ラテ飼育格闘日記(160)
早いものでこの「ラテ日記」も本年最後の回となった。ところでラテとの生活はそれはそれで毎日単調なようでも様々な出来事や多くの人たちと出会うことでもあり刺激的な日々が続く。しかしそれは飼い主のオトーサン側の言いぐさであって、はたしてラテ自身が現状に満足しているのかを考えると少々心許ないとも思う。
オトーサンの1日はラテに始まりラテに終わる。これは言葉の綾ではなく現実なのだ...。そしてそれが丸3年も続いたことになるがオトーサンのラテに対する気持ちは益々深く広くなっていくようで自分でもこれでよいのか...と思うことしきりである(笑)。
朝は小一時間、夕方は季節によるものの1時間半ほどの散歩をラテと共に過ごす。
さて、一時代昔のワンコは番犬ということも含めて何らかの役割、仕事を持っていた。ワンコを飼うということは単なるステータスとか愛玩のためだけというケースは大変少なかったように思う。
牧羊犬とか牧畜犬なら放牧している羊や牛といった動物を追いまとめつつ、これらを狙いにやってくる動物を追い払う役割を持っていた。あるいは猟犬なら獲物の臭いを追い居場所を示し、猟師がしとめた獲物を回収するという仕事があった。
無論現代でもご承知のように警察犬とか盲導犬などよく知られているような人にとって大切な役割を果たすべき訓練を受けたワンコもいる。しかしペットブームとして認識されている多くのワンコたちの役割はただひとつ、家族を癒すということが最大の仕事となっているに違いない。無論それが悪いわけではないし、そのために改良し生み出された小型犬種も存在するわけだ。
しかしラテのような中型犬がオトーサンたちを癒すだけが生き甲斐...というのではラテが可哀想だ(笑)。


※ラテのご機嫌ショット二題。上はハリーちゃんと久しぶりに会ったので勇んでご挨拶。下はマキちゃんとチューとベロベロを続けるラテ(笑)
日常は朝晩の散歩以外オトーサンが階下に降り、キッチンで食事をするなどの時間帯を別にすればラテはひとりで静かに寝ている。無論熟睡しているかは不明だし時には出窓のたたきに乗り、外を行き来する人たちやワンコに吠えたりもするが大概は大人しく過ごしている。だからこそ散歩の時間はオトーサンと共同で作る大きなイベントのはずなのだが、ただ単に道を歩き、地べたをクンクンするだけではいかにも単調だと思うのだ。
だから夕食後には少しの時間でもラテと室内でいろいろな遊びをすることにしたが、いまでは食事が一段落するとラテはオトーサンに向かい熱い視線を送ると共に「ウー...ウァン!」と遊びたいという意思を示すようになった。
それはそれで可愛いし良いのだが問題はどんな遊びをするかだ...。
これまで様々な遊びを試してみたがやはり一番はボールを使ったもののようだ。ただしそのボールも野外でオトーサンが投げた物を咥えて持ってくる...といったことならともかく室内ではいろいろと制約もあるしボールの大きさや堅さに好き嫌いがあることも分かった。
テニスボールほどの大きさだとやはりラテには少々大きすぎて咥えるのに苦労するからか飽きやすいのだ。またそうした堅いボールより弾力があるボールの方が好みなのはわかっている。とはいえ単純にプラスチック製の柔らかいものだと目を離した隙に囓って飲み込んでしまった前科もあるからと今は直径5センチほどで簡単には食いちぎれない天然ゴム製のボールを使っている。
このボールを使った遊びにはいくつかのバリエーションがあるが、その第一は何といってもボール投げ...。とはいえ狭いリビングで野外みたいなことはできないからとオトーサンが考案したのがボールを壁付近の床に向かって角度を考えて投げ、それを壁に跳ね返させて手元に戻ってくるような投げ方をすることだ。
このとき、壁に跳ね返ったボールをラテがダイレクトキャッチしたら小さなオヤツをあげるというわけである。これがいまのところラテ一番のお気に入り室内遊びなのだ。
※ラテとオトーサンの室内ボールキャッチング!iPhone 3GSによる撮影
大変短い距離だがワンコの動体視力はなかなかのもので、かなり強く跳ね返ったボールも上手にキャッチする。それを咥えてオトーサンの掌にきちんと戻すとご褒美が出るわけ...。
気分屋のラテはスタート直後は大変よい成績を示すが、そのうちにオトーサンがボールを投げてラテがキャッチするといったコンピネーションプレーを無視し、ひとり遊びに専念する(笑)。
ボールを咥えては頭を振り、その反動でボールを投げたり1度咥えたボールを床にドリブルして咥え直したり、あるいは前足とか鼻面で強く押してボールを転がしてから追いかけるといった仕草を続ける。そして疲れると床に腹ばいになったままボールを口に咥えてフガフガと遊ぶといった具合だ。
余談ながらオトーサンは強く思うのだがラテには “ネコ文化” なるものが伝わっているのかも知れない...。
このボールを自分で転がして追いかける仕草はネコそのものだし、両手前足あるいは片足で顔を洗うような仕草もまるでネコだ。
ラテとニャンコの因縁?については「ワンコの”ラテ” 飼育格闘日記(19)」にご紹介したが、生後3ヶ月程度の多感なときネコが7匹も行き来する環境で育ち、お婆ちゃんネコたちにちょっかいを出して猫パンチを食らっていたラテだというからネコの仕草や生活様式を見よう見まねで受け入れたと考えてもあまり不自然ではないように思うのだが...。

※砂場でオトーサンと遊ぶラテ。それにしてもその目の真剣なこと!
その他、ボールを床に敷いた布の下に隠して探させたり、投げるふりをしてオトーサンの脇の下などにボールを隠して探させたりとバリエーションは工夫しているつもりだが正直ネタも切れた(笑)。最近では投げたふりをしてもそのボールが何処にあるかを知っているからダイレクトにオトーサンの脇の下あたりを探りに来る(爆)。
しかしオトーサンが工夫すればするほどラテの好奇心や知能はまだまだ進展・発達するように思えるからもっと新しい遊びを考え出さなければならないと痛感しているこの頃なのである。
ラテを単なる愛玩犬で終わらせないためにもオトーサンの奮闘は来年も続くのであった...。
では皆さん...よいお年を!
そして来年も「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」をよろしくお願いいたします。
オトーサンの1日はラテに始まりラテに終わる。これは言葉の綾ではなく現実なのだ...。そしてそれが丸3年も続いたことになるがオトーサンのラテに対する気持ちは益々深く広くなっていくようで自分でもこれでよいのか...と思うことしきりである(笑)。
朝は小一時間、夕方は季節によるものの1時間半ほどの散歩をラテと共に過ごす。
さて、一時代昔のワンコは番犬ということも含めて何らかの役割、仕事を持っていた。ワンコを飼うということは単なるステータスとか愛玩のためだけというケースは大変少なかったように思う。
牧羊犬とか牧畜犬なら放牧している羊や牛といった動物を追いまとめつつ、これらを狙いにやってくる動物を追い払う役割を持っていた。あるいは猟犬なら獲物の臭いを追い居場所を示し、猟師がしとめた獲物を回収するという仕事があった。
無論現代でもご承知のように警察犬とか盲導犬などよく知られているような人にとって大切な役割を果たすべき訓練を受けたワンコもいる。しかしペットブームとして認識されている多くのワンコたちの役割はただひとつ、家族を癒すということが最大の仕事となっているに違いない。無論それが悪いわけではないし、そのために改良し生み出された小型犬種も存在するわけだ。
しかしラテのような中型犬がオトーサンたちを癒すだけが生き甲斐...というのではラテが可哀想だ(笑)。


※ラテのご機嫌ショット二題。上はハリーちゃんと久しぶりに会ったので勇んでご挨拶。下はマキちゃんとチューとベロベロを続けるラテ(笑)
日常は朝晩の散歩以外オトーサンが階下に降り、キッチンで食事をするなどの時間帯を別にすればラテはひとりで静かに寝ている。無論熟睡しているかは不明だし時には出窓のたたきに乗り、外を行き来する人たちやワンコに吠えたりもするが大概は大人しく過ごしている。だからこそ散歩の時間はオトーサンと共同で作る大きなイベントのはずなのだが、ただ単に道を歩き、地べたをクンクンするだけではいかにも単調だと思うのだ。
だから夕食後には少しの時間でもラテと室内でいろいろな遊びをすることにしたが、いまでは食事が一段落するとラテはオトーサンに向かい熱い視線を送ると共に「ウー...ウァン!」と遊びたいという意思を示すようになった。
それはそれで可愛いし良いのだが問題はどんな遊びをするかだ...。
これまで様々な遊びを試してみたがやはり一番はボールを使ったもののようだ。ただしそのボールも野外でオトーサンが投げた物を咥えて持ってくる...といったことならともかく室内ではいろいろと制約もあるしボールの大きさや堅さに好き嫌いがあることも分かった。
テニスボールほどの大きさだとやはりラテには少々大きすぎて咥えるのに苦労するからか飽きやすいのだ。またそうした堅いボールより弾力があるボールの方が好みなのはわかっている。とはいえ単純にプラスチック製の柔らかいものだと目を離した隙に囓って飲み込んでしまった前科もあるからと今は直径5センチほどで簡単には食いちぎれない天然ゴム製のボールを使っている。
このボールを使った遊びにはいくつかのバリエーションがあるが、その第一は何といってもボール投げ...。とはいえ狭いリビングで野外みたいなことはできないからとオトーサンが考案したのがボールを壁付近の床に向かって角度を考えて投げ、それを壁に跳ね返させて手元に戻ってくるような投げ方をすることだ。
このとき、壁に跳ね返ったボールをラテがダイレクトキャッチしたら小さなオヤツをあげるというわけである。これがいまのところラテ一番のお気に入り室内遊びなのだ。
※ラテとオトーサンの室内ボールキャッチング!iPhone 3GSによる撮影
大変短い距離だがワンコの動体視力はなかなかのもので、かなり強く跳ね返ったボールも上手にキャッチする。それを咥えてオトーサンの掌にきちんと戻すとご褒美が出るわけ...。
気分屋のラテはスタート直後は大変よい成績を示すが、そのうちにオトーサンがボールを投げてラテがキャッチするといったコンピネーションプレーを無視し、ひとり遊びに専念する(笑)。
ボールを咥えては頭を振り、その反動でボールを投げたり1度咥えたボールを床にドリブルして咥え直したり、あるいは前足とか鼻面で強く押してボールを転がしてから追いかけるといった仕草を続ける。そして疲れると床に腹ばいになったままボールを口に咥えてフガフガと遊ぶといった具合だ。
余談ながらオトーサンは強く思うのだがラテには “ネコ文化” なるものが伝わっているのかも知れない...。
このボールを自分で転がして追いかける仕草はネコそのものだし、両手前足あるいは片足で顔を洗うような仕草もまるでネコだ。
ラテとニャンコの因縁?については「ワンコの”ラテ” 飼育格闘日記(19)」にご紹介したが、生後3ヶ月程度の多感なときネコが7匹も行き来する環境で育ち、お婆ちゃんネコたちにちょっかいを出して猫パンチを食らっていたラテだというからネコの仕草や生活様式を見よう見まねで受け入れたと考えてもあまり不自然ではないように思うのだが...。

※砂場でオトーサンと遊ぶラテ。それにしてもその目の真剣なこと!
その他、ボールを床に敷いた布の下に隠して探させたり、投げるふりをしてオトーサンの脇の下などにボールを隠して探させたりとバリエーションは工夫しているつもりだが正直ネタも切れた(笑)。最近では投げたふりをしてもそのボールが何処にあるかを知っているからダイレクトにオトーサンの脇の下あたりを探りに来る(爆)。
しかしオトーサンが工夫すればするほどラテの好奇心や知能はまだまだ進展・発達するように思えるからもっと新しい遊びを考え出さなければならないと痛感しているこの頃なのである。
ラテを単なる愛玩犬で終わらせないためにもオトーサンの奮闘は来年も続くのであった...。
では皆さん...よいお年を!
そして来年も「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」をよろしくお願いいたします。
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