ラテ飼育格闘日記(154)

ラテの症状がなかなかよくならない。医者から処方された抗生物質と咳止めの錠剤を飲ませたが時折肩を揺らすような...苦しそうな嘔吐とも咳とも取れる行為をする。ただし固形物を吐くことはなく唾液を垂らす程度であることなどから消化器系のトラブルではなく風邪だとオトーサンは睨んでいるのだが...。

 

ラテとはこの11月12日で出会いから丸3年が、そして来月12月10日に我が家に来てから丸3年が経過する。その間多くの出来事があったがラテの成長ぶりは目覚ましくオトーサンたちとの日常も変化の多い毎日となっている。
とにかくエピソード記憶というのか、ラテは記憶力も抜群のようだ。
例えばオトーサンたちの寝室にラテが遊びに来たときそこで遊んだ小さなボールをオトーサンがチェストの上...ラテの視線の届かないところに片付けたことを数ヶ月経った今でも覚えているようで、部屋に入るとその場所を探ろうと後ろ立ちしたりする。無論嗅覚による認識ということも考えられるが感心することしきりである...。
オトーサンたちの行動を四六時中観察しているのは確かでその喜怒哀楽の激しさもワンコとは思えないほどなのだ。
しかし年齢を重ねるに連れて自己というものを確立してきたのだろうし、オトーサンたちとの間に信頼関係が深まれば深まるほどラテに対して言うことを聞かせるのが難しくなってきた。

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※体調がいまいちのラテは散歩の途中にあるベンチで一休み...


いや...言うことを聞かない...というと何だかコントロールできないような印象を与え誤解を招くかも知れないが、別の言い方をするなら「誤魔化しが効かなくなった」といったらよいのか、なかなか御しにくくなってきたのである。
例えば医者から処方された薬...錠剤だが、極々最初の頃は朝夕2回の食事に単純に混ぜておくと苦もなく食べてくれた。なにしろ1回分の量のドッグフードをものの十数秒もかからないでガツガツと食べていたので薬が紛れ込んでいることなど分からず知る由もなかったに違いない。
そのうち食事を吟味するようになってくると混ぜておいた錠剤だけ食器の外に吐き出すようになってきた(笑)。
そうなれば薬を飲ますには最後の手段しかない。それは強制的にラテの口を開け、錠剤を舌の奥に置いてマズルを軽く握る...。ラテはそのままでは苦しいから「ごっくん」を繰り返し薬は胃に収まる...といった具合だ。ただし舌の奥に置かないとマズルの脇から出してしまいかねないので難しい...。

これまた当初は嫌がるもののオトーサンのさせるがままに口を開けていたが次第にこちらの要領が分かってきたのか思うようにさせなくなってきた。オトーサンは一計を案じ、錠剤を指先程度のアイスクリームに乗せたところ今度は素直にゴックンしてくれるようになった。
しかしこれまたラテの方が一枚上手になってきて、アイスクリームがないときヨーグルトで代用しようと口を開けても舌を巻いてしまい錠剤を舌の上に簡単に乗せられないようにしている(笑)。したがって薬を飲ませるのもなかなか大変なのである。
無論ワンコの中には飼い主でさえ口を開けさせたりは勿論、肉球でさえまともに触らせないワンコもいるというから嫌がるにせよ口に入れたオトーサンの指を噛まないラテは良い子なのに違いない...。

さて...ラテの症状だが...。
薬を飲むようになって2日目あたりになるとラテの症状は明らかに咳だとわかるものになってきた。それも乾いたような「コホ、グホッ」といった感じ...。
落ち着いているときはそうでもないが、喜び興奮したり大きく吠えたりした後にはやはりそうした咳がでる。ただし初日のように吐くような肩を大きく上下させるようなことは少なくなってきたので少しは回復に向かってきたのかも知れない。

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※自らハウス(クレート)に入って眠るラテ。早く元気になって!


人間なら具合の悪いときには外出せず、寝ているのが一番だがワンコはそうもいかない。
一応は食欲もあるし熱もないようだ。何よりもウンチも快調なので朝晩の散歩も通常通り出かけることにした。それに何よりもオシッコやウンチをさせなければならない重要なミッションもあるから欠かすわけにもいかないのだ。
というわけで土曜日の朝も夕方も一応連れ出してみるが調子はよくない...。気に入らないワンコとすれ違ったりすると興奮しすぐに咳き込む。
そんな具合だったが夕方いつもの公園にでかけ友達ワンコ数匹がいたものの万一風邪をうつしてはまずいからと本格的な絡みはさせなかった。

ひとしきりベンチで休んでいたとき、ボストンテリアのボビーちゃんを連れたご夫婦と出会った。オトーサンはラテが風邪をひき体調が悪いこと、日中より夜寝ているときに咳き込むことが多いことなどとお話ししたときボビーちゃんのオカーサンが「加湿器をつけると咳が和らぐと思う」とアドバイスをしてくれた。
オトーサンはなぜ気がつかなかったのかと思いながらもお礼を言ってボビーちゃんたちと別れたが、帰宅後早速買ってからほとんど使った事の無かったスチーム式の加湿器を探し出してラテのいるリビングにセットした。
この加湿器は安物なので室内の湿度を感知してスチームの噴出を調整するような機能はなくタンクに水のある限り出し続けるといった単純なものだが、とにかくこの季節...特に室内は乾燥しがちだからと就眠中はずっとONにしておくことにした。

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※オカーサンの寝顔を見つめるラテの眼差しは何て優しいのだろうか


その甲斐があったのか、初日の夜はかなり激しい咳をしていたこともありオトーサンは午前1時半、3時半、そして5時15分頃と3回も目を覚ますはめになりラテの背中をさすったりしたが、加湿器をつけた夜、確かに数回「ゴホゴボ」といった咳をしたものの比較すれば大分楽になったように思えた。
無論ラテの症状が完全に治まったわけではなく前記したように興奮したりするとまだ咳き込むが、友達のコーギー犬、アポロちゃんと走ったり取っ組み合ったりと元気はある。
この咳が一週間以上も続くなら今度は血液検査でもしなければならないと思うが、何とかこの感じで直って欲しいと願っている。
まあ、人間同様1年に一二度風邪をひくこともあるのは生きている証拠だと思っているが、ワンコはその症状を話してくれないだけに心配してしまう。それに人ごとならぬワンコごとではないが、オトーサン自身もこのところ少々風邪気味なのだ...。
オトーサンが万一寝込むようなことになればラテは看病してくれないし(笑)、散歩にも連れて行けなくなる。注意をしなければ...。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員