ラテ飼育格闘日記(151)
10月のとある日曜日、5種混合ワクチン接種のために動物病院に連れたていった。幸いこのところラテは病気らしい病気や怪我をしないこともあって病院へは半年ぶりである。しかしオトーサンたちはついでといっては何だが、もうひとつ心配なことがあった。それは左後ろ足外側に6,7ミリほどの円形の黒いでき物みたいなやつが出来ていたのに気づいたからである。
その日は朝の散歩を終えて帰宅後、朝食をとってからすぐに動物病院へと急いだ。やはり朝一番の方が病院も空いていると判断したからである。
今回の第一目的は毎年この時期に接種する混合ワクチンのためだ。
当日は天気も良くいつもの川沿いの道を歩くがラテはすでにどこに向かっているかを察知しているようで足取りが重く、要所要所でリードを引いてそちらの方向には行きたくないという意思を示す。
とはいえどうしたことか、前回の時と比べるとその抵抗も比較的小さなものだったが、さすがに病院のドアの前では「いやだ!」とばかり腹ばいになる。それをなだめすかして受付を済ませるがチャンスがあればドアから出たいとばかりほふく前進する(笑)。
名前を呼ばれ、病室に入りまずは体重計にもなっている診療台にラテを乗せなければならないが、これがなかなか大変なのだ。やっと乗せ、首輪にオトーサンの指を入れてラテの行動を制御するが、ラテはひと言も吠えることなくオトーサンの肩に抱きついてくる。そのチャンスを医者も逃がさず(笑)、お尻に体温計を入れる...。
幸いラテの体温は問題ない平熱だったので早速ワクチン注射の準備をする。
しかし体重は減っていない様子にオトーサンはため息が出るが、これすべて飼い主の責任なのだから誰に文句をいうわけにもいかない...。
注射器を持った院長が診察室に入り、あっというまに腰に注射をして終わるがオトーサンはこの機会にとラテの後ろ左足にできた黒い円形の “できもの” らしきモノについて先生に意見を求めてみた。

※休日の朝の公園でラテは大好きなマキちゃん、仲良しのボーちゃんと3匹並んでオヤツをねだる
オトーサンは毎日ラテの肉球や体全体を散歩の後に拭いている。そしてその際には尻尾から肉球そして首肩から耳の先まで痛いところはないかと触っているがその後ろ右足にできたモノについてこれまで気がつかなかったのである。
最初自分で歯を当てた...あるいはワンコ友達らとのバトルで傷でもついたのが直ってかさぶたができたのかと思った。その黒い部分に毛は無く周辺も不揃いになっていたからラテ自身が舐めたりむしったのかも知れない。
しかし傷跡にしては些かそれはちんとした円形であること、そして何よりもオトーサンがそのモノに触れてもラテは痛がることがないのが気になった。
ということはこれは傷あるいは傷跡ではないということになる。
しかし万一悪性の “できもの” なら1日も早く手術して除去しなければならないからと院長に相談したわけである。
院長は「病理検査をしなければ細かなことは分からないが時間を争うようなものではないと思う」といいながら「タコかなあ...」と照明を当てながら呟いている。
取り急ぎ消毒剤のイソジンで散歩の後に消毒してみてくださいといわれ、かつ大きくなるようならまた必ず来院するようにといわれる。そして毛が生えてくるようならまず心配はないのですが...とも告げてくれた。
そうしたことがどのような意味を持つのか、素人のオトーサンには分からないが一安心して病院を後にした。
ともかく人間の子供同様、ワクチン接種直後は万一のことを考え、今日は激しい運動を控えなければならない。
おかしかったのはラテの態度である。
診察室のテーブル上にいたときはずっとオトーサンに上半身抱っこ状態でいたくせに「はい、終わりましたよ」と院長の声で床に降ろすといきなり院長に向かって吠えだした(笑)。
診察中はひと言も発しなかったのに診察が終わってホットしたのだろう...なんだか「なによ!怖いし痛かったでないの!」と文句を言っているようで院長も苦笑していた。
幸いラテはこれまでもワクチン接種で体調を壊したこともなく今回も元気で病院を後にして自宅に向かったが、オカーサンの提案でちょっと寄り道したところにあるお店で美味しいクロワッサンを買って帰ることにする。
そのお店はコンクールで優勝したことがあるというパティシエが作っている洋菓子店でケーキなどの他、美味しい自家製クロワッサンなども販売しているお店なのだ。
そのクロワッサンを買いに立ち寄ったついでにと店の外にある小さなテラスに置かれているテーブルで冷たい飲み物とケーキでも食べようということになる。
嬉しいことにラテも一緒にテラスにあげてもらい、専用のハート型容器に水もいただいた。
ラテは先ほどの病院であれほど嫌な思いをしたことをカラッと忘れたのか、オトーサンたちに満面の笑顔を送ってくる。まあオカーサンも一緒だからはしゃいでいるのか機嫌がよい。そしていただいた水をダイナミックに飲み、ケーキのおこぼれをもらってご満悦だった。
そう、これだからラテ...痩せないんだよねぇ(笑)。


※洋菓子店のテラスで(上)。ラテは嬉しいのかとても良い表情をしていた
その後数日間、オトーサンはあらためてラテ問題の左足の箇所が日常どのような使い方されるかを観察してみたが、例えば出窓のたたきで寝る機会にその箇所がちょうどたたきの縁...角にあることがわかった。ということはどうやら院長がいうように皮膚が硬化したある種のタコなのかも知れない。

※矢印の箇所、すなわち左後ろ足首付近が出窓の角に当たり、そこにタコができたらしい...
なによりも数日経ってみるとその部位を含めて短い毛が生えてきたのだ...。だとすれば、これまた院長のいわれたように悪性のでき物ではないようなのでオトーサンは一安心した次第であった。
さらにある日の朝、公園に行ったら久しぶりにラテが大好きなマキちゃんと会えた。
ラテは一緒にいたボーダーコリーのボーちゃんとマキちゃんの間を行ったり来たりと驚喜していたがオトーサンはマキちゃんの前足関節後ろあたりにラテと同様な黒い突起物があることに気づいた。
マキちゃんのオカーサンにお聞きしてみるとやはり一種のタコのようで寝起きする場合のクセもあるのだろう...特定の部位に続けて力が加わるためにこの種のものができるようだ。
まあまあ人間と同じ生き物だから、同じようにクシャミ、咳、アクビをするし起きたときには背伸びもする。そしてオナラもするわけでタコだってできるんだろう(笑)。
それにしても人間もワンコも健康が第一であるがゆえに、ラテのクシャミひとつでも心配が絶えない毎日なのだ。
その日は朝の散歩を終えて帰宅後、朝食をとってからすぐに動物病院へと急いだ。やはり朝一番の方が病院も空いていると判断したからである。
今回の第一目的は毎年この時期に接種する混合ワクチンのためだ。
当日は天気も良くいつもの川沿いの道を歩くがラテはすでにどこに向かっているかを察知しているようで足取りが重く、要所要所でリードを引いてそちらの方向には行きたくないという意思を示す。
とはいえどうしたことか、前回の時と比べるとその抵抗も比較的小さなものだったが、さすがに病院のドアの前では「いやだ!」とばかり腹ばいになる。それをなだめすかして受付を済ませるがチャンスがあればドアから出たいとばかりほふく前進する(笑)。
名前を呼ばれ、病室に入りまずは体重計にもなっている診療台にラテを乗せなければならないが、これがなかなか大変なのだ。やっと乗せ、首輪にオトーサンの指を入れてラテの行動を制御するが、ラテはひと言も吠えることなくオトーサンの肩に抱きついてくる。そのチャンスを医者も逃がさず(笑)、お尻に体温計を入れる...。
幸いラテの体温は問題ない平熱だったので早速ワクチン注射の準備をする。
しかし体重は減っていない様子にオトーサンはため息が出るが、これすべて飼い主の責任なのだから誰に文句をいうわけにもいかない...。
注射器を持った院長が診察室に入り、あっというまに腰に注射をして終わるがオトーサンはこの機会にとラテの後ろ左足にできた黒い円形の “できもの” らしきモノについて先生に意見を求めてみた。

※休日の朝の公園でラテは大好きなマキちゃん、仲良しのボーちゃんと3匹並んでオヤツをねだる
オトーサンは毎日ラテの肉球や体全体を散歩の後に拭いている。そしてその際には尻尾から肉球そして首肩から耳の先まで痛いところはないかと触っているがその後ろ右足にできたモノについてこれまで気がつかなかったのである。
最初自分で歯を当てた...あるいはワンコ友達らとのバトルで傷でもついたのが直ってかさぶたができたのかと思った。その黒い部分に毛は無く周辺も不揃いになっていたからラテ自身が舐めたりむしったのかも知れない。
しかし傷跡にしては些かそれはちんとした円形であること、そして何よりもオトーサンがそのモノに触れてもラテは痛がることがないのが気になった。
ということはこれは傷あるいは傷跡ではないということになる。
しかし万一悪性の “できもの” なら1日も早く手術して除去しなければならないからと院長に相談したわけである。
院長は「病理検査をしなければ細かなことは分からないが時間を争うようなものではないと思う」といいながら「タコかなあ...」と照明を当てながら呟いている。
取り急ぎ消毒剤のイソジンで散歩の後に消毒してみてくださいといわれ、かつ大きくなるようならまた必ず来院するようにといわれる。そして毛が生えてくるようならまず心配はないのですが...とも告げてくれた。
そうしたことがどのような意味を持つのか、素人のオトーサンには分からないが一安心して病院を後にした。
ともかく人間の子供同様、ワクチン接種直後は万一のことを考え、今日は激しい運動を控えなければならない。
おかしかったのはラテの態度である。
診察室のテーブル上にいたときはずっとオトーサンに上半身抱っこ状態でいたくせに「はい、終わりましたよ」と院長の声で床に降ろすといきなり院長に向かって吠えだした(笑)。
診察中はひと言も発しなかったのに診察が終わってホットしたのだろう...なんだか「なによ!怖いし痛かったでないの!」と文句を言っているようで院長も苦笑していた。
幸いラテはこれまでもワクチン接種で体調を壊したこともなく今回も元気で病院を後にして自宅に向かったが、オカーサンの提案でちょっと寄り道したところにあるお店で美味しいクロワッサンを買って帰ることにする。
そのお店はコンクールで優勝したことがあるというパティシエが作っている洋菓子店でケーキなどの他、美味しい自家製クロワッサンなども販売しているお店なのだ。
そのクロワッサンを買いに立ち寄ったついでにと店の外にある小さなテラスに置かれているテーブルで冷たい飲み物とケーキでも食べようということになる。
嬉しいことにラテも一緒にテラスにあげてもらい、専用のハート型容器に水もいただいた。
ラテは先ほどの病院であれほど嫌な思いをしたことをカラッと忘れたのか、オトーサンたちに満面の笑顔を送ってくる。まあオカーサンも一緒だからはしゃいでいるのか機嫌がよい。そしていただいた水をダイナミックに飲み、ケーキのおこぼれをもらってご満悦だった。
そう、これだからラテ...痩せないんだよねぇ(笑)。


※洋菓子店のテラスで(上)。ラテは嬉しいのかとても良い表情をしていた
その後数日間、オトーサンはあらためてラテ問題の左足の箇所が日常どのような使い方されるかを観察してみたが、例えば出窓のたたきで寝る機会にその箇所がちょうどたたきの縁...角にあることがわかった。ということはどうやら院長がいうように皮膚が硬化したある種のタコなのかも知れない。

※矢印の箇所、すなわち左後ろ足首付近が出窓の角に当たり、そこにタコができたらしい...
なによりも数日経ってみるとその部位を含めて短い毛が生えてきたのだ...。だとすれば、これまた院長のいわれたように悪性のでき物ではないようなのでオトーサンは一安心した次第であった。
さらにある日の朝、公園に行ったら久しぶりにラテが大好きなマキちゃんと会えた。
ラテは一緒にいたボーダーコリーのボーちゃんとマキちゃんの間を行ったり来たりと驚喜していたがオトーサンはマキちゃんの前足関節後ろあたりにラテと同様な黒い突起物があることに気づいた。
マキちゃんのオカーサンにお聞きしてみるとやはり一種のタコのようで寝起きする場合のクセもあるのだろう...特定の部位に続けて力が加わるためにこの種のものができるようだ。
まあまあ人間と同じ生き物だから、同じようにクシャミ、咳、アクビをするし起きたときには背伸びもする。そしてオナラもするわけでタコだってできるんだろう(笑)。
それにしても人間もワンコも健康が第一であるがゆえに、ラテのクシャミひとつでも心配が絶えない毎日なのだ。
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