ラテ飼育格闘日記(146)
ワンコの日常にも日々変化があるし良い1日とそうでもない1日があるに違いない。ラテにとって良い1日とは良い散歩の時間を過ごせるか否かにかかっているはずだ。ではラテにとって良い散歩とはどんなことなのかといえば、やはり気の合う友達ワンコと遊べる機会や可愛がってくれる子供たちと触れ合えた時が至福の時間なのではないだろうか。
ある日の土曜日、夕方の散歩のためにオトーサンは女房と共にラテを連れ出した。天気は曇りだったが数時間前に弱い雨が降ったこともあり草木は濡れていたし今にもまた雨が降り出しそうな雰囲気だった。というよりすでに空気は湿り気を帯びていたといった方がよい...。
オトーサンたちはいつもの公園に行くために慣れた遊歩道を歩きはじめていたとき、どこからか「ラテ!」という声がかかった。
ラテは瞬時にそれが誰からの呼びかけなのかが分かったのか、すでに喜びの姿勢を表しオトーサンが握っているリードを引き始める。
ふと声のする方向を見ると左方向10メートルほど先にある階段を下りてくる男の子3人が目についた。
※最高の笑顔を振りまくラテだが、お目当てはオトーサンの右手にある縫いぐるみなのだ!
彼らはラテが大好きな雄のワンコ、マキちゃんの家の一番下のお兄ちゃん(小学生)とその友達たちである。マキのお兄ちゃんは勿論、友達の男の子もラテに会う度に可愛がってくれるのでその声を聞いただけでラテはすでに舞い上がっている。
行き交う車に注意しながら小学生のお兄ちゃんたちの近くに向かう。そして3人に囲まれたラテはもう後ろ立ちしてお兄ちゃんたちに抱きつこうと大変な騒ぎだ。
いやはや、すでにその服を少し汚してしまっている...嗚呼。しかしお兄ちゃんたちは「大丈夫です」とそのままラテの相手をしてくれている。
しまいにラテはお腹を全開ににして喜びを表すが、コンクリートの一部にはちょっと濡れた部分が出来ていた。まだ雨脚はコンクリートの一部を濡らすほど強くはなかったから、たぶんラテは嬉しさのあまり「うれション」をしてしまったようだ(笑)。
お兄ちゃんたちと戯れているラテの姿を見ているのはオトーサンも楽しいがいつまでもこのまま続けているわけにもいかない。
すでに空気は湿り気を通り越して幾分霧雨に包まれ始めているから本降りにならないうちに散歩を終えなければならない。無論散歩中にはオシッコはもとよりだがウンチも終わらせたいがこればかりは強制するわけにもいかないのでなかなか難しいのである。
オトーサンたちはお兄ちゃんたちに心からのお礼を言って渋るラテを引き離し、散歩道に誘導した。
ラテは後ろを振り返りながらもやっと歩きはじめるが、本音はこのままいつもの公園に向かうよりお兄ちゃんたちに囲まれていたいのだろう。しかしお兄ちゃんたちだって遊ぶために集まったのだろうからいつまでもラテの相手をしているわけにはいかないはずだ。
ラテの視線を追ってオトーサンも後ろを振り向くと彼らは遊歩道わきにある小さな公園で声を掛け合いながら遊び始めている...。
オトーサンも「ラテ、行くよ!」と声をかけてリードを引く。
傘をさすまでには至らないものの雨が降り始めているし、無論それを察知しているラテは耳に雨が入らないように倒しながら歩いている。
※公園の芝生で一休みするラテ
なんとか雨脚が強くならないようにと祈りながらオトーサンたちはいつものクンクンモードに入ったラテを注視していたが、ラテはものの1ブロックも歩かないうちに遊歩道の草むらへしゃがみこんだのである。
距離的なことで言うなら、これまで自宅から公園に向かう道のりでの最短距離でウンチをしたことになるだろうか...。
まあ、それは腹具合の問題でもあるからオトーサンたちのコントロールできる問題ではないわけだが、雨が強くならないうちに帰りたいと考えているオトーサンにとってはまことに喜ばしいラテの決断であった(笑)。
しかし自宅を出てからものの10数分しか経っていないわけだしウンチをしたからといってこの場でUターンするのはいかにも可哀想だ。
雨足が強くなったら別だが、この程度なら行けるところまで連れて行こう...そう思ってオトーサンはそのまま歩き始めた...途端にラテが強くリードを引き、なんと驚いたことに今来た道を帰ろうとするのだ(笑)。
親ばかではあるがこの辺がラテの凄いところなのである...。散歩に出たからにはウンチをしなければならないということをまず知っている。無論ミッション以前にラテ自身の生理的欲求のためにウンチをするのが先決だが、それはそれとして彼女はウンチをしないとオトーサンの機嫌が悪いことも知っている(笑)。したがってオトーサンのメンツを立てるためにと形ばかりの小さなウンチをして得意そうな顔をする時さえあるラテなのだ。そしてなによりもウンチをしないと早々帰れないことも学習しているわけだ...。
特に雨の嫌いなラテは散歩に出たがらないときもあるくらいだから、早く家に帰りたいのかと思ったが、ラテの目的は明らかに違った。
※久しぶりにラテとブランコを楽しむオトーサンだが...重い(笑)
散歩を続ける楽しみを放棄してまで来た道をとって返したラテの狙いは先ほどのお兄ちゃんたちだった。鋭いその感覚でまだ100メートルも離れていない公園で遊んでいるお兄ちゃんたちの存在を感じていたに違いない。そしてオトーサンにアイコンタクトするその顔は明らかに「ウンチはしたから戻っていいでしょう」と言っていた(笑)。
オトーサンたちとしても最大のミッションは済んだから、戻ることに異存はないしラテが戻りたいのならとリードを引くままに来た道をとって返した。
向こうを見ると3人のお兄ちゃんたちは何か独自に考案したゲームなのか、駆けたりブランコに乗ったりしながら遊んでいたが近づいてラテのリードを緩めるとラテはその彼らの真ん中に駈け寄った...。まるで自分も仲間の一人であるかのように。
お兄ちゃんたちがどのような遊びをしていたのかは分からないが、お互いに「タイム!」と叫び合いながらひとときラテの相手をしてくれた。
ラテはまたまた3人の男の子の間を駆けずり回り、喜びいっぱいのひとときを過ごした。
それにしても子供たちに「ラテ、ラテ!」と声をかけてもらえるラテは何と幸せなワンコなのだろうか...。
そして「ワンコと子供が一緒に遊んでいる姿は何故にもこんなに絵になるのだろう」とオトーサンはリードをコントロールしながら少々目頭を熱くした次第であった。
ある日の土曜日、夕方の散歩のためにオトーサンは女房と共にラテを連れ出した。天気は曇りだったが数時間前に弱い雨が降ったこともあり草木は濡れていたし今にもまた雨が降り出しそうな雰囲気だった。というよりすでに空気は湿り気を帯びていたといった方がよい...。
オトーサンたちはいつもの公園に行くために慣れた遊歩道を歩きはじめていたとき、どこからか「ラテ!」という声がかかった。
ラテは瞬時にそれが誰からの呼びかけなのかが分かったのか、すでに喜びの姿勢を表しオトーサンが握っているリードを引き始める。
ふと声のする方向を見ると左方向10メートルほど先にある階段を下りてくる男の子3人が目についた。
※最高の笑顔を振りまくラテだが、お目当てはオトーサンの右手にある縫いぐるみなのだ!
彼らはラテが大好きな雄のワンコ、マキちゃんの家の一番下のお兄ちゃん(小学生)とその友達たちである。マキのお兄ちゃんは勿論、友達の男の子もラテに会う度に可愛がってくれるのでその声を聞いただけでラテはすでに舞い上がっている。
行き交う車に注意しながら小学生のお兄ちゃんたちの近くに向かう。そして3人に囲まれたラテはもう後ろ立ちしてお兄ちゃんたちに抱きつこうと大変な騒ぎだ。
いやはや、すでにその服を少し汚してしまっている...嗚呼。しかしお兄ちゃんたちは「大丈夫です」とそのままラテの相手をしてくれている。
しまいにラテはお腹を全開ににして喜びを表すが、コンクリートの一部にはちょっと濡れた部分が出来ていた。まだ雨脚はコンクリートの一部を濡らすほど強くはなかったから、たぶんラテは嬉しさのあまり「うれション」をしてしまったようだ(笑)。
お兄ちゃんたちと戯れているラテの姿を見ているのはオトーサンも楽しいがいつまでもこのまま続けているわけにもいかない。
すでに空気は湿り気を通り越して幾分霧雨に包まれ始めているから本降りにならないうちに散歩を終えなければならない。無論散歩中にはオシッコはもとよりだがウンチも終わらせたいがこればかりは強制するわけにもいかないのでなかなか難しいのである。
オトーサンたちはお兄ちゃんたちに心からのお礼を言って渋るラテを引き離し、散歩道に誘導した。
ラテは後ろを振り返りながらもやっと歩きはじめるが、本音はこのままいつもの公園に向かうよりお兄ちゃんたちに囲まれていたいのだろう。しかしお兄ちゃんたちだって遊ぶために集まったのだろうからいつまでもラテの相手をしているわけにはいかないはずだ。
ラテの視線を追ってオトーサンも後ろを振り向くと彼らは遊歩道わきにある小さな公園で声を掛け合いながら遊び始めている...。
オトーサンも「ラテ、行くよ!」と声をかけてリードを引く。
傘をさすまでには至らないものの雨が降り始めているし、無論それを察知しているラテは耳に雨が入らないように倒しながら歩いている。
※公園の芝生で一休みするラテ
なんとか雨脚が強くならないようにと祈りながらオトーサンたちはいつものクンクンモードに入ったラテを注視していたが、ラテはものの1ブロックも歩かないうちに遊歩道の草むらへしゃがみこんだのである。
距離的なことで言うなら、これまで自宅から公園に向かう道のりでの最短距離でウンチをしたことになるだろうか...。
まあ、それは腹具合の問題でもあるからオトーサンたちのコントロールできる問題ではないわけだが、雨が強くならないうちに帰りたいと考えているオトーサンにとってはまことに喜ばしいラテの決断であった(笑)。
しかし自宅を出てからものの10数分しか経っていないわけだしウンチをしたからといってこの場でUターンするのはいかにも可哀想だ。
雨足が強くなったら別だが、この程度なら行けるところまで連れて行こう...そう思ってオトーサンはそのまま歩き始めた...途端にラテが強くリードを引き、なんと驚いたことに今来た道を帰ろうとするのだ(笑)。
親ばかではあるがこの辺がラテの凄いところなのである...。散歩に出たからにはウンチをしなければならないということをまず知っている。無論ミッション以前にラテ自身の生理的欲求のためにウンチをするのが先決だが、それはそれとして彼女はウンチをしないとオトーサンの機嫌が悪いことも知っている(笑)。したがってオトーサンのメンツを立てるためにと形ばかりの小さなウンチをして得意そうな顔をする時さえあるラテなのだ。そしてなによりもウンチをしないと早々帰れないことも学習しているわけだ...。
特に雨の嫌いなラテは散歩に出たがらないときもあるくらいだから、早く家に帰りたいのかと思ったが、ラテの目的は明らかに違った。
※久しぶりにラテとブランコを楽しむオトーサンだが...重い(笑)
散歩を続ける楽しみを放棄してまで来た道をとって返したラテの狙いは先ほどのお兄ちゃんたちだった。鋭いその感覚でまだ100メートルも離れていない公園で遊んでいるお兄ちゃんたちの存在を感じていたに違いない。そしてオトーサンにアイコンタクトするその顔は明らかに「ウンチはしたから戻っていいでしょう」と言っていた(笑)。
オトーサンたちとしても最大のミッションは済んだから、戻ることに異存はないしラテが戻りたいのならとリードを引くままに来た道をとって返した。
向こうを見ると3人のお兄ちゃんたちは何か独自に考案したゲームなのか、駆けたりブランコに乗ったりしながら遊んでいたが近づいてラテのリードを緩めるとラテはその彼らの真ん中に駈け寄った...。まるで自分も仲間の一人であるかのように。
お兄ちゃんたちがどのような遊びをしていたのかは分からないが、お互いに「タイム!」と叫び合いながらひとときラテの相手をしてくれた。
ラテはまたまた3人の男の子の間を駆けずり回り、喜びいっぱいのひとときを過ごした。
それにしても子供たちに「ラテ、ラテ!」と声をかけてもらえるラテは何と幸せなワンコなのだろうか...。
そして「ワンコと子供が一緒に遊んでいる姿は何故にもこんなに絵になるのだろう」とオトーサンはリードをコントロールしながら少々目頭を熱くした次第であった。
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