ラテ飼育格闘日記(140)
人間もなにかの折りに意外な一面を見せつけられる場合があるが先日久しぶりにラテの別の一面を見たようで驚いたことがあった。ラテは雌犬に対しては厳しい対応をする場合が多いものの何度か会ったことのある人間に対しては大変人なつっこいワンコだと思っている。いわゆる犬より人間の方が好きなのではないかと思えるほど人に対して外面がよいのだが...。
そのラテが本気で人間に対して怒った...。それも初対面でもなくましてや脅かされたりしたわけでもないのに...である。
これまでにも紹介してきたがウィークディの朝の散歩は近隣にある駅前経由となるのが通例だ。駅ビルの階段を上がり、コンコースで一休みしてから3パターンほどの散歩の道順をオトーサンは天候とか自身の体調そしてラテの調子を見ながら決めることにしている。
ある月曜日の朝、コンコースを縦断しその先にある大きな公園に向かおうとしたオトーサンだったが、途中にあるベンチにラテがピョンと飛び乗った...。
最近ベンチに登るということは一休みできることであり、かつ水を飲ませてもらえる...というパターンを覚えたのである。したがって別の場所でもちょっと休憩したいときとか気分を変えたいときになると近所のベンチにリードを引きその上に座ったり腹ばいになったりするラテなのだ。

※ベンチで一休み...。オトーサンにお尻を向けて座るとは(笑)
ラテはベンチの中央付近に座り込んでオトーサンにアイコンタクトする。明らかに「水飲みたいなあ...」のサインである。
オトーサンはラテの隣に座り込み散歩に出る際にペットボトルに入れておいた冷たい水を取り出しラテに与えた。
小さなペットボトルの口にラテは上手に舌を出し入れして水を飲む。無論ベンチの脇を通勤の人たちが通り抜けるわけだからオトーサンはリードを最短にして腕に巻き付け安全を図ることは忘れない。それは人通りがある分、中には声をかけてくれたり手を出したりするする人もいるのでセキュリティのためでもある。
ひとしきりラテが水を飲んだからとオトーサンはペットボトルに蓋をしてバッグにしまう動作を始めたとき、この時間たまたま出会う中年の女性が「ラテちゃん!おはよう」と近づいてきてラテの右に座ろうとした...。
何度かこの日記でも紹介したが、この犬好きの方はたまたま出会うラテのことを気に入ってくれ「ラテ、ラテ」と声をかけて下さる。
最初は吠えまくるだけのラテだったが、半年を過ぎる頃からさすがに吠えることが少なくなり、1年近く経つとオトーサンがお渡しするオヤツを女性が「ラテちゃん、お手!」などとラテに向けると腰が引けながらもお手をするまでになったのである(笑)。
まあ朝の忙しい時間帯であり、お互いがいつも通る場所だとはいえ出会うのは多くて一週間に1回程度であり、会わないときには1ヶ月も会わないケースも普通なのだからなかなか慣れないのも分かる理窟だ。しかし公園で出会うワンコの飼い主さんの中には2,3度会えば次には近づいて腹を見せる場合もあるほどだから、吠えなくなるのに半年以上もかかるのは異例のことだという認識は持っていたのだが。

※ベンチに座ってオトーサンに目やにをとってもらう
先日の雨上がりの朝もコンコースでその女性に会った。当然のことながらラテの足は濡れているからお手をさせれば手が汚れる。したがってオトーサンは「今日は足が汚れているので...」と遠慮するが「大丈夫です。拭けば済みますから...楽しみなんです」と言いつつラテにお手をさせ、小走りに駅へ走り去ったばかりである。
というわけで問題の月曜日の朝だが、前記したようにベンチの中央にラテが、そしてオトーサンがその左側に座っていた。オトーサンはペットボトルをバッグにしまおうとしている最中だった...。
「ラテちゃん!おはよう」という声と共にいつもの女性が空いていたラテの右側にチョコンと座ろうとしたその瞬間ラテが突然猛烈に怒り出したのである!
ラテが唸ったり吠えるにもさまざまなバリエーションがあるし、威嚇する吠え声も状況により様々に変わる。
例えば知らない人がすれ違いざまに手を伸ばしてくるような場合、そしてラテがその人に脅威を感じる場合はまず唸って威嚇を示しそれでも相手が行為を続けようとすると吠え始めるという手順が普通だ。
ラテと2年半以上生活していて様々な場面に出くわしてきたが、犬に対してはともかく人間に対してこの時ほど突発的で激しい吠え方はなかったと思う。それもまったく知らない人ではなく会った回数、オヤツをその手から食べた回数を数えるなら有に50回以上にもなっているはずの相手なのに...。
オトーサンは前記したようにリードを最短にしラテが10センチも動けないようにしていたことも幸いだったしラテも噛むといった攻撃をしかけるつもりはなかったのかも知れないが見かけは実に凄い一瞬だったのである。
オトーサンもビックリして「大丈夫ですか、歯を当てたりしませんでしたか」と聞くほどだったが飛び退いた女性は「大丈夫です」と言いながらもさすがに堅い表情をしながら去っていった。そういえば女性とはこれまで常に路上だったからラテの横に座るということはなかった。今回はたまたま我々がベンチに座っていてラテの横のスペースが空いていたので親しみから座ってみようと思われたに違いない...。
オトーサンは申し訳ないと思いつつ、反面誰彼かまわずに尻尾を振るワンコではないラテを頼もしく思ったが、正直驚いたことも事実だった。

※柴犬のポン吉くんと仲良くツーショット!
怒った理由をラテは語ってくれないから推理するしかないが、ラテにとってまだまだその女性は気を許せる相手には至っていないのだろう。しかし前記したように度々というわけではないもののすでに多くその手からオヤツを貰っているのに何故こうも嫌悪の攻撃をしたのだろうか。オトーサン的には何もそんなに怒ることもないとも思うのだ。尻尾を踏んだわけでもなく驚かしたわけでもないから、ただただ「嫌」だったのだろうか。
まず考えられることは以前にその女性が「リードを持たせていただけますか」というのでオトーサンは気楽に渡そうとしたとき、ラテは恐怖の表情でオトーサンに飛びついたことがあった。ラテにとっては相手は犬連れではないこともあるし、もしかしたらノラ出身のラテには連れていかれるのではないかという気持ちが働くのかも知れない。
それに最近駅のコンコースを別にすればベンチに座って一休みするのはオトーサンも時間的な余裕がある土日に限られてくる。その土日には女房...オカーサンも一緒なわけだが、ベンチに座る際にラテの隣に座るのはいつもオカーサンなのだ。
もしかしたらラテはオカーサンの座るべき場所に別の女性が...それもまだ心を許していない女性が座ろうとしたそのことに怒ったのかも知れない。
普段は知っている人に対してオトーサンが嫉妬するほど口元を舐めたりと友好的に接するラテなのだが、彼女にもまだまだ秘密がありそうだ...。
そのラテが本気で人間に対して怒った...。それも初対面でもなくましてや脅かされたりしたわけでもないのに...である。
これまでにも紹介してきたがウィークディの朝の散歩は近隣にある駅前経由となるのが通例だ。駅ビルの階段を上がり、コンコースで一休みしてから3パターンほどの散歩の道順をオトーサンは天候とか自身の体調そしてラテの調子を見ながら決めることにしている。
ある月曜日の朝、コンコースを縦断しその先にある大きな公園に向かおうとしたオトーサンだったが、途中にあるベンチにラテがピョンと飛び乗った...。
最近ベンチに登るということは一休みできることであり、かつ水を飲ませてもらえる...というパターンを覚えたのである。したがって別の場所でもちょっと休憩したいときとか気分を変えたいときになると近所のベンチにリードを引きその上に座ったり腹ばいになったりするラテなのだ。

※ベンチで一休み...。オトーサンにお尻を向けて座るとは(笑)
ラテはベンチの中央付近に座り込んでオトーサンにアイコンタクトする。明らかに「水飲みたいなあ...」のサインである。
オトーサンはラテの隣に座り込み散歩に出る際にペットボトルに入れておいた冷たい水を取り出しラテに与えた。
小さなペットボトルの口にラテは上手に舌を出し入れして水を飲む。無論ベンチの脇を通勤の人たちが通り抜けるわけだからオトーサンはリードを最短にして腕に巻き付け安全を図ることは忘れない。それは人通りがある分、中には声をかけてくれたり手を出したりするする人もいるのでセキュリティのためでもある。
ひとしきりラテが水を飲んだからとオトーサンはペットボトルに蓋をしてバッグにしまう動作を始めたとき、この時間たまたま出会う中年の女性が「ラテちゃん!おはよう」と近づいてきてラテの右に座ろうとした...。
何度かこの日記でも紹介したが、この犬好きの方はたまたま出会うラテのことを気に入ってくれ「ラテ、ラテ」と声をかけて下さる。
最初は吠えまくるだけのラテだったが、半年を過ぎる頃からさすがに吠えることが少なくなり、1年近く経つとオトーサンがお渡しするオヤツを女性が「ラテちゃん、お手!」などとラテに向けると腰が引けながらもお手をするまでになったのである(笑)。
まあ朝の忙しい時間帯であり、お互いがいつも通る場所だとはいえ出会うのは多くて一週間に1回程度であり、会わないときには1ヶ月も会わないケースも普通なのだからなかなか慣れないのも分かる理窟だ。しかし公園で出会うワンコの飼い主さんの中には2,3度会えば次には近づいて腹を見せる場合もあるほどだから、吠えなくなるのに半年以上もかかるのは異例のことだという認識は持っていたのだが。

※ベンチに座ってオトーサンに目やにをとってもらう
先日の雨上がりの朝もコンコースでその女性に会った。当然のことながらラテの足は濡れているからお手をさせれば手が汚れる。したがってオトーサンは「今日は足が汚れているので...」と遠慮するが「大丈夫です。拭けば済みますから...楽しみなんです」と言いつつラテにお手をさせ、小走りに駅へ走り去ったばかりである。
というわけで問題の月曜日の朝だが、前記したようにベンチの中央にラテが、そしてオトーサンがその左側に座っていた。オトーサンはペットボトルをバッグにしまおうとしている最中だった...。
「ラテちゃん!おはよう」という声と共にいつもの女性が空いていたラテの右側にチョコンと座ろうとしたその瞬間ラテが突然猛烈に怒り出したのである!
ラテが唸ったり吠えるにもさまざまなバリエーションがあるし、威嚇する吠え声も状況により様々に変わる。
例えば知らない人がすれ違いざまに手を伸ばしてくるような場合、そしてラテがその人に脅威を感じる場合はまず唸って威嚇を示しそれでも相手が行為を続けようとすると吠え始めるという手順が普通だ。
ラテと2年半以上生活していて様々な場面に出くわしてきたが、犬に対してはともかく人間に対してこの時ほど突発的で激しい吠え方はなかったと思う。それもまったく知らない人ではなく会った回数、オヤツをその手から食べた回数を数えるなら有に50回以上にもなっているはずの相手なのに...。
オトーサンは前記したようにリードを最短にしラテが10センチも動けないようにしていたことも幸いだったしラテも噛むといった攻撃をしかけるつもりはなかったのかも知れないが見かけは実に凄い一瞬だったのである。
オトーサンもビックリして「大丈夫ですか、歯を当てたりしませんでしたか」と聞くほどだったが飛び退いた女性は「大丈夫です」と言いながらもさすがに堅い表情をしながら去っていった。そういえば女性とはこれまで常に路上だったからラテの横に座るということはなかった。今回はたまたま我々がベンチに座っていてラテの横のスペースが空いていたので親しみから座ってみようと思われたに違いない...。
オトーサンは申し訳ないと思いつつ、反面誰彼かまわずに尻尾を振るワンコではないラテを頼もしく思ったが、正直驚いたことも事実だった。

※柴犬のポン吉くんと仲良くツーショット!
怒った理由をラテは語ってくれないから推理するしかないが、ラテにとってまだまだその女性は気を許せる相手には至っていないのだろう。しかし前記したように度々というわけではないもののすでに多くその手からオヤツを貰っているのに何故こうも嫌悪の攻撃をしたのだろうか。オトーサン的には何もそんなに怒ることもないとも思うのだ。尻尾を踏んだわけでもなく驚かしたわけでもないから、ただただ「嫌」だったのだろうか。
まず考えられることは以前にその女性が「リードを持たせていただけますか」というのでオトーサンは気楽に渡そうとしたとき、ラテは恐怖の表情でオトーサンに飛びついたことがあった。ラテにとっては相手は犬連れではないこともあるし、もしかしたらノラ出身のラテには連れていかれるのではないかという気持ちが働くのかも知れない。
それに最近駅のコンコースを別にすればベンチに座って一休みするのはオトーサンも時間的な余裕がある土日に限られてくる。その土日には女房...オカーサンも一緒なわけだが、ベンチに座る際にラテの隣に座るのはいつもオカーサンなのだ。
もしかしたらラテはオカーサンの座るべき場所に別の女性が...それもまだ心を許していない女性が座ろうとしたそのことに怒ったのかも知れない。
普段は知っている人に対してオトーサンが嫉妬するほど口元を舐めたりと友好的に接するラテなのだが、彼女にもまだまだ秘密がありそうだ...。
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