからまだ5分程度しか歩いていない。いくら雨だからと言ってもこのままUターンしてはラテが可哀想だと考え、そのままいつもの公園にでも行こうかと歩きはじめたがラテがリードを引いて動かないのである。
動かないどころか、彼女は元来た方角にリードを引き、早く帰ろうと催促する始末(笑)。
そうまでして散歩に行きたくないというラテを引っ張って歩くのもオトーサンたちの真意ではないからと喜んでそのまま自宅に向かったが、ラテの歩く速度は行きよりも速いのだから笑ってしまう。
しかしこうしたパターンも破られるときがある。
3月9日の火曜日、オトーサンたちの住んでいる地域はミゾレ交じりの雨が次第に雪となり、一時はかなり激しく降ってきた。路面はかなり濡れているため夕方の時点で積もってはいないが人や車が通らない遊歩道の一郭などはうっすらと白くなっている...。
こんな天気でも散歩に出なければならないとは因果なことだがこればかりは仕方がない。まずは例によって硬直しているラテにレインコートを着せて外に出る。朝の散歩が短時間だったからとオトーサンはいつもの公園に向かおうと考えたものの例によってこの天気だからラテは途中で引き返すに違いないとも予測していた。
実際に歩きはじめるとミゾレ交じりの雪がコンクリートにも重なり裸足で歩いているラテの姿は見ているだけでこちらが風邪をひきそうである(笑)。それに足の傷も治っていないから辛いのではないかと気にかけたがその日に限ってラテは雨が入らないようにと耳を倒し、目を細めながらもスタスタとオトーサンの少し前を元気に歩くのだ。
その何とも健気な姿を眺めていたオトーサンはあることにハタと気がついた。ラテもそうだが...ワンコはどういうわけか雪が大好きである。その雪も何度かの体験で感触やらを知ったラテはいまオトーサンと向かっているいつもの公園一面がその雪で真っ白になっているであろうことを期待しているのではないか...と。
もしかしたらラテの脳裏には一面真っ白の公園がイメージされているのかも...(笑)。
この突飛でもないオトーサンの推理も満更ではないことが次第に分かってきた。なぜなら公園が近くになるにつれラテの歩くスピードは落ちるどころか早まり「ハアハア」と興奮している様子なのだ。

※3月9日の火曜日の夕刻、いつもの公園はうっすらと白くなっていた
公園が一望できるところまでくると残念ながら「一面真っ白」にはなっていないものの一部は積雪、一部は沼地のようになっており歩くには一番汚れるパターンである。
見るとコーギー犬のシンちゃんが一番乗りしていたがラテは向こうで雪だるまを作っている子供達を発見してそちらにリードを引く。
近くまで寄ってみると女の子と男の子の兄妹らしき2人が汚れ気味の雪だるまを固めている最中だったし、これまで会ったことがない子供たちだったからオトーサンはリードを短めに保持するがラテは尻尾をブルンブルン振り、口を大きく開けキラキラの笑顔で近づこうとする。

※雪の感触を楽しむラテ
そのとき女の子が「あら、可愛い!」とラテに声をかけてくれた。オトーサンは「こんにちは」と挨拶しながら「ワンちゃん、怖くない?」と聞くと「大好き。お婆ちゃんちに小さい犬がいるの...」と笑顔でラテに両手を出す。
これなら大丈夫と判断したオトーサンは少しリードを緩めるとラテは嬉しそうに腰を落としている女の子の両腕に抱かれてその口元をペロッとなめた...。
オトーサンがリードを引こうとすると今度は女の子の方がニコニコしながらラテに近づくので続けてペロッが数回...。
ラテの表情と女の子の表情の両方共にとてもいい顔をしていたからこんなシーンを写真に収めたいとも思ったが傘をさし、すでに暗くなりつつあるからと諦めた。
オトーサンは女の子にお礼を言い、その場を離れたがちょっとした感動の一瞬だった。
こんな悪天候の散歩にもほんの小さな暖かい出来事もあるものなのだ...。
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