ラテ飼育格闘日記(133)
毎日朝夕2回の散歩は大雨でも降らない限り中止せずに続けている。そして毎日毎回となれば特に変わったこともなく粛々と散歩が続くと思いがちだが、この平凡であるはずの散歩にもいろいろな出来事や出会いがあり、なかなか興味深くまた考えようによっては結構面白いものなのである。
通常朝の散歩は時間帯が早いことでもあり、そしてオカーサンを駅まで送っていくという使命もあるので馴染みのワンコに会ったり一緒に遊ぶという時間はないし、そもそも馴染みのワンコたちにも会えない。
駅まで歩き、コンコースを通って駅前の公園に向かうことを含めて3通りのバリエーションの中からオトーサンの都合とラテの気分によって道順が変わってくる。その間、駅のコンコースで出会うことがある女性が「ラテ、ラテちゃん」と近寄り可愛がってくれることもあるが、時間帯が通常数分我々の方が早いようなので会うのは2週間に1回程度である。したがって通常はハトを追ったり、定番の箇所でクンクンを楽しんだりしながら一通りの散歩を続けてる中で自宅が近くなってくるという道順を選んでいる。その間にオトーサンとしてはウンチをさせるべく気を使うが、こればかりはラテ次第なのでなかなか思うようにいかない。しかしラテも自分の使命を分かっているようなので最近ではあまり無理強いをしないように心がけているのだ...。

※これは一暴れして帰るところ...。さすがにラテも少々疲れたようだ
そうしたシンプルな朝の散歩と比較すると夕方の散歩は些か刺激的なことが多い。それはいつもの広い公園に向かうとそこには天候や時間帯にもよるが様々なワンコたちと飼い主さんらが集う可能性があるからだ。そして日によって面白い日と何にもない平凡な日があるものの楽しみも多いのである。
無論広い公園はワンコ専門の公園ではないから、季節や天気にもよるがサッカー練習をしたりキャッチボールをしている人たちもいればランニングや太極拳みたいな体操に励む人も見受けられる。そしてそれぞれが迷惑のかからないように楽しんでいるわけだが、中には無視できない人たちもいて少なからず悲喜劇が起こることもある。
公園は前記したようにスポーツ練習のために来る人たちだけではない。例えば詩吟を唸りにくるオジサンもいるし、何か目標があるのだろうかリコーダーを練習しにくる初老のオヤジもいる。
まあこれらは家庭内でやれば少なからず家族からクレームがくる可能性もあるからと広い公園に出向いて練習するのだろうが、オトーサンたちにとってはある意味、球技などをやっている人たち以上に気を使うことになる。

※仲良しのボーちゃんと身体全体を使って遊ぶラテ
それは詩吟のオジサンが唸りだすとラテやビーグル犬のハリーちゃんたちがいっせいに吠え始めるのである(笑)。ワンコは音に敏感だから詩吟の一節が遠吠えに聞こえるのだろうか、とにかく気になってしかたがない様子である。しかしお互いに「吠えるな」とか「詩吟は五月蠅い」といったことは言える立場にないから、知らない振りして続けることになる。
その結果「鞭聲肅肅(べんせいしゅくしゅく)夜河を渡る~」「ウォ~ン、オ~ン」といった合唱になることもある。
これはもう根比べである(笑)。
オトーサンとしては元気だったときに母が詩舞を習っていた時期があり、詩吟は耳慣れしていたのであまり苦にはならないが、最近公園で神経をいらだたせる第1は初老のオヤジがベンチに陣取ってリコーダーの練習をしているそのことである。
いやいや、無論練習そのものに文句を付けるつもりはないがすでに公園に来るようになって3ヶ月以上にもなるのに失礼ながらまったく上達しないのだ(笑)。
極々専門的なことはともかく、リコーダー演奏の要点は楽曲を間違えないよう吹けるようになることは勿論だが、大切なのはメリハリのある演奏と良い音を出す練習も必要である。しかしそのオヤジはスタッカートもなく適切な息継ぎもなく「息を吹いたら自然に音が出た」といったレベルの吹き方からまったく進んでいないから音楽にもなっていない。
思わずリコーダーを取り上げて昔取った杵柄ではないが、見本を吹いてあげようかと思うほどいつもいつも単調なそしてどこか抜けたような音ばかり聴かされるとイライラしてくるのである。ラテではないが「ウォ~ン」と声を上げたくなるのである(笑)。
反して子供たちとの出会いは楽しく刺激的でオトーサンにとっても楽しみなことが多い。特に公園内や近くの遊び場で遭遇する女の子たちはラテを可愛がってくれるし、ラテ自身がそうした子供たちが好きなので嬉しくてならないようだ。
先日も砂場へラテと行くと3人の女の子が「すみませ~ん。ワンちゃんに触ってもいいですか?」と駈け寄ってきた。ラテはすでに耳を倒し、尻尾を大きく振りながら目を輝かせて喜びを表している。


※好きな飼い主さんたちに撫でてもらうと、もうメロメロである(笑)
オトーサンが「いいよ。だけどやさしくね」というと女の子たちは「ハア~イ」と屈託なくラテを取り囲む。どうやら小学一年生らしいが「名前はなんていうんですか」「あのね、うちにもネコがいるの」「オジサンたちどこからきたの」などなどと3人同時にまくしたてる...。そのうち「ネエ、オジサン...ラテちゃんの尻尾...可愛いから触ってもいい?」と1人の子がいう。
「はじめて会ったばかりだから尻尾はなるべく触らない方がいいよ」とオトーサンがいうと「どうしてですか!」と強く迫ってくる(笑)。
オトーサンは「オジサンたち人間だって他人に触られたくない所もあるでしょ。ワンちゃんも一緒なんだよ」と理論然に説明したつもりだったが、その子は「ふーん、でもさ、ワタシはどこ触られても怒らないよ」と問題発言(笑)。もうオトーサンはアセアセ...タジタジである。

※このキラキラした表情で仰ぎ見られるとオトーサンは弱いのだ(笑)
3人の女の子から解放されたオトーサンたちは公園に戻る途中に上から「ラテちゃ~ん」という声に呼び止められる。ふと声の方向を見上げると1本の木の上にたまたま会うこれまた女の子が登っていて声をかけてくれたらしいとわかった。
ラテは嬉しくて木の幹に前足をかけたりするが勿論登れるわけではない。面白いのは「ラテちゃ~ん」の後に「元気?」とか「また会ったね」といったもの言いになるのかと思ったら「またね!」であった(笑)。なんとも...さっぱりした女子である。
しばらく公園で遊んでいるとさきほどの女の子3人が公園に入ってくるのが見えた。そして近くにいる柴犬のハチちゃんのオカーサンに「すみませ~ん、ワンちゃんに触ってもいいですか?」と駈け寄った...。
ハチちゃんのオカーサンは安全を考えたのだろう「噛むかも知れないから向こうにいるラテちゃんにしてね」という(笑)。女の子たちは「ラテちゃんはさっき遊んだもん...」と少々不満そうにまた別のワンコに向かって「「すみませ~ん...」のハシゴをやっている。
しばらく女の子たちにつき合っていた小型犬がさすがに疲れて嫌になったのか尻尾が下がってしまったようで飼い主さんが抱き上げてしまった。
女の子たちも乱暴な扱いをするわけではないが、子供特有の動きの激しさとその甲高い喋り声にワンコたちもタジタジなのかも知れない。というか子供の嫌いなワンコも多いのである。
その後の女の子たちの行動には思わず吹き出してしまったが、なんと彼女らはこちらに向き直しながら「やっぱり、ラテちゃんだなあ!」などと勝手なことを言いながら駆けてくる。幸いラテはまだ歓迎しているようで再びお腹を出して精一杯の喜びを表した。
ラテのそうした喜びの姿がオトーサンの原動力なのである。
通常朝の散歩は時間帯が早いことでもあり、そしてオカーサンを駅まで送っていくという使命もあるので馴染みのワンコに会ったり一緒に遊ぶという時間はないし、そもそも馴染みのワンコたちにも会えない。
駅まで歩き、コンコースを通って駅前の公園に向かうことを含めて3通りのバリエーションの中からオトーサンの都合とラテの気分によって道順が変わってくる。その間、駅のコンコースで出会うことがある女性が「ラテ、ラテちゃん」と近寄り可愛がってくれることもあるが、時間帯が通常数分我々の方が早いようなので会うのは2週間に1回程度である。したがって通常はハトを追ったり、定番の箇所でクンクンを楽しんだりしながら一通りの散歩を続けてる中で自宅が近くなってくるという道順を選んでいる。その間にオトーサンとしてはウンチをさせるべく気を使うが、こればかりはラテ次第なのでなかなか思うようにいかない。しかしラテも自分の使命を分かっているようなので最近ではあまり無理強いをしないように心がけているのだ...。

※これは一暴れして帰るところ...。さすがにラテも少々疲れたようだ
そうしたシンプルな朝の散歩と比較すると夕方の散歩は些か刺激的なことが多い。それはいつもの広い公園に向かうとそこには天候や時間帯にもよるが様々なワンコたちと飼い主さんらが集う可能性があるからだ。そして日によって面白い日と何にもない平凡な日があるものの楽しみも多いのである。
無論広い公園はワンコ専門の公園ではないから、季節や天気にもよるがサッカー練習をしたりキャッチボールをしている人たちもいればランニングや太極拳みたいな体操に励む人も見受けられる。そしてそれぞれが迷惑のかからないように楽しんでいるわけだが、中には無視できない人たちもいて少なからず悲喜劇が起こることもある。
公園は前記したようにスポーツ練習のために来る人たちだけではない。例えば詩吟を唸りにくるオジサンもいるし、何か目標があるのだろうかリコーダーを練習しにくる初老のオヤジもいる。
まあこれらは家庭内でやれば少なからず家族からクレームがくる可能性もあるからと広い公園に出向いて練習するのだろうが、オトーサンたちにとってはある意味、球技などをやっている人たち以上に気を使うことになる。

※仲良しのボーちゃんと身体全体を使って遊ぶラテ
それは詩吟のオジサンが唸りだすとラテやビーグル犬のハリーちゃんたちがいっせいに吠え始めるのである(笑)。ワンコは音に敏感だから詩吟の一節が遠吠えに聞こえるのだろうか、とにかく気になってしかたがない様子である。しかしお互いに「吠えるな」とか「詩吟は五月蠅い」といったことは言える立場にないから、知らない振りして続けることになる。
その結果「鞭聲肅肅(べんせいしゅくしゅく)夜河を渡る~」「ウォ~ン、オ~ン」といった合唱になることもある。
これはもう根比べである(笑)。
オトーサンとしては元気だったときに母が詩舞を習っていた時期があり、詩吟は耳慣れしていたのであまり苦にはならないが、最近公園で神経をいらだたせる第1は初老のオヤジがベンチに陣取ってリコーダーの練習をしているそのことである。
いやいや、無論練習そのものに文句を付けるつもりはないがすでに公園に来るようになって3ヶ月以上にもなるのに失礼ながらまったく上達しないのだ(笑)。
極々専門的なことはともかく、リコーダー演奏の要点は楽曲を間違えないよう吹けるようになることは勿論だが、大切なのはメリハリのある演奏と良い音を出す練習も必要である。しかしそのオヤジはスタッカートもなく適切な息継ぎもなく「息を吹いたら自然に音が出た」といったレベルの吹き方からまったく進んでいないから音楽にもなっていない。
思わずリコーダーを取り上げて昔取った杵柄ではないが、見本を吹いてあげようかと思うほどいつもいつも単調なそしてどこか抜けたような音ばかり聴かされるとイライラしてくるのである。ラテではないが「ウォ~ン」と声を上げたくなるのである(笑)。
反して子供たちとの出会いは楽しく刺激的でオトーサンにとっても楽しみなことが多い。特に公園内や近くの遊び場で遭遇する女の子たちはラテを可愛がってくれるし、ラテ自身がそうした子供たちが好きなので嬉しくてならないようだ。
先日も砂場へラテと行くと3人の女の子が「すみませ~ん。ワンちゃんに触ってもいいですか?」と駈け寄ってきた。ラテはすでに耳を倒し、尻尾を大きく振りながら目を輝かせて喜びを表している。


※好きな飼い主さんたちに撫でてもらうと、もうメロメロである(笑)
オトーサンが「いいよ。だけどやさしくね」というと女の子たちは「ハア~イ」と屈託なくラテを取り囲む。どうやら小学一年生らしいが「名前はなんていうんですか」「あのね、うちにもネコがいるの」「オジサンたちどこからきたの」などなどと3人同時にまくしたてる...。そのうち「ネエ、オジサン...ラテちゃんの尻尾...可愛いから触ってもいい?」と1人の子がいう。
「はじめて会ったばかりだから尻尾はなるべく触らない方がいいよ」とオトーサンがいうと「どうしてですか!」と強く迫ってくる(笑)。
オトーサンは「オジサンたち人間だって他人に触られたくない所もあるでしょ。ワンちゃんも一緒なんだよ」と理論然に説明したつもりだったが、その子は「ふーん、でもさ、ワタシはどこ触られても怒らないよ」と問題発言(笑)。もうオトーサンはアセアセ...タジタジである。

※このキラキラした表情で仰ぎ見られるとオトーサンは弱いのだ(笑)
3人の女の子から解放されたオトーサンたちは公園に戻る途中に上から「ラテちゃ~ん」という声に呼び止められる。ふと声の方向を見上げると1本の木の上にたまたま会うこれまた女の子が登っていて声をかけてくれたらしいとわかった。
ラテは嬉しくて木の幹に前足をかけたりするが勿論登れるわけではない。面白いのは「ラテちゃ~ん」の後に「元気?」とか「また会ったね」といったもの言いになるのかと思ったら「またね!」であった(笑)。なんとも...さっぱりした女子である。
しばらく公園で遊んでいるとさきほどの女の子3人が公園に入ってくるのが見えた。そして近くにいる柴犬のハチちゃんのオカーサンに「すみませ~ん、ワンちゃんに触ってもいいですか?」と駈け寄った...。
ハチちゃんのオカーサンは安全を考えたのだろう「噛むかも知れないから向こうにいるラテちゃんにしてね」という(笑)。女の子たちは「ラテちゃんはさっき遊んだもん...」と少々不満そうにまた別のワンコに向かって「「すみませ~ん...」のハシゴをやっている。
しばらく女の子たちにつき合っていた小型犬がさすがに疲れて嫌になったのか尻尾が下がってしまったようで飼い主さんが抱き上げてしまった。
女の子たちも乱暴な扱いをするわけではないが、子供特有の動きの激しさとその甲高い喋り声にワンコたちもタジタジなのかも知れない。というか子供の嫌いなワンコも多いのである。
その後の女の子たちの行動には思わず吹き出してしまったが、なんと彼女らはこちらに向き直しながら「やっぱり、ラテちゃんだなあ!」などと勝手なことを言いながら駆けてくる。幸いラテはまだ歓迎しているようで再びお腹を出して精一杯の喜びを表した。
ラテのそうした喜びの姿がオトーサンの原動力なのである。
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