ラテ飼育格闘日記(159)
先週12月10日はオトーサンたちにとって記念すべき日であった。それはちょうど3年前のこの日、引越の荷物もまだまだ片付いていない我が家に生後6ヶ月というラテが来た日だからである。あれから3年、文字通り怒濤のような日々が続いたが手前味噌ながらラテはよいワンコに育ったように思う。
あの日、車に酔って途中で吐いたというラテだったが我が家に連れてこられたとき、口を大きく開けて少々身をよじりながらオトーサンたちに近寄った。その姿はオトーサンにはいささか照れているようにも思えた。
オトーサンたちも初めての体験でいささか緊張していたはずだが、ラテも茨城県から車で運ばれたこともあって環境が変わったことから緊張気味だったはずだ。

※2006年12月10日、我が家に到着したばかりのラテ
オトーサンは早速その当日、まだ明るいうちにこれまた初めての散歩を体験した。
まさしく「これが愛犬との散歩か!?」という感激と共に、ラテの行動のすべてが新鮮だったことを思い出す。
とはいえその小1ヶ月前より数冊の飼育書を買い込み、飼い主としてリーダーとしての心構えは勿論、散歩時のリードの扱い方や拾い食い防止の方法あるいは甘噛みへの対処などなどの基本を頭にたたき込み意気込んでいたのも事実だった。しかし今から思えばそうしたマニュアル本的なノウハウの多くは役に立たず、オトーサンを悩ませることになる。
オトーサンの対処がまずいのか、あるいはこのワンコが特別な奴なのか?と悩んだこともあった(笑)。
なにしろワンコを飼ったことはこれまでまったくなく、ある意味「ワンコは全部ワンコ」として同類項であり犬種の違いはあるにせよ1匹ずつ性格が違うといったことに気が回らなかったのである。したがって飼育本のようにはいかずにオトーサンも悩んだが、ラテも環境ががらりと違っただけでなくビギナーな飼い主に大きな戸惑いを覚えたに違いない。
それからあっというまに3年が経った...。今から思えばあのとき「ああすればよかった」とか「対処が間違っていたかも...」と思う点もあるものの幸いなことにラテはオトーサンたちにとって良い子に育ったといえる。
くどいようだがラテ以外の経験がないので他のワンコと比較がままならないものの100%室内飼いしている愛犬としては随分と手間がかからなくなった。
まずはいわゆる「無駄吠え」をしないことだ。勿論「無駄」というのは人間側の言いぐさでありワンコにとっては何らかの吠える原因・意味があるからこその行為なのだが、飼い主から見れば何故吠えているかが分からないからこそ「無駄吠え」と捕らえてしまう。
ラテは出窓のたたきに乗りガラス越しに向こうを通る人たちを観察しつつ気になる人や動物が通ると警戒心なのか...吠える。
その対象は嫌いなワンコだったり、気になる猫やカラスだったりするし、窓のすぐ下が我が家の玄関に続く階段があることでもあり、ここを通る人に対しては「無断で通るな」とばかり、まず吠える。

※出窓のたたきに陣取って外を眺めるラテ
無論常に出窓のたたきにいるわけではないが、これはこれで正直優秀な番犬である。それに面白いといっては語弊があるものの、通り過ぎる人に対して常に吠えるわけではない。ラテの判断で「怪しい」「怖い」「危険」など警戒心を持つ相手に吠えると思われるが、そのラテが吠える相手をオトーサンが2階から観察すると「なるほど...」と思うことが多いのである。
例えば腰が曲がっている老人、長身で猫背の男性、同じ場所を行ったり来たりと挙動不審の人、荷物を不自然に多く持っているとか、あるいは服装が特別であるとか何らかの要因でラテにとっては不審感をいだいたからに他ならない。
例えば運動のためのなのか、遊歩道を後ろ向きに歩いている男には絶対に吠える(笑)。
最初は杖をついている人、車椅子、カートを引いている老人、警備員など制服を着ている人、作業着の人などにも吠えたがラテにとってそれらは未知の対象だったに違いない。それは人ばかりでなく石垣、積雪、落ち葉、木の枝、ビニール袋、枯れ枝、タバコの吸い殻などなど1度は触れ、困ったことだが口に入れて確かめ、何が安全で何が食べられるかを学習していったに違いない。
例えばカバーをかけて置いてあった自転車やバイクを恐がり、その脇を通ることを嫌がったラテだったが1度それは安全なものであり危害は加えないとわかると次には鼻でつついて行くといった具合に...。
こうしたケースを別にするとラテは室内で吠え続けるといったことはほとんどない。
オトーサンたちにいわゆる要求吠え、例えば「ボール遊びしたい」とか「オヤツ頂戴」といった場合に独特の「ウァン、オーン!」といった声を出すが鳴きやまないといった吠え方はしないし夜も体調が悪い時を別にすれば静かにひとりで寝てくれる。これは本当にありがたい。
逆にたまたま2階にあるオトーサンたちの寝室にラテを呼ぶことがあっても一時期オカーサンの布団の上で喜びながら遊んでいてもどういうわけか一時が過ぎると階下の自分の部屋...リビングに降りていくのだから面白い(苦笑)。

※リビングのマッサージチェアはラテのベッドでもある。前記の写真もそうだが、ラテは左前足で右前足を抱え込むのが癖のようだ
また遊びとしてオカーサンの履いているソックスやスリッパを狙って振り回すことはあるが、幼犬時代のように何でもかまわず囓ったりすることはなくなった。したがって飲み込む可能性があるとか尖ったものなど危険なものはリビングに置いていないものの日常は安心して遊ばせておけるし出窓のたたき、床、マッサージチェアそしてハウス(クレート)とその時の体調やら気分によってだろうが寝場所を変えながら1日中静かにしているのだから良い子である。
そしてあれほど苦労した拾い食いも完全になくなったとは言いがたいが、何でも口に入れようとはしなくなったので散歩が大分楽になった。

※散歩中にオトーサンの膝を鼻先でツンと突いて気を引く(笑)
いま注意をしていることといえば、すれ違う他のワンコに対してフレンドリーではない場合が多いということか(笑)。
無論友達ワンコやこれまで鼻面を付き合わせて遊ぼうのポーズをとったことのあるワンコには吠えたりすることはないものの、未知のワンコには自分から唸り吠えかかることがあるので安心はできない。
ただし人間に対しては攻撃性を持っているわけではないが、誰にでも尻尾を振って寄っていく...といったタイプのワンコではない。したがって初対面の人間が手を出そうとでもすれば当然唸る。
性格が多少臆病なのだろうか、ラテの脇を通り過ぎる人間に対してその人の顔を見上げ値踏みでもするように観察するのが常なのだ。そのとき通り過ぎる人がラテに関心がなく無視すれば吠えることはないが、例えば好意であってもラテと視線を合わせて「あら、かわいい」とかなんとか声をかけたり手を出そうとすると必ずといってもよいくらいに唸ったり吠えたりする(笑)。しかしそれが子供の場合、初対面でも尻尾とお尻を振りながら耳を倒し、低姿勢になって自分から近づこうとするのだからその違いは興味深い...。
したがって相性が悪いワンコや初対面のワンコと対峙するときに十分注意すれば散歩を楽しむことができるようになった。
毎日の教育やら訓練といったことも重要だが、時間が解決してくれるといった面も多いことをつくづくと感じている。
いま最大の問題があるとすれば、それはオトーサンの体力である。
なにしろ最近では左足の膝が痛んで困る。それでも「今日の散歩は休み」というわけにもいかず、オトーサンは湿布をした上にサポータを巻いて出かけるのである。
本音は一週間くらい温泉にでも浸かってゆっくりしたいところだが...嗚呼...ラテが階下で散歩に行こうと吠えている(笑)。
あの日、車に酔って途中で吐いたというラテだったが我が家に連れてこられたとき、口を大きく開けて少々身をよじりながらオトーサンたちに近寄った。その姿はオトーサンにはいささか照れているようにも思えた。
オトーサンたちも初めての体験でいささか緊張していたはずだが、ラテも茨城県から車で運ばれたこともあって環境が変わったことから緊張気味だったはずだ。

※2006年12月10日、我が家に到着したばかりのラテ
オトーサンは早速その当日、まだ明るいうちにこれまた初めての散歩を体験した。
まさしく「これが愛犬との散歩か!?」という感激と共に、ラテの行動のすべてが新鮮だったことを思い出す。
とはいえその小1ヶ月前より数冊の飼育書を買い込み、飼い主としてリーダーとしての心構えは勿論、散歩時のリードの扱い方や拾い食い防止の方法あるいは甘噛みへの対処などなどの基本を頭にたたき込み意気込んでいたのも事実だった。しかし今から思えばそうしたマニュアル本的なノウハウの多くは役に立たず、オトーサンを悩ませることになる。
オトーサンの対処がまずいのか、あるいはこのワンコが特別な奴なのか?と悩んだこともあった(笑)。
なにしろワンコを飼ったことはこれまでまったくなく、ある意味「ワンコは全部ワンコ」として同類項であり犬種の違いはあるにせよ1匹ずつ性格が違うといったことに気が回らなかったのである。したがって飼育本のようにはいかずにオトーサンも悩んだが、ラテも環境ががらりと違っただけでなくビギナーな飼い主に大きな戸惑いを覚えたに違いない。
それからあっというまに3年が経った...。今から思えばあのとき「ああすればよかった」とか「対処が間違っていたかも...」と思う点もあるものの幸いなことにラテはオトーサンたちにとって良い子に育ったといえる。
くどいようだがラテ以外の経験がないので他のワンコと比較がままならないものの100%室内飼いしている愛犬としては随分と手間がかからなくなった。
まずはいわゆる「無駄吠え」をしないことだ。勿論「無駄」というのは人間側の言いぐさでありワンコにとっては何らかの吠える原因・意味があるからこその行為なのだが、飼い主から見れば何故吠えているかが分からないからこそ「無駄吠え」と捕らえてしまう。
ラテは出窓のたたきに乗りガラス越しに向こうを通る人たちを観察しつつ気になる人や動物が通ると警戒心なのか...吠える。
その対象は嫌いなワンコだったり、気になる猫やカラスだったりするし、窓のすぐ下が我が家の玄関に続く階段があることでもあり、ここを通る人に対しては「無断で通るな」とばかり、まず吠える。

※出窓のたたきに陣取って外を眺めるラテ
無論常に出窓のたたきにいるわけではないが、これはこれで正直優秀な番犬である。それに面白いといっては語弊があるものの、通り過ぎる人に対して常に吠えるわけではない。ラテの判断で「怪しい」「怖い」「危険」など警戒心を持つ相手に吠えると思われるが、そのラテが吠える相手をオトーサンが2階から観察すると「なるほど...」と思うことが多いのである。
例えば腰が曲がっている老人、長身で猫背の男性、同じ場所を行ったり来たりと挙動不審の人、荷物を不自然に多く持っているとか、あるいは服装が特別であるとか何らかの要因でラテにとっては不審感をいだいたからに他ならない。
例えば運動のためのなのか、遊歩道を後ろ向きに歩いている男には絶対に吠える(笑)。
最初は杖をついている人、車椅子、カートを引いている老人、警備員など制服を着ている人、作業着の人などにも吠えたがラテにとってそれらは未知の対象だったに違いない。それは人ばかりでなく石垣、積雪、落ち葉、木の枝、ビニール袋、枯れ枝、タバコの吸い殻などなど1度は触れ、困ったことだが口に入れて確かめ、何が安全で何が食べられるかを学習していったに違いない。
例えばカバーをかけて置いてあった自転車やバイクを恐がり、その脇を通ることを嫌がったラテだったが1度それは安全なものであり危害は加えないとわかると次には鼻でつついて行くといった具合に...。
こうしたケースを別にするとラテは室内で吠え続けるといったことはほとんどない。
オトーサンたちにいわゆる要求吠え、例えば「ボール遊びしたい」とか「オヤツ頂戴」といった場合に独特の「ウァン、オーン!」といった声を出すが鳴きやまないといった吠え方はしないし夜も体調が悪い時を別にすれば静かにひとりで寝てくれる。これは本当にありがたい。
逆にたまたま2階にあるオトーサンたちの寝室にラテを呼ぶことがあっても一時期オカーサンの布団の上で喜びながら遊んでいてもどういうわけか一時が過ぎると階下の自分の部屋...リビングに降りていくのだから面白い(苦笑)。

※リビングのマッサージチェアはラテのベッドでもある。前記の写真もそうだが、ラテは左前足で右前足を抱え込むのが癖のようだ
また遊びとしてオカーサンの履いているソックスやスリッパを狙って振り回すことはあるが、幼犬時代のように何でもかまわず囓ったりすることはなくなった。したがって飲み込む可能性があるとか尖ったものなど危険なものはリビングに置いていないものの日常は安心して遊ばせておけるし出窓のたたき、床、マッサージチェアそしてハウス(クレート)とその時の体調やら気分によってだろうが寝場所を変えながら1日中静かにしているのだから良い子である。
そしてあれほど苦労した拾い食いも完全になくなったとは言いがたいが、何でも口に入れようとはしなくなったので散歩が大分楽になった。

※散歩中にオトーサンの膝を鼻先でツンと突いて気を引く(笑)
いま注意をしていることといえば、すれ違う他のワンコに対してフレンドリーではない場合が多いということか(笑)。
無論友達ワンコやこれまで鼻面を付き合わせて遊ぼうのポーズをとったことのあるワンコには吠えたりすることはないものの、未知のワンコには自分から唸り吠えかかることがあるので安心はできない。
ただし人間に対しては攻撃性を持っているわけではないが、誰にでも尻尾を振って寄っていく...といったタイプのワンコではない。したがって初対面の人間が手を出そうとでもすれば当然唸る。
性格が多少臆病なのだろうか、ラテの脇を通り過ぎる人間に対してその人の顔を見上げ値踏みでもするように観察するのが常なのだ。そのとき通り過ぎる人がラテに関心がなく無視すれば吠えることはないが、例えば好意であってもラテと視線を合わせて「あら、かわいい」とかなんとか声をかけたり手を出そうとすると必ずといってもよいくらいに唸ったり吠えたりする(笑)。しかしそれが子供の場合、初対面でも尻尾とお尻を振りながら耳を倒し、低姿勢になって自分から近づこうとするのだからその違いは興味深い...。
したがって相性が悪いワンコや初対面のワンコと対峙するときに十分注意すれば散歩を楽しむことができるようになった。
毎日の教育やら訓練といったことも重要だが、時間が解決してくれるといった面も多いことをつくづくと感じている。
いま最大の問題があるとすれば、それはオトーサンの体力である。
なにしろ最近では左足の膝が痛んで困る。それでも「今日の散歩は休み」というわけにもいかず、オトーサンは湿布をした上にサポータを巻いて出かけるのである。
本音は一週間くらい温泉にでも浸かってゆっくりしたいところだが...嗚呼...ラテが階下で散歩に行こうと吠えている(笑)。
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